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2009年10月 1日 (木)

四国へ、野球の旅<後編>

10011  昨日に引き続き、僕の四国野球の旅のことを書きたいと思います。1日目は鳴門工業高校、2日目は済美高校のグラウンドを訪問しましたが、四国旅行3日目は、今年、春夏連続で甲子園出場を果たした西条高校へ。
 西条はさすがに歴史ある伝統校だけあり、お堀に囲まれた敷地の入り口に有名な校門が威風堂々と構えています。グラウンドは、校内にあるのでお邪魔をすると、バッティング練習中でした。その練習を十数人のギャラリーが見守っていました。僕もその中で練習を眺めていたのですが、一際体格が目立つ選手が…。国体を前に、あのドラフト候補の秋山拓巳が練習を行っていたのです。

 最初、僕は国体を失念していて、なぜ金属バットで練習しているのだろうと思っていました。高校野球を終えると、普通は木製バットを使って練習を行います。しかし、下級生と同じ金属バットを使っている分、より秋山のすごさを感じることができました。最初は軽く振っているだけだったのですが、力を入れて打つと、ライト方面の高いフェンスを超える凄まじい打球が飛んでいきます。打球の速さといい、「これがプロに行く選手の打球か」と思わせてくれました。外に飛んでいってしまったボールを自分で取りに行く秋山を近くで見ましたが、近くで見れば見るほどデカイ選手でした。

 この後に、今度は今治西高校に向かいました。野球は公立の人気が高く、気候は温暖で西日本一の高さを誇る石鎚山をいだく愛媛県。静岡県人としては勝手にシンパシーを感じてしまいます。立派な坊ちゃんスタジアムは羨ましいですが…。その坊ちゃんスタジアムで庄司隼人(常葉橘高校)が常葉橘中時代に144キロを記録しました。そんな実績があるだけに、県内ではずっと注目されていた選手でしたが、最後の年に甲子園で実力を発揮することができて、僕も嬉しかったです。

10012_2  余談が多くなりましたが、西条から1時間足らずでついた今治西は街中に校舎もグラウンドもあります。すれ違う選手は皆、立ち止まり、帽子を取り、大きな声で挨拶してくれます。グラウンドに来ると、チームカラーがすぐに見えてきますね。今治西は野球が教育の一環だと感じさせてくれる学校でした。かといって、軍隊状態ではなく、ほどよく教育が行き届いた印象で、僕が有望な中学生だったらここで野球がしたい、と妄想してしまいました。

 今治西では練習試合が行われていて、相手は10013岡山の玉 野光南高校。高校野球ファンにとってはビッグネームです。残念ながら、試合は終盤だったのですが、延長戦に突入したので少し長く見ることができました。玉野光南のピッチャーは、右の本格派。長身から勢いのあるボールを投げています。一方の今治西のピッチャーは、玉野光南のピッチャーよりも小柄ですが、キレで勝負するタイプ。先輩の熊代聖人(日産自動車)に近い感じでしょうか…。ネット裏で控え部員が構えているスピードガンを覗きこむと、130キロ台中盤が多かったです。またまた名前はわからずじまいですが、レベルの高さはしっかり感じ取りました。

 こうして僕の四国遠征は終わりました。香川だけは尽誠学園の横を本当に素通りすることしかできなかったのが残念です。反省点としては、やはり事前に目当ての学校に予定を聞いておくこと、でしょうか。済美VS明徳義塾という逃した魚はあまりにも大きかったです…。
 帰り道で、行き掛けの駄賃といっては遠回りなのですが、松阪球場で三重県大会も観戦してきました。その話はまた今度掲載したいと思っています。

<写真上/歴史を感じさせる西条の校門。ここをくぐり抜けるとグラウンドがある>

<写真中/今治西のグラウンド。ネット裏では年配のOBやファンで賑わっていた>

<写真下/今治西の一塁側ベンチ裏には「栄光の球歴」と題し、輝かしい戦績が紹介されている>
 

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