チーム |
一 |
二 |
三 |
四 |
五 |
六 |
七 |
計 |
東海大翔洋中 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
浜北北部中 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
今朝、起きると外は雨。前々からこの日は中学野球を見ることを決めていたので心配したのですが、球場に電話したところ「試合をやる予定で進めています」とのこと。急いで支度して浜岡球場に向かいました。
試合は初回、東海大翔洋中が1点を先制。その裏、いよいよ今大会、最注目投手の渡邉隆太郎がマウンドに上がります。すでに高校生のようながっちりとした体格から、腕を思い切り上から叩きつける迫力満点のフォーム。時折、大きな雄たけびを上げながら投げ、まさに力で打者をねじ伏せていきます。これに対し、相手の浜北北部中の各打者は、バットに当てるのが精いっぱいという感じ。当たっても振り遅れがほとんど。速球でバッタバッタと空振りを奪っていきます。「これは、もう中学生レベルでは打てるボールではないな」と思いました。
渡邉隆は4回までパーフェクトに抑える快投。ところが、5回二死から、右打者に変化球をライト前に持っていかれます。続く6回にも味方のエラーで二死1、2塁のピンチを迎えます。それでも、ランナーを背負うと、渡邉隆は、さらに力を増した速球で、三振を奪います。そして、迎えた7回は、二死2塁のピンチ。ここでライト前でヒットを打たれますが、ライトからの好返球で二塁走者が間一髪アウト。苦しみながらも初戦突破を果たしました。
試合後、僕は東海大翔洋中の弓桁義雄監督に挨拶にいきました。弓桁監督は開口一番、「静岡県では重要な公式戦ですので、まず勝てて良かったです」とホッとした様子。さらに渡邉について驚くような話が…。
「実は渡邉、今年になって公式戦で初めてヒットを打たれました」なんと、2月から数試合を投げて、まだ1本をヒットを打たれていなかったのです!「そういう意味で本人は、今日の試合で打たれて楽になったでしょう。技術的には、昨年まで速球とカーブだけだったのがスライダーを覚えたことが大きいですね。まだまだ成長してくれるでしょう」という楽しみなコメントをもらいました。
現在、最速は133キロという速球は、おそらく、高校の早い段階で140キロを超えるでしょう。そして、将来はメジャーを目指せるような、そんな大きな期待を抱かせるほどの逸材でした。
一方で惜しくも敗退した浜北北部中は、まとまりがある素晴らしいチームでした。特に、エ ース左腕の杉保敦思は、マウンド度胸が良く、キレのある変化球が持ち味。しかも、制球力があります。雨の影響でぬかるんだマウンドと濡れたボールという悪いコンディションの中、これだけの投球は見事でした。強打の東海大翔洋中を1点に抑えたことを自信に、夏に向けて頑張って欲しいです。
続く、第2試合の掛川東中と三島南中の試合は雨が強くなり、中止になりました。ブルペンで掛川東中の大井健都が、右腕から勢いのあるボールを投げ込んでいただけに残念。また機会があれば見てみたいなと思いました。
<写真上/大会屈指の本格左腕・渡邉隆太郎(東海大翔洋)>
<写真下/渡邉に負けじと好投を見せた杉保敦思(浜北北部)>
■東海大翔洋中 ■浜北北部中 |
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