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2009年7月

2009年7月30日 (木)

磯部さんの解説が面白い!

 今日の静岡県大会の準決勝はテレビで観戦しました。NHKは、第2試合の常葉学園橘対島田商で、磯部修三さんが解説を務められました。磯部さんは、言わずと知れた静岡高校野球界の重鎮。浜松商でセンバツ優勝、常葉学園菊川でも甲子園出場と、静岡県の高校野球史を語る上で絶対に欠かせない人物です。

 そんな磯部さんの解説、辛口で面白かったです。決してチームや選手に媚びることなく、「良くないことはダメ」とハッキリと言ってくれます。試合中盤から「7点目がポイントを握る」と話していると、実際に試合はその7点目をどちらが奪うかで試合が決まりました。テレビを見ながら、磯部さんの眼力に唸りました。

 さらに、磯部さんの常葉学園橘のエース・庄司隼人に対する見解も興味深かったです。「庄司君の関節は決して柔らかいとは思いません。彼の場合、技術で柔らかく見せているです」というもの。これまでの庄司のイメージを、いい意味で崩してくれる貴重な話でした。

 そう言えば、本日発売の雑誌『Number』は高校野球特集。そこで、「都道府県別名監督一覧」というコーナーがあり、静岡県では磯部さんが選出されていました。

 今後も、「磯部の眼」を、披露して欲しいなと思いました。

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2009年7月28日 (火)

高校野球静岡県大会 浜松市立vs島田商

★7月25日 第91回全国高校野球選手権 静岡大会 4回戦 浜松球場  晴

 チーム
浜松市立 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
島田商 0 0 0 4 0 0 0 0 × 4

 昨年から追いかけてきたチームの一つ、浜松市立が4回戦で敗退しました。この試合、エースの廣瀬瞬(170cm65kg、右投右打)が先発。春の大会ほどの球のキレはありませんでしたが、3回まで無失点。ところが、4回に満塁から2点タイムリーを浴びると、自らの一塁への暴投で計4点を与えます。

 それでも踏ん張りを見せ、5回からは要所を締める粘り強い投球を見せます。しかし、打線が島田商の好左腕・西本拓哉(178cm68kg、左投左打)から7回に1点を奪ったのみ。今大会の台風の目と期待されていましたが、残念ながら4回戦で姿を消しました。ちなみに、下の動画は、この試合での廣瀬の投球動画です。フォームに躍動感があるのが特徴です。

 一方の島田商は、このチームになってから初めてみました。「なんで今まで見てこなかったんだ」と後悔するほど、面白そうな選手がゴロゴロといました。

 まず、トップバッターの山脇大門(180cm75kg、右投右打)は、大型遊撃手として期待し07251 たい選手。シートノックを見ていて、ゴロを捕る際の腰の高さは気になりましたが、打撃には力強さがあります。さらに、4番の山田公平(169cm76kg、右投左打)はオープンスタンスから体を駒のようにクルっと回転して鋭い打球を放ちます。体格を含めて、先輩の立林直人(現中部大)に似ているなと感じました。

 西本は今大会、投手として注目を集めていますが、僕はバッターとしての資質を感じています。彼の良さは柔らかいハンドリング。広角にライナー性の打球を放ちます。ぜひ、上のレベルではバッターとしての可能性も探ってもらいたいです。そして、先制タイムリーを放った大塚貴登(190cm80kg、右投左打)も大型スラッガーとして楽しみです。

<写真/島田商の4番を務める山田公平>

■浜松市立

■島田商
1番 ライト 中村
2番 ピッチャー 廣瀬
3番 ファースト 齋藤
4番 センター 中西
5番 セカンド 鈴木雄
6番 ショート 鈴木和
7番 サード 山下
8番 レフト 鈴木大
9番 キャッチャー 野末
1番 ショート 山脇
2番 センター
3番 ピッチャー 西本
4番 サード 山田
5番 キャッチャー 鈴木
6番 レフト 植田
7番 ファースト 大塚
8番 セカンド 藪崎
9番 ライト 谷本
投手:廣瀬

投手:西本

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2009年7月24日 (金)

パンフレットマニア!

 今日の静岡県大会は雨の影響で中止となりました。これにより、明日、4回戦が行われます。静岡商対掛川西、常葉学園菊川対日大三島など好カードが目白押しです。

 

 さて、夏の大会は試合を見ることに加え、もう一つ楽しみがあります。それは、全国の地方大会のパンフレットを集めることです。今年は、知り合いの協力もあり、静岡県、東京都、千葉県をゲット。暇があれば、パンフレットを見ながら、選手をチェックしています。

 このパンフレットは大会の早い時期でないと、売り切れで買うことができませ0907241 ん。先日も三重県大会にいったおり、まずパンフレットを購入しようとしたのですが、すでに売り切れ。どうしてもメンバー表を手に入れたかった僕は、近くの図書館に行き、新聞に掲載されたメンバー表をコピーしました。

 ただし、一昨年の愛知大会では準決勝で急にパンフレットを売り出すということもあります。このときは、時期的にあきらめていたので、かなり嬉しかったです。タイミングと運が入手のカギを握っています(笑)。

 これまで各県のパンフレットを見てきましたが、静岡県は充実している方だと思います。県によっては選手の身長・体重が無い場合がありますが、静岡県はそのあたりの情報は網羅しています。さらに、選手、マネージャー、父母会のコメントも読んでいると、各校で特色もあり面白いです。これで500円ですから、かなりの格安と言えるでしょう。加えて、神奈川県のように各高校の監督による座談会があれば嬉しいのですが…。監督が、自チームだけでなく、他チームの選手も紹介するので、これを読むだけで選手の特徴が分かります。

 静岡県でも、ぜひ実現してほしいです!

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2009年7月22日 (水)

高校野球静岡県大会 飛龍vs加藤学園

★7月22日 第91回全国高校野球選手権 静岡大会 3回戦 磐田球場  曇

 チーム 10 11 12 13
飛龍 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
加藤学園 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2

 今日の静岡県大会は優勝候補の一角と見られていた飛龍が敗れるという波乱が起こりました。その飛龍対加藤学園の一戦をアマチュア野球仲間のMさんが観戦してきたとのことで、試合の模様を伺いました。

*          *           *

 飛龍は、序盤から加藤学園のアンダースロー投手・橘亮太(169cm61kg、右投右打)の投球に苦しめられました。安打は出るのですが、連打が出ない。アンダースロー独特の下から浮き上がる球筋を打ちあぐね、内野ゴロや詰まったフライが目立ちました。

  7回からようや0907221_2くライナー性の打球が出るようになりましたが、逃げ切りを図る加藤学園は8回に橘から杉山充(176cm67kg、右投右打)にスイッチ。しかし、その8回にドラフト候補の松尾明暢(183cm83kg、右投左打)がバックスクリーンへ同点本塁打を放ちました。シャープなスイングから放物線を描いてスタンドに入りました。

 それから飛龍が押せ押せムードだったのですが、あと1本が出ない。毎回のように走者が出て、得点圏に進むんですけど…。チャンスをものにできませんでした。対する加藤学園は13回裏に無死満塁のチャンスをつくり、1年生の杉山龍太郎(173cm58kg、左投左打)がレフト前安打を放ち、サヨナラ勝ちを飾りました。0907222_2

 加藤学園は宝田隆二(170cm63kg、右投左打)が良か ったです。初球からガンガンといく積極性に加え、足も速い。盗塁は松尾に読まれて刺されてしまったんですけどね。延長13回には先頭打者で三塁打を放つなど、この試合のMVP選手に挙げたいです。

*          *           *

 とのことでした。宝田選手はまだ2年生ですよね。まだ見たことがないので、一度見てみたい選手です。また、敗れた飛龍には、能力の高い選手が揃っていただけに残念です。一発勝負の夏の大会の怖さをあらためて感じました。

<写真上/8回に意地の一発を放った松尾明暢(飛龍)>

<写真下/俊足好打で期待の宝田隆二(加藤学園)>

■飛龍

■加藤学園
1番 セカンド 勝又
2番 ショート 岩橋
3番 センター 明知
4番 キャッチャー 松尾
5番 レフト 坂本
6番 ファースト 田所
7番 ピッチャー 山下
8番 サード 澁谷
9番 ライト 濱田
1番 センター 白井
2番 セカンド 京極
3番 サード 宝田
4番 ショート 永井
5番 レフト
6番 ライト 武井
7番 キャッチャー 梅原
8番 ファースト 眞田
9番 ピッチャー
投手:山下 投手:橘-杉山充

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2009年7月20日 (月)

高校野球静岡県大会 常葉学園橘vs磐田東

★7月20日 第91回全国高校野球選手権 静岡大会 2回戦 草薙球場  晴

 チーム
常葉橘 0 2 0 1 0 0 0 0 1 4
磐田東 0 0 0 0 2 0 1 0 0 3

 昨日は三重県大会へ、そして今日は静岡県大会を見るために、草薙球場に行きました。 草薙球場の第1試合では常葉学園橘が登場しました。常葉学園橘は初戦で名門・静岡に圧勝。甲子園初出場に向け、好スタートを切っていました。

 ところが、今日は磐田東に最後まで苦しめられました。まず、エース・庄司隼人0907191 (175cm70kg、右投左打)に本来のキレがありません。ストレートにいつもの勢いがなく、常にランナーを置いた厳しい投球。それでも、ピンチになると、速いスライダーを多投して、なんとか完投しました。得意のバント処理でのフィールディングミスもあり、庄司にとっては課題の残る試合になったことでしょう。

 常葉学園橘の中で今大会絶好調なのが、川口雄佑(180cm82kg、右投右打)。静岡戦で2本塁打(1本は場外へ)。さらに、今日の試合でも4回にレフトへ豪快の本塁打。こんな状態の良い川口を見るのは昨春の東海大会以来でしょうか。どんなボールにも対応でき、「あたれば長打」という感じ。フォーム的には余分な力が入らず、バットがスムーズに出てきています。今大会で果たして、川口が何本の本塁打を放つの、大注目です。(下の動画で今日の打撃フォームをアップしています。ぜひご覧ください!)

 敗れはしましたが、磐田東には今後が楽しみな1年生が多くいます。今日は3選手が出場。庄司から安打を放った齋藤大輔(166cm66kg、右投右打)、昨年の静岡県中学選抜大会準優勝投手の伊藤紳(180cm66kg、右投右打)、左腕からキレのあるボールが武器の阿部智弘(167cm63kg、左投左打)です。

 さらに、もう一人、すごい大物選手がいるそうです。今回のメンバーには入っていませんでしたが、山本幸司副部長が曰く、「私が11年間、この学校の野球部を見てきて最高クラスの選手。県内の各強豪校を蹴って、ウチにきてくれました」という逸材です。その選手はショートを守っているそうです。

 今秋は磐田東の戦いぶりが楽しみです!

<写真/苦しみながら勝利を収めた庄司隼人(常葉学園橘)>

■磐田東

■常葉橘
1番 センター 寺田拓
2番 キャッチャー 中村
3番 ショート 内野
4番 ファースト 袴田
5番 セカンド 春田
6番 ライト 寺田有
7番 レフト 木野
8番 サード 齋藤
9番 ピッチャー 松井
1番 サード 小岱
2番 セカンド 小泉
3番 キャッチャー 牛場
4番 ピッチャー 庄司
5番 ショート 稲角
6番 ファースト 川口
7番 レフト 早川
8番 センター 山岸
9番 レフト 山田
投手:松井-伊藤-阿部-松井

投手:庄司

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2009年7月15日 (水)

平尾拓摩(浜名)の動画をアップ!

 12日は中学野球を観戦後、そのまま浜松市営球場へ。高校野球の静岡県大会の1回戦、浜名対榛原の試合を見てきました。6月7日のブログで取り上げた平尾拓摩(172cm63kg、左投左打)を再度チェックしたかったからです。

 この日は5回まで無安打の快投。その後、他投手を挟み、再びマウンドに。最後は1点差を守りきり、5対4で勝利を飾りました。順調に進めば、3回戦で好投手・河合諒亮(174cm72kg、右投右打)を擁する清水西と対戦。ここが今年の浜名のポイントとなる試合だと思います。

 さて今日のブログでは、平尾の動画をアップします。バックネット裏からの映像は、初回、先頭打者に対するものです。この動画を見て気になった方は、ぜひ生の平尾を見にいってください。ブーメランのように鋭く変化するスライダーは見ものですよ!

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2009年7月12日 (日)

中体連小笠大会 掛川東中vs桜ケ丘中

 今日は午前中に中学野球、午後は高校野球と、まさに野球三昧の一日でした。まず、中体連の小笠大会へ。準決勝の2試合、掛川東対桜ケ丘、大須賀対岳洋が行われました。

0907121  3月22日付のブログで書いているのですが、掛川東中の大井健都(168cm56kg、右投右打)がずっと気になっていました。3月22日の選抜大会のときはブルペンで投球を見たのみ。それでも球の勢いに魅力を感じていました。

 この日の大井は、初回から相手打線を圧倒していきます。フォームに悪いクセがなく、バランスの良さが目立ちます。しなやかな腕の振りから、両サイドに投げ分けができる安定したコントロール。そして、打者の手元でグッと伸びる球筋。中学生レベルで、これだけのピッチングをしたら、なかなか打てるチームは少ないと思いました。

 その大井とバッテリーを組む、キャッチャーの栗田和憲(173cm69kg、右投左打)も好素材。2年生ながら4番に座る選手で、打球スピードが速いのが特徴です。肩の強さもあり、今後が期待されます。

 さて、試合は3回に大井のライトオーバーのタイムリー二塁打で先制。投げても最後までまったく危なげない投球で完封勝利を飾りました。

 おそらく、大井は各強豪校から誘われることになるでしょう。その進路に注目が集まります!

<写真/将来性抜群のしなやかな右腕・大井健都(掛川東中)>

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2009年7月10日 (金)

今夏イチオシの注目選手③古本真大(静岡学園)

 ついに明日、高校野球の静岡県大会の開幕です。今日は各新聞で特集が組まれていて、僕もコンビニで静岡新聞、朝日新聞、日刊スポーツと購入しました。こういう記事を読むと、楽しくて本当にワクワクしてきますね。さて、「今夏イチオシの注目選手」の3回目は、今春の県大会を制した静岡学園から古本真大(166cm62kg、右投右打)をピックアップします。

0907101  初めて古本の投球を見たのは、昨夏の予選です。相手は優勝候補の常葉学園橘。この日、僕は長身右腕・出雲伊織(現立正大)を目当てにいったのですが、2番手で登板したのが古本でした。

 右サイドから、キレのある速球を打者の内角に強気に攻めていたのが印象的。常葉学園橘の強力打線を封じ込めます。身長の低さを感じさせず、おそらく打者からは球速が5キロ増しくらいに感じていたはずです。それほど、打者の手元で伸びていました。

 その後、古本は今春の東海大会でも、強打の東邦相手に4回2/3を無失点の好投。フォークを覚え、さらに投球の幅を広げています。

 静岡学園にはもう一人、最速144キロ右腕・鈴木健太(173cm66kg、右投右打)も注目されています。この両輪で、まずは初戦(小笠vs三島の勝者)をどう乗り切るかがカギとなるでしょう。

 ちなみに、古本の妹・めぐみさんは、今春、硬式の野球がしたくて、駒澤女子学園に進学したようです。ポジションはセカンドで、昨春の県大会に主力として出場しています。こちらも楽しみですね!

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2009年7月 9日 (木)

今夏イチオシの注目選手②勝又稔生(飛龍)

 第2回は飛龍のトップバッターの勝又稔生(168cm72kg、右投左打)を紹介します。昨秋の県大会、日大三島戦で4安打を放つ活躍で注目されました。この選手を一言で表すなら「野球センスの塊」でしょうか。0907091_2

 まず、打撃面は、身長168cmと小柄ですが、スイングスピードが速いです。タテ軌道で鋭 く 振り抜き、ときにはスタンドに持っていくこともあります。先日、飛龍を取り上げたテレビ番組で、身延(山梨)との練習試合の様子が放送されていました。そこで、初回、勝又がレフトへ本塁打。振り遅れてレフト方向に飛んだという感じではなく、ボールを引きつけながら流しているように見えました。高等技術の持ち主です。

 また、セカンドの守備は、俊敏な動きで、フットワークが軽やか。ピッチャーに声をかけるタイミングが良く、周りがよく見えていて、まさにチームリーダーです。

 今年の飛龍は、県下ナンバーワンの実力と言われながら、ここまで結果を残せていません。個々の能力は高く、全国でも十分に戦えると思っています。この夏、いかに県大会を戦っていくのか、見守りたいです。

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2009年7月 8日 (水)

今夏イチオシの注目選手①藤本雅紀(袋井商)

 高校野球の静岡県大会の開幕が迫り、テレビ、新聞などで盛り上がりを見せています。そこで、僕のブログでも今日から、今夏必見の静岡県内のイチオシの選手を紹介します。まず、1回目は藤本雅紀(袋井商)を取り上げます。0907081_2

 藤本は昨夏の県大会で初回から8者連続三振で衝撃デビュー。今春、球速は140キロを超えるまで伸びてきました。

 藤本の魅力は、なんといっても、上体のパワーでしょう。持っているエンジンが大きいです。変化球にバラツキがありますが、フォームのバランスがうまくハマった時の速球は特筆もの。まさに、唸りを上げるという感じで、真っすぐで空振りを奪えます。

 ただし、僕が藤本の投球を見たとき、このような剛球が投げ込まれたのは10球に1球くらいの割合。それでも、最大値で、これだけの力があるのは財産です。あとは、いかに、この割合を増やせるのか。そして、変化球で簡単にストライクをとることができれば、将来的にかなり面白いと思っています。

 さて、袋井商は、初戦で同じ西部地区の磐田東と対戦。藤本と、スライダーが武器の長身右腕・前田隆宏(磐田東)との投げ合いになりそうです。好ゲーム必至の注目カードでしょう。さらに、この試合の勝者は、静岡と常葉学園橘の勝者と対戦します。

 もし、藤本が2回戦を突破すれば、大きな自信となり、さらに注目を浴びることが間違いなしです! その投球に注目します!!

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2009年7月 6日 (月)

練習試合 清水東vs加藤学園

 いよいよ、高校野球の静岡県大会まで1週間をきりました。 昨日は、大会前、最後の練習試合となる、清水東対加藤学園の練習試合を見てきました。目当ては、この夏にブレイクが期待される清水東・岩崎優(184cm77kg、左投左打)です。春季大会以降、強豪校を相手に好投、さらに豪快な本塁打を連発しているという噂。どうしても、夏の大会前に一度チェックしたくて、清水東グランドまで行ってきました。0907051

 岩崎は、「4番ピッチャー」で出場します。ピッチャーとしては、184cmの長身から、伸び のあるボールを投げ込みます。特徴は、ボールを前で離すことができる点。打者の手元でグッとボールが伸びてきます。内外角の低めにきっちりと投げ分けることができ、これなら打線の強いチームでも苦労するだろうなという印象を抱きます。

 試合後、羽根田暢尚監督に話を伺うと、「昨日の試合で完投したせいか、今日はいつもより、リリースポイントが後ろでしたね。いいときには、もっと体重が前にのってきて、ボールを打者寄りで離すことができます。言葉で表現しにくいのですが、打者からみると、ボールが一気に2倍、3倍に大きくなって見えるような球筋です」とのことです。

 結局、この試合は5回2失点でマウンドを降りました。この岩崎の投球を見てもっとも惹かれたのはシュートです。羽根田監督によると、ナチュラルに変化するボールのようですが、右打者、左打者ともに有効です。高校生で、左投手のシュートはあまり見かけないだげに、夏の大会に向けては大きな武器になるでしょう。

 一方、打者としては、無安打に終わりました。相手の左腕投手に崩されて、本来の打撃ができなかったようです。それでも、軸のブレが少ないスイングは魅力があります。

 清水東には、岩崎だけでなく、もう一人、面白い左腕がいます。この日、2番手で登板した鈴木亮平(178cm74kg、左投左打)です。フォームが柔らかさがあり、カーブが武器です。岩崎、鈴木ともに、大学に進んでからが本当に楽しみです!

 さて、相手の加藤学園も左投手が先発して快投を見せました。家に帰り、加藤学園のHPを見てわかったのですが、投げていたのは、なんと1年生。ヒジの使い方がうまく、これは天性のものです。しかも、安定感があります。名前は杉山龍太郎(173cm58kg、左投左打)。今秋以降の注目投手になりそうです。

<写真/今夏、投打で注目の岩崎優(清水東)>

■加藤学園 ■清水東
1番 センター 白井
2番 セカンド 京極
3番 ライト 武井
4番 ショート 永井
5番 レフト
6番 サード 梅原
7番 キャッチャー 酒井
8番 ファースト 眞田
9番 ピッチャー 杉山龍
1番 サード 斉藤
2番 センター 手老
3番 ライト 山内
4番 ピッチャー 岩崎
5番 セカンド 大石
6番 ショート 伊藤
7番 ファースト 鈴木
8番 レフト 小杉
9番 キャッチャー 仁科

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2009年7月 2日 (木)

BCリーグ 信濃グランセローズvs群馬ダイヤモンドペガサス

★6月27日 BCリーグ  長野オリンピックスタジアム  晴

 チーム
群馬 0 0 1 0 1 0 0 0 0 2
信濃 0 1 0 0 1 1 0 0 × 3

 先週末は常葉学園菊川対横浜など、注目のカードが目白押しだったのですが、僕は北信越の独立リーグ・BCリーグを見てきました。7月に入ると、高校野球の予選が始まるので、その前に思い切って足を運んだのです。

0906281_2   レベル的には、元NPB選手が目立っていて、少し物足りなさを感じました。それでも、プロが注目する星野真澄(181cm72kg、左投左打)は、噂通りの好左腕でした。打ちづらそうなフォームから、130キロ台後半の速球、打者のタイミングを崩すカーブを中心に、群馬打線を抑え込みます。ただ、いきなりNPBで通用するのかと聞かれれば「?」です。まとまってはいますが、突き抜けたものがないのです。まだ入団1年目だけに、元NPBの監督、コーチ陣からアドバイスを受け、技を磨いてほしいですね。

 今回、このBCリーグを見て、あらためてこういう環境があるのはいいなと思いました。選手は純粋にNPBを目指し、ファンは地元球団を応援する。いつの日か、静岡県にも独立リーグが出来ればいいなと思っています。

 そんな構想を持っている方が知事選に立候補すれば、必ず一票を投じるのですが…(笑)。0906282_2

<写真上/プロ注目の左腕・星野真澄(信濃)>

<写真右/球場外に置かれている必勝祈願・セロン様>

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2009年7月 1日 (水)

夏の大会間近!『高校野球小僧』発売中!!

 いよいよ、今年も高校野球の静岡県大会の組み合わせが決まりましたね。初戦の注目は、なんとっても常葉学園橘と静岡。まさか、いきなり激突するとは…驚きました。庄司隼人(常葉学園橘)と高橋司(静岡)の両エースはともに140キロを超える快速球を投げます。どんな戦いになるのか、今からすごく楽しみです!

 さて、そんな夏の大会を前にチェックしておきたいのが、先日発売された雑誌『Kokokozo_3校野球小』(白夜書房)。今年も、少し原稿を担当しました。まず、巻頭の「ドラフト候補名鑑」では、栗山オススメの桒原凌(常葉学園菊川)、庄司隼人(常葉学園橘)、松尾明暢(飛龍)の3選手を写真付で紹介しています。また、「夏の高校野球の歩き方」というページでは、静岡、愛知、三重を担当し、注目選手から隠し玉まで一挙に掲載しました。

 菊池雄星(花巻東)の表紙が目印です。ぜひ、一度、目を通してもらえると嬉しいです!

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