2025年4月19日 (土)

【春季高校野球県大会】浜名が主将・井岡の活躍でシード獲得!

 春季高校野球の県大会が開幕しました。磐田球場では浜名が5点差をひっくり返して11対8で勝利。主将の井岡睦海(3年)の投打による活躍で、10年ぶりとなる夏のシード権を獲得しました。
 
04191_20250419201801 富士東が3点リードで迎えた8回でした。浜名は2点を返すと、さらに1死二三塁で打席には3番の井岡を迎えます。4球目のストレートを振り抜くと、打球はライトスタンドに一直線。逆転3ラン本塁打となりました。「ホームランを狙っていました。少しこすった感じでしたが、いったと思いました」。一振りで決めた見事な一発でした!
 打つだけではなく、今日は投手としても粘りの投球を見せました。先発した身長190センチの注目右腕・松下紘也(3年)が2回に5失点。投球練習することなく、急遽ファーストからマウンドに上がります。「アイツ(松下)がダメなときは、自分が助けないといけないと思いました」。1週間前に最速となる139キロを計測。そのストレートを中心に気持ちを前面に出し、3回からの7イニングを3失点にまとめました。
 「春は東海大会出場、夏は甲子園が目標です」と力強く話す井岡。浜名にとっては勢いづく大きな1勝となりました。
  一方、あと一歩及びませんでしたが、42年ぶりに県大会に出場した富士東も夏に向けて楽しみなチーム。なかでも印象的だったのが打線を引っ張るトップバッターの市川諒(3年)です。二塁打2本を含めて5打席の全てで出塁。さらに盗塁も3つ決めるなど、野球勘のある選手でした。(編集部・栗山)

<写真/逆転本塁打を放って本塁に戻ってくる井岡睦海(浜名)>

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2025年4月16日 (水)

【大学野球】専修大・和田琉太が走者一掃のタイムリー&常葉大浜松・田中湊都が好投!

04161_20250416185501  大学野球の春季リーグ戦が全国各地で開幕しています。
 東都大学リーグの2部では専修大の和田琉汰(静岡高出身・1年)が今日の国士舘大戦でスタメン出場。ルーキーながら「3番DH」に抜擢され、3安打3打点の大活躍を見せました。7回には2死満塁の場面から右中間を破る走者一掃のタイムリー三塁打で勝利に貢献。持ち味のパンチ力を存分に発揮しています。この勢いで明日以降も打ちまくってほしいです!
04162_20250416190301 また、今日は静岡リーグも行われました。強風の浜岡球場で好投を見せたのが常葉大浜松キャンパスの田中湊都(静岡学園出身・3年)。静岡大相手にインコースをズバズバとつき、落ちるボールも巧みに操って5回無失点でチームの勝利を手繰り寄せました。
 今月12日の日大国際関係学部戦では7回まで無失点に抑えたものの、悔しいサヨナラ負け。その反省をもとに、ピンチの場面でいかに粘り切ることができるかをテーマに臨んだ今日の一戦でした。2回以外は毎回ランナーを背負う投球。それでも、「ピンチの場面でも自分のピッチングができた」と、きっちりと後続を抑えました。
 今シーズンはオフ期間に取り組んだ成果が出ている様子。「体を強くする」ことが狙いでウエイトトレーニングに力を注いだとのこと。その結果、「力に頼らなくてもいいボールがいくようになった」と手ごたえを掴んでいました。(編集部・栗山)

<写真上/3安打3打点の和田琉汰(専修大)>
<写真下/5回無失点の田中湊都(常葉大浜松)>

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2025年4月12日 (土)

【浜松西vs浜松北定期戦】注目右腕・柿澤が「由伸フォーム」で進化!

★4月12日 第45回浜松西vs浜松北定期戦 浜松球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
浜松北 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
浜松西 1 0 0 3 0 1 3 0 × 8

(北)大石、水谷、花井-間渕
(西)柿澤、松下、安間、田川-増田
▽二塁打=山上(西)

 第45回を迎えた浜松西と浜松北との定期戦。昨年に続き浜松西が勝利しました。

04121  浜松西の先発は注目の柿澤匡人(3年)。今日は初回から走者を背負いながらも、4回を投げて無失点に抑えました。試合後は「ボール先行になってしまい、自分で自分を追い込むピッチングになってしまいました。今日は40点です」と反省していた柿澤。それでも昨秋に比べ、ワンランクアップしている姿を見せてくれました。オフ期間に佐藤光監督と取り組んだのがフォームの矯正。並進運動のスピードを上げることで、球速が138キロまで達し、コントロールもまとまってきたそうです。本人は、「身長が近い山本由伸選手(ドジャース)を参考にしました」と言っていましたが、そのフォームはもちろん、ホームベース上での球の伸びが似ているなと感じました。
 打線は初回に先頭・山上琉(3年)の二塁打を足掛かりに1点を先制。4回にも打線がつながって3点、6回と7回にも加点して、計8得点を挙げました。
 春の大会は初戦で掛川東と対戦し、延長10回タイブレークの末に敗退したものの、投打のバランスが良いチーム。県の上位に食い込む力を秘めているだけに、夏のダークホースになる予感がありました。(編集部・栗山)

<写真/4回を無失点に抑えた柿澤匡人(浜松西)>

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2025年4月 6日 (日)

【春季高校野球】桐陽、7回コールド勝ち 鈴野が好投を見せる

 今日は春季県高校野球県予選の上位決定戦が行われました。昨年、センバツの「21世紀枠」県推薦校に選ばれた桐陽は沼津商と対戦。投打が噛み合い、7対0で7回コールド勝ちを飾りました。

04061_20250406191201  先発の鈴野佑月(3年)は7回を内野安打2本に抑える好投を見せました。オフ期間のトレーニングの効果で最速が5キロ上がり、シーズン明けに136キロを計測。「軽く投げても球が伸びるようになってきた」と成長を感じ、この春はエースナンバーを背負っています。今日はそのストレートの走りが今一つと感じるや、変化球主体の投球に切り替えるクレバーさも発揮。雨の降る悪条件の中、四球は1つと制球も安定し、新井晶登監督は「期待通り、持ち味を発揮してくれた」と評価していました。
 桐陽は昨秋ベスト8進出の立役者となった右腕・望月佑哉(3年)に加え、この鈴野が一本立ちしたことで2本柱を形成。一方の打線は今日の試合で1番・鈴木陸翔温(2年)と4番・鈴木琉樹空(3年)の「鈴木兄弟」がともに3安打を放つなど上り調子。春のチーム目標である「県ベスト4」に向けて、形が整ってきている印象でした。(編集部・栗山)

<写真/7回を2安打に抑えた鈴野佑月 (桐陽)>

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2025年4月 5日 (土)

【春季高校野球】加藤学園の山田晃太郎が自己最速更新146キロで17奪三振!

 春季高校野球は本日、県予選の敗者復活戦が行われ、県大会に出場する40校が出そろいました。

富士/知徳/沼津商/桐陽/御殿場南/御殿場西/三島南/日大三島/富士東/静岡商/静岡/静清/藤枝東/島田樟誠/駿河総合/東海大静岡翔洋/浜松工/磐田西/浜松商/聖隷クリストファー/磐田東/掛川西/浜松湖北/浜名/磐田南/浜松北/星陵/加藤学園/富士市立/誠恵/静岡学園/科学技術/島田工/清水東/掛川東/浜松城北工/浜松南/袋井/浜松日体/常葉大菊川

04051_20250405173701  愛鷹球場では、加藤学園のエース・山田晃太郎(3年)が快投を見せました。
 しなやかな腕の振りから、初回にいきなり144キロをマークすると、2回には自己最速となる146キロを計測します。5回をわずか1安打に抑えると、6回の1死満塁のピンチではギアを上げて連続三振にきってとります。最終的には8回を投げて17奪三振をマーク。チームもコールド勝ちで県大会出場を決めました。
 昨秋は県大会出場を逃していた加藤学園にとって、夏に向かう意味でも負けられなかった試合。その中でエースとしての役割を果たし、「自信になりました。県大会でも自分が全部先発して最後まで投げ切るつもりです」と力を込めていました。(編集部・栗山)

<写真/チームを勝利に導いた山田晃太郎(加藤学園)>

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2025年4月 4日 (金)

【JABA静岡大会】ヤマハが7回コールド勝ち 沢山優介が存在感、森川凌も躍動! 

 JABA静岡大会の2日目。ヤマハが明治安田を7回コールドで下しました(7対0)。
04041_20250404174201  先発を任されたのは4年目の沢山優介。「1イニング1イニングを全力で投げた」と語る沢山は、持ち味の角度あるストレートを武器に、5回1安打無失点の好投を見せました。許した安打は初回の先頭打者のみ。制球力と変化球の精度が上がった印象で、危なげのない投球でした。昨年のドラフトでは9球団から調査書が届くも指名漏れ。沢山は「もちろん、そこは意識している。しっかり勝てるピッチャーになりたい」と意気込みを語ってくれました。
 打線ではルーキー・森川凌が3安打2打点の活躍。4番打者として初回にバットを折りながらレフト前にタイムリー、2回にはセンターオーバーのタイムリー二塁打を放つなど定評のある打撃力を発揮しました。持ち味は力強い振りからの長打。申原監督が「ボールの見送り方がいい」と話すように、しっかりと球を見極めた上で、自分のスイングができていました。

04042  一方、明治安田は、「9番レフト」で静岡高出身の齋藤來音が凱旋出場。2打数無安打に終わりましたが、2打席目のセンターフライはしっかりとボールをとらえていました。ルーキーイヤーの昨年は社会人野球のレベルの高さに苦しんだ部分もあったそうですが、今年は春先から出場機会が増え、「感覚を掴みかけてきている」と少しずつ手ごたえを感じている様子でした。昨年の都市対抗の本大会は途中出場のみ。「今年は東京ドームで試合に出場できるように」と強い意志を見せていました。(編集部・栗山)

<写真上/3安打2打点の活躍で勝利に貢献した森川凌(ヤマハ)>
<写真下/静岡高、慶応義塾大を経て社会人でプレーする齋藤來音(明治安田)>

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2025年3月30日 (日)

【春季高校野球】静岡学園・勝俣が病を乗り越えた執念の一打で県切符!

 前日、ともに逆転負けを喫していた静岡市立と静岡学園の対決。敗者復活戦で県切符を勝ち取ったのは静岡学園でした。
 6回にスクイズで先制。さらに7回には2死二塁のチャンス。ここで代打で起用された勝俣塁登(新3年)がセンター前タイムリーを放って貴重な2点03301_20250330195301目を叩き出します。
 苦難を乗り越えた男の執念の一打でした。中学時代は「御殿場ボーイズ」でプレー。強打者として入学時から期待されていましたが、2年生の5月から手足が痺れ、力が入らなくなるという症状に悩みます。病名はギラン・バレー症候群。その後、約2カ月入院し、体重は12キロも落ちたものの、復帰することを諦めずに戦ってきました。4番打者で出場した前日の代表決定戦は無安打に終わり、チームも最終回に2点差をひっくり返されての敗戦。嫌な流れを引きずることなく、「今日はストレート一本に絞って強く振ることを意識しました。今まで支えてくれた方々に感謝したい」と、嬉しそうな表情を浮かべていました。

03302_20250330195301  投げては先発の中山直央翔(新3年)が持ち味の緩急を使う投球で7回まで無失点に抑える好投。そして、8回から最速143キロ右腕の岩田葵(新3年)がマウンドへ。連投となり、疲れはあったそうですが、「静学のエースとして絶対に県に行く」と、強い気持ちを持って投球。1点差に詰め寄られた9回表。2死三塁の場面では、全球ストレート勝負で渾身の三振を奪いました。
 この日は新設されたちゅ~るスタジアム清水のスピードガンで、142キロを連発。力みのないフォームから、ベース上で伸びるストレートが打者を差し込みます。プロ志望の右腕は「県大会では球速を145キロまで上げて、チームを勝ちに導きたい」と力強く語ってくれました。(編集部・栗山)

<写真上/代打でタイムリーを放った勝俣塁登(静岡学園)>
<写真下/力強いストレートを見せた岩田葵(静岡学園)>

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2025年3月29日 (土)

【春季高校野球】袋井・髙𣘺完気、覚醒の3打点 

 袋井が天竜を10対7で下し、3年連続の県大会出場を決めました。
03291_20250329200401 1番打者・髙𣘺完気(新3年)が3打点を挙げる活躍。5回に高めの変化球を強振すると打球はレフトスタンドへ。さらに7回にはセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ちました。
 22日の初戦に続き、26日の浜松開誠館との練習試合でも本塁打を放ち、勢いに乗る強打者。高校通算7本塁打ながら、ここにきて持ち味のパワーを遺憾なく発揮しています。本人によると、冬場はミート力をつけようと、細い棒でミニボールを打って感覚を養ってきたとのこと。同時に、トレーニングに力を入れて体重を6キロ増量。今は下半身に筋肉がつまっているイメージです。一方、捕手としては7失点を喫し、反省の弁。7回には4点を献上し、一時は同点となる場面もあり、「相手を勢いに乗せてしまいました。ピッチャーに一言かけるべきでした」と試合後は厳しい表情を浮かべていました。
 昨秋は県切符を逃していた袋井にとっては、大きな1勝。攻守で牽引する高𣘺は「県でも目の前の試合を1つずつ勝ち、上がっていきたいです」と、下剋上を誓いました。(編集部・栗山)

<写真/5回に本塁打を放ち、ガッツポーズの髙𣘺完気(袋井)>

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2025年3月23日 (日)

【春季高校野球】藤枝東、「流れ」を科学した劇的勝利!

 進学校旋風が吹き荒れている春の県予選。今日は藤枝東が常葉大橘に逆転勝ちしました(6対5)。

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  藤枝東は序盤に5点のリードを許すも、6回に1点を返すと7回には4安打を集中させ、打者一巡の猛攻で同点に追いつきます。投げては4回からマウンドに上がった鷲野太亮(新3年)が「強豪校相手に先制されるのは想定通りでした」と冷静に投球。キレのあるストレートに変化球を駆使して、9回まで無失点に抑えます。迎えた9回裏でした。2死三塁から8番・狩野拓真(3年)の打球はライト前へ。サヨナラ勝ちに、選手たちは喜びを爆発させました。
03232  ここ数年、強豪校と互角に渡り合ってきた藤枝東。あと一歩で白星を逃してきましたが、ブラッシュアップを重ねた結果での今日の勝利。大石泰広監督は「様々な取り組みが実を結びました」と話します。
 その一つとして、オフシーズンに数学が得意な主将・狩野が中心となり、「野球に流れは存在するのか?」というテーマを研究。昨夏の静岡県大会における全試合のデータを紐解き、大量得点が生まれる際に連打が続く理由を探り、最終的には2月に開催された「高校生野球科学研究会」で発表したそうです。「連打が続くときは、打者の気持ちがプラスになっているからです。それを今日の試合でも生かすことができました」と胸を張る狩野。春の目標としている県出場まであと1勝。次も頭を使った野球で流れを引き寄せます。(編集部・栗山)

<写真上/サヨナラ勝ちに喜ぶ藤枝東の選手たち>
<写真下/好投した鷲野太亮(左)とサヨナラ安打を放った狩野拓真(右)>

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2025年3月22日 (土)

【春季高校野球】富士&沼津商の新2年生投手が好投!

 春季高校野球の静岡県大会予選2日目。昨秋は初戦敗退で県出場を逃した富士高と沼津商が初戦を突破しました。

03221_20250322200101  両チームともに活躍を見せたのは新2年生投手。富士高は1点ビハインドの流れが悪い中、4回途中から左腕の渡邉伸哉(新2年)がマウンドに上がります。「とにかくストライク先行でいこうと思った」と渡邉。
球の出どころが見づらいフォームから低めをつく投球で5回2/3を無失点(被安打2)に抑えました。
 冬の期間のトレーニングで体重が5キロ増加。それに伴い、球速も120キロ台の中盤まで伸び、武器のカーブやスライダーが生きてきている様子。県出場切符がかかる次戦もカギを握る選手になりそうです。

03222_20250322200701  沼津商は最速137キロ右腕・秋津奏空(新2年) が市立沼津を完封しました。「ストレートが今ひとつだった」と、今日の愛鷹球場のスピードガンでは120キロ台止まりだったものの、身長177センチを生かして角度があり、スライダーとのコンビネーションで相手打線を封じていきました。
 「静岡裾野シニア」出身で、当時はBチームがメインだったそうですが、沼津商入学後は1年秋から登板。しかし、昨秋の県予選では中盤まで好投するも、終盤に自らのバント処理のミスなどがあって失点。チームも敗れて悔しさを味わいました。その反省から冬は投げること以外の練習も徹底的にこなし、今日の快投につなげました。
 次戦の相手は加藤学園。「自分の持ち味のコースをつく投球で絶対に勝ちたいです」。肩回りが柔らかく、本格派らしい投球スタイル。さらに球速を上げ、県を代表する投手になってほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真/上から渡邉伸哉(富士高)、秋津奏空(沼津商)>

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