静学出身・出雲の衝撃デビューを目撃!
少し前の話になりますが、今年のゴールデンウィークを利用し、東都大学リーグを見に行ってきました。僕が見たのが5月6日の青山学院大と立正大の試合です。
立正大には、掛川西出身の赤堀大智(188cm83㎏、右投右打)が在籍。今年は開幕から4番に座り、ドラフト候補として名前が挙がっています。今春の打撃不調のせいか、この日は8番で出場。残念ながら3打数無安打に終わりましたが、体つきを見ると、高校時代に比べて一回りも二回りも大きくなっている感じです。この4年間、東都大学リーグの1部や2部で存分に揉まれただけに、今後に大きな期待をしています。
試合は序盤から青山学院大がリードします。迎えた5回、立正大は『神宮ガイドブック』の写真名鑑に入っていない、背番号「37」をつけた長身のピッチャーがマウンドに上がります。少し経って場内にアナウンスが…。「ピッチャー・出雲クン、静岡学園高校」。僕は驚きました。
僕は、昨夏、常葉学園橘との試合で出雲伊織(191cm88kg、右投右打)を見たことがありました。優勝候補の常葉学園橘を破った試合で、派手なガッツポーズが印象に残っていました。当時は、下半身が細く、フォーム的には体の開きが少し早かったです。その後、立正大に進学したのは知っていたので、大学で4年間、じっくりと育成できれば、面白いピッチャーになるかもと思っていました。
それが、この日、いきなりの登板です。191センチの長身から、少し腕が下がって出てい くるフォーム。立ち上がりは、変化球がストライクにならず苦労しますが、速球で青山学院大打線を封じます。1イニングごと、徐々に安定感が出てきます。途中、雨で中断もありましたが、全く意に介さず。気がつけば、9回まで5イニングを無失点の好投を見せました。
一方、青山学院大は2番手で昨夏の甲子園優勝投手の福島由登(178cm74kg、右投右打)が登場。こちらは貫禄充分の投球で4イニングを無失点に抑える好投を見せました。甲子園優勝投手の福島と全国的には無名の出雲。雨の中の1年生同士の投げ合いは見応えがありました。
この日の出雲は、神宮球場のスピードガンで144キロをマーク。体を鍛えていけば、まだまだ球速は伸びていくでしょう。昨夏、気になった体の開きも解消されていました。この日の好投を機に、その後、先発を任されるなど、投手陣の中心選手になりつつあります。今後も、この長身右腕を見守っていきたいです。
<写真=上/赤堀大智(立正大)、下/出雲伊織(立正大)>
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