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2009年9月

2009年9月30日 (水)

四国へ、野球の旅<前編>

01404_4 先週の話になりますが、僕はシルバーウイークを四国で過ごしました。静岡県内では秋季県大会が行われていたので、見たい試合が多くありました…が、せっかくの大型連休なので、僕もちょっと野球遠征に出かけることにしました。
 出発時に観戦を決めていたのは、20日に高知で行われる四国アイランドリーグの試合のみ。あとは球音に誘われるままに、各地を訪ねる予定でした。

 まず最初に訪れたのは、徳島の名門・鳴門工業高校。球音が聞こえたのではなく、カーナビに校名が出てきたのですが(笑)、グラウンドを覗きに行ってみました。

 この日は徳島県大会に向けて練習が行われていました。選手たちの体が大きいなというのが第一印象。背も高く、がっしりした体つきで見るからに鍛えられています。1年生たちはやはり少し小さかったので、これから1年間で鳴門工の野球を叩きこまれて、心身ともに大きくなっていくのでしょう。

 そして、この鳴門工のグラウンドがまた見やすいのです。校内には入らず、外野方面の道路から見たのですが、目隠しのシートも植え込みもなく、とても気軽に見られました。僕が近所に住んでいたら、きっと外出の度に覗きに行ってしまうことでしょう。

 ちょうどシートノックが行われていたのですが、気になった選手はレフトの守備位置にいた左利きの長身選手。おそらく180センチくらいあると思うのですが、ホームへ糸を引くような返球をしていました。ダイナミックな動きも目を引きます。名前が分かりませんが、一目惚れしました。(もし、名前を知っている方がいましたら、教えてください!)

 さて、鳴門工を後にして、高速を走らせ、高知入り。念願の四国アイランドリーグです。僕は、四国アイランドリーグが設立された年に、雑誌『野球小僧』の選手名鑑の取材に行ったことがあります。しかし、実際に試合を見るのは初めてだったので、非常に楽しみにしていました。高知ファイティングドッグスには伊良部秀輝が加入したので、それも楽しみだったのですが、残念ながら旅行の少し前に退団してしまいました。試合は高知が勝ち、後期の優勝を決めました。詳しくは9月25日のブログをご覧ください。
 
 翌日は一路愛媛へ。愛媛といえば野球です。高校野球が非常に盛り上がる愛媛は、少し前まで松山商業や宇和島東、今治西など強豪公立が林立し、実力も人気も公立が握っていました。しかし、そんな状況を打ち破って、近年の愛媛で存在感を発揮しているのが済美高校。名将・上甲正典監督が各地から集まった選手を鍛え上げています。

 この済美が2004年のセンバツで初出場初優勝の快挙を成し遂げたとき、その強力打線に衝撃を受けたのが常葉菊川高校09302のコーチだった森下知幸氏。現在の常葉菊川の監督です。この済美のスタイルに影響を受けた森下監督は常葉菊川の超積極的攻撃型打線を作りあげ、その打線が原動力となって、2007年のセンバツ優勝、2008年の選手権準優勝という素晴らしい成績をあげたのは記憶に新しいことです。ということは、常葉菊川野球の源流を見に行くことになるのか、と僕は妙に感慨深い思いがしてしまいました。

 済美のグラウンドは松山市の中心部にある校舎とは少し離れた場所にあります。しかし、新しいグラウンドだけに、きれいでとても恵まれた環境です。あの印象的な校歌を思い出させる「やれば出来る!」横断幕が掲げられています。

09301  この日は練習試合が行われていましたが、相手はなんと高知の強豪・明徳義塾高校。上甲監督が前任の宇和島東高校の監督をしていた頃から続く、年に一回の定期戦だということでした。高校野球ファン垂涎のカードですが、球場に着いた瞬間、試合が終了してしまったようで、選手が整列していました。さすがに気ままな旅を気取らず、練習試合日程を聞いておけばよかった、と落ち込みました。

 2試合目は済美が大差で勝ったようで、名将・馬渕史郎監督は、「全然ダメ、コールド負けの試合だよ」と呟きながらベンチから出てきました。かといって、勝った上甲監督もまだまだ満足はいかない様子。ここからどんなチームに仕上げてくるのでしょうか? 四国大会では、ぜひ、このカードの再現を見てみたいです。まあ、今回は四国の名将2人の姿を拝見できたので、それだけでもヨシとしますか。

 さて、四国の野球旅はこの後もまだ続きます。後編にもお付き合いください。

<写真上/観光写真は撮り忘れたので、徳島の観光情報サイトからお借りした大鳴門橋とうず潮のフリー写真です。画像のようなうず潮は見られない時間帯でしたが、心洗われるような景色でした>

<写真中/済美の広々としたグラウンドの様子>

<写真下/済美グラウンドの外野ネットには「やれば出来る!」の横断幕が張られていました>

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2009年9月29日 (火)

秋季大会 東海大翔洋vs静清工

★9月26日 第62回秋季静岡県大会準決勝 草薙球場  晴 

  チーム 2 10 11
静清工 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
東海大翔洋 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 2

 東海大翔洋が延長11回にサヨナラで勝ちを飾り、東海大会進出を決めた試合。東海大翔洋・小島宏祐(180cm73kg、左投左打)、静清工・野村亮介(186cm76kg、右投右打)の緊迫した投げ合いを堪能することができました。

 野村は、9月7日のブログで書きましたが、中部大会では見ることができなかった投手。それだけに、この日の登板を楽しみにしていました。

09261_2  初回から4回まで、パーフェクトに抑える快投。特に、ポップフライが目立ちます。ボールも常に低めに集まり、このままなら、完封、さらにはノーヒットノーランまで期待してしまう序盤の投球でした。ところが、中盤以降、徐々に芯で捉えられる打球が増えてきます。最後は延長11回に満塁からタイムリーを浴びてサヨナラ負け。試合後、野村は涙を流し、「延長戦に入って、疲れが出てきました…。下半身を鍛えなくていけないと思います」と声を絞り出すように記者の質問に答えていました。

 高校1年生で、186cmの長身投手。中学時代を見ているとはいえ、もっと素材だけの選手だと思っていました。しかし、意外と言っては失礼ですが、全体的にまとまっている印象を受けました。フォーム的には右足を上げた際、顔も上を向いてしまうのは少し気になりますが、トップからリリースまでの腕の畳み具合と振りの鋭さに良さを感じます。本人が言うように、下半身を強化すれば、もっとリリースで左足に体重が乗り、球速がアップするでしょう。

 翌日の3位決定戦でも敗れ、来春のセンバツへの道を断たれてしました。それでも、1年後、2年後、どんな投手に成長を見せるのか、考えるとワクワクしてきます。ぜひ、3年夏には、150キロを投げてもらいたいです!

■静清工

■東海大翔洋
1番 三塁 松田
2番 遊撃 望月
3番 左翼 水野
4番 右翼 近藤
5番 中堅 田中
6番 一塁 西村耀
7番 二塁 奥井
8番 投手 野村
9番 捕手 加藤
1番 二塁 高橋
2番 遊撃 井上
3番 中堅 吉川
4番 捕手 藤崎
5番 一塁 三宅
6番 三塁 村松
7番 左翼 陰山
8番 投手 小島
9番 右翼 植杉
投手:野村

投手:小島

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2009年9月25日 (金)

四国・九州アイランドリーグ 高知vs香川

★9月20日 四国・九州アイランドリーグ 高知球場  晴 

チーム
香川OG 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
高知FD 0 0 0 0 0 0 4 0 × 4

 今回のシルバーウィークは四国へ遠征。まず、四国・九州アイランドリーグを初観戦しました。タイミングが良く、高知ファイティングドッグス(以下高知FD)は注目左腕の吉川岳(172cm76kg、左投左打)が先発、しかも、この試合で高知FDが勝てば優勝が決まるという重要な試合を見ることができました。

 吉川は練習生から這い上がって選手契約をもぎとり、今季はここまで14勝をマークし、09201 防御率は1点台という抜群の安定感。NPB入りが手の届くところまできています。

 この日も、8回まで無失点の好投。NPBの1軍で中継ぎとしてすぐにでも使えるタイプだと思いました。特徴は、腕が少し遅れて出て、打者のタイミングを微妙にずらしていること。おそらく球速は130キロ台中盤から後半ですが、それよりも早く見えます。さらに、NPBで通用するには、決め球が必要となってきますが、吉川の場合は、キレるスライダーがあります。右打者のインコースに鋭く変化するので、打者は空振りしたあとに体に当たってしまうほどでした。

 タイプで近いと感じたのは、今年のWBCで日本を苦しめた韓国の奉重根。体つき、力強い腕の振り、いい意味での図太さなどは奉を彷彿させました。

09202  試合は高知FDが勝ち、優勝を決めました。僕が見たのは、この1試合だけですが、レベルの高さに驚きました。社会人の強豪チームでも、レギュラーを張れる力を持つような選手もいました。そして、地元ファンの熱さにも触れることができました。優勝が決まったときには涙を流すファンもいたほど。手探り状態で始まったリーグですが、5年目で完全に独立リーグというものが各地域に根付いたなという印象を受けた今回の観戦でした。

<写真上/高知の後期優勝に大きく貢献した吉川岳(高知FD)>

<写真下/優勝した高知FDのメンバーたち>


「吉川岳(高知FD)の投球映像

■香川OG

■高知FD
1番 中堅 笠井
2番 左翼 金井
3番 一塁 国本
4番 三塁 智勝
5番 左翼 洋輔
6番 DH
7番 捕手 西森
8番 二塁 金井塚
9番 遊撃

志佐

1番 左翼 山伸
2番 遊撃 西本
3番 中堅 堀田
4番 右翼 カラバイヨ
5番 一塁 中村
6番 三塁 古卿
7番 DH 藤嶋
8番 捕手 飯田
9番 二塁
投手:松居-高尾-橋本

投手:吉川

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2009年9月18日 (金)

中学3年生のための野球塾を見学

 中学3年生を対象とした野球塾を行っているという話を聞き、先日、大東北運動公園に行ってきました。

 練習を指導するのは2月18日のブログで紹介した掛川ベースボールプラザのチーフコーチ・堀井彰人氏。硬式ボールを使って、高校野球の予習をするというコンセプトで、静岡県西部地方から静岡市内の選手まで、約25人が参加しています。

09171_2  この硬式練習は、例年、9月から3月まで行われます。練習から始まり、ゲーム、合宿などを経て、最後は沖縄に遠征してチームの解散となります。今春のセンバツ大会に出場した江塚諭(掛川西)、甲子園のマウンドを踏んだ萩原大起(常葉学園菊川)、今秋の県大会で活躍が期待される石澤剛(静岡商)なども、この硬式練習を経て高校野球に突入しました。

 そんな硬式練習だけに、今年も金の卵を発見したい! とワクワクしながら、グランドに一歩踏み入れると、いきなり堀井氏から厳しい怒鳴り声が聞こえてきます。ただし、決して堀井氏が一方的に叱るのではなく、選手からも意見が出るのが面白かったです。そのプレーの意味を堀井氏が聞くと、選手からも「○○なので、○〇しました」という言葉が出てきます。自分で意味を考えさせることで、選手自身が自分の反省点を気づく手助けをしている感じ。高校野球に挑むためのメンタル面も鍛えられているようでした。
  この日は、2回目ということでまだ基礎練習。ランナーをつけたシートノックが行われていました。

 このシートノックで気になったのは、三塁ベースを少し過ぎたあたりに置かれた黄色の物体。この黄色の物体が、練習にどのように役に立っているのかというと、例えば、ランナー二塁の際、外野にヒット性の打球が飛んだとします。ここで、外野手がボールを捕った時点で、ランナーが黄色より手前の位置ならカット、黄色よりも先に進んでいればノーバウンドでホームに投げる練習を徹底的に繰り返します。もちろん、内野手や捕手もランナーの位置を見て、自分の次のプレーを判断することになります。
 堀井氏によると、「野手が常に、ランナーを見る癖をつけるための練習です。まだまだ出来ていませんけど…」。このほか、ランナーに対しても、打球によって、どのように見極めを行ったらいいのかを細かく指導しています。

硬式練習を行うメリットについて堀井氏は以下のように語ってくれました.。「高校生なら当たり前のことが、中学3年生では全くできていません。特に、頭を使ったことができない。漠然とやっている野球から考える野球へ。それを理解させた上でプレーする。この時期に練習をやっている子とやっていない子では、ただ体を動かしているとかでなく、野球に対する考え方で、必ず高校に入ってから差がつきますよ」。
 さらに、コーチの牧野剛史氏は「ここに参加したら、今までの野球観をすべて取っ払ってもらいます。そこで初めてスタート。空になった体に、頭を使うレベルの高い野球を注入していくという感じですね」と、この野球塾ならでは興味深い話を聞けました。

 そして、最後に堀井氏は、「今年の選手は面白い選手ばかり。まだまだ中学レベ ルですが、3ヶ月経って来年になったら、変わりますよ。いや、絶対に変えてみせま09172_2すよ」と豪語! 選手に対しても、ミーティングで「俺は県下トップクラス選手の育てたい。だから、県下ナンバーワンの練習をする」と強気で言い切ります。

10月には大学生の硬式チームと練習試合をするという仰天プランも予定しているそうです。中学生対大学生。どんな試合になるのか気になります。

堀井氏の熱血指導で、選手たちがどんな成長をするのか? 心身ともにレベルアップした中学生を、来年になったら、もう一度、見に行こうと思いました!

<写真上/中学生に対し、堀井氏が自らプレーを見せる>

<写真下/練習終了後のミーティングの様子>

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2009年9月17日 (木)

秋季静岡県大会、注目選手をリストアップ!

 秋季高校野球静岡県大会の組み合わせが決まりました。まず、各新聞で書かれているように、僕も、中部勢の常葉学園橘、静清工、静岡商が頭一つ抜けていると感じています。それに加え、今大会、楽しみなのが東部勢です。三島、加藤学園、飛龍、吉原商は上位進出の可能性が十分。久々に中部、西部以外からの甲子園出場も期待できます。

 さて、今日は秋季県大会で注目選手をリストアップしました。他に、「こんな選手がいる」「この選手の方が上」という意見がありましたら、ぜひコメントをいただければと思います。多くの情報を待っています!

<投手>

●川口卓真(三島南・2年)

●三木昴(三島・2年)

●杉山龍太郎(加藤学園・1年)

●小島宏祐(東海大翔洋・2年)

●板倉健人(静岡・2年)

●長谷川彦(常葉学園橘・2年)

●野村亮介(静清工・2年)

<捕手>

●丹野翔太(掛川西・2年)

●橋本和樹(浜松工・2年)

<内野手>

●奥村拓史(飛龍・1年)

●稲葉亮介(富士・2年)

●小岱大志(常葉学園橘・2年)

●稲角航平(常葉学園橘・2年)

●望月章至(静清工・2年)

●丸山凱(磐田西・1年)

●寺嶋寛大(興誠・2年)

<外野手>

●石川昌志(静岡商・2年)

●近藤祐太(静清工・2年)

●水野敬介(静清工・2年)

★秋季静岡県大会の組み合わせはこちら!→http://www.wbs.ne.jp/bt/baseball/21/21ken/aki%20ken.htm

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2009年9月14日 (月)

東海地区大学野球 静岡大vs日大国際関係学部

★9月12日 東海地区大学野球 秋季リーグ戦 富士球場  晴 

    チーム
静岡大 0 0 0 0 3 0 0 0 0 3
日大国際関係学部 3 0 0 1 2 0 0 0 × 6

 この日は前々からどうしても見たかった試合だったので、東名高速道路を使い、富士球場まで足を運びました。バックネット裏にはプロのスカウトの顔も見える中、ドラフト候補の静岡大・奥村直之(175cm70kg、右投右打)と日大国際関係学部・松井淳(175cm82kg、右投左打)が直接対決。特に、僕は初めて見る奥村のピッチングに注目しました!

 
09141  奥村は最速148キロを誇り、今年6月の日米大学選手権の候補合宿に参加した実力派右腕。プロ志望届け提出も視野に入れていると報道されています。

 まず、僕は逞しい体つきに目がいきました。下半身全体が太く、胸板が分厚い。マッチョ系が多くいる日大国際関係学部の選手たちに引けをとらない筋肉量です。そして、黒ぶちのメガネをかけた顔つきからは、いかにも知的な雰囲気が漂ってきます。

 フォームは、真上ではなく、少しスリークオーター気味から腕が出てきます。角度はないのですが、低めの内外角に投げ分ける制球力に光るものを感じました。下の動画で松井に対して死球を与える場面がありますが、強打者に対して内角をグイグイと攻める姿勢もいいです。
 
 ただ、気になるのは、ボールがシュート回転して入ってくることです。右打者の内角にくるときは武器になるのですが、外角からくると打ちごろに。上のレベルでは、間違いなく、長打を食らうボールとなります。また、フィールディングのミスもあり、このあたりの細かいプレーは今後への課題になるでしょう。

 この試合は6失点で敗れましたが、確かにボール自体は速くて魅力を感じました。彼の投球を見ていて、神奈川大時代の加藤大輔(オリックス)の思い出しました。タイプとしては近いと思います。

■静岡大

■日大国際関係学部
1番 中堅 石黒
2番 右翼 洞口
3番 左翼 矢野
4番 一塁 土屋
5番 DH 佐方
6番 捕手 諏訪部
7番 二塁 増井
8番 遊撃 清治
9番 三塁 若山
1番 右翼 榎本
2番 二塁 砂原
3番 三塁 麻生
4番 中堅 松井
5番 DH 宮井
6番 左翼 島村
7番 一塁 本田
8番 捕手 田井
9番 遊撃 畑田
投手:奥村

投手:横井

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2009年9月10日 (木)

常葉菊川の準優勝右腕がNAGOYA23へ

 昨日のスポニチ静岡版を見て驚きました!「野島大介NAGOYA23入りへ」。昨年、常葉学園菊川で、甲子園準優勝に貢献した野島大介(179cm74kg、右投右打)が、愛知県のクラブチームでプレーするという記事でした。

09101  春先に、野島が亜細亜大を退学したという話を耳にし、気になっていただけに、今回のニュースは嬉しかったです。

 「NAGOYA23」といえば、川又米利氏(元中日)が監督を務め、今後が楽しみなクラブチーム。6月26日のブログでは、島田商出身のエース・小椋大介を紹介していました。2人は同い年で、名前も同じ「大介」。野島は力でグイグイと押すタイプに対し、小椋はしなやかなフォームからキレのあるボールを投げます。ぜひとも、「ダイスケコンビ」で東海地区の社会人球界に新たなムーブメントを起こして欲しいですね! 

<写真/野島大介が加入するNAGOYA23で監督を務める川又米利氏>

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2009年9月 8日 (火)

秋季大会 東海大翔洋vs金谷

★9月6日 第62回秋季高校野球地区大会 中部3位決定戦 静岡草薙球場  晴

  チーム
金谷 1 0 0 0 0 0 1
東海大翔洋 0 0 7 1 0 3 11

<6回コールド>09081

 球場に着くと、すでに5回裏でした。東海大翔洋の小島宏祐(180cm74kg、左投左打) は昨年から評判を聞いていた注目左腕。なんとか、1イニングのみ観戦できました。

 まず、本格派左腕らしく、腕の振りがいいです。変化球を投げるときに腕が少し緩むのが気になりますが、速球のときは腕を叩きつけてきます。(下の動画をご覧ください)。

 ボール自体は、数球に一度、低めにズバッと決まる程度。それでも、まだまだ高校2年生の秋。こんなボールが立て続けに投げられるようになれば、一冬を越した来年の春は絶対に面白い存在になるでしょう。球速も上がってくるはず。同じ東海大系列で今年のドラフト候補に名前が挙がる眞下貴之(東海大望洋)のようになって欲しいです!

<写真/本格派左腕として期待の小島宏祐(東海大翔洋)>

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2009年9月 7日 (月)

秋季大会 静清工vs静岡商

★9月6日 第62回秋季高校野球地区大会 中部決勝 静岡草薙球場  晴

 チーム
静岡商 5 1 1 0 0 0 1 1 0 9
静清工 0 3 0 4 5 0 0 0 × 12

 静清工が打撃戦を制し、8年ぶり7回目の中部大会優勝を飾りました。

 この日の目当ては、静清工のエース・野村亮介。3回戦、準決勝で完封勝利を飾っている1年生右腕です。清水飯田中では全国大会に出場。僕は中学3年の春に一度、野村のピッチングを見ています。当時の印象は、他の選手に比べ、身長が頭一つ抜けていて、腕がしなる投手。さらに、真上から細い腕を存分に使って投げ込む姿が頭に残っていました。

 ところが、昨日は背番号10を背負う池谷が完投し、野村の登板はなし。それでもブルペンで投げている様子を見ると、185センチの長身から、いいときの上原浩治(オリオールズ)を彷彿とされるきれいなフォーム。まさに「本格派」という表現がピッタリで、「これはモノが違うな」と感じました。県大会で登板を見るのが楽しみです。09071_2

 さて、この試合、もっとも目立っていたのが静岡商の石川昌志(177cm87kg、左投左打)。初回に ライトスタンドの上段へ本塁打、さらに7回にも豪快な一撃。1試合2本塁打の活躍を見せました。ガッチリ系で見るからにパワーがありそうな体格。静岡高、駒澤大で長距離砲として活躍した兄・博一氏と同様、力強いスイングと打球の飛距離が魅力的です。

 実は夏の大会でも石川を見ていました。試合中、ノートを見返すと、「インコースを詰まりながらもライトオーバー。左方向にも軽く打ってレフト前ヒット。勝負強い腰の座ったバッティング」と書かれていました。

 今日の試合を見て、来年の注目スラッガーになると確信しました。

<写真/2本塁打の活躍を見せた石川昌志(静岡商)>

■静岡商

■静清工
1番 中堅 吉田
2番 二塁 園田
3番 一塁 飯塚
4番 右翼 石川
5番 捕手 石澤
6番 遊撃 羽山
7番 三塁 村松
8番 左翼 高岸
9番 投手 高橋陽
1番 三塁 松田
2番 遊撃 望月
3番 左翼 近藤
4番 右翼 水野
5番 中堅 田中
6番 一塁 相佐
7番 捕手 鈴木聡
8番 投手 池谷
9番 二塁 村田
投手:高橋陽‐中村‐渋谷

投手:池谷

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2009年9月 5日 (土)

秋季大会 磐田南vs浜松商

★9月5日 第62回秋季高校野球地区大会 西部準決勝 浜松球場  晴

 チーム
浜松商 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
磐田南 2 0 0 0 1 0 0 0 × 3

  今秋の静岡県西部大会では磐田勢の活躍が目につきます。磐田南、磐田東、磐田西がそろって県大会出場。なかでも、大躍進を見せているのが磐田南です。準々決勝で掛川西を下すと、今日の準決勝では古豪・浜松商を撃破しました。

 今日の浜松商戦では、序盤に得点を奪い、投手を中心とする安定した守りで逃げ切り勝ち。「これなら、勝ち上がってこられるな」と感じさせる強さがありました。

09051  その磐田南で今後が楽しみな1年生を見つけました。トップバッターの江間丈(166cm56kg、右投左打)です。江間は磐田東中出身で、昨春の選抜大会県準優勝メンバーです。付属の磐田東に進学せず、あえて進学校の磐田南に進学しました。

 初回、センターの頭を越すライナー性の打球を放つと、快速を飛ばして一気に三塁へ。先取点の足がかりを作ります。シャープなスイングと前かがみのランニングスタイルは中学時代と変わらず「颯爽」としていました。

 続く第2打席ではレフトへ強烈なライナー。惜しくもアウトとなりましたが、ボールをギリギリまで引きつけて打ち返す技術の高さを見せてくれました。

 体は小柄ですが、まだまだ高校1年生。これから大きくなることが予想できます。パワーがつければ、必然的に飛距離が伸び、スタンドまで持っていくことができるでしょう。

 磐田南は、スタメンを見ると、今夏の静岡大会でベンチ入りしている選手が7人もいます。それだけに経験も十分。県大会で上位進出する可能性は大いにあると見ています!

<写真/旋風を巻き起こす磐田南の核弾頭・江間丈> 

■浜松商

■磐田南
1番 センター 村松
2番 セカンド 茂木
3番 レフト
4番 ファースト 澤根
5番 キャッチャー 墨岡
6番 ライト 太田悠
7番 サード 桜井
8番 ピッチャー 加藤
9番 ショート 鈴木翔
1番 センター 江間
2番 ショート 松下
3番 ファースト 高橋
4番 ライト 清泉
5番 レフト 寺田光
6番 サード 相佐
7番 キャッチャー 鈴木聡
8番 ピッチャー 戸田
9番 セカンド 村田
投手:加藤

投手:戸田

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2009年9月 4日 (金)

今秋の静岡学生リーグは必見!

 先週から静岡学生野球秋季リーグが始まっています。今秋は、いつもに増して見所が多いです。まず、ドラフトとしてリストアップされる松井淳(日大国際関係学部)、奥村直之(静岡大)の2人に注目が集まります。

 松井は左のスラッガー。打球スピードはすでにプロ級で、飛ばせる能力に長けています。(詳しくは4月6日のブログをご覧ください)。さらにもう一人、今春に台頭した奥村は、最速148キロを誇る右腕。6月の日米大学野球選手権大会の候補合宿にも参加し、一層、成長を見せています。

 これまで静岡リーグからドラフト指名された選手が皆無だけに、松井、奥村に期待が高まります。新聞報道によると、2人ともプロ志望とのことなので、この秋、なんとしてもアピールしてもらいたいです。

 その他、チームとしては、今春の全国大学選手権でベスト8に進出した東海大海洋学部が、どのような戦いぶりを見せるのかも楽しみです。

 個人的には東海大から浜松大へ編入した佐藤大智のリーグ戦デビューを見たいです。榛原高時代、最速146キロの本格派右腕として一昨年のドラフト候補となり、プロ数球団からマークされた逸材です。デビューが待ち遠しいです!

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2009年9月 2日 (水)

秋季大会 浜松商vs磐田東

★8月30日 第62回秋季高校野球地区大会 西部準々決勝 磐田球場  晴

 チーム
浜松商 0 1 0 3 0 11 15
磐田東 2 2 0 0 0 0 4

<6回コールド>

 今年の1年生で静岡県内ナンバーワン注目野手なのが磐田東の花嶋(右投右打)です。磐09011田南部中時代からスラッガーとして活躍し、多くの強豪校から誘いを受けた選手。高校入学後、1年夏こそ故障でベンチを外れたものの、秋は西部大会3回戦で本塁打を放つなど、素質の片鱗を見せています。

 この日も1番打者として出場し、初回にいきなり見せてくれました。1打席目はレフトフェンス直撃の二塁打。続く第2打席はセンター前でタイムリー安打。小柄ながら、脇を締め、内側からバットが出るスイング軌道で、ライナー性の打球を飛ばします。打ったあと、走る姿のバランスもいいです。

 ショートを守る守備でも身体能力の高さを伺える場面がありました。6回、1死二塁から三遊間へ難しい打球が飛びます。花嶋は逆シングルでキャッチすると、そのままホームへジャンピングスロー。送球は暴投となり得点を許しましたが、まるでキューバの選手を見ているようなダイナミックさがありました。さらに、今度は三遊間へ強烈な打球が飛ぶと、ダイビングキャッチを試みます。打球には惜しくも届きませんでしたが、飛び跳ねる距離が長く、その脚力に驚かされました。

 上記の2つの守備は、いずれも結果に結びつきませんでしたが、積極的にいったことは大きく評価できると思います。噂通りの好選手でした!

<写真/塁上でガッツポーズを見せる花嶋(磐田東)>

■浜松商

■磐田東
1番 センター 村松
2番 セカンド 茂木
3番 レフト
4番 ファースト

澤根

5番 キャッチャー 墨岡
6番 ライト 太田悠
7番 サード 桜井
8番 ピッチャー 加藤
9番 ショート 鈴木翔
1番 ショート 花嶋
2番 サード 齋藤
3番 ライト 鈴木
4番 レフト 寺田
5番 ファースト 匂坂
6番 キャッチャー 江間
7番 センター 大石
8番 ピッチャー 伊藤
9番 セカンド 山本
浜松商投手:加藤 磐田東投手:伊藤-鈴木-伊藤-鈴木-寸田‐柴田

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