静岡台湾親善試合 高苑工商vs静岡高
★11月15日 青少年の相互交流推進事業 静岡台湾親善試合 草薙球場 晴
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台湾の高苑工商が来静しました。高苑工商といえば、台湾屈指の強豪校で、ユニフォームの緑色にちなんで「緑色の怪物」とまで言われている高校です。数々の有名プレーヤーも輩出。今季、中日で活躍したチェンも、卒業生の一人です。日本の高校で例えるなら、横浜高、PL学園といったところでしょうか。
今回、対戦したのは、静岡商、常葉学園橘、静岡高の3チーム(清水商との試合も組まれていましたが、インフルエンザの影響で中止となりました)。その中で僕は、秋に見ることができなかった静岡高との試合を観戦しました。
静岡高で目立っていたのは、3番・板倉健人(165cm64kg、右投右打)と4番・小川拓真(172cm88kg、左投左打)の2人。板倉に関しては、今年4月28日のブログで紹介しているように、体は小さいのですが、野球センスの塊のような選手。この日は、ショートで先発して、途中からマウンドへ。静岡高の投手陣が大量失点する中、7回から3イニングを無失点に抑えました。打っては、ライト前に2打席連続安打を放ちます。「ここのポイントで打てば必ず右に飛ぶ」というのが分かっているような完ぺきな右打ちでした。
また、小川は1年生ながら名門の4番に座る強打者。3回に左中間を破るタイムリーヒット、9回にもレフト前へタイムリーを放ちました。ボールをギリギリまで引き付け、速いスイングで左中間方向へ打ち返すのが特徴的。実はこの選手、どこかで見たことのある選手だなと思って、今秋の県大会のメンバー表を見ると、出身が熱海中とありました。一昨年の静岡県中学選抜大会で見て、体格のいい左腕だと記憶していたのです。現在はファーストを守っていますが、力強いバッティングは、高校に入っても変わりはなかったです。
さて、相手の高苑工商は静岡高の選手に比べ、体つきがゴツイです。その体格の良さよりも印象に残ったのは、選手の明るさ。とにかく思い切って投げる、打つ、走るという全力スタイル。ベンチでも、応援歌などを歌い、雰囲気が凄く良かったです。
それを見ながら、「もっと静岡高の選手も楽しそうにプレーすればいいのにな」と思いました。素材的には県下トップクラスの選手が多くいるだけに、もったいないなという気持ちを抱いてしまったのです。
というのは、この日、静岡高が繰り出した投手は、総じて制球に苦しみ、四死球を重ね、ボールを置きにいったところを打ち込まれるという最悪なパターン。守りのリズムも崩れ、エラーも目立ちました。やはり、高校野球で勝ち上がっていくには、まずはしっかりとした柱の投手を作っていかないと、厳しいのかなと思いました。
<写真上/常に明るい雰囲気が漂っていた台湾・高苑工商のベンチ>
<写真下/抜群の長打力を買われ1年生ながら名門の4番に座る小川拓真(静岡高)>
■静岡高 |
1番 | 左翼 | 高階 |
2番 | 中堅 | 青島 |
3番 | 遊撃 | 板倉 |
4番 | 一塁 | 小川 |
5番 | 右翼 | 竹内敬 |
6番 | 捕手 | 山路 |
7番 | 三塁 | 増田 |
8番 | DH | 小林 |
9番 | 二塁 | 落合 |
投手:原崎-竹内旭-杉山-板倉
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