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2009年12月

2009年12月29日 (火)

ありがとう!庄司隼人

 いよいよ、今年も残りわずかとなりました。あらためて今年の静岡県の野球界を振り返ってみると、「庄司イヤー」の1年だったと思います。

 「庄司隼人が甲子園で全国の強豪相手に投げる」。それは、静岡の野球関係者と多くのファンが12291 待ち望んでいたことではなかったでしょうか。中学時代、最速144キロをマークした庄司、さらに周りを固めるレベルの高い選手たち。僕も甲子園には、1回だけでなく、2回、3回と出場すると見ていました。ところが、常葉学園菊川の黄金時代も重なり、あと一歩や二歩のところで足踏みが続きました。

 おそらく、庄司本人も相当苦しんでいたはず。どうしても勝たなければいけないという重圧から、本来のダイナミックなプレーが影を潜めていた時期もありました。それが、吹っ切れたのが今夏の甲子園。すべての重圧から解放されて、彼本来のやりたかったこと、それが実現できていたように感じました。

 僕も庄司のプレーや言動を、この1年間、大いに楽しませていただきました。この場を借りて、本当に「ありがとう」と言いたいです。これだけのスケールを持った選手が今後、静岡県から出現するのは、なかなか容易いことではないでしょう。庄司はそれだけの逸材だったと思います。

 さて、そんなことを考えながら、昨日、本屋さんにブラリと立ち寄ると、庄司隼人、常葉学園橘を取り上げた2冊の雑誌があったので、ともに購入。一冊は、本人&母・恵美子さんを取り上げた『輝け甲子園の星』。この雑誌らしく庄司のプライベートから、さらに裏話まで載っていて、貴重かつ面白いインタビューでした。

12292_6    もう一冊は、『ベースボールクリニック1月号』で、夏の甲子園での「高知vs常葉学園橘」について、それぞれの監督が試合を振り返っているという企画。高知の島田達二監督が、常葉学園橘に対し、「以前、明治神宮大会で戦った常葉学園菊川と雰囲気が似ていた」という話は興味深かったです。

 また、『中学野球小僧』でも常葉学園橘の中高一貫についての記事があります。庄司をはじめ、専修大に進む川口雄佑、中学のエース兼主将の青島勢奈などのインタビューが掲載されています。

 年末年始、時間のある方はチェックしてみてください。

 では、皆様、よいお年を!

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2009年12月23日 (水)

静岡東を訪問!

 今夏の静岡県大会、静岡市立対静岡東の試合を観戦した際に、気になる2年0912201生スラッガーがいました。静岡東の稲葉瞬(182cm70kg、右投右打)。センターを守り、僕が見た静岡市立戦でも2安打を放ちました。

 この秋、もう一度見たかったのですが、日程が合わず、12月になってしまいました。そこで先日、電話で安井信太郎監督に連絡し、稲葉についての話を伺うことにしました。「稲葉の身体能力は素晴らしいです。100メートルを11秒7。これは校内でトップの記録です。長打力もあり、ここまで本塁打は通算で27本です」。これは、かなりの隠し玉か…。

 2日後、いてもたってもいられず、稲葉を見るために静岡東のグランドに足を運びました。

 僕がグランドに着くと、選手たちは近くの山へトレーニングに行っているようでした。少し待つと、トレーニングに付き添っていた安井監督が僕を迎えてくれました。

 すでに、この日のバッティング練習が終わってしまい、これから年末ということで、マイクロバスの洗車を行うとのこと。しばらく、安井監督に話を伺うことにしました。

 安井監督は、静岡東のOBで、筑波大ではレギュラー選手として明治神宮大会で優勝を果たします。その後、春野で監督を務めたのち、母校に赴任しました。2006年の夏の静岡県大会でベスト8進出を果たすなど、近年、安定した力を発揮するとともに、好選手を輩出しています。

 安井監督と話した中で印象に残っているのは、「うちは、野球だけでなく、勉強も重点においていますから、練習時間は短いですよ。それだけに、いかに工夫して密度の高い練習を行うかを常に考えています」ということです。進学率が高く、野球部だけでも、早稲田大や立教大などの有名私大から、国公立大へも進んでいる静岡東。ストップウオッチを使うなどして、常に無駄のない練習を行っているようでした。

 そして、1時間程度が過ぎ、グランドを見ると、選手たちがアメリカンノックを行っていました。注目の稲葉もノックを受けていて、ストライドの大きさ、下半身の逞しさを確認することができました。

 「この秋は不調でしたけど、それでもホームランを積み重ねてきました。最近、ポイントを 掴んできましたので、来年は絶対に楽しみな選手です。今日のロングティーでも、かなりの飛距離を出していましたよ」

  安井監督の稲葉に対する期待を聞けば聞くほど、早く来春の練習試合で見たくなってきました!

<写真/アメリカンノックを行う静岡東>

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2009年12月21日 (月)

「野球小僧稔」で乾杯!

0912191  先週の土曜日、静岡市にある野球居酒屋「野球小僧稔」に行ってきました。今年、3月にリニューアルオープンしてから初めて伺ったのですが、店内は座敷(「野球小僧稔」ではBOXシートと言うそうです)もあり、以前の店と比べると格段に広くなりました。

 それでも、現役選手やOB選手、そしてアマチュア選手まで、多くのグッズが飾られていて、まだスペースが足りないのでは? と思ってしまうほど。相変わらず、天井までぎっしりでした。なかでも、某有名指導者の絵画は、かなりレア度が高いです。野球を題材とした作品を見ながら、「こんな一面もあるんだ」とビックリしました!

0912192  情報通の店主・神谷稔さんと、様々な野球談議をつまみに、今回も美味しいお酒を飲むことができました。

 「野球小僧稔」の詳しい案内は、3月3日のブログをご覧ください!

<写真/店内に飾られる貴重なグッズ。見ているだけで飽きません>

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2009年12月16日 (水)

中京大中京の練習を見てきました!

0912131  先週の日曜日は、中京大中京の練習を見てきました。今夏の甲子園を制したチームが、どんな練習を行っているのか気になっていました。

 大きなバックネット裏のスタンドに腰を下ろすと、すかさず女子マネージャーが座布団とコーヒーを持ってきてくれました。(ありがとうございました!)名門だけに、OBなども練習を見にきていると思っていたのですが、見ていたのは僕と、勉強にきていた野球少年のみ。静岡県の強豪チームだと休日の練習にも多くのファンが集まるだけに、これは意外でした。

 グランドに目を移すと、選手が一列に並んでティーバッティングを行っていました。ホームからライト0912132方向に向かい、約10選手が、外野方向に向かって打ち返します。下半身を目いっぱい使った、力強いスイングで、それを30分以上、淡々と続けていました。このティーバッティングは、体力を要求される上、小手先でなく、全身を使ったきっちりとしたフォームで打たないと、30分以上も続かないはずです。甲子園で見せた豪快なバッティングの源の一つを目撃することができました。

 センバツ出場が濃厚な中京大中京。夏春連覇を達成する力は十分にあると思います!

<写真上/バックネット裏にある甲子園100勝達成の記念碑>

<写真下/一列に並んでティーバッティングを行っている様子>

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2009年12月13日 (日)

全日本少年春季軟式野球開催地枠決定戦 三方原クラブvs磐田東クラブ 

★12月12日 全日本少年春季軟式野球大会開催地枠全国出場決定戦 決勝 浜松球場  晴

  チーム
磐田東クラブ 0 1 0  0 0 0 0 0 6 7
三方原クラブ 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2

<延長9回>

 昨日は、来春の全国大会の開催地枠を決める準決勝、決勝戦を観戦。磐田東クラブ0912121 が第1回大会の出場を決めました。

 この磐田東クラブの特徴は、ほとんどが1年生ということ。2年生はスタメン9人中、1人のみ。その他は、すべて1年生という珍しいチームです。中学野球の場合、1学年が違うだけで、体格がかなり違います。それだけに、高校野球以上に、最上級生中心というチームがほとんどです。

 決勝戦は2回、磐田東クラブが高梨の二塁打を足がかりに、加藤のタイムリーで1点を先制します。その後は磐田東クラブのエース・辻本宙夢、三方原クラブのエース・石上の投げ合いが続きます。

0912122  辻本は、少年野球の「磐田スモールキング野球少年団」時代から活躍したピッチャーで、中学1年生とは思えない球威と制球力を持っています。大きく振りかぶり、体全体を使うフォーム。体のバネがありそうな感じで、腕の振りも鋭いです。スピンのかかった真っすぐが低めに集まる逸材です。

 一方の石上は、右の本格派タイプ。しなやかな腕の振りから、右打者の内角低めに決められるコントロールと縦の緩いカーブを投げ込みます。

 試合は、磐田東クラブがリードし、終盤に進みます。そ0912123_2 して迎えた7回裏、二死から三方原クラブが二死2塁のチャンスの作ります。ここで、代打・芹沢がレフト前にタイムリー安打。土壇場で同点に追いつきます。これで勢いづいた三方原クラブは、タイブレーク(無死満塁からのスタート)となった延長8回を無失点に抑えます。ところが、その裏、磐田東クラブの辻本が気迫のピッチングを見せ、得点を許しません。

 直後の9回表、磐田東クラブが、辻本がレフトオーバーの二塁打、さらに高梨も二塁打で続くと、その後も猛攻。一挙6点を奪い、試合を決めました。

 昨日のしびれる試合をものにし、優勝を決めた磐田東クラブ。この1年生チームが、全国の強豪相手にどこまで戦うことができるのか? 地元開催となる全国大会が今からすごく楽しみです。

<写真上/全国大会出場を決めた磐田東クラブ>

<写真中/1年生ながら投打で大活躍を見せた辻本宙夢(磐田東クラブ)>

<写真下/本格派右腕として将来が楽しみな石上(三方原クラブ)>

■磐田東クラブ

■三方原クラブ

1番 右翼

大石

2番 二塁 大場
3番 投手 辻本
4番 左翼
5番 一塁 高梨
6番 中堅 加藤
7番 三塁 木村
8番 捕手 百鬼
9番 遊撃 寺田
1番 遊撃 山越
2番 二塁 飯島
3番 捕手 渡邉
4番 右翼 山本
5番 三塁 大澤
6番 投手 石上
7番 一塁
8番 二塁 有木
9番 左翼 木下
投手:辻本

投手:石上

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2009年12月11日 (金)

草薙球場が改修工事へ

 すでにご存じの方も多いと思いますが、来夏の全国高等学校野球選手権静岡県大会のメーン球場が浜松球場に決まりました。草薙球場が改修工事に入るため、使用できなくなるためです。したがって、開会式は東部、中部、西部と分かれて実施され、準決勝、決勝は浜松球場で開催されます。

 たしかに、これまでの草薙球場は、両翼91m、中堅115mと狭く、現在はプロ野球の公式戦にも使用されていません。高校野球を見ていても、外野手の頭を越えれば、すぐにスタンドインという感じでした。それに比べ、浜松球場は両翼99m、中堅122mと草薙球場に比べれば広く、しかもフェンスが高いです。必然的に、ホームランが出づらいです。

 某高校野球の監督さんによると、「草薙球場は、パワーのある選手を何人も並べた、長打力のあるチームには有利だけど、機動力を使うところには厳しい球場です。外野手を後ろで守らせると、すぐ背後にはフェンスということもありましたね。あの球場で三塁打なんて滅多に出ないですから」と言っていました。

 この草薙球場に改修が、静岡県の高校野球界にどのような影響を及ぼすのか? まずは、改修後の姿が楽しみです!

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2009年12月 6日 (日)

全日本少年春季軟式野球開催地枠決定戦 三ケ日中クラブvs天竜クラブ 

★12月6日 全日本少年春季軟式野球大会開催地枠全国出場決定戦 2回戦 浜松球場 

  チーム
天竜クラブ 0 2 2  0 0 0 0 2 6
三ケ日中クラブ 0 0 1 0 2 0 1 3 7

 先日のブログで紹介した来春の全国大会に向けての予選。この日は、前日、雨で中止となった2回戦が行われました。

12061  三ケ日中クラブは、秋の西部新人戦を制し、今回も優勝候補と目されています。ところが、試合は天竜クラブが相手のミスに乗じて、序盤からリードを奪います。天竜クラブの先発・青木は、右の速球派投手。テークバックで軸足が折れ、体が一旦沈んでから、鋭い腕の振りで投げ込んできます。プロで言えば、中田賢一(中日)に近いフォームです。まだまだ上体主導で投げていますが、体全体に柔らかさもありそうです。

 その青木に苦しんでいた三ケ日中クラブは、終盤にようやく打線がつながります。5回に、4番・夏目淳のタイムリー三塁打などで2点を返すと、最終回には同点に。さらに、タイブレークとなった延長8回、再び夏目淳のセンター前タイ12062ムリーなどでサヨナラ勝ちを収めました。

 この夏目淳は、三ケ日クラブの中でもっとも目立っていた選手。体格がよく、スイングスピードも速いです。夏目淳の前にランナーを貯めれば、得点につながるケースが多そうです。

 敗れた天竜クラブは、青木の他に、キャッチャーのとショートの光主も面白そうな選手です。林は体ががっしりとして、メリハリのついたプレーができます。下半身を使ったバッティングが出来るようになれば、グッと伸びていくでしょう。また、光主は、二塁ベース後方に上がったフライを、後ろ向きでキャッチ。ゴロのさばき方にもセンスが溢れていました。

 さて、準決勝、決勝は12日に浜松球場で行われます。勢いに乗った三ケ日中クラブが全国切符を勝ち取るのか? 他チームの巻き返しなるのか? いよいよ開催地枠が決定します!

<写真上/来春が楽しみな速球派右腕・青木(天竜クラブ)>

<写真下/三ケ日中の主砲として活躍を見せた夏目淳>

■天竜クラブ

■三ケ日中クラブ

1番 遊撃

光主

2番 三塁 谷井
3番 捕手
4番 右翼 増田
5番 投手 青木
6番 左翼 森里
7番 一塁 若尾
8番 中堅 片桐
9番 二塁 矢野
1番 中堅 池ヶ谷
2番 右翼 尾藤
3番 捕手 外山大
4番 一塁 夏目淳
5番 遊撃 中根
6番 投手 白井
7番 二塁 相津
8番 三塁 高柳
9番 左翼 外山亮
投手:青木

投手:白井-杉田

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2009年12月 4日 (金)

中学生のセンバツへ、開催地枠決定戦が開幕!

 明日から文部科学大臣杯第1回全日本少年春季軟式野球大会の開催地枠決定戦が始まります。

 来春、初めて開催される軟式中学野球の春の全国大会。各地区の秋のブロック大会で代表権を得た計30チームが、一堂に静岡県の西部地区に集います。詳しくはこちらをご覧ください。→http://www.jsbb.or.jp/game2010/j-h-school-sp/index.html

 さしずめ、中学球児の選抜大会といったところでしょうか。すでに、静岡県代表は県大会を制した常葉学園橘中が出場を決めています。さらに、今回は、「開催地枠」ということで、浜松、磐田のチームが全国大会出場へ向け、一つのイスを争います。

 ある西部地区の中学関係者は「この大会が開催されることで、間違いなく、この地区の中学野球のレベルが上がります。常葉学園橘中、東海大翔洋中の2強を倒さなくても、全国に出場できるのですから、指導者、選手たちのモチベーションにもつながりますね」とおっしゃっていました。

 出場できるチームは大きな自信になると思いますが、それ以外のチームも地元での開催となれば、全国レベルのチームを間近で見ることができます。そういった相乗効果が、ゆくゆくは高校野球を含めた静岡県野球界のレベルアップにつながるのではないでしょうか。今のところ、5年間は開催が決まっているとのこと。ぜひ、静岡の春の風物詩となるように、第1回大会から盛り上がりに期待しています! もちろん、このブログでも随時、情報を掲載していきますよ。

 

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2009年12月 3日 (木)

清水東・岩崎優が国士舘大へ!

 7月6日のブログで紹介した清水東・岩崎優(184cm80kg、左投左打)が国士舘大のスポーツ推薦で合格を果たしま12031_2した。今夏の静岡県大会では2回戦敗退も、投打で将来性が高く、プロのスカウトも注目した逸材です。そこで、岩崎を指導してきた羽根田暢尚監督に、大学に向けての注目点などを伺いました。

 「春先の練習試合で日本航空、甲府工、横浜隼人といった強豪相手に活躍したのが、大学関係者の耳に入ったようです。特に、甲子園に出場した横浜隼人を完封したのが大きかったのではないでしょうか。横浜隼人の水谷哲也監督は国士舘大出身。そういった縁や、本人の条件が国士舘大にピッタリとはまったことで推薦していただきました」。

 投げては「大型左腕」として、打っては「長距離打者」として、投打両面で期待が持てるが、大学ではどちらで勝負するのか気になります。

 「本人は、ピッチャーで勝負したいと言っています。夏以降も毎日のように練習に参加し、体重も80キロまで大きくなりました。今は140キロまで届かないのですが、大学で鍛えていけばスピード的にもまだまだ伸びる可能性を秘めています」。

 国士舘大といえば、今秋、戦国・東都大学リーグの2部で優勝。1部2部入れ替え戦では、青山学院大を撃破し、15年ぶりに1部昇格を果たしました。いきなり、東都大学リーグの1部で投げるのは厳しいかもしれませんが、体力強化しながら、ぜひ神宮球場のマウンドに立ち、4年後のプロ入りを叶えて欲しいです。

 もう一人、7月6日のブログで「面白い左腕」と書いた鈴木亮平(178cm74kg、左投左打)は、明治学院大に進学が決まったそうです。明治学院大は首都大学リーグ2部ながら元プロの森山正義監督の下、メキメキと力をつけているチーム。こちらも、期待しています!

<写真/柔らかい肩、ヒジからキレのあるボールを投げ込む岩崎優(清水東)>

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2009年12月 2日 (水)

浜名出身の西川(日産自動車)が関東選抜リーグでMVP!

 今日のスポーツニッポン、中日スポーツを読んでいたら、社会人野球関連で嬉しいニュースが掲載されていたので少し紹介しようと思います。

12021jpg  まず、スポーツニッポンでは、関東選抜リーグ決勝トーナメントで浜名出身の西川勇人が最優秀選手賞を獲得したという記事がありました。

 この関東選抜リーグは、僕も東京に住んでいたとき、ちょくちょく足を運んでいたのですが、主に若手が多く出場するので、都市対抗や日本選手権とは違った意味で、面白いです。今回、西川は最優秀選手賞と同時に、首位打者賞にも名前を連ねていたので、打撃で大きな活躍を見せたのでしょう。

 僕は、先日、日産自動車の最後の試合となった日本選手権の準決勝を京セラドームで観戦しました。密かに、西川の出場を期待していましたが、残念ながら登場がなく、ガッカリしていました。そんなときに、この朗報。西川が今後、どんなチームに入り、どんな活躍を見せてくれるのか? すごく楽しみになってきました。

 また、中日スポーツでは、東海地区連盟の表彰選手の一覧がありました。静岡県関連では、ベストナインの外野手部門で高橋孝典(ヤマハ)が選出され、フェリペ・ナテル(ヤマハ)が武田賞、特別賞のダブル受賞。クラブチーム優秀選手賞では勝又慎介(ヤマハ発動機)が選ばれました。

 みなさん、おめでとうございました!

<写真/関東選抜リーグで最優秀選手賞を獲得した西川勇人(日産自動車)>

 

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2009年12月 1日 (火)

練習試合 PL学園vs滑川

★11月23日 練習試合 PL学園vs滑川 曇

チーム
滑川 0 0 0  2 0 0 0 0 0 2
PL学園 2 2 0 0 0 0 0 0 0 4

 社会人・日本選手権の準決勝を観戦した翌日、今度はPL学園のグランドに向かいました。僕にとって初めて足を踏み入れるPL学園グランド。どうしても一度、行っておきたいグランドだっただけに、近づくにつれ、僕は、ワクワクしながら、少し緊張もするという微妙な心境でした。

 グランドは、PL学園の敷地内に入って、車でおよそ5分くらいのところにありました。車から降りてグランドを眺め、「ここから清原、桑田、立浪が巣立ったんだ」と感慨にふけっていると、すでに試合が始まっているようでした。

 マウンドに上がっているのは、同校では清原和博(元オリックス他)以来となる1年生で4番に座り、いきなり夏の県大会では大活躍を見せた観野甲輝。その後、故障や不振で、ベンチを外れるなど、思うような結果を残せていませんが、潜在能力はピカイチです。

11221_2  この日の観野のピッチングは真っすぐよりも変化球を多投していた印象。5回を2失点のまずまずの投球でした。注目のバッティングは、残念ながら快音を聞くことができませんでした。それでも、高校生でこれだけ、打席に立つだけで威圧感を与えることができるスラッガーは数少ないのではないでしょうか。芯にはまれば、どこまで飛んでいくのが想像もできない魅力があります。

 ただし、投打ともに、体のキレが今一つ。細かい動きのときに、鈍さを感じることがありました。このあたりを、冬のトレーニングでどこまで解消できるのか。来春のセンバツ出場は厳しい状況なだけに、じっくりと体を鍛え直して欲しいと思います。いずれにしろ、来年のドラフト候補に挙がってくる逸材であることは間違いないです。

 今年のPL学園は、観野の他にも、吉川大幾多司将仁山崎和人難波清秀といったタレントがそろっていますが、この試合で僕がもっとも気に行った選手は、セカンドを守る中川貴裕です。

 中川の守備は、とにかく「うまい」の一言。守備範囲が広く、難しいゴロも簡単にさばきます。まさに、見ていて安心のできるセカンドだと思います。また、バッティングは、ボールに逆らわず、右方向に打ち返す巧みさを持ちます。すぐにプロというタイプではないのですが、大学や社会人で玄人好みの選手になりそうな予感を漂わせていました。

 ちなみに、PL学園のグランドは、一塁側、三塁側の両サイドにスタンドがあり、すごく見やすかったです。機会があれば、ぜひまた足を運んでみたいです。今年の高校野球観戦の最後を最高のグランドの締めくくることができ、すごく満足しました!

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