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2010年4月13日 (火)

愛知大学野球 愛知学院大vs中部大

★4月10日 愛知大学野球春季リーグ戦 瑞穂球場 晴

  チーム
中部大 0 0 0  1 0 0 0 1 4 6
愛知学院大 0 0 0 0 0 0 0 0 × 0

 今秋のドラフト候補、石川歩(184cm65kg、右投右打)が登板するということで、プロのスカウトも多く集まったこの試合。対する愛知学院大は浜松工出身の浦野博司(178cm70kg、右投右打)が先発しました。

1004101_2 浦野は、初回からいきなり3者連続三振と好スタート。高校時代と変わらず、コンパクトなフォームからテンポのいい投球で、あっという間に打者を追い込んでいきます。無駄な球はほとんど投げず、初めてスリーボールまでいったのが5回。中部大の各打者は、浦野の投球に翻弄され、ストレートや沈む変化球で5回までに9個と三振の山を築きました。

 気になったのは、浦野のストレート。一見、何の変哲もないストレートに見えますが、中部大の各打者が空振りしているのです。球速的には、130キロ台後半だと思われますが、前半はタイミングが合っていない様子でした。後半は、慣れられたのか、捉えられるシーンも目立ちましたが、昨年までは先発の経験は殆どなかった投手です。これから先発、そして1戦目に投げるエースとしての経験を積んで、まだまだ成長することでしょう。

 中部大では、注目の石川が快投を見せました。5回1死までノーヒットピッチング。体の1004102_3 線は細いですが、手足がすごく長く、腕がしなります。まさに、岸孝之(西武)を彷彿とさせる体型とフォームです。軽く投げているだけで、打者の手元でボールが伸びてきます。ただ、岸と違うのは下半身。岸の大学時代は、テークバックからリリースの間で体重移動の幅が広く、ボールをかなり前で離していました。それがダイナミックな腕の振りと連動して、快速球を生み出していました。

 現時点で石川を見ると、下半身の柔らかさは、まだまだ岸には及びません。それでも、今後のノビシロを考えると、岸と同等、それ以上の可能性を秘めている投手でしょう。

 さて、この試合、愛知学院大は、9回2死から常葉学園菊川出身の萩原大起(180cm80kg、右投右打)がデビューを果たしました。その様子は次回書きたいと思います。

<写真上/今年はエースとして大車輪の活躍が期待される浦野博司(愛知学院大)>

<写真下/今秋のドラフト候補としてリストアップされる石川歩(中部大)>

 

■中部大

■愛知学院大

1番 二塁 寺村
2番 遊撃 若原
3番 中堅 柴田
4番 DH 松田
5番 一塁 清水
6番 三塁 蔦木
7番 左翼 杉浦
8番 捕手 道野
9番 右翼 下川
1番 中堅 梶原
2番 二塁 田中
3番 DH 安井
4番 三塁 大迫
5番 左翼 斎藤
6番 一塁 与世山
7番 遊撃 長田
8番 捕手 永嶋
9番 右翼 森田
投手:石川 投手:浦野-波多野-嘉数-萩原

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