2025年5月 9日 (金)

【静商静高定期戦】静高が石垣の成長を刻む一打で勝利!

 伝統の静岡商対静岡高の定期戦。今年は静岡高が3対0で勝利しました。
 
★5月8日 第67回静商vs静高定期戦  西ヶ谷球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
静岡高 1 0 0 0 0 0 1 0 1 3
静岡商 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

(高)吉田、磯部、鈴木颯-石垣
(商)山崎、宇田、山本-成岡
▽二塁打=名取(高)

05091_20250509083701  静岡高はエースの吉田遥孔が圧巻の投球を披露。3回までパーフェクトに抑える完ぺきな立ち上がりを見せます。4回と5回は走者を出したものの、後続をきっちりと打ち取り、6回無失点でマウンドを降りました。打線は7回、1死三塁から5番・石垣大輝が内角の球を詰まりながらもライト前へ。貴重な追加点を叩き出しました。春の大会ではチャンスの場面で一本が出なかったこともあり、チームとして夏に向けてどう1点を取り切るかを取り組んでいるとのこと。ここまで相手の山崎功太に無安打に抑えられていた中での成長を示す意地の一打となりました。
05092   一方、静岡商の山崎は立ち上がりを反省していました。先頭から2者連続四球を許して失点。その後は持ち味の気迫溢れる投球で6回途中まで無安打に抑える好投も、試合後は「負けたら意味がありません」と悔しい表情を浮かべていました。初倉中時代には県大会準決勝でノーヒットノーランを達成。この日も5回を過ぎたあたりから、「もしかして…」と期待がありましたが、夏にお預け。静岡商が甲子園に行くためには、彼の頑張りが必要不可欠。「もう同じ失敗はしないように。夏は自分が1番をつけられるように頑張っていきます」と話し、球場を後にしました。(編集部・栗山)

<写真上/打ってはタイムリー、守っては好リードを見せた石垣大輝(静岡)>
<写真下/6回途中まで相手打線を無安打に封じた山崎功太(静岡商)>

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2025年5月 5日 (月)

【春季高校野球県大会】聖隷クリストファーが初V!

 春季高校野球の県大会。決勝戦は聖隷クリストファーが桐陽を3対1で下して初優勝を飾りました!
 
★5月5日 第72回春季東海地区高等学校野球静岡県大会決勝戦  草薙球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
聖隷クリストファー 0 1 0 0 0 0 2 0 0 3
桐陽 0 0 0 0 0 0 0 0 × 0

(聖)上田-武智
(桐)鈴野、袴田-亀田
▽三塁打=渡部(聖)
▽二塁打=鈴木琉(桐)

05051_20250505202501  聖隷クリストファーは2回、相手のミスに乗じて1点を先制。7回には3番・渡部哉斗(3年)のタイムリー三塁打で2点を追加しました。このリードを、今春の県大会初先発の上田一心(3年)が最後まで守り切りました。初回のピンチをしのぐと、波に乗っていきます。スリークオーター気味の腕の振りから、自己最速を更新する138キロのストレートを軸に、終始スキを見せませんでした。

 上田にとっては、まさに背水の陣でした。下級生の頃から登板機会を得ていたものの、思うような結果を残せず、その間に1学年下の高部陸(2年)が台頭。大事な試合で投げ続ける後輩の姿を見て、「一人で投げさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいだった。自分が情けなかった」と振り返ります。冬の間はとにかくトレーニングに励み、球速アップに取り組んだ結果が、今日の快投につながりました。「とにかくチャンスをいただいたので、闘志を出して全力で投げました」。そう話す苦労人の目には、うっすらと涙が浮かんでいました。

 一方の桐陽は常葉大菊川、日大三島を破っての決勝進出。今日は先発の鈴木佑月(3年)が7回を2安打に抑える好投。8回から登板した袴田大駕(2年)は140キロを計測し、2回を無安打。準決勝で好投した望月佑哉(3年)も含め、投手陣の充実ぶりが際立ちました。(編集部・栗山)

<写真/公式戦初完投初完封を飾った上田一心(聖隷クリストファー)>

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2025年5月 3日 (土)

【静岡リーグ】静岡産業大・見目大弥、圧巻の5回無安打

 大学野球の静岡リーグは終盤に突入しています。今日はここまで全勝の日大国際関係学部、静岡産業大がそれぞれ初戦をものにしました。
 
05031_20250503194601  静岡産業大はエースの見目大弥(4年)が5回無安打の圧巻の投球を見せました。前週の東海大静岡キャンパス戦は7回で8安打2失点。野手陣の助けがあって試合に勝ったものの、本人としては満足できる内容ではなく、今日の静岡大戦は「自分がチームを引っ張るんだ」という強い気持ちで試合に臨んだそうです。
 その言葉通り、立ち上がりからエンジン全開。オフ期間に磨いてきたというストレートに加え、キレのある変化球で打者を仕留めていきます。特に打者の手元で小さく曲がるカット気味の球が有効で、バットの芯をずらしていきました。「この春の目標は全国大会で1勝を挙げること。そのために最優秀防御率のタイトルを獲りたいです」。1年時から活躍する静岡リーグ屈指の技巧派右腕。残りの試合で、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか注目です。(編集部・栗山)

<写真/見目大弥(静岡産業大)>

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2025年4月27日 (日)

【春季高校野球県大会】日大三島の大型左腕が堂々デビュー!

 日大三島の永田裕治監督が「スケールの大きなピッチャーになってほしい」と期待する身長185センチの大型左腕がベールを脱ぎました。春季高校野球・準々決勝で2年生の佐藤優真が静岡商を相手に公式戦初登板・初先発で堂々の1失点完投デビューを飾りました!

04271_20250427200801  ターニングポイントとなったのは2回でした。先頭打者の宮腰龍太郎に一発を浴びます。「最初は緊張もありましたが、ホームランを打たれて逆に吹っ切れて腕を振ることができました」。ここを境に投げれば投げるほど球威が増していき、最速142キロの剛球とキレ味鋭いスライダーで6回からは4イニング連続パーフェクト投球を見せました。
 滋賀の大津瀬田ボーイズ出身。「永田監督のもとでプレーしたい」と日大三島に入学し、1学年上の小川秋月選手と一緒に練習することでレベルを上げてきました。前日にはその先輩が掛川西戦で力投。ベンチから見守り、「最後まで投げ抜く気持ちがすごいと思った」と刺激を受け、この日のマウンドに上がりました。
 最大の魅力は体のエンジンの大きさ。本人は「高校3年までに150キロ」と目標を口にしていましたが、不可能な数字ではないと思います。「甲子園に行って、プロへ」と夢を広げる大器が、力強く第一歩を踏み出しました。(編集部・栗山)

<写真/公式戦初登板で完投した佐藤優真(日大三島)>

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2025年4月26日 (土)

【春季高校野球県大会】打たせて取る新星 浜松商・山口祐誠、静高撃破の立役者に

04261_20250426203501  浜松商が静岡高を下し、ベスト8進出を決めました(5対1)。立役者となったのは先発した山口祐誠(3年)。ストレートの球速は120キロ台前半ながら、「とにかく打たせて取ることを意識して投げた」と、打者の内角に臆することなく投げ込みます。ストレートに加え、ツーシームも効果的に混ぜて相手打線を翻弄。4回に1点を失いましたが、その後は粘りの投球を展開します。5回の満塁のピンチをしのぐと、後半も持ち味を失わず、淡々と最後まで投げ切って、1失点完投を飾りました。

04262_20250426203501  昨秋までは二塁手として出場していた山口。冬の間に本格的に投手の練習を始め、春の県予選では背番号4をつけて好投を見せます。公式戦初登板となった浜松城北工との代表決定戦では5回無失点。さらに、戸塚和也監督が「この試合で自信をつけてくれたと思う」と振り返る聖隷クリストファー戦では、延長11回を一人で投げ切り、勝利に貢献しました。そして、初めてエースナンバーを背負った県大会初戦の駿河総合戦でも1失点完投。「今はピッチングが楽しいです。ここまできたら東海大会に行きたいです」と、嬉しそうな笑顔を浮かべていました。(編集部・栗山)

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2025年4月20日 (日)

【春季高校野球県大会】日大三島・小川秋月、今季初先発で完投勝利!

04201_20250420193001  春季高校野球県大会の2日目。日大三島のプロ注目右腕・小川秋月(3年)が3失点で完投勝利を飾りました。練習試合を含め今シーズン初先発。「緊張感から力が入り過ぎてしまった」と振り返るように、静清打線に2回に3連打を浴びて2点を先制されます。その後は投げるごとに球威が増し、3回以降は7回を除いて毎回の7奪三振。力強いストレートが低めにビシビシと決まっていきました。8回を投げ切ったところで、永田裕治監督から「いけるか?」と聞かれると、「いけます」と答え、9回はまた一段階ギアを上げて140キロ台を連発。エースとしてのプライドに、持ち前の気持ちの強さを見せてくれました。
 初登板となった今月12日の三島南戦では自己最速となる148キロを計測。冬の期間に下半身を強化したことで体全体のバランスが整い、それが球速アップにつながっている様子。それでも、「相手に1本打たれたときに、流れを止められるピッチングをしていきたい」と、課題への意識も忘れていませんでした。(編集部・栗山)

<写真/9回を投げ切り、捕手の桐島大輔とタッチする小川秋月(日大三島)>

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2025年4月19日 (土)

【春季高校野球県大会】浜名が主将・井岡の活躍でシード獲得!

 春季高校野球の県大会が開幕しました。磐田球場では浜名が5点差をひっくり返して11対8で勝利。主将の井岡睦海(3年)の投打による活躍で、10年ぶりとなる夏のシード権を獲得しました。
 
04191_20250419201801 富士東が3点リードで迎えた8回でした。浜名は2点を返すと、さらに1死二三塁で打席には3番の井岡を迎えます。4球目のストレートを振り抜くと、打球はライトスタンドに一直線。逆転3ラン本塁打となりました。「ホームランを狙っていました。少しこすった感じでしたが、いったと思いました」。一振りで決めた見事な一発でした!
 打つだけではなく、今日は投手としても粘りの投球を見せました。先発した身長190センチの注目右腕・松下紘也(3年)が2回に5失点。投球練習することなく、急遽ファーストからマウンドに上がります。「アイツ(松下)がダメなときは、自分が助けないといけないと思いました」。1週間前に最速となる139キロを計測。そのストレートを中心に気持ちを前面に出し、3回からの7イニングを3失点にまとめました。
 「春は東海大会出場、夏は甲子園が目標です」と力強く話す井岡。浜名にとっては勢いづく大きな1勝となりました。
  一方、あと一歩及びませんでしたが、42年ぶりに県大会に出場した富士東も夏に向けて楽しみなチーム。なかでも印象的だったのが打線を引っ張るトップバッターの市川諒(3年)です。二塁打2本を含めて5打席の全てで出塁。さらに盗塁も3つ決めるなど、野球勘のある選手でした。(編集部・栗山)

<写真/逆転本塁打を放って本塁に戻ってくる井岡睦海(浜名)>

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2025年4月16日 (水)

【大学野球】専修大・和田琉太が走者一掃のタイムリー&常葉大浜松・田中湊都が好投!

04161_20250416185501  大学野球の春季リーグ戦が全国各地で開幕しています。
 東都大学リーグの2部では専修大の和田琉汰(静岡高出身・1年)が今日の国士舘大戦でスタメン出場。ルーキーながら「3番DH」に抜擢され、3安打3打点の大活躍を見せました。7回には2死満塁の場面から右中間を破る走者一掃のタイムリー三塁打で勝利に貢献。持ち味のパンチ力を存分に発揮しています。この勢いで明日以降も打ちまくってほしいです!
04162_20250416190301 また、今日は静岡リーグも行われました。強風の浜岡球場で好投を見せたのが常葉大浜松キャンパスの田中湊都(静岡学園出身・3年)。静岡大相手にインコースをズバズバとつき、落ちるボールも巧みに操って5回無失点でチームの勝利を手繰り寄せました。
 今月12日の日大国際関係学部戦では7回まで無失点に抑えたものの、悔しいサヨナラ負け。その反省をもとに、ピンチの場面でいかに粘り切ることができるかをテーマに臨んだ今日の一戦でした。2回以外は毎回ランナーを背負う投球。それでも、「ピンチの場面でも自分のピッチングができた」と、きっちりと後続を抑えました。
 今シーズンはオフ期間に取り組んだ成果が出ている様子。「体を強くする」ことが狙いでウエイトトレーニングに力を注いだとのこと。その結果、「力に頼らなくてもいいボールがいくようになった」と手ごたえを掴んでいました。(編集部・栗山)

<写真上/3安打3打点の和田琉汰(専修大)>
<写真下/5回無失点の田中湊都(常葉大浜松)>

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2025年4月12日 (土)

【浜松西vs浜松北定期戦】注目右腕・柿澤が「由伸フォーム」で進化!

★4月12日 第45回浜松西vs浜松北定期戦 浜松球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
浜松北 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
浜松西 1 0 0 3 0 1 3 0 × 8

(北)大石、水谷、花井-間渕
(西)柿澤、松下、安間、田川-増田
▽二塁打=山上(西)

 第45回を迎えた浜松西と浜松北との定期戦。昨年に続き浜松西が勝利しました。

04121  浜松西の先発は注目の柿澤匡人(3年)。今日は初回から走者を背負いながらも、4回を投げて無失点に抑えました。試合後は「ボール先行になってしまい、自分で自分を追い込むピッチングになってしまいました。今日は40点です」と反省していた柿澤。それでも昨秋に比べ、ワンランクアップしている姿を見せてくれました。オフ期間に佐藤光監督と取り組んだのがフォームの矯正。並進運動のスピードを上げることで、球速が138キロまで達し、コントロールもまとまってきたそうです。本人は、「身長が近い山本由伸選手(ドジャース)を参考にしました」と言っていましたが、そのフォームはもちろん、ホームベース上での球の伸びが似ているなと感じました。
 打線は初回に先頭・山上琉(3年)の二塁打を足掛かりに1点を先制。4回にも打線がつながって3点、6回と7回にも加点して、計8得点を挙げました。
 春の大会は初戦で掛川東と対戦し、延長10回タイブレークの末に敗退したものの、投打のバランスが良いチーム。県の上位に食い込む力を秘めているだけに、夏のダークホースになる予感がありました。(編集部・栗山)

<写真/4回を無失点に抑えた柿澤匡人(浜松西)>

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2025年4月 6日 (日)

【春季高校野球】桐陽、7回コールド勝ち 鈴野が好投を見せる

 今日は春季県高校野球県予選の上位決定戦が行われました。昨年、センバツの「21世紀枠」県推薦校に選ばれた桐陽は沼津商と対戦。投打が噛み合い、7対0で7回コールド勝ちを飾りました。

04061_20250406191201  先発の鈴野佑月(3年)は7回を内野安打2本に抑える好投を見せました。オフ期間のトレーニングの効果で最速が5キロ上がり、シーズン明けに136キロを計測。「軽く投げても球が伸びるようになってきた」と成長を感じ、この春はエースナンバーを背負っています。今日はそのストレートの走りが今一つと感じるや、変化球主体の投球に切り替えるクレバーさも発揮。雨の降る悪条件の中、四球は1つと制球も安定し、新井晶登監督は「期待通り、持ち味を発揮してくれた」と評価していました。
 桐陽は昨秋ベスト8進出の立役者となった右腕・望月佑哉(3年)に加え、この鈴野が一本立ちしたことで2本柱を形成。一方の打線は今日の試合で1番・鈴木陸翔温(2年)と4番・鈴木琉樹空(3年)の「鈴木兄弟」がともに3安打を放つなど上り調子。春のチーム目標である「県ベスト4」に向けて、形が整ってきている印象でした。(編集部・栗山)

<写真/7回を2安打に抑えた鈴野佑月 (桐陽)>

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