2025年11月13日 (木)

【大学野球オータムフレッシュリーグin静岡】出場4選手が意気込みを語る!

 第8回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡が11月22日(土)、23日(日)、24日(月)に開催されます。今年は以下のチームが参加します。

【参加大学】
慶應義塾大、東京大、法政大、明治大、立教大、早稲田大、上武大、専修大、筑波大、東海大、愛知大、静岡大、静岡産業大、東海大静岡キャンパス、常葉大浜松キャンパス、日大国際関係学部

【参加高校】
日大三島、駿河総合、静岡市立、静岡学園、静清、磐田南

※組み合わせなどはこちらからご覧下さい。
https://baseball.sfc.keio.ac.jp/autumnfresh-league/

11131

 大会に先立ち、今日の記者会見では静岡出身の4選手が登場。東海大・綱島健太(日大三島出身)、筑波大・植松堅立(静岡高出身)、法政大・大高拓磨(聖隷クリストファー出身)、静岡大・漆畑譲(静岡高出身)がそれぞれ意気込みを口にしました。
 1年生ながらこの秋のリーグ戦に出場した綱島は「レベルアップできる機会にする」と気合十分。植松は「今までお世話になった方々に感謝を伝える場にしたい」と笑顔を見せ、大高は「大学で成長した姿を見せたい」と意欲を示しました。そして、漆畑は「専修大の和田(琉汰 )と対戦してみたい」と、高校時代の同期との再会を楽しみにしていました。(編集部・栗山)

<写真/左から綱島健太(東海大)、植松堅立(筑波大)、大高拓磨(法政大)、漆畑譲(静岡大)>

----------------------------------------------

※今年も「静岡高校野球」編集部が編集協力した公式パンフレットが開催期間中に各球場で販売となります。現在、戸田書店清水江尻台店とSPOPIAシラトリ静岡店で限定先行発売しています!
11132_20251113162501

★戸田書店清水江尻台→https://todabooks.co.jp/shop/shop.php?S=61
★SPOPIAシラトリ静岡店→https://www.spopia-shiratori.co.jp/business/shop/shizuoka.php

| | コメント (0)

2025年11月10日 (月)

【浜名湖ベースボールカップ】オイスカ浜松国際が初優勝!~齋藤匠汰が投打で活躍~

 第15回浜名湖ベースボールカップの決勝戦が昨日、湖西球場で行われました。オイスカ浜松国際と浜松湖北が対戦し、オイスカ浜松国際が6対1(雨天のため7回コールド)で勝利し、初優勝を飾りました。

11101_20251110112401  オイスカ浜松国際は左腕の齋藤匠汰(2年)が投打に渡る活躍を見せました。立ち上がりの初回こそ制球を乱して1点を許したのの、2回以降はストレートを増やすことを立て直していきます。得意のクロスファイヤーを生かして強気の投球を展開。「これでもか」というほど内角をグイグイとえぐっていきます。さらに同点の6回にはチャンスの場面で打席に入り、勝ち越しのセンタータイムリーを放ちました。
 「広島中央ボーイズ」からオイスカ浜松国際に入学。今秋の県予選では2番手で登板するも、決勝点を許してチームは敗退。その悔しさから高い意識で練習に取り組んだことで自信をつけている様子でした。先月のドラフト会議で先輩・大橋令和の指名も刺激に、「来年に向けてもっと体を作り、自分も高いレベルで勝負したい」と抱負を語ってくれました。
 一方、浜松湖北は1年生右腕の見原稜真が5回1失点の好投。3番手で登板したサイドから最速142キロを投げ込む水野稜太(2年)も迫力があり、来年の春が楽しみです!(編集部・栗山)

<写真/勝ち越しタイムリーを放ち、ガッツポーズを作る齋藤匠汰(オイスカ浜松国際)>

| | コメント (0)

2025年11月 8日 (土)

【練習試合】浜松北・榎本智文の進化と、浜松江之島・髙塚克己瑠の衝撃!

 今日は浜松江之島と浜松北の練習試合に足を運びました。お目当ては、1年時から活躍を続ける好左腕・榎本智文(浜松北2年)と、今春から浜松江之島でプレーする強肩強打の髙塚克己瑠(2年)です。

11081_20251108214101  榎本を見るのは今年5月以来でしたが、試合前のブルペン投球から成長が伝わってきました。体重が増えたことで下半身の土台が安定し、フォーム全体のバランスが向上。腕の振りもさらに強くなり、球の勢いが増しています。この日は前の試合の疲れもあってか本調子ではないようでしたが、それでも回転の良いストレートは魅力的でした。高めで空振りを奪う場面も見られ、最速は133キロまで伸びているとのこと。同じ左腕として髙部陸(聖隷クリストファー)投手に注目が集まっていますが、榎本投手も見逃せない存在になっていきそうです。
11082_20251108214801  一方の髙塚は「2番ピッチャー」で出場しました。一目見ただけで分かる迫力ある体格。高校生というより、大学生がグランドに立っているような印象です。打席では2打席連続ホームランを放ち、1本目はレフトへ、2本目はセンターへ。インパクトの瞬間、思わず「いった!」と声が出てしまうような打球でした。スイングスピードも群を抜いており、とにかく迫力が違います!
 投げては140キロ近く計測しているというストレートで相手打者を圧倒し、途中からは本職のキャッチャーとしても出場。強肩も披露し、まさに「投・打・守」が揃った選手だと実感しました。試合後に伺うと、数週間前に痛めた足がまだ完治していないそうですが、それでもこのパフォーマンス。転校の影響で公式戦に出場できるのは来年4月1日からとなりますが、夏に向けて間違いなく県内の目玉的な存在になっていくと思います。
 野田航洋監督は「髙塚の加入でチームが良い刺激を受けています」と話していましたが、その言葉通り、チームの活気も感じました。中でも目を引いたのが1番打者の山下孝也(2年)。長打を何本も放ち、バネのある動きに俊敏性も兼ね備えた好選手でした。(編集部・栗山)

<写真上/回転のいいストレートを投げ込む榎本智文(浜松北)>
<写真/2打席連続本塁打を放った髙塚克己瑠(浜松江之島)>

| | コメント (0)

2025年11月 6日 (木)

希代の名将・望月教治さんが旅立つ

 名将・望月教治さんが2日、老衰のため逝去されました。89歳でした。

11061_20251106174001  現役時代は静岡商の遊撃手として活躍し、2年春のセンバツで全国制覇を達成。卒業後は専修大に進学し、通算102安打を記録しました。社会人の熊谷組でプレーしたのち、指導者としての道を歩み始めます。
 静岡商の監督時代には、春夏あわせて3度の甲子園出場を果たしました。その後は専修大、ヤマハ発動機の監督も歴任。専修大では全日本大学選手権優勝、ヤマハ発動機では日本選手権優勝へと導き、大学野球・社会人野球の両舞台で頂点に立ちました。
 2002年には興誠(現浜松学院興誠)の指揮をとり、甲子園初出場に導きます。日章学園(宮崎)との激闘は、今も多くの高校野球ファンの記憶に残っています。

 「静岡高校野球」でも何度か取材の機会をいただき、そのたびに野球の奥深さと指導者としての哲学を教えていただきました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

| | コメント (0)

2025年11月 1日 (土)

主将・金子大悟が導いた東京学芸大の2部優勝

 今日は東京新大学リーグ2部を見たくて、埼玉県の岩槻川通公園野球場へ。東京学芸大が主将・金子大悟(静岡市立出身)の活躍で2部優勝を決めました。
11011  今シーズンは打撃好調で、すでに3本塁打をマーク。この日も第1打席こそセカンドゴロでしたが、第2打席にライト前安打。第3打席の四球を挟み、第4打席はレフト前安打、そして第5打席にはコールド勝ちを決めるタイムリーを放ちました。ボールを呼び込む間、しなやかで強いスイング。広角に打ち分ける技術が光りました。打つだけではなく、守備では初回、難しいバウンドのショートゴロを難なくさばいて、チームのリズムを作りました。
 一浪の末に東京学芸大へ進学。この4年間は決して順調ではありませんでした。2年春に1部リーグでベストナイン(遊撃手)を獲得したものの、3年秋に左手首を故障。「一時は9番を打つこともあった」と話すように、思うような結果が出ない時期もあったそうです。それでも今年の夏ごろから打撃の感覚を取り戻し、今シーズンの活躍につなげています。
 卒業後は独立リーグ入りを目指してプロ志望届を提出。一般就職の道も考えたそうですが、「やっぱり野球を極めたい」という気持ちが勝ったとのことです。まだ大学野球の戦いは終わっていません。駿河台大との1部2部入れ替え戦が控えています。 「最後は勝って終わりたいです」と清々しい笑顔を見せた金子。走攻守が揃う頼もしい選手、これからも追いかけていきたいです!(編集部・栗山)

<写真/本塁に還ってくる金子大悟(東京学芸大)>

| | コメント (0)

2025年10月28日 (火)

【中遠大会】掛川東が3連覇を飾る!

 中遠大会の準決勝と決勝が26日に磐田城山球場で行われました。
 
<決勝戦>
掛川東 2-1 袋井

<準決勝>
袋井 4-1 磐田西
掛川東 11-1 袋井商(5回コールド)

10281_20251028100901  決勝戦は掛川東が4回に高津愁弥、5回には松本大河のタイムリーで2点を先取。投げては、今秋の県大会でも好投を見せた浅田陽天が7回1失点の好投。8回と9回は市川太陽がマウンドを引き継ぎ、危なげなく締めました。
 最速135キロの力強いストレートを投げ込んだ市川は、「球数が多かった」と反省しながらも、動くストレートと多彩な変化球を武器に「もっと体力とコントロールをつけて、春はベスト4を目指したい」とさらなる成長を誓ってくれました。
 この秋、掛川東は県大会3回戦で掛川西と延長戦の末に敗退。その悔しさを糧に中遠大会で3連覇を果たしました。もう一歩先へ、一冬でどこまで力を伸ばしてくるのか注目です。
 一方の袋井は、秋は背番号18を背負った期待の大型右腕・絹村聡太郎が9回2失点の力投。体のエンジンが大きく、一冬での飛躍が楽しみな原石です。(編集部・栗山)

<写真/市川太陽(掛川東)>

| | コメント (0)

2025年10月27日 (月)

オフシーズン前の熱き3日間!湖西ベースボールフェスタ開催

 第10回湖西ベースボールフェスタが、11月1日からの3日間にわたって開催されます。
 今年は地元校に加え、スペシャルゲストで輪島、日本航空石川、聖隷クリストファーが参加。シーズンオフを前に白熱した戦いが期待できます。さらに、能登半島の復興支援を目的とした物産展も行われます。

10271_20251027110301
 
10272_20251027110301

| | コメント (0)

2025年10月26日 (日)

【静岡リーグ新人戦】静岡大が優勝を飾る!

 静岡リーグの秋季新人戦の決勝戦が昨日、松前球場で行われました。

<決勝戦>

静岡大 6-3 常葉大浜松キャンパス

10261_20251026154901  決勝に残ったのは静岡大と常葉大浜松キャンパス。秋のリーグ戦にも出場している選手が多いチーム同士の対戦となりました。
 静岡大は1点を追う3回、1番・竹中大曜(2年)のタイムリーなどで3点を挙げて逆転。その後、同点に追いつかれましたが、終盤に突き放しました。投げては先発の古川太陽(1年)が7回1失点の好投。最後は市川朔太郎(2年)が締めて勝利を収めました。
 一方の常葉大浜松キャンパスは、「7番ライト」で出場した磯貝律希(2年)が二塁打と三塁打を放ち、気を吐きました。
 静岡大は、11月8日に三重県・津球場で開催される東海地区大学野球新人トーナメントへの出場を決めました。静岡代表として来年に向けてどんな戦いを見せてくれるのか注目です!

<写真/先発で好投した古川太陽(静岡大)>

| | コメント (0)

2025年10月23日 (木)

ドラフト会議、県内関連4選手に吉報が届く!

 本日開催のプロ野球のドラフト会議。県内関連は4選手に吉報が届きました。おめでとうございます!

★ヤクルト1位/松下歩叶(法政大)※静岡裾野シニア出身
★ソフトバンク3位/鈴木豪太(大阪商業大)※東海大静岡翔洋出身
★中日育成2位/石川大峨(掛川西)
★ソフトバンク育成4位/大橋令和(オイスカ浜松国際)

10231_20251023220401  ソフトバンクから育成4位指名を受けたオイスカ浜松国際の大橋令和選手は、同校初のドラフト指名選手となりました。 「野球を始めたときからの夢が叶った」と笑顔を見せ、「いずれは一軍で143試合出られる選手になりたい」と抱負を語りました。永井浩二監督も「持って生まれたバネがあり、入学してきたときからプロにいけると確信していた。まずは体を作って支配下になれるよう努力してほしい」と期待を寄せています。

<写真/喜びの表情を浮かべるオイスカ浜松国際の大橋令和と永井浩二監督)

| | コメント (0)

2025年10月22日 (水)

ドラフト直前企画④ 静岡産業大・渡邉笑生/逆境を力に変えた長距離砲

 運命のドラフト会議が明日に迫りました。志望届を提出した静岡関連の注目ドラフト候補を紹介する企画。最終回は静岡産業大の渡邉笑生選手です。

----------------------------------------

10221_20251022104501  今月17日に開催された東海地区大学選手権。4回に回ってきた第2打席だった。2球目が頭部に直撃し、球場は騒然となった。救急車で搬送されて心配されたが、試合が終わる頃には戻ってきていた。報道陣に向かって「ご心配をおかけしてすみませんでした」と頭を下げる姿に、彼の人間性がにじみ出ていた。
 兄の影響で6歳から野球を始め、「静岡裾野シニア」時代、チームは全国制覇を成し遂げたが、自身は控え選手。高校では2年冬に右ヒジを手術、3年時に上がった直後には有鉤骨を骨折。夏は背番号15で4番を任されたが、決して目立った存在ではなかった。素質が一気に開花したのは大学に入学してから。1年秋にレギュラーに抜擢されるとリーグ戦で3本塁打を放ち、さらに東海地区大学選手権では長良川球場の場外までかっ飛ばした。
 だが、順風満帆とはいかなかった。2年春のリーグ戦後に左膝前十字靭帯断裂と半月板損傷。手術とリハビリを経て復帰したのは、ようやく3年春だった。そこからの1年は苦しみ、もがき続けた。体が突っ込み、上半身に頼るスイング。「自分らしくバッティングばかりで…。逆方向に強い打球が出ないし、打ててもたまたまの打球。納得できませんでした」
 今春の日大国際関係学部戦。プロ注目の林京平に対して3打席連続三振を喫した。「コテンパンにやられました。同じ目標を持っている選手に対してああいう結果になって、絶望してしまって」
 春で引退しようか――。そんな思いも頭をよぎった。そのとき、萩原輝久監督の言葉が火をつけた。
「プロを目指せるところまできているんだぞ。全員にチャンスがあるわけじゃないんだから、最後まで勝負してみたらどうか」
 この秋は“蘇った”どころか、大きな進化を見せ、猛烈なインパクトを残してくれた。リーグ戦で4本塁打(うち1本はランニング本塁打)を記録。マークされながらのこの数字は、1年秋に打ったものとは意味合いがまったく違う。
10222_20251022104501  衝撃的だったのは10月5日の日大国際関係学部戦。勝ち越し本塁打はレフトフェンス直撃かと思われたが、そのまま打球が落ちず、ちゅ~るスタジアムのレフトスタンドに飛び込んだ一発。勢いは止まらず、プレーオフでは草薙球場の右中間に逆転3ランを放った。
 「大学では足をケガして、そこから自分の体を見つめる時間が増えました。リハビリはきつかったですけど、プラスにとらえるしかないと思ってやってきました」
 天性の飛ばす能力、そしてケガを乗り越えた先にたどり着いた逞しい精神力。この2つを武器に、プロの舞台で勝負してほしい選手だ。

■渡邉笑生[わたなべ・わらう]
2004年1月20日生まれ、静岡県御殿場市出身。「御殿場ファイターズ」では6年時に県大会出場。「静岡裾野シニア」では全国優勝を経験した。知徳入学後、右ヒジ手術を経て、3年夏は4番を務めた。大学では1年秋からリーグ戦に出場。今秋は本塁打王を獲得した。
180cm90kg、右投右打。

| | コメント (0)

«【東海地区大学野球秋季選手権大会】県勢2チーム敗退、皇學館大は県出身選手の活躍で三連盟出場へ