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2009年10月

2009年10月30日 (金)

秋季東海大会 東海大翔洋vs津田学園

★10月24日 秋季東海地区大会 岡崎市民球場 晴

 チーム
津田学園 0 0 0  0 0 0 0 0 0 0
東海大翔洋 0 1 0 0 1 0 1 2 × 4

 東海大会では準決勝に進出する4チームが決まりました。中京大中京、大垣日大、中京、三重。残念ながら静岡県から出場した3チームは敗退し、センバツ出場が絶望となりました。

 実は、先日のブログで掲載した常葉学園橘対東邦の試合後、球場の途中経過で岡崎市民球場では、第1試合が延長に入って、試合が伸びているとのことでした。僕は、一旦はそのまま豊田市民球場で第2試合を見たのですが、どうしても東海大翔洋が気になり、岡崎市民球場に車を飛ばしました。

 チェックしたかったのは、小島宏祐(180cm73kg、左投左打)です。僕は、この秋、中部10243 大会、県大会で小島を見て、この試合で3回目。トータル的には、この日の投球が一番、良かったように思います。

 球場に着くと2回裏。岡崎市民球場ではスピードガン表示があり、最速で134キロをマークします。ランナーを出しても、ボールを低めに制球して、粘り強く投げます。特に、右打者のインコースに決まるスライダーが絶妙。真っすぐとのコンビネーションが良く、得点を許しませんでした。 

 僕は見ていませんが、翌日の中京大中京戦でも2失点の好投を見せました。試合は敗れたものの、強打の中京大中京打線を相手ですので、十分に存在感を示すことができたでしょう。

 この冬の体力強化次第では140キロ超も可能です。一回り大きくなった小島を春に見るのが今から楽しみです。

※小島のフォーム動画は9月8日のブログでアップしています。ぜひ、ご覧ください! 

<写真/東海大会で安定した投球を見せた小島宏祐(東海大翔洋)>

■津田学園 

■東海大翔洋
1番 中堅 安井
2番 左翼 野沢
3番 遊撃 大塚
4番 一塁 大西
5番 右翼 三宅
6番 三塁 家郷
7番 捕手 木下
8番 投手
9番 二塁

毛利

1番 二塁 高橋
2番 遊撃 井上
3番 中堅 吉川
4番 捕手 森崎
5番 一塁 三宅
6番 三塁 村松
7番 左翼 陰山
8番 投手 小島
9番 右翼 植杉
投手:堀

投手:小島

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2009年10月29日 (木)

ドラフトで静岡関係者、大量8名が指名!

 今日はドラフト会議が開催されました。静岡県内の関係では、以下の8名が指名を受けました。

●中日育成枠 赤田龍一郎(愛知大) ※静岡学園出身

●広島4位 庄司隼人(常葉学園橘)

●広島6位 川口盛外(王子製紙) ※静岡高出身

●ヤクルト5位 松井淳(日大国際関係学部)

●ヤクルト育成枠 麻生知史(日大国際関係学部)

●日本ハム5位 増井浩俊(東芝) ※静岡高出身 

●楽天育成枠 松井宏次(長崎セインツ) ※磐田農出身

●西武6位 岡本洋介(ヤマハ)

 なんといっても、庄司が指名されたのは嬉しい限り。新聞報道などでは10291、指名が微妙ということだったので、少し心配していました。おそらく、野手で勝負することになると思いますが、まずはプロで1年間やっていけるだけの体を作って欲しいです。ぜひ来年は、ウエスタンリーグに行って、庄司の成長を見ようと思っています。

 さらに、静岡大学リーグから初のNBB入りとなった松井も楽しみ。豪快なスイングで1年目から1軍に出場する力を持っています。同じくヤクルトに育成枠で指名された麻生は、シャープなスイングと勝負強さがウリ。ぜひ、這い上がって、将来は大学時代と同じように松井とクリーンアップを打ってもらいたいと思います。

<写真/ヤクルトの育成枠で指名された麻生知史(日大国際関係学部)>

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2009年10月24日 (土)

秋季東海大会 常葉橘vs東邦

★10月24日 秋季東海地区大会 豊田市運動公園野球場 晴

チーム
東邦 3 0 0  0 0 0 0 0 0 3
常葉橘 0 0 0 0 0 2 0 2 × 4

 今日の豊田市運動公園野球場は多くの高校野球ファン、応援団、プロのスカウトで内野席がほぼ埋まりました。 

 そんな中、第1試合では、常葉学園橘が逆転で東邦を下し、2回戦進出を決めまし10241_2た。初回、先発の長谷川彦(175cm67kg、左投左打)が満塁のピンチから死球で1点の先制を許すと、守備のミスもあり、計3失点。東邦の先発・上村勇太(179cm71kg、左投左打)が躍動感のあるフォームで好調な滑り出しを見せただけに、「これはかなり厳しい試合になるな」と思っていました。

 ところが、常葉学園橘は6回に山岸龍大(171cm67kg、右投右打)のレフト線へのタイムリーで2点を奪還。7回には宮路修平(168cm64cm)が2死一二塁の場面で左中間の深いあたりをギリギリでダイビングキャッチ。抜けていれば、試合が決まっていた打球だけに、まさに「スーパープレー」でした。

 そして勢いに乗り、8回には牛場友哉(170cm70kg、右投右打)、山岸のタイムリーで一気に逆転。投げては長谷川が2回以降、持ち前の制球の良さでコーナーをうまく突き、完投しました。

10242  この試合、際立っていたのは稲角航平(176cm66kg、右投右打)。打球に対する一歩目の速さ、捕ってから投げるまでの早さ。全国レベルのスピーディーな守備力を見せてくれました。

 明日は大垣日大とベスト4進出を賭けての一戦。強豪の東邦を破った試合を見ると、静岡県大会よりも着実にチームとして完成し、力をつけてきたなと思いました。十分にセンバツ出場の可能性があるでしょう。

<写真上/丁寧なピッチングで完投した長谷川彦(常葉学園橘)>

<写真下/一級品の守備力を見せた稲角航平(常葉学園橘>

■常葉学園橘 

■東邦
1番 三塁 小岱
2番 遊撃 稲角
3番 右翼 早川
4番 捕手 牛場
5番 中堅 山岸
6番 投手 長谷川
7番 一塁 伊藤
8番 二塁 三浦
9番 左翼

宮路

1番 三塁 山中
2番 二塁 小澤
3番 中堅 上戸
4番 右翼 坂野
5番 捕手 都築
6番 左翼 小森
7番 一塁 小川
8番 投手 上村
9番 遊撃 冨田
投手:長谷川

投手:上村

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2009年10月21日 (水)

練習試合 浜松工vs菰野

★10月18日 練習試合 菰野高グランド 晴

チーム
浜松工 0 0 0  0 0 1 0 0 2 3
菰野 2 1 1 0 3 4 0 0 × 11

 浜松工に大型のキャッチャーでピッチャーもこなす選手がいるという話を聞きつけ、練習試合を見に行ってきました。

10181  今秋の浜松工は西部地区大会で優勝。県大会では、惜しくも初戦で常葉学園橘に敗れましたが、稲垣博監督によると「力の差は感じなかった」とのこと。そのチームを引っ張るのが、橋本和樹(184cm82kg、右投右打)です。エースで、マウンドに上がらないときはマスクをかぶり、しかもキャプテン。まさにチームの中心選手です。

 この日の相手は三重県の強豪・菰野です。橋本は秋季大会後、故障の影響で投げていなかったようですが、菰野戦に調整し、久々に登板します。

 初回、橋本は連続四死球でピンチを作ると、送りバントを一塁へ悪送球。これでリズムを崩し、3回まで毎回のようにランナーを許して、ボールを置きにいったところを痛打されます。4回あたりからようやく少し腕が振れてきたかなと感じましたが、再び、5、6回で計7失点。菰野の機動力を絡めた巧みな攻撃に圧倒されました。

 橋本はフォーム的にキャッチャーをやっているということもあり、腕の振りがコンパクト。真っ10182 すぐのスピードは、120キロ台中盤から後半といったところでした(菰野のグランドではスピードガン表示があります!)。いいときには、130キロ台前半まで上がってくるそうですが、今一つキレも感じませんでした。

 ただ、昨夏までキャッチャーで本格的にピッチャーになったのは今秋からと、まだ日が浅いそうです。上のレベルでプレーするのなら、キャッチャーかなという気はするのですが、ひとまず、冬を越してどこまで成長するのか注目していきたいです。

<写真上/大柄な体格で期待の橋本和樹(浜松工)>

<写真下/菰野グランドの外野にあるスピードガン表示>

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2009年10月18日 (日)

秋季東海大会の注目選手動画(2)加藤智弘(中京)

 今日は昨日に引き続き、東海大会に出場する注目選手を紹介します。今中慎二二世との呼び声が高い加藤智弘(183cm73kg、左投左打)です。

 この映像は、今夏の岐阜県大会準決勝で撮影したもの。甲子10181園でベスト4まで進 出した県岐阜商を最後まで苦しめた試合でした。というより、8回の雨での中断が無ければ、おそらくリードしていた中京が勝っていたと思われる好ゲームでした。

 この加藤の良さは、なんといっても今中を彷彿させる抜群のヒジのしなり。ピッチャーとしての天性を感じます。まだまだ体の線が細く、それだけに将来性も光ります。

 中京の初戦は昨日、動画を公開した近藤佳史擁するいなべ総合。1回戦屈指の好カードとなりました。さらに、勝者は静岡商とぶつかります。どちらがきても、相手は好投手だけに、静岡商の強力打線がどう攻略するのか注目です。すごく楽しみですね!

※岐阜県では、選手の撮影を禁止されているとのことですので、加藤選手の動画は削除させていただきました。今回の映像では、彼の抜群のヒジのしなりを堪能できただけに残念です。ご了承ください。

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2009年10月17日 (土)

秋季東海大会の注目選手動画(1)近藤佳史(いなべ総合)

 いよいよ、来週末から高校野球の秋季東海大会が始まります。静岡県からは、静岡商、東海大翔洋、常葉学園橘が出場。静岡県内のチームの4年連続センバツ出場へ期待が高まっています。ただ、今年の東海大会に出場するチームは、例年以上にレベルが高いのが実情。特に、愛知の中京大中京、東邦、岐阜の県岐阜商、大垣日大、中京は抜けていると見ています。今年の静岡県内のチームにとって、かなり手ごわい相手が揃っています。

上記の愛知、岐阜以外でも、創部初の東海大会出場を決めた、いなべ10171総合もか なりの強敵。今日は、そのいなべ総合のエース・近藤佳史(177cm74kg)の動画をアップします。

 近藤は、この秋、僕が実際に見た中では、ナンバーワンのピッチャーです。ゆったりとしたフォームから腕を思い切って振ってきます。速球は常時130キロ台後半で低めにズドンと来る重いボール。スライダーも、鋭く変化します。

 タイプ的に今年の静岡では見たことのないパワー型のピッチャーなので、もし対戦することになったらかなり苦労するでしょう。撮影したのは三重県大会の準決勝。近藤は完投こそしましたが、本調子ではなかったようです。それでも、大器の片鱗は十分に見ることができました。

 では、ピッチング映像をご覧ください!

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2009年10月15日 (木)

日本選手権東海予選 ヤマハvsジェイプロジェクト

★10月12日 日本選手権 東海地区2次予選 2回戦 岡崎市民球場 晴

   チーム
ヤマハ 1 1 1  1 4 0 0 0 0 8
ジェイプロジェクト 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2

 ヤマハが2年連続19回目の日本選手権本大会の出場を決めました。ストレートゾーンでは、2回戦でトヨタ自動車に敗退するも、敗者復活戦では4連勝。ここ一番での勝負強さを見せてくれました。

 僕が観戦したのは、敗者復活の2回戦。相手は、新規参入したジェイプロジェクトでした。

 この試合で目に付いたのはヤマハの若い1、2番コンビ。1番・栁裕太(176cm80kg、左投左打)、2番・永田英之(173cm70kg、右投左打)です。

10041  まず、初回、栁がライト線への二塁打で先取点のきっかけを作ります。さらに、栁は7回にも左中間を破る二塁打。コンパクトなスイングから広角に打ち分けます。

 ルーキーの永田は中部学院大時代から俊足巧打の内野手として注目されていました。この予選では2番に定着。栁が出塁すればきっちりと送りバント、打てばシャープな振りでチャンスメーカーにも。2番打者として、いい仕事をしていました。

 ぜひ、日本選手権でも、この1、2番の組み合わせを崩さないでほしいなと思います。初回に、栁と永田が出塁し、続くマガリャエス、佐藤の強打で得点を重ねることができれば、必然的に、この日のジェイプロジェクト戦のように試合を優位に進めることができるはずです。

<写真/今予選で2番として活躍を見せた永田英之(ヤマハ)>

■ヤマハ 

■ジェイプロジェクト
1番 DH
2番 三塁 永田
3番 中堅 マガリャエス
4番 二塁 佐藤
5番 右翼 高橋
6番 左翼 石野
7番 一塁 良知
8番 遊撃 薄井
9番 捕手

松尾

1番 遊撃 今井
2番 二塁 武田
3番 一塁 小川
捕手 庄司
5番 DH 安田
6番 左翼 村松
7番 三塁
8番 中堅 藤井
9番 右翼 樋口
投手:広岡-渡邉-古岡

投手:嘉山-山下-橋本-井田

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2009年10月12日 (月)

赤田龍一郎(愛知大)の動画をアップ!

 昨日の祖父江大輔の動画に続き、今日はその祖父江とバッテリーを組む赤田龍一郎(178cm78kg、右投左打)の動画をアップします。

 赤田は静岡学園出身。高校時代は強打の捕手として通算31本塁打を放ちます。愛知大入学後は2年春からレギュラー。2部落ちを経験しますが、今春は打率4割台をマークし、エース・祖父江とともに1部昇格に貢献しました。

 勝負強い打撃と、安定したスローイング。さらに、祖父江が絶対的に信頼する巧みなリードを見せます。

 来春の卒業が厳しく、社会人への就職が決まっていない現状だそうで、なんとしてプロ入りを目指しています。この秋のリーグ戦前、八田剛監督は「いい選手なんだけど、今一つスタンドに向けてのアピールが足りないんですよ」と赤田について話していました。

 ところが、先日の試合は攻守で十分に存在感を示していました。特に、動画の最後のシーンにあるライトオーバーへの勝ち越しのタイムリーは、彼の高いポテンシャルを見ることができたと思います。

 現在首位に立つチームを優勝に導けば、ドラフト指名に一歩近づくことができるでしょう。

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2009年10月11日 (日)

祖父江大輔(愛知大)の投球映像をアップ!

 愛知大のエース・祖父江大輔(175cm71kg、右投両打)の投球映像をアップします。この映像は、10月5日のブログでご紹介した愛知大学リーグの愛知学院大vs愛知大戦で撮影したものです。

 祖父江は中学時代にチームに所属せず、父親と公園で練習していたという変わり種。愛知高に進学してからも、主にショートを守り、投手としてマウンドに立つことは少なかったそうです。ところが、愛知大進学前に身長が伸び、大学では投手として、2年時からエースを任されています。最速152キロの速球を武器に、今春は1部2部入れ替え戦で3試合3連投の活躍。チームを1部昇格に導き、一躍ドラフト候補に名乗りを上げています。

 躍動感に溢れ、楽しそうに投げる祖父江の投球をご覧ください! 

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2009年10月 9日 (金)

日大三島の監督に川口氏が就任!

 新聞報道によると、日大三島の監督に川口剛氏が就任したようですね。川口氏は日大三島OBで、拓殖大卒業後に拓殖大のコーチを経て、日大国際関係学部のコーチに就任。今秋のリーグ戦まで和泉貴樹監督を補佐してきました。

 日大三島は、1989年の夏以来、甲子園から遠ざかっています。それだけに、32歳と若い川口監督にかかる期待が高いです。特に、東部勢は、三島、飛龍、吉原商など、今後が楽しみなチームが多いので、ぜひ日大三島も波に乗って欲しいなと思います。

 一方、これまで日大三島の監督を務めてた松崎氏は、日大国際関係学部のコーチとなったようです。松崎氏は、アメリカでコーチングを学んだという理論派。僕も一度だけ、雑誌『野球小僧』の取材でお話を伺ったことがあるのですが、分かりやすい表現で選手について説明してくれたことが印象に残っています。ぜひ、大学球界でその力を存分に発揮してもらいたいです!

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2009年10月 6日 (火)

長谷川彦(常葉学園橘)の投球映像をアップ!

 今月24日から開幕する秋季東海大会の出場校が決まりました。顔ぶれを見ると、今夏の甲子園を制した中京大中京をはじめ、各県ともに実力校がそろった印象があります。

 静岡県からは、静岡商、東海大翔洋、常葉学園橘の中部勢3チームが出場します。注目は、夏春連続の甲子園出場を目指す常葉学園橘。3位での出場ですので、必然的に各県の2位チームと初戦で対戦します。東邦、県岐阜商、いなべ総合学園、いずれも強豪校です。

 そこで今日は、常葉学園橘のカギを握るエース・長谷川彦(175cm70kg、左投左10061 打)の投球映像をアップします。この映像は秋季静岡県大会の準決勝で撮影したものです。

 県大会では、初戦(対島田)で完封勝利を飾ると、2回戦でも西部1位の浜松工相手に1失点。さらに準々決勝で三島南に対して完封と、危なげない投球で勝ち上がってきます。ところが、この映像の準決勝では、静岡商の強力打線につかまります。8安打を浴びて6失点。5回途中でマウンドを降りました。

 長谷川は夏までのエース・庄司隼人とは違い、技巧派タイプ。左腕からスピードガン表示よりも速く見える速球と、鋭い変化球のコンビーネーションで投げます。テンポがいいのが特徴的で、それがはまるときは完ぺきに抑えることができるのですが、一方で単調になってしまうと静岡商戦のように集中打を浴びます。

 3位で出場する東海大会で常葉学園橘が勝ち上がるには、長谷川の好投が必要不可欠。復調に期待しています!

 

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2009年10月 5日 (月)

愛知大学リーグ 愛知学院大vs愛知大

★10月3日 愛知大学野球 秋季リーグ戦 瑞穂球場  晴 

 チーム
愛知大 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2
愛知学院大 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1

 本日5日、愛知大学野球リーグで愛知大が愛知学院大を破り、2勝1敗と勝ち越し、優勝へ一歩近づきました。僕が観戦したのは第1戦。各球団のスカウトも大勢訪れる中、愛知大がドラフト候補の祖父江大輔(175cm71kg、右投両打)、赤田龍一郎(178cm80kg、右投左打)の活躍で貴重な1勝を勝ち取った試合です。

10031  MAX152キロを誇る祖父江は、小柄ですが、体全体を大きく使った躍動感のあるフォーム。いかにもバネがありそうな下半身で、腕の振りも鋭いです。初回からランナーを出しながらも粘りの投球で得点を許しません。重そうな真っすぐを低めに集め、曲がり幅の大きいスライダーで相手打者を翻弄します。
 この日最大の見せ場は1点をリードして迎えた9回。少し制球が乱れ、無死一二塁のピンチを招きました。敬遠で満塁策を取るかと思われたのですが、強気に勝負すると、3人を力でねじ伏せてゲームセット。リーグの強豪相手に先勝し、愛知大のファンや父兄の方が陣取ったスタンドも盛り上がりました。

 試合後、八田剛監督は、9回の場面について、「ピンチになったとき、相談しようと思ってマウンドにいったのですが、私がマウンドにたどり着く前から『敬遠はイヤです』と。彼に押し切られてしました(笑)」と、勝負に出たのは、祖父江からの提案だったことを明かしてくれました。
 祖父江本人に真意を尋ねると、「とにかく1番の大野(弘仁)に回したくなかったので」とのこと。「この秋はスピードを追わず、140キロ台で丁寧に抑えることを考えています。この秋の最速は147キロです。なんとしても神宮大会に出たいですから」という祖父江。この愛知大学野球リーグで1位または2位となると、次は愛知・東海・北陸三連盟王座決定戦へ。そのトーナメントで優勝すれば、神宮大会への道が開けます。しかし、その前にあるのがドラフト会議。僕は、『野球小僧10月号』で祖父江のインタビューを担当したのですが、その時もプロへの気持ちをハッキリと語ってくれました。この日も、「プロには指名順位に関係なくいきたいです」と気持ちは変わらず。指名漏れなら、トヨタ自動車への入社が決まっていますが、やはり、本人としてはプロへの気持ちが強いようでした。

 その祖父江とバッテリーを組む赤田は静岡学園出身。この日は2回10032に先制打をレフト 前へ、同点の8回にはライトオーバーの二塁打。ライトが捕球体勢に入ったかと思いきや、ライナー性の打球はグングン伸びて、ライトの頭を越えました。本人が自信を持つバットコントロールをスタンドに押し寄せたプロ球団のスカウトにアピールできたことでしょう。 

 祖父江、赤田の動画はまた今度、アップする予定です。もう少し、お待ちください!

<写真上/MAX152キロを誇るドラフト候補・祖父江大輔(愛知大)>

<写真下/勝負強い打撃でスカウトにアピールした赤田龍一郎(愛知大)>

■愛知大

■愛知学院大
1番 二塁 奥村
2番 三塁 大島
3番 DH 上野
4番 捕手 赤田
5番 一塁 田中
6番 右翼 谷野
7番 左翼 高森
8番 遊撃 大前
9番 中堅

野口

1番 遊撃 大野
2番 三塁 長田
3番 DH 安井
右翼 前田
5番 中堅 梶原
6番 左翼 森田
7番 一塁 与世山
8番 二塁 田中
9番 捕手 永嶋
投手:祖父江

投手:溝口‐武石

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2009年10月 4日 (日)

練習試合 磐田南vs飛龍

★10月4日 練習試合 磐田南グランド  晴 

チーム
飛龍 1 0 0 0 1 14
磐田南 0 3 0 0 4 0 1 10

 今日は磐田南のグランドで、磐田南と飛龍の練習試合を見てきました。

 飛龍は秋の県大会で初戦敗退。試合前に、奥山雄太コーチに話を聞くと、「県大会10041_2 、インフルエンザの影響で、練習試合ができず、今日が久々のゲームです。ウチは1年生が元気がいいので楽しみにしてください」とのこと。実際、この日も先発メンバーのうち、5人が1年生。特に、3番の奥村拓史(183cm89kg、右投左打)は、和歌山出身の大型スラッガー候補。今夏は1年生ながらベンチ入りを果たし、すでに静岡県内では注目度が高い選手です。打席に入ると、いかにも打ちそうな雰囲気があり、他の選手に比べると、スイングスピード、打球の勢いが抜けています。今日の結果は以下のとおりでした。

●第1打席…センターフライ

●第2打席…ライトフライ

●第3打席…四球

●第4打席…センターオーバー二塁打

●第5打席…センター前安打

●第6打席…レフトフライ(犠飛)

 まず、第1打席のセンターフライは滞空時間が長いフライで、飛んでいく角度が良かったです。圧巻だったのは、第4打席。グンと伸びて、センターの頭上を超えるライナー性の打球で二塁打。第5打席でも、センター前へヒットを放つと、最後の第6打席は、ランナーを三塁に置いた場面で、レフトへ犠牲フライを放ちます。これは、左方向へ流したというようりも、打ち返したという感じ。力強さだけでなく、うまさも兼ね備えています。

 来年から再来年にかけて、どこまで成長を見せるのか楽しみです。もう一度、見たいと思わせる選手でした。

<写真/堂々とした体格と豪快なスイングを見せる奥村拓史(飛龍)>

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2009年10月 1日 (木)

四国へ、野球の旅<後編>

10011  昨日に引き続き、僕の四国野球の旅のことを書きたいと思います。1日目は鳴門工業高校、2日目は済美高校のグラウンドを訪問しましたが、四国旅行3日目は、今年、春夏連続で甲子園出場を果たした西条高校へ。
 西条はさすがに歴史ある伝統校だけあり、お堀に囲まれた敷地の入り口に有名な校門が威風堂々と構えています。グラウンドは、校内にあるのでお邪魔をすると、バッティング練習中でした。その練習を十数人のギャラリーが見守っていました。僕もその中で練習を眺めていたのですが、一際体格が目立つ選手が…。国体を前に、あのドラフト候補の秋山拓巳が練習を行っていたのです。

 最初、僕は国体を失念していて、なぜ金属バットで練習しているのだろうと思っていました。高校野球を終えると、普通は木製バットを使って練習を行います。しかし、下級生と同じ金属バットを使っている分、より秋山のすごさを感じることができました。最初は軽く振っているだけだったのですが、力を入れて打つと、ライト方面の高いフェンスを超える凄まじい打球が飛んでいきます。打球の速さといい、「これがプロに行く選手の打球か」と思わせてくれました。外に飛んでいってしまったボールを自分で取りに行く秋山を近くで見ましたが、近くで見れば見るほどデカイ選手でした。

 この後に、今度は今治西高校に向かいました。野球は公立の人気が高く、気候は温暖で西日本一の高さを誇る石鎚山をいだく愛媛県。静岡県人としては勝手にシンパシーを感じてしまいます。立派な坊ちゃんスタジアムは羨ましいですが…。その坊ちゃんスタジアムで庄司隼人(常葉橘高校)が常葉橘中時代に144キロを記録しました。そんな実績があるだけに、県内ではずっと注目されていた選手でしたが、最後の年に甲子園で実力を発揮することができて、僕も嬉しかったです。

10012_2  余談が多くなりましたが、西条から1時間足らずでついた今治西は街中に校舎もグラウンドもあります。すれ違う選手は皆、立ち止まり、帽子を取り、大きな声で挨拶してくれます。グラウンドに来ると、チームカラーがすぐに見えてきますね。今治西は野球が教育の一環だと感じさせてくれる学校でした。かといって、軍隊状態ではなく、ほどよく教育が行き届いた印象で、僕が有望な中学生だったらここで野球がしたい、と妄想してしまいました。

 今治西では練習試合が行われていて、相手は10013岡山の玉 野光南高校。高校野球ファンにとってはビッグネームです。残念ながら、試合は終盤だったのですが、延長戦に突入したので少し長く見ることができました。玉野光南のピッチャーは、右の本格派。長身から勢いのあるボールを投げています。一方の今治西のピッチャーは、玉野光南のピッチャーよりも小柄ですが、キレで勝負するタイプ。先輩の熊代聖人(日産自動車)に近い感じでしょうか…。ネット裏で控え部員が構えているスピードガンを覗きこむと、130キロ台中盤が多かったです。またまた名前はわからずじまいですが、レベルの高さはしっかり感じ取りました。

 こうして僕の四国遠征は終わりました。香川だけは尽誠学園の横を本当に素通りすることしかできなかったのが残念です。反省点としては、やはり事前に目当ての学校に予定を聞いておくこと、でしょうか。済美VS明徳義塾という逃した魚はあまりにも大きかったです…。
 帰り道で、行き掛けの駄賃といっては遠回りなのですが、松阪球場で三重県大会も観戦してきました。その話はまた今度掲載したいと思っています。

<写真上/歴史を感じさせる西条の校門。ここをくぐり抜けるとグラウンドがある>

<写真中/今治西のグラウンド。ネット裏では年配のOBやファンで賑わっていた>

<写真下/今治西の一塁側ベンチ裏には「栄光の球歴」と題し、輝かしい戦績が紹介されている>
 

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