先日のブログで予告した通り、今日はJR東日本対日大国際関係学部のオープン戦をレポートします。
結果からいうと、両チーム無得点で引き分けに終わりました。この時期は、バッターよりもピッチャーが有利とよく言われますが、それでも社会人の強豪・JR東日本に得点を許さなかった日大国際関係学部の投手陣の良さは際立っていました。
まず、先発の藤田和磨(170cm64kg、左投左打)は、体のバネを感じさせる柔らかいフォームが持ち味。ゆっくりとテークバックを取り、一気に腕を振ってきます。武器はタテのスライダー。一瞬、打者のタイミングがずれる感じで、JR東日本の各打者は捉えるのに苦労していました。左投手だけに面白い存在になりそうです。
2番手の斎藤洋一(180cm73kg、右投右打)はアンダースロー投手。こちらは、緩急を使いながら丁寧に投げるピッチングが印象に残りました。2回を無失点に抑えます。
3番手の圓谷朋之(177cm80kg、右投右打)は、1年時から期待を集めた投手ですが、実際に見るのはこの日が初めてでした。特徴は体を捻るトルネード投法。といっても軽く腰を捻る程度でプチトルネードと呼んだ方がよさそうなフォーム。体を捻る分、ボールに威力があり、何球かに一球、低めにズドンと驚くようなボールがきます。しかし、多くは高めにも抜けるなど、まだまだ確率が低いです。全国レベルで勝負するなら、低めへの制球を続けることが重要になってくるでしょう。ただし、彼の持っているエンジンの大きさは魅力です。
そして、4番手で登板し、最後を締めくくったのが、横井貴行(181cm69kg、右投右打)。今年、僕が期待している選手の一人です。昨秋のリーグ戦で静岡大・奥村直之と投げ合った試合を見て、一目で気に入っていまし た。しなやかなフォームは、大学時代の岸孝之(西武)を初めて見たときの衝撃に近いものがありました。
この日も、目測で140キロを超える速球とスライダーを投げ込み、2イニングを無失点。9回裏は、一死からランナーを三塁に背負いますが、三塁ランナーがホームスチームを敢行してアウト。これで試合終了となりました。3年生となる今春はおそらくエース格となる横井。今年1年の活躍次第では、来年のドラフト候補に名乗りを上げる可能性もあるでしょう。
一方で、打線は松井淳、麻生知史(ともにヤクルト)が抜けて、少し迫力に欠ける感じ。下級生から勢いのある選手が出てくることを期待したいです! |
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