高校野球の静岡県大会が本日開幕!
最近、すっかりヤマハブログと化していましたが、この週末からついに高校野球が開幕します。静岡より早く開幕した東東京大会では、昨年静岡の中学野球界をけん引した東海大翔洋中のエース・渡邉隆太郎(現帝京)が早速デビュー。ぜひ、甲子園に出てきてほしいなと期待しています。
さて、今年の静岡にはどんな逸材が眠っているのか!? 今回は、高校野球ファンのAさんとともに注目選手から隠し玉まで対談形式で紹介していきます。
<投手編>
Aさん まず、栗山さんの注目する選手から教えてください。 もっとも気になっているのは牧ケ谷和成(静岡大成)ですね。僕は、この春の中部大会初戦で見たのですが、リリースの瞬間の球離れが素晴らしい。ヒジの柔らかさもあり、高校から即プロは無くても、大学で140キロ台後半は狙える素材だと思います。
栗山
Aさん その試合、相手投手は河村謙太(静岡)だったんですよね。河村はどうですか?
栗山 河村はパワーで投げ込んでくる力投型。最速144キロのストレートがコンスタントに低めに決まれば、打力のあるチームでも大量点は難しいでしょう。ただ、制球にバラツキがあります。そのあたりを突くチームが攻略する可能性はあります。
Aさん 私は、2年生の野村亮介(静清)に注目しています。187センチの長身の割に、制球力もあり、まとまっています。というか、まとまりすぎているのかとも思います。もう少し、粗いくらいでもいいかもしれません。
栗山 僕も確かに感じます。三塁側から見ているとステップの幅が小さいです。もっと体重が前に乗ってくれば、球速も上がってくるのではないでしょうか。
Aさん 左では小島宏祐(東海大翔洋)と長谷川彦(常葉学園橘)の名前が挙がっていますが。
栗山 小島は全国でも通用すると見ています。内外角に投げ分ける制球力と変化球のキレ、大崩れも少ないです。Aさんは、長谷川をよく見ているんですよね?
Aさん はい。長谷川の特徴は、テンポの早さです。昨年のエース・庄司隼人(現広島)も早かったのですが、長谷川はそれ以上かも。それがハマるときはいいのですが、逆に単調になると集中打を浴びてしまいます。常葉学園橘の場合、長谷川の他にも好投手がいるので、一人に頼るのではなく、数人で継投した方がいいかもしれませんね。
栗山 渋谷大介(静岡商)も見たいですね。1年秋に見たときには、「ドラフト候補になる素材だな」と感じていたのですが、その後、フォームを崩していましたね。それでも、昨秋の東海大会で中京(岐阜)相手に好投するなど潜在能力は高いです。特に、独特のカーブは武器になりますよ。
Aさん 他に注目しているピッチャーはいますか?
栗山 挙げればきりがないですけどね(笑)。あえて一人をピックアップすると、高木勇輝(城南静岡)でしょうか。まだ僕は見てことがないのですが、新聞記事によると136キロをマークしているようです。実際に生で見た方によると「独特のフォームで、あれだけの球を投げることができるのだから、これからのノビシロが大きい」という感想でした。どうしても、チェックしたい投手です。
<野手編>
Aさん 続いて野手に移ります。やはり、栗山さん的には下級生時から追いかけている桒原凌(常葉学園菊川)ですかね。
栗山 このブログでも書きましたが、高校通算45本塁打は強豪校相手との練習試合が多いことを踏まえて考えると、すごく意味のある数字だと思います。しかも、県内のチームが相手だとマークがきつく、それを乗り越えています。僕は、もっとプロから注目されてもいいと思うくらいです。この夏は県大会で5本塁打を放って、大台に乗せて欲しいと思います。天性の飛ばす能力を持つ桒原には十分に可能です。
Aさん 栗山さんは桒原君を語ると止まらなくなりますよね(笑)。私は、同じ常葉学園菊川の高崎健太がおススメ。体は小さいのですが、俊足とシャープなスイングで、なんといってもガッツがあります。プロ注目の寺嶋寛大(興誠)はどうでしょう?
栗山 僕は春先の練習試合で初めて見ました。そのときは、結果が良くなかったのですが、スイングスピードの速さに惹かれました。捕手としては、まだまだ経験が少ないので、これからでしょう。もう少し、体にキレが出てくればと思っているのですが。夏の大会で、再度チェックしたいです。
Aさん 常葉学園橘勢も必見ですね。昨夏の甲子園を経験している小岱太志、稲角航平、牛場友哉と並ぶ打線は強力です。
栗山 1年生の城戸健太朗が4番に座るんですよね。
Aさん はい。中学時代から注目されたスラッガーです。パワーはピカイチでしょう。
栗山 1年生と言えば、原田元基(浜名)も楽しみ。すでに3番ショートでレギュラーを掴んでします。中学時代、『中日スポーツ』の「タクさんのイチオシ君」で取り上げられた選手。野球センスがありそうなので、早くみたいですね。
Aさん 左打者では石川昌志(静岡商)の名前をよく聞きますね。
栗山 はい。石川の良さは飛ばす能力に加え、左方向にも強烈な打球を打てることです。今大会は相手投手のマークが厳しくなる中で、どんな結果を残すのか。「いい選手」だということは分かっていますので、そのあたりに注目しています。
Aさん 最後に栗山さんの隠し玉はいますか? とっておきの選手がいたら教えてください。
栗山 隠し玉ですか…。う~ん。実は、生で見たことがなく、映像のみですが、村松和樹(浜松商)という選手を挙げたいです。左打ちの選手で、しっかりボールを引きつけ、体を開かずに打ち返します。浜松商で下位にいるのが不思議な選手ですよ。この選手について、知っている方がいれば是非情報が欲しいです。
<写真・上/校名が変わって最初の夏にチームを引っ張る野村亮介(静清)>
<写真・中/テンポのよいピッチングが身上の長谷川彦(常葉学園橘)>
<写真・下/飛ばす能力にかけては常葉学園菊川の歴代最強打者との呼び声が高い桒原凌>
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コメント
村松は浜松シニア出身で小学生時代は静岡の5番を打つ竹内や浜名の鈴木、大石とともに全国大会に出場しています
小学生時代は遊撃手でした
投稿: 浜松 | 2010年7月11日 (日) 08時11分