【春季高校野球県大会】打たせて取る新星 浜松商・山口祐誠、静高撃破の立役者に
浜松商が静岡高を下し、ベスト8進出を決めました(5対1)。立役者となったのは先発した山口祐誠(3年)。ストレートの球速は120キロ台前半ながら、「とにかく打たせて取ることを意識して投げた」と、打者の内角に臆することなく投げ込みます。ストレートに加え、ツーシームも効果的に混ぜて相手打線を翻弄。4回に1点を失いましたが、その後は粘りの投球を展開します。5回の満塁のピンチをしのぐと、後半も持ち味を失わず、淡々と最後まで投げ切って、1失点完投を飾りました。
昨秋までは二塁手として出場していた山口。冬の間に本格的に投手の練習を始め、春の県予選では背番号4をつけて好投を見せます。公式戦初登板となった浜松城北工との代表決定戦では5回無失点。さらに、戸塚和也監督が「この試合で自信をつけてくれたと思う」と振り返る聖隷クリストファー戦では、延長11回を一人で投げ切り、勝利に貢献しました。そして、初めてエースナンバーを背負った県大会初戦の駿河総合戦でも1失点完投。「今はピッチングが楽しいです。ここまできたら東海大会に行きたいです」と、嬉しそうな笑顔を浮かべていました。(編集部・栗山)