練習試合 PL学園vs滑川
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社会人・日本選手権の準決勝を観戦した翌日、今度はPL学園のグランドに向かいました。僕にとって初めて足を踏み入れるPL学園グランド。どうしても一度、行っておきたいグランドだっただけに、近づくにつれ、僕は、ワクワクしながら、少し緊張もするという微妙な心境でした。
グランドは、PL学園の敷地内に入って、車でおよそ5分くらいのところにありました。車から降りてグランドを眺め、「ここから清原、桑田、立浪が巣立ったんだ」と感慨にふけっていると、すでに試合が始まっているようでした。
マウンドに上がっているのは、同校では清原和博(元オリックス他)以来となる1年生で4番に座り、いきなり夏の県大会では大活躍を見せた観野甲輝。その後、故障や不振で、ベンチを外れるなど、思うような結果を残せていませんが、潜在能力はピカイチです。
この日の観野のピッチングは真っすぐよりも変化球を多投していた印象。5回を2失点のまずまずの投球でした。注目のバッティングは、残念ながら快音を聞くことができませんでした。それでも、高校生でこれだけ、打席に立つだけで威圧感を与えることができるスラッガーは数少ないのではないでしょうか。芯にはまれば、どこまで飛んでいくのが想像もできない魅力があります。
ただし、投打ともに、体のキレが今一つ。細かい動きのときに、鈍さを感じることがありました。このあたりを、冬のトレーニングでどこまで解消できるのか。来春のセンバツ出場は厳しい状況なだけに、じっくりと体を鍛え直して欲しいと思います。いずれにしろ、来年のドラフト候補に挙がってくる逸材であることは間違いないです。
今年のPL学園は、観野の他にも、吉川大幾、多司将仁、山崎和人、難波清秀といったタレントがそろっていますが、この試合で僕がもっとも気に行った選手は、セカンドを守る中川貴裕です。
中川の守備は、とにかく「うまい」の一言。守備範囲が広く、難しいゴロも簡単にさばきます。まさに、見ていて安心のできるセカンドだと思います。また、バッティングは、ボールに逆らわず、右方向に打ち返す巧みさを持ちます。すぐにプロというタイプではないのですが、大学や社会人で玄人好みの選手になりそうな予感を漂わせていました。
ちなみに、PL学園のグランドは、一塁側、三塁側の両サイドにスタンドがあり、すごく見やすかったです。機会があれば、ぜひまた足を運んでみたいです。今年の高校野球観戦の最後を最高のグランドの締めくくることができ、すごく満足しました!
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