【中遠大会】掛川東が中川の投打による活躍で2連覇!
今年の中遠大会決勝戦は雨で順延した関係で、対外試合可能な年内最終日に行われました。
★11月30日 中遠大会 決勝戦 掛川東グランド
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
掛川東 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
掛川工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(東)中川-髙橋
(工)増田、塩原、後藤、福住-田代
▽二塁打=中川(東)
掛川東は中川翔太(2年)の投打による活躍で2年連続優勝を飾りました。
先発としてマウンドに上がると、初回は3者連続三振を奪って好スタート。その後も、浮き上がるような独特の球筋を持つストレートに、スライダーとチェンジアップを絡ませて淡々と投げていきます。2番に入った打撃でも能力を発揮。5回には1死一二塁からレフト方向に先制タイムリーを放ちます。終盤、疲れを感じる場面がありましたが、粘り強く最後まで投げ切り、高校初完封を飾りました。許した安打はわずか1本のみ。身長182センチの大型左腕がシーズン最終戦で覚醒を予感させる快投を見せました。
高校入学後、1年夏から公式戦で登板してきましたが、2年夏前に故障した影響でその後は野手に専念。それでも来年に向けて、腕の位置をスリークオーター気味に下げる新たなフォームを世古雄馬監督と模索し、ようやく11月に入って形になってきたとのこと。同時に1学年上の井口愛斗から教えてもらったというチェンジアップを身につけたことで投球の幅が広がったそうです。「来年は自分が投げられるように冬の練習を頑張っていきたい」と話す中川。現在の最速は128キロも、まだまだ伸びる要素を持っているだけに、今後も目が離せません。
そのほか、今大会を通じて気になった選手を紹介したいと思います。磐田南の山田堅正(2年)は初戦の袋井戦で3安打をマーク、さらに準決勝の掛川東戦では内角をきれいにさばいてレフト線へ二塁打。打球をとらえる感性にスイングスピードも圧巻。「4番の山田に回せば打ってくれる」という雰囲気がありました。今年の静岡ではトップクラスの強打者だと見ました。投手は掛川工の本格派右腕・福住光稀(2年)、腕の振りのいい左腕・後藤大輝(2年)、フォームのバランスがいい磐田農の平田和暉(2年)が一冬でどんな成長を見せてくれるのか楽しみです!(編集部・栗山)
<写真/上から優勝した掛川東の選手たち、決勝戦で好投した中川翔太(掛川東)、安打を量産した山田賢正(磐田南)>