秋季大会 掛川工vs浜名
★8月30日 第62回秋季高校野球地区大会 西部敗者復活4回戦 磐田球場 晴
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昨日は、新チームでの公式戦、初観戦です。まずは、この秋、どうしても見ておきたかった掛川工のバッテリー、尾白広樹(175cm69kg、右投右打)、内原紳(184cm120kg、右投右打)をチェックしにいきました。
相手は今夏の県大会で準優勝に輝いた浜名。強豪相手に、どのように抑えるのかが注目でした。
尾白は立ち上がりから危なげなく浜名打線を抑え込みます。特に、4回は4~6番を3者連続三振の圧巻の投球。真っすぐとスライダーのコンビネーションが良く、回を追うごとに腕も振れていきました。終わってみれば、完封勝利。リリースポイントが特徴的で、球をピュッとはじく感じ。打者の手元でキレが増すのは、そのリリースがあるからだと思いました。球速は常時130キロ台前半。この冬の体力強化次第では十分に140キロを超えてくる素材でしょう。(下の動画もご覧下さい!)
一方、キャッチャーの内原は左の写真でも分かるような巨漢選手。体重120キロの体は見るからに、パワーがありそうで、どこにいても目立ちます。今夏の県大会では2回戦で場外本塁打も放つなど長打力が光る選手です。実際に見た印象は、ボールをとらえたときの打球スピードの速さ、クロスプレーでの強さなどに魅力を感じました。
ただ、上のレベルで野球をやるのなら、もう少し体を絞った方がいいのではないでしょうか。バッティング、スローイングに共通しているのが、腰から下で回転ができないということ。今は、ほとんど上半身の力だけでプレーしています。今後は、強烈なキャラクターを残しつつ、少しでいいのでプレーにキレが欲しいですね。
さて、上記の2人以外に、もう一人、掛川工に面白い選手がいたので紹介します。トップバッターの中山隼汰(181cm74kg、右投右打)です。今夏の予選で本塁打、秋も浜松南戦で二塁打、三塁打の活躍。新聞記事の結果を見て、なんとなく気になっていた選手でした。
この日は2打席目に右中間を破る三塁打、3打席目には真っすぐに差し込まれながらも センター前にタイムリー安打。試合後、矢部真吾監督に中山について伺うと、意外な話が聞けました。「実は、中学時代、野球をやっていない選手で、陸上部に所属していたようです。身体能力は高いですよ」。中学時代に野球をやっていない選手とは思えない、センスの良さ。右方向に打ち返すうまさは、かなりレベルが高く、対応力にも優れています。秋から冬にかけて、追いかけたくなる選手でした!
<写真上/「掛川のドカベン」と呼ばれる内原紳(掛川工)>
<写真下/三拍子がそろう中山隼汰(掛川工)>
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