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2009年6月

2009年6月26日 (金)

都市対抗予選 NAGOYA23vs東海REX

★6月21日 都市対抗野球東海地区2次予選  岡崎市民球場  晴

 チーム
東海REX 0 3 4 1 3 0 0 11
NAGOYA23 0 0 1 0 0 0 0 1

<7回コールド>

 この日は、高校野球の練習試合で注目のカードが組まれていたのですが、どこも雨の影響で中止。急遽、岡崎市民球場で行われている都市対抗予選に向かいました。やはり、こちらも雨で1時間遅れでの試合開始。そのおかげで、今回の予選で見ておきたかったNAGOYA23の試合になんとか間に合いました。

 NAGOYA23は、かつて中日で活躍した川又米利氏が監督を務めるチームです。若い選手によるチーム構成で将来性が光る選手が何人かいます。

0906211  そのNAGOYA23に今年、島田商時代から注目された小椋大介(184cm70kg、右投右打)が入りました。高校時代は、「仁藤拓馬(現オリックス)以上の素材」と注目され、2年秋の県大会ではベスト4に進出しています。当時から鋭い腕の振りに定評があり、下半身を鍛えていけば将来的に面白い本格派右腕になると見ていました。

 都市対抗予選の重要な試合、先発を任されたのが小椋でした。初回は、危なげない投球。高校時代よりも少し体が大きくなった印象で、腕のしなりは高校時代と変わらず。特に左打者の内角に投げ込む真っすぐが良かったです。

 ところが2回、制球に苦しみました。連続四球などでランナーをため、タイムリーを浴びて計3失点。3回にも打ち込まれて降板。結局、最速は135キロ止まりでした。降板後、ショックの影響か、クールダウンのキャッチボールを行いませんでした。表情も暗く、本当に立ち直ってくれるのか心配になるほどでした。

 ぜひ、この貴重な経験を糧に、大きくステップアップして欲しいです。企業チームに入れば、高校卒1年目は公式戦で投げることすら難しいのですから。いくらクラブチームとはいえ、こんな大事な試合に投げされてもらえるということはメチャクチャ期待されている証でしょう。

 ちなみに、下の動画は、初回、先頭打者の松田大毅に対する小椋の投球映像です。

■東海REX ■NAGOYA23
1番 ライト 松田
2番 セカンド 鈴木
3番 センター 西岡
4番 DH
5番 レフト 加藤
6番 ファースト
7番 サード 櫛田
8番 キャッチャー 高田
9番 ショート 小窪
1番 ショート 湊川
2番 センター 松井
3番 DH 船山
4番 サード 田中宏
5番 ライト 富永
6番 セカンド 松岡
7番 レフト 松本
8番 ファースト 小嶺
9番 キャッチャー 戸塚
投手:杉浦‐芝村‐阪口 投手:小椋-近原-宮島-竹村

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2009年6月19日 (金)

軟式の静岡ガスが準優勝!

 大学選手権での東海大海洋学部のベスト8進出に続き、またまた静岡県の野球界に嬉しいニュースがありました!

 東京ドームを舞台に繰り広げられていた、第59回実業団野球全国大会で静岡ガスが準優勝に輝きました。決勝ではセントラル硝子・宇部工場に延長の末に惜敗。それでも、昨年は優勝、今年は準優勝は立派です。今の静岡ガスは「軟式野球界の常勝軍団」と言っても過言ではないでしょう。

 僕が注目しているのは、捕手の笹倉光平。静岡高出身で、駒澤大時代には主将を務めました。その頃、東都大学リーグをいつも見ていた僕は、笹倉のキャッチング能力に魅了されていました。硬式の企業チームへ入ることも可能だったはずですが、あえて地元の静岡で就職。実力は折り紙つきです。

 さて、この静岡ガスの勢いに乗り、今度は硬式のヤマハにも頑張ってほしいです。明日からは都市対抗の東海地区二次予選・敗者復活代表決定トーナメントが始まります。いきなり、強豪・トヨタ自動車との対戦。なんとか、2連勝で一気に本戦への出場を決めてほしいですね。

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2009年6月17日 (水)

練習試合 浜松湖南vs近大高専

 この日の目当ては鬼屋敷正人(近大高専)。東海地区屈指の強肩捕手の呼び声が高 く、0906141_2 今年のドラフト候補に名前が挙がっている選手です。

 まず、一目見て感じたのは「体が小さいな」ということ。筋肉隆々の捕手という噂を聞いていたので、「マスクを被っているのは鬼屋敷ではないのかな」と思ったほどです。

 しかし、イニング間の二塁への送球を見て驚きました。まさしく鉄砲肩。高校生レベルを超えた肩の強さで、コントロールも抜群です。肩だけなら、プロのファームでも通用するのではないかと感じたほどです。ネット裏の父兄から、スローイングするたびに、「オ~」という声が漏れるほどでした。(下の動画で確認してください!)

 その肩の強さを実戦で見る機会がありました。走者一塁の場面で、走者がスタート。鬼屋敷が球を受け、一度、握り直し、ワンテンポをおいてから二塁へスローイング。それでも、走者を余裕をもってアウトにします。

 4番に座った打撃は左方向への打球が目立ちました。ファウルになったレフトへの鋭い打球は、他の選手よりも一歩、抜けている速さ。タイミングが合えば、十分にスタンドまで持っていけるスイングでした。

 一方の浜0906142_2松湖南では、3番・和田篤英、4番・青池俊輔の2人が気になりました。2年生の和田は、近大高専の左腕・廣田からライトオーバーの安打を放ちます。秋以降に新チームになってからもう一度、チェックしたいと思います。また、青池は高校通算30本塁打以上を放っているスラッガーです。均整のとれた体型で、バッターボックスに立ったときの雰囲気がいいです。もちろんパワーも魅力で、大学で1から鍛えていけば面白いなと思いました。

<写真上/鬼屋敷正人(近大高専)、写真下/青池俊輔(浜松湖南)>

■浜松湖南

■近大高専

1番 ショート 鈴木康
2番 セカンド 金子
3番 ファースト 和田
4番 ライト 青池
5番 レフト 大石
6番 サード 清水
7番 センター 鈴木啓
8番 キャッチャー 鈴木吟
9番 ピッチャー 吉良
1番 センター 丸山
2番 セカンド 村上
3番 ショート 松下
4番 キャッチャー 鬼屋敷
5番 サード 向井
6番 ファースト 川嶋
7番 ライト 濱本
8番 レフト 田中
9番 ピッチャー 廣田

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2009年6月12日 (金)

都市対抗予選 ヤマハvs西濃運輸

★6月10日 都市対抗野球東海地区2次予選 Bグループ 岡崎市民球場  曇

 チーム
西濃運輸 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2
ヤマハ 0 0 0 0 0 0 0 2 × 4

 いよいよ始まった東海地区の都市対抗予選。まずは、JABA静岡大会で惨敗を喫したヤマハが気になり、平日にもかかわらず、岡崎市民球場に行ってきました。

 ヤマハは、ドラフト候補のエース・岡本洋介(177cm75kg、右投右打)が先発しました。立ち上がりから、いつも通りに腕が振れて絶好調。変化球で簡単にストライクを取れ、真っすぐの球速は145キロを計測します。

 下の動画はその立ち上がりを撮影したもの。バッターは同じくドラフト候補の大野正義(180cm82kg、右投右打)です。

 5回には先頭から2者連続三振。完全に勢いに乗り、3人目の金丸恭平(178cm77kg)も2ストライクまで追い込みます。ところが、インコースの真っすぐで三振を奪いにいったところを金丸がジャストミート。打球はレフトスタンドの場外まで飛んでいき、西濃運輸が1点を先制します。金丸のパワーに恐れ入りました…。

 試合は8回、1死二塁から代打の石野雅之(177cm73kg、左投左打)が右中間スタンドへ逆転の2ラン本塁打を放ちます。そして最後はベテランの広岡剛(180cm80kg、右投右打)が締め、ヤマハが逆転勝ちを飾りました。

 この日のように今年のヤマハは岡本が先発すれば、大量失点を食らうことが少ないはず。あとは、各チームのエース級を相手に、打線がどこまで対応できるのか。今後の戦いぶりを要チェックしていきたいです!

■ヤマハ ■西濃運輸
1番 DH
2番 ショート 永田
3番 センター マガリヤス
4番 セカンド 佐藤
5番 ライト 高橋
6番 ファースト 良知
7番 レフト 小粥
8番 サード 嶋岡
9番 キャッチャー 松岡
1番 サード 大野
2番 ショート 東名
3番 センター 藤中
4番 ライト 森田
5番 レフト 阪本
6番 ファースト 清原
7番 DH 森根
8番 キャッチャー 松本
9番 セカンド 金丸
投手:岡本‐芦川‐広岡 投手:前田

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2009年6月 8日 (月)

大学選手権開幕!

 明日から大学選手権が始まります。東海地区大学代表の東海大海洋学部は初戦で松山0905231_2大と対戦します。下の写真は、先月24日、代表決定戦で三重中京大を破り、大学選手権出場を決めたときのシーンです。

 注目は、2年生の山口航(163cm68kg、右投右打)。小柄な投手で球速は130キロ程度。ただし、なめてかかると痛い目にあいます。タイプ的には武田久(日本ハム)に近く、身長が低くても、角度のあるボールが常に低めに決まります。大崩れがなく、安定感は抜群。全国のレベルでどこまで通用するのか、興味深いです。

0905232  明日の松山大戦は、テレビでじっくりと見ようと思っています。

 

←小柄な本格派・山口航(東海大海洋学部)

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2009年6月 7日 (日)

練習試合 浜名vs袋井

 今日は、前々から気になっていた左腕をチェックしに行ってきました。浜名の平尾拓摩0906071_2  (172cm60kg、左投左打)です。春季西部大会で数試合に渡って好投。決勝戦では常葉学園菊川相手に7回を1失点に抑え込みました。「今年の静岡県ナンバーワン左腕」という方もいて、どうしても一度、見ておきたかった投手でした。

 この日の相手は袋井。マウンドに立つと、体は華奢ですが、下半身の柔軟性がありそうな感じ。気迫を前面に出し、腕を目いっぱい振ってきます。投げたあと、帽子が飛ぶの印象的でした。

 3~5回まで3イニングを見ました。なんといっても、特徴はスライダーです。まるでブーメンのように、横に鋭く曲がりながら沈みます。ネット裏から見ているだけで、残像が残るほどなので、実際の打者はかなり脅威に感じることでしょう。この必殺のスライダーがあるので、腕の振りが変わらない120キロ台後半の真っすぐでも仕留めることができます。

 ただ、力むと真っすぐが低めに抜けてワンバウンドになることがありました。このあたりの制球、そして下半身の体力作りが今後の課題になりそうです。

 一級品のスライダーは、すでに大学生レベルだと思います。今夏の投球、そして、どのような進路を選ぶのか、注目していきたいです!

 <写真/今夏の注目左腕・平尾拓摩(浜名)>

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2009年6月 5日 (金)

練習試合 常葉菊川vs海星

★5月31日 練習試合 菊川球場  晴

 チーム
常葉菊川 1 0 2 0 0 0 0 0 1 4
海星 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1

 ここ10日間くらい、6月20日発売の『高校野球小僧』に向けての執筆などで、ブログを更新できませんでした。そんな中でも、数試合、観戦してきましたので、今日から徐々に書いていきたいと思います。

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 先日は、常葉学園菊川と海星(三重)の練習試合を見てきました。今春の三重県大会を制した強豪に対し、常葉学園菊川がどんな試合をするのか注目しました。

 試合は、常葉学園菊川が萩原大起(180cm80kg、右投右打)の快投、打線も効果的に得点を挙げて快勝しました。

 海星は2年生のエース左腕・吉田健志(181cm61kg、左投左打)が先発します。柔らかくバネのありそうなフォームから、キレのある球を投げ込みます。右打者の外角に決まるストレート、曲がり幅の大きなスライダーが持ち味。常葉学園菊川の4番・北島良亮(180cm80Kg、右投右打)に対して、その曲がりすぎるスライダーで2打席連続で死球を与えたほど。適度にボールが散らばるので、打者は的を絞りにくそうでした。

 その吉田を見事に粉砕したのが桒原凌(183cm78kg、右投右打)。2年生ながら昨秋か0905311 らクリーンアップを打つ注目打者です。初回に、レフト前へタイムリー。さらに3回にはレフト場外へと消える特大の本塁打。バットを高く構え、まさしくボールを一気に潰して飛ばすイメージのバッティングです。ちなみに、前日に開催された地元の小笠大会(常葉学園菊川、小笠、国際海洋が参加)では、全打席安打の10割をマークしたそうです。

 試合後、佐野心部長に桒原について話を聞くと「彼には天性の長距離砲の資質を感じますね。今はファーストですが、新チームになればサードなんかもやらせてみたい逸材ですよ」とのこと。僕も昨秋から目をつけていたのですが、見れば見るほど成長していっています。来年の今頃はドラフト候補として騒がれていることを期待しています!

<写真/右のスラッガーとして期待の桒原凌(常葉学園菊川)

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