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2010年8月

2010年8月31日 (火)

秋季大会 袋井商vs常葉菊川

★8月29日 第63回秋季高校野球西部大会 敗者復活4回戦 浜松球場 晴

 チーム
常葉菊川 4 2 7 0 2 15
袋井商 0 0 0 0 0 0

<5回コールド>

 常葉学園菊川が圧勝で2年ぶりの秋季県大会出場を決めました。

 常葉学園菊川の新チームは、例年通り、いや例年以上に走りまくります。初回、5人の打者のうち、4人が盗塁成功。しかも、2番・海野桃次郎(178cm71kg、右投左打)、3番・木下晃暢(183cm78kg、左投左打)にいたっては初球に走りました。塁に出る=盗塁が、例年以上に徹底されている印象です。

 この足は相手チームにとってはかなりの脅威。ランナーを警戒してピッチャー陣は打者に集中できず、野手陣は焦ってプレーするのでエラーが出ます。相手の袋井商もエース・伊藤直人(185cm72kg、右投右打)は長身から角度のある速球を投げ込んでいたのですが、完全に常葉学園菊川ペースにはまり制球を乱していました。

 今年の常葉学園菊川は走るだけなく、フルスイング打線も健在。強打者が居並ぶ中、この日、目立っていたのは高木紀義(181cm76kg、左投左打)。3回に左中間を破る三塁打、5回にもセンター前へ強烈な安打。豪快に振ってきます。これも、相手にとっては怖いはずです。

 投げては、5回一死からエース・岩本喜照(181cm70kg、右投右打)が登場。名前がコールされ、マウンドに上がるだけで大物の風格を十分に漂わせています。打者2人に対して、連続三振。三振はいずれも伸びのあるストレートでした。

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 また、2番手で登板した川村優太も期待の本格派右腕。ボーイズの強豪・四日市トップエース出身の1年生です。知り合いの菊川ファンの方から「この前の試合で2段モーションを注意され、それから少し球速は落ちているけど、いいときの速球のスピードは岩本以上だよ」と教えてもらっていました。結果は4回の1イニングを1安打無失点。ダイナミックなフォームと腕の振りは確かに目を見張るものがありました。

 選手個々の能力、試合運びの巧さ、この日の常葉学園菊川の試合を見る限り、東海大会、さらにその先の神宮大会まで狙えそうな予感が漂います。今後の戦いから目が離せません!

<写真/将来が楽しみな川村優太(常葉学園菊川)> 

■常葉菊川

■袋井商

1番 中堅 高崎
2番 三塁 海野
3番 一塁 木下
4番 左翼 長谷川
5番 右翼 高木
6番 捕手 柴田
7番 二塁 大野
8番 投手 齋藤
9番 遊撃 近藤亮
1番 二塁 鈴木拓
2番 右翼 木佐森
3番 遊撃 間淵
4番 捕手 神谷
5番 三塁 伊藤
6番 中堅 熊白
7番 一塁 松家
8番 左翼 大場
9番 投手
投手:齋藤-川村-岩本 投手:辻-伊藤

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2010年8月30日 (月)

秋季大会 浜名vs興誠

★8月29日 第63回秋季高校野球西部大会 敗者復活4回戦 浜松球場 晴

チーム
浜名 0 0 1 1 0 0 0 2
興誠 1 2 0 0 0 0 6 9

<7回コールド>

 浜松地区の強豪同士の対決。興誠が序盤に浜名の軟投派右腕・山田和をとらえ3点を先取します。その後、1点差まで詰め寄られるも、7回に一挙6点の猛攻で敗者復活5回戦進出を決めました。

 興誠は今月22日の磐田東戦より、掛川西出身の山本力也氏が新監督として指揮を取っています。山本氏によると「3回戦で磐田東には負けましたが、チームとしての雰囲気がいいです」とのこと。新監督の手腕で、興誠がどんなチームに進化を遂げるのか注目していきたいです。

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 興誠は1年生エースの山中隆平が先発。右の本格派タイプでスピードがあります。スピードだけでなく、ズドンと威力があって重いのが最大の特徴。浜名打線から高めのストレートで空振りを奪っていました。

 興誠には、もう一人、僕が注目しているピッチャーがいます。同じく1年生の木下球。この日は登板がありませんでしたが、「素材は確かなので、経験を積ませていきたい」と山本監督。今後が楽しみです!

 一方の浜名は、中学時代に中日スポー1008292_2ツのコラムで「立浪和義(元中日)のようになれる打撃センス」と高評価を受けた遊撃手の原田元基を追いました。今夏は、いきなり1年生ながらレギュラーとして出場。2回戦の星陵戦では2安打1打点の活躍を見せました。

 僕が、原田を見るのは昨日が初めて。上記の情報から「並みの1年生ではないはず」と期待が高まっていました。まず、シートノックで打球に対する一歩目の速さと、厳しい打球からのスローイングの正確性にグッと惹かれます。守備範囲も広く、能力の高さが伺えました。

 初回に回ってきた第1打席、初球を見事にライトへ打ち返します。1番、2番が三振で倒れたあとの初球。ベンチ、ネクストで投手をよく観察し、完全に狙い打っていました。このセンスの良さを見ると、1年夏からレギュラーを奪ったことが頷けました。守っては、打球をはじいた場面がありました。こういう場面、秋季大会だと、一塁セーフの場面をよく見るのですが、原田の場合は捕ってから投げるまでが速く、しかも慌てません。ファーストへきれいな送球で打者走者をアウトにしました。

 惜しくもチームは敗れ、県大会への道は絶たれました。この秋から冬にかけ、体力をつけてスケールアップを目指して欲しいです。来春、どんな体つきになっているのか楽しみにしています。

※第2試合の袋井商と常葉学園菊川戦は後日アップします。

<写真上/浜名相手に7回2失点と好投した山中隆平(興誠)>
<写真下/走攻守、3拍子がそろう原田元基(浜名)>

■浜名

■興誠

1番 中堅 米山
2番 右翼 鈴木将
3番 遊撃 原田
4番 左翼 金田
5番 一塁 鈴木悠
6番 三塁 板田
7番 捕手 川合
8番 投手 山田和
9番 二塁 鈴木大
1番 中堅 多々良
2番 左翼 小暮
3番 一塁 松家
4番 捕手
5番 遊撃 田中
6番 左翼 竹村
7番 三塁 加藤
8番 二塁 田村
9番 投手 山中
投手:山田和-広田-笹田 投手:山中

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2010年8月28日 (土)

秋季大会 静岡商vs島田工

★8月28日 第63回秋季高校野球中部大会 敗者復活4回戦 清水庵原球場 晴

チーム
島田工 0 0 0 0 0 1 1 2
静岡商 0 1 3 0 0 3 2 9

<7回コールド>

 今日は清水庵原球場に1時間前に着いたのですが、すでに静岡商OBを中心に入場券売り場に列が出来ていました。あらためて、「古豪の人気って凄いな」と実感しました。

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 静岡商のエースナンバーを背負うのは中本聖エリヤ。裾野シニア時代には、3年夏の日本リトルシニア野球選手権大会で平川真大(静岡)らとともに全国3位を経験。静岡商入学後、今夏の県大会でベンチ入りし、1回戦の韮山戦で登板を果たしています。右の本格派の逸材として、この秋、どうしてもチェックしたかった投手。県大会に向けて、負けられない今日の試合に先発しました。

 実は見る前、僕の勝手なイメージで、もっと荒々しくて素材型のピッチャーだと思っていました。ところが、ピッチング練習を見ていると、フォームが抜群にきれいで、まとまっています。いい意味で期待を裏切ってくれました。テークバックは小さいのですが、ヒジから先にパワーがあるような感じ。指にかかったストレートが低めにきまります。しかも、右打者の内角にピンポイントで投げ込む制球力が絶妙でした。

 ただ、スピード的には目測で130キロそこそこ。高めに浮くと、球威がないだけに鋭い打球を飛ばされます。それでも要所を締めて6回まで1失点の好投。フィールディング、投球術といった投手としてのトータルで評価したい選手です。

 この試合、静岡商で、もう一人名前を挙げたい選手がいます。中本とバッテリーを組む、中村太星です。182センチの大柄の捕手。まず二塁へのスローイングがライナーの軌道で強肩をアピール。打っては3回に右中間への三塁打、6回にはレフト前安打。パンチ力と広角に打てるところを見せてくれました。

 僕は6回終了後、松前球場に向かったため、7回の攻防は分かりませんが、静岡商がコールド勝ちを決めたようです。

 これで静岡商は県大会出場まであと1勝。この中本、中村のバッテリー、県大会で再度チェックしたいなと思います。

<写真/1年生ながら落ち着いた投球を見せた中本聖エリヤ(静岡商)>

■島田工

■静岡商

1番 左翼 大坪
2番 三塁 清水
3番 捕手 西山
4番 一塁 渋谷
5番 右翼 川島
6番 一塁 岩崎
7番 遊撃 薗田
8番 中堅 水田
9番 二塁 喜瀬川
1番 中堅 浅野
2番 右翼 長島
3番 遊撃 村松
4番 捕手 中村太
5番 一塁 斎藤
6番 投手 中本
7番 左翼 松浦
8番 三塁 飯塚巧
9番 二塁 奥田
投手:岩崎-高村-山本-村越 投手:中本

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2010年8月26日 (木)

栗山、Hさんのヤマハ座談会!

 いよいよ、明日から東京ドームを舞台に第81回都市対抗野球が開幕します。静岡からは東海地区予選を勝ち抜いたヤマハが7年連続34回目の出場。果たしてどんな戦いを見せてくれるのでしょうか? そこで、都市対抗予選、高山大会、オープン戦とヤマハを徹底チェックしてきたHさんと、本大会について存分に語り合いました。今日は、その一部を紹介したいと思います。

*              *             *

栗山 ヤマハは1008261_430日に日本製紙石巻と初戦を戦います。僕はやはり投手陣が気になりますね。
Hさん 初戦は広岡剛が先発でしょうね。戸狩聡希は中継ぎにまわると思います。
栗山 戸狩の状態はどうですか? 東海予選ではだいぶ打ち込まれていましたね。
Hさん ここ最近は上向きだと思います。制球がいいと思っていたのですが、東海予選では制球で苦しみましたね。球種が多く、土壇場での精神力には期待できるので、中継ぎは適任だと思います。
栗山 僕はホンダ鈴鹿から補強で来た前橋泰輔に期待しています。ヤマハにはいないスピードボールの持ち主なので、抑えで使ったら面白いと思います。
Hさん ちょっと待って下さい! ヤマハのルーキー・矢部広大もなかなか速いですよ(笑)。ナチュラルに変化する140キロの直球が武器です。
栗山 矢部はこの大会で都市対抗デビューできたらいいですよね。昨年は、フェリペ・ナテルが鮮烈な印象を残しました。タイブレークで見事な投球を見せるも、本人はタイブレークのルールを知らず、驚いていたという。
Hさん ナテルは短いイニングでの出番はあるかと思いますが、好調といえる状態ではなさそう。投手陣で調子がいいといえば、古岡基紀です。あの変則フォームで左腕ですから、右腕ばかりのヤマハでは貴重な戦力ですよね。
栗山 吉村健二も復帰して、JR東海から川野慎也も補強して。右投手に関しては充実しましたね。
Hさん 吉村はまだ本調子ではないでしょうが、登板に期待したい投手です。

★キーマンは池田と小粥

栗山 打線はどうでしょう? 僕はポイントを握るのは、JR東海からの補強選手・池田樹哉だと思います。左打ちで長打力もあり。どのように起用さ1008262_3れるのか、楽しみです。
Hさん 池田は今のところ、オープン戦では代打で起用されることが多いですね。私はとにかく、小粥勇輝の打順を上げてほしい。クリーンアップを打つ力のある選手だと思います。
栗山 小粥は昨年も富士重工の阿部次男から本塁打を放ちましたね。大舞台で強い印象があります。同じく3年目で1番ファーストのレギュラーを取った石野雅之はどうでしょう?
Hさん 石野はコンスタントに毎試合安打を打てる選手です。この石野と、2番の永田英之のコンビがいいですよ。永田は、故障で離脱中の薄井康博の穴を埋める形でショートを守っていますが、大学時代には本職だっただけあって、最近はいい動きをしています。
栗山 4番の佐藤二朗は当たっているようですね。東京ドームでの爆発に期待したいです。セカンドでいえば、町田友潤のデビューも見たいですね。
Hさん 佐藤とマガリャエス・チアゴには本塁打を期待したいです。マガリャエスはセンターを守っていますが、本当は小粥にセンターを守ってほしいのですが…。
栗山 小粥、買ってますね(笑)
Hさん 静岡出身ですし。体も大きいし、期待したくなるんです。
栗山 最後に、ぜひ浜松に黒獅子旗を持ちかえって欲しいと思います。そのためにも、まずは初戦。相手は初出場で勢いがありますが、打線の爆発に期待しています。

*         *          *

 Hさんは、明日の開幕戦から試合を観戦するそうです。ヤマハの現地レポートも待っています!

<写真上/ヤマハの命運を握るベテラン・広岡剛(ヤマハ)>
<写真下/大舞台で強さを発揮する小粥勇輝(ヤマハ)>

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2010年8月25日 (水)

オープン戦 三重中京大vs浜松大

★8月22日 オープン戦 三重中京大グランド 晴 

  チーム
浜松大 0 0 0 0 0 0 1 2 0 3
三重中京大 2 0 3 0 1 0 0 0 × 6

 先日は、浜松大と三重中京大のオープン戦を見るために、三重県松阪市の梅村メモリアルフィールド(三重中京大グランド)に足を運びました。前々から「三重中京大のグラウンドは綺麗だ」という話を耳にしていたのですが、想像していた以上に素晴らしかったです。全面人工芝で東京六大学、東都大学など関東の大学に引けをとらない充実の施設。しかし、三重中京大は、現2年生が卒業する2013年春に廃校が決まっています。したがって、このグランドはその後、どのようになってしまうのか? 僕は、そんな心配をしながら試合を観戦していました。

 三重中京大は最速149キロ右腕、則本昴大(177cm73kg、右投右打)が先発。東海地区きっての速球派に対し、浜松大は残念ながら6回無失点でした。

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 鋭い腕の振りを持つ則本のストレートに対し、浜松大打線は序盤から空振りが目立ちます。特に5回は三者連続三振を喫します。そんな中、3回に1年生の藤浦有希(171cm75kg、右投左打)が完ぺきにセンターへ。クリーンヒットを放ちます。藤枝明誠高時代から柔らかいグラブさばきのショートの守備に定評のあった選手。浜松大・永井浩二監督が「1年生だけどウチの重要な戦力」というように、今秋は攻守で活躍が期待できる好素材です。

 同じ1年生では、春季リーグ戦で新人賞を獲得した山下大輝(176cm77kg、右投右打)が5回2死から登板。この春、全国大会に出場した三重中京大に対し、8回まで無失点と堂々とした投球を披露しました。

 1008221山下の特徴は、抜群のコントロールと打者の手元で伸びる球のキレ。しかも、テークバックからフォロースルーにかけて、体に開きを最小限に抑え、打者に対してギリギリまで球を隠しています。球速よりも、球が速く見えるのが山下の最大の長所です。「秋は、春の成績を上回る結果を残したい」と山下。相手からの研究があると思いますが、それを乗り越え、ワンランク上の投手へと成長して欲しいです。

 この日、登板がありませんでしたが、プロ注目の星山広宣(175cm67kg、右投右打)、山下の両輪で投手陣が充実した浜松大。打線がつながりを見せれば、今秋こそ、念願のリーグ戦優勝の可能性は十分あります。まずは、リーグ戦初戦となる28日の星山のピッチングに注目します!

<写真/浜松大期待の1年生コンビ、藤浦有希(写真上)と山下大輝(写真下)>

■浜松大

■三重中京大

1番 DH 徳原
2番 左翼 内田
3番 三塁 永井
4番 右翼 山口
5番 一塁 内海
6番 中堅 江口
7番 捕手
8番 二塁 池宮城
9番 遊撃 藤浦
1番 左翼 加藤
2番 DH
3番 三塁 中西
4番 右翼 嶋田
5番 中堅 丸山
6番 一塁 古用
7番 捕手 法本
8番 二塁
9番 遊撃 小田
投手:徳田-山下 投手:則本-宮迫-奴賀

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2010年8月24日 (火)

オープン戦 ヤマハvs東海理化

★8月24日 オープン戦 豊岡球場 晴 

 チーム
東海理化 0 0 4 0 0 0 0 3 0 7
ヤマハ 0 2 0 0 0 0 0 1 2 5

 まもなく都市対抗本大会が始まります。社会人野球の祭典でもあり、最高峰の大会でもあります。この大会のために、社会人チームは1年間戦ってきたといっても過言ではない大会なので、各チーム、最終調整に余念がないようです。
 静岡県唯一の企業チーム・ヤマハの直前情報を石野ファンのHさんが仕入れてきてくれました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

Dsc_1861_2 ヤマハの吉村健二がついに復活しましたよ! 怪我で、今年に入ってから登板がなかったのですが、高山大会の時からブルペンに入っていたので、いよいよ復活か? と気になっていました。そして、8月20日に行われた王子製紙とのオープン戦で復帰したそうです。
 今日行われた東海理化とのオープン戦にも登板。8回から1イニングを投げ、吉川春樹に3ランを浴びるなど結果はよくありませんでした。しかし、体重の乗ったストレートや内野ゴロの取れる変化球など吉村らしい投球も随所に見られました。
 吉村は故障などもあり、入社して以来、一度も東京ドームのマウンドに立っていません。今年は厳しい投手陣の救世主として東京ドーム初登板を果たすことになるのか? 注目したいですね。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 Hさん、ありがとうございました!

 このHさんこと新井広美さんが、ついにブログを始めました。特に静岡中心を意識していないそうなので、今まで通り、ヤマハなど静岡のアマ野球情報はこのブログに投稿してくれるそうです。今日の試合のスタメンや詳しい試合展開は、下記のブログに掲載されているので、気になる方はチェックしてみて下さい。

『白球たずねて三千里』
http://blog.livedoor.jp/arai1126/

<写真>故障から復活した吉村健二(ヤマハ)

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オープン戦 トヨタ自動車vsヤマハ

★8月21日 オープン戦 トヨタスポーツセンター 晴 

  チーム
ヤマハ 3 0 0 0 1 0 0 0 0 4
トヨタ自動車 0 2 1 1 3 0 0 0 × 7

 都市対抗本大会前のオープン戦。この試合は期待の若手、補強選手など、両チーム合わせて9投手が登板。様々な選手をチェックすることができ、大満足の試合となりました。

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 ヤマハは4番手でホンダ鈴鹿からの補強選手・前橋泰輔(181cm80kg、右投右打)が好投を見せました。7回から登板し2イニングを無失点。安定感があり、先発、中継ぎ、どちらでも任せることができるタイプです。

 前橋は浜松工出身。八戸大の4年時には最速146キロを誇り、ドラフト候補に挙がった本格派右腕です。この日のスピードは目測で常時140キロ前後といったところか。それでも、球のキレと制球力の良さが光っていました。速球派が少ないヤマハにとって、文字通り、補強選手となりそうです。また、前橋にとっては、今年は社会人2年目だけに東京ドームでアピールしたいところでしょう。

 ヤマハが勝ち上がっていけば必然的に前橋の出番も増え、注目度が増していくと思います。

 一方のトヨタ自動車も補強選手の宇田川雄一郎(184cm78kg、左投左打)が10082113番手で登板。こちらは、今年のドラフト指名が有力です。これまで宇田川の投球を2回ほど見ているのですが、この日のヤマハ戦が一番良かったです。圧巻だったのは2イニング目となった7回の投球です。一死一塁から石野雅之、永田英之に対して三振。きれいなフォームから投げ込まれる球は角度が抜群。左打者の内角ギリギリを攻め込む絶品の球です。さらに、追い込んでから、チェンジアップ、スライダーといった変化球で空振りを奪います。宇田川の良さを十分に確認できました。

<写真上/ヤマハの補強選手・前橋泰輔(ホンダ鈴鹿)>
<写真下/トヨタ自動車の補強選手・宇田川雄一郎(三菱自動車岡崎)>

■ヤマハ

■トヨタ自動車

1番 一塁 石野
2番 遊撃 永田
3番 右翼 高橋
4番 二塁 佐藤
5番 三塁 嶋岡
6番 左翼 小粥
7番 中堅 マガリャエス
8番 DH
9番 捕手 松尾
1番 右翼 藤原
2番 遊撃
3番 左翼 亀谷
4番 DH 田中
5番 一塁 的場
6番 三塁 坂田
7番 二塁 福田
8番 捕手 二葉
9番 中堅 荒波
投手:広岡-安永-古岡-前橋 投手:佐伯-菊川-田辺-宇田川-祖父江

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2010年8月20日 (金)

秋季大会 掛川工vs浜松商

★8月18日 第63回秋季高校野球西部大会 2回戦 菊川球場 晴 

チーム
浜松商 0 0 0 3 0 1 2 0 0 6
掛川工 2 1 0 1 3 0 0 0 0 7

 今年の始め、掛川工・矢部真吾監督から、こんな話を聞きました。「うちの1年生の伊藤大輔(177cm68kg、右投右打)というピッチャー面白いですよ。球のスピードは、このあたりでは速い方だと思います」。その話を聞いたあと、僕は伊藤を見たくてたまらなくなったのですが、今夏まではエースとして尾白広樹がいたため、公式戦の登板は限られていました。

 いよいよ、新チームとなり、その伊藤はエースに。秋の大会、初戦となったこの日、古豪・浜松商に対してどんなピッチングをするのか注目しました。

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 まず、伊藤の独特なフォームに驚きました。グラブをはめている左手を大きく使い、テークバックからリリースで体が一塁側へ傾きます。同時に長い腕を存分にしならせ、威力のあるストレートに加え、変化の大きいスライダーを投げます。このスライダーは横に変化するというより、縦に落ちるもの。落差があり、一瞬、フォークかと見間違うほどでした。打者の空振りを誘うにはもってこいの球です。

 矢部監督によると、「フォームは高校に入ってきてから変わっていません。一冬の間に身長が伸び、それにともなって球に力が出てきました」とのこと。さらに、「根性があるのがいいです」と伊藤の長所として精神面の強さを挙げてくれました。

 この日は浜松商に対し、6点を失いながらも完投。中盤に浜松商打線につかまりかけましたが、粘って勝利をもぎ取ったことは大きな自信になるはずです。

 一言で言えば「荒削りで素材型のピッチャー」。それだけに今後、どんな成長を遂げていくのでしょうか。ノビシロの大きさが魅力です!

<写真/躍動感たっぷりのフォームで投げ込む伊藤大輔(掛川工)>

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2010年8月16日 (月)

秋季大会 三島vs富士宮北

★8月15日 第63回秋季高校野球東部大会 2回戦 裾野球場 晴 

  チーム
三島 1 0 0 0 0 7 2 1 0 11
富士宮北 0 0 3 0 1 5 0 0 0 9

 静岡県では先週末から始まった高校野球の秋季大会。僕は、東部地区の注目カード、三島と富士宮北の一戦を見てきました。1008161

 富士宮北は、お目当ての最速142キロ右腕・佐野準哉(170cm64kg、右投右打)が先発しました。今夏の県大会(常葉学園橘戦)でも一回見ているのですが、再度、じっくりチェックしたかった投手。今春の県準優勝・三島相手にどんなピッチングをするのか楽しみでした。

 佐野は立ち上がりに1失点こそ失いますが、2回以降は持ち味の伸びるストレートが走ります。三島の各打者がストレートを空振りするケースが目立つほどの威力。特に、指にかかったときのアウトコースは二重丸でした。

 ところが、4対1でリードして迎えた6回に崩れます。2死満塁から平凡なピッチャーゴロを一塁へ暴投。これで3点を失うと、ここから4連打を食らいます。この回だけで一挙7失点。一つのミスで完全に相手に流れを渡してしまいました。結局、佐野はこの回で降板。6回8失点という厳しい結果に終わりました。

 その裏、富士宮北が一時逆転するも、三島は7、8回にも得点を重ね再逆転。三島は4番手・中西亮太(177cm66kg、右投右打)が踏ん張りを見せ、3回戦進出を決めました。

 試合後、佐野は「今日の調子自体は良かったのですが、6回のフィールディングが悪かったです」と悔しそうな表情を浮かべながら話してくれました。それでも、今年の2年生では県内トップレベルの本格派右腕であることは間違いありません。真っすぐのスピードも魅力ですが、何より肩とヒジに柔らかさがあります。現在の身長は170センチですが、まだまだ伸びている途中とのこと。最後に今後の抱負を聞くと「来年の夏までに150キロを出したいです」と堂々と答えてくれました。体が出来あがってくれば、腕の振りを見る限り、不可能な数字ではないと思います。

 ただし、この日は変化球でストライクを取ることができず、ストレート一本を狙われている印象でした。変化球の精度を上げていけば、もっと勝てる投手になることができるのでは…。このあたりが今後の課題になってくると思います。

 一方の三島では勝間田賢志(170cm64kg、右投左打)が気になりました。4回の第2打席はアウトになりましたが、三塁へ強烈ライナーを放つと、8回には三塁線へ絶妙なセーフティバントを成功。野球センスのありそうな外野手。今後に注目です。

<写真/敗者復活戦での巻き返しに期待したい佐野準哉(富士宮北)>※写真は今夏の県大会で撮影したものです。

※過去の佐野準哉(富士宮北)の記事はこちらもどうぞ→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/07/vs-27df.html

■三島

■富士宮北

1番 二塁 桜井
2番 中堅 勝間田
3番 右翼 佐藤
4番 一塁 中西
5番 投手 吉山
6番 左翼 橋本
7番 捕手 大路
8番 三塁 小野
9番 遊撃 山口
1番 二塁 浦野
2番 遊撃 佐野晃
3番 三塁 菊池
4番 捕手 筒井
5番 一塁 植松
6番 投手 佐野準
7番 左翼 平田
8番 右翼 山田
9番 中堅 佐野祐
投手:吉山-橋本-竹内-中西 投手:佐野準-植松

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2010年8月11日 (水)

常葉学園橘中が全国大会へ!

 8月7、8日に開催された第32回東海中学校軟式野球大会で常葉学園橘中が優勝を果たしました。初戦は朝日中(愛知)と対戦し延長10回の末に1対0で接戦をものにすると、準決勝は豊浜(三重)に6対0で快勝します。そして決勝戦では強豪・海星(三重)と激突。打線の爆発とエース・青島勢奈(173cm70kg、右投右打)の快投で7対0で圧勝。見事、今月10日から岡山県で開催される全国大会への切符を手にしました。

1008111

 そんな全国大会出場を記念し、本日は常葉学園橘中の1番打者・道場嵩慈(172cm72kg、右投右打)の打撃フォームを紹介します。パンチ力十分の強打者として将来が期待される逸材。まさに、常葉学園橘中の核弾頭です。どんな成長を見せてくれるのか、想像するだけで凄くワクワクできる選手です。ちなみに、この動画は今夏の県大会決勝(東海大翔洋中戦)で撮影したものです。

<写真/道場嵩慈(常葉学園橘中)>

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2010年8月10日 (火)

JABA高山大会でヤマハが優勝!

Tsugio

 8月6日~9日に高山市・飛騨市で行われていた第25回JABA高山市長旗・飛騨市長杯争奪高山大会で、ヤマハが21年ぶり2回目の優勝を果たしました。
 ヤマハはリーグ戦で3戦全勝、決勝戦でも三菱重工名古屋を相手に10対3のコールド勝ち。打線が非常に好調で、特に最優秀選手に選ばれた佐藤二朗は決勝戦で3本塁打(3ラン、ソロ、満塁)の大活躍でした。その他に、日本新薬戦で5打数4安打1本塁打と爆発した小粥勇輝、王子製紙戦で本塁打を放った高橋孝典や決勝戦で本塁打を放った嶋岡孝太らも優勝に貢献しました。
 投手陣も、初戦の日本新薬戦では戸狩聡希フェリペ・ナテル古岡基紀の完封リレー、王子製紙戦ではエース・広岡剛が7回完封。全4試合で7失点となかなか頑張りました。
 9日に発売された都市対抗のパンフレットを見ると、投手陣が課題だということがハッキリとわかる数字が出ています。しかし、広岡を中心に、この調子を維持して、都市対抗でも健闘を期待したいですね。補強選手の池田樹哉(JR東海)が入った打線も楽しみです。

<写真>最優秀選手・首位打者を獲得した佐藤二朗(写真は今年の都市対抗予選のもの)

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2010年8月 9日 (月)

夏の甲子園大会 北大津vs常葉学園橘

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★8月8日 第92回全国高校野球選手権 阪神甲子園球場 晴

チーム
北大津 1 2 0 1 1 0 3 0 3 11
常葉学園橘 0 0 0 0 0 0 0 4 0 4

 昨日は高山大会を観戦していたHさんと合流し、甲子園へ。常葉学園橘の試合を見てきました。

 北大津の打線は、僕の予想していた以上に強力でした。まるで、一昨年の常葉学園菊川を見ているイメージ。ここまで凄い打撃を見せられると、あきらめがつきました。もちろん常葉学園橘の勝利を期待していたのですが、全国のレベルを再確認できて良かったです。

 この試合で印象に残っているのは牛場友哉(168cm70kg、右投右打)と稲角航平(176cm68kg、右投右打)。牛場はこれまで肩の強さを感じたことはありませんでしたが、昨日はイニング間のスローイングで二塁ベース上にライナーで強烈な送球。8回にレフトスタンドに放り込んだシーンは、鳥肌が立ちました。また、稲角の守備の華麗さは、甲子園のような大きな球場でプレーすると、より際立ちます。難しい打球も何球かありましたが、簡単にさばいている姿が良かったです。2人とも、上のレベルでプレーすると思いますが、ぜひプロを目指してもらいたいと思います。

 5回途中からマウンドに上がったのは1年生の宮崎悟(180cm72kg、右投右打)。静岡県大会でベンチ入りしていなかったので投球フォームを見るのは初めて。試合序盤からブルペンに入り、僕は食い入るように見てしまいました。テークバックで少し背中に入り、そこからの腕のしなりに興味を持ちました。翌日の新聞コメントで「緊張して腕が振れなかった」とありましたが、これで腕の振りに加速がついてくれば、140キロも見えてくると思います。今年の静岡県には楽しみな1年生が多くいますが、宮崎もその中の一人として挙げたいと思います。

<写真/試合終了後の常葉学園橘ナイン>

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2010年8月 6日 (金)

JABA高山大会 ヤマハvs日本新薬

★8月6日 第25回JABA高山市長旗・飛騨市長杯争奪高山大会 中山公園野球場 晴

チーム
ヤマハ 0 0 1 0 0 0 1 0 0 2
日本新薬 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

 社会人野球は、JABA高山大会が開幕しました。この大会は、東海地区の4チームを加え、都市対抗に出場するホンダ、バイタルネット、日本新薬が出場。さらに、今春の大学選手権に出場した三重中京大も参加しています。都市対抗の前哨戦ともいえる今大会で、ヤマハがどんな戦いぶりを見せてくれるのか? ヤマハ密着のHさんが、現地からレポートを送ってくれました!

※    Ogai             ※                 ※

 今日は飛騨高山にまで足を伸ばし、高山大会を見てきました。三重中京大とどちらを見に行こうか悩んだのですが、今日はとりあえずヤマハの試合を見てきました。 ヤマハの先発は戸狩聡希、日本新薬の先発は田中大介で始まったこの試合。ヤマハは3回に石野雅之のフェンス直撃の二塁打でチャンスを作ると、小粥勇輝のレフト前タイムリーで先制。7回にはまたまた小粥がレフトへのソロホームランを放ち、1点を追加すると、戸狩ーナテルー古岡の完封リレーで勝利をおさめました。
 打の主役となった小粥は3年目の選手。高校時代には浜名高で甲子園に出場し、進学した亜細亜大では主軸として活躍しました。ヤマハに入社後は、今年が一番好調なのではないでしょうか。今日の試合ではホームランを含む5打数4安打の大爆発。都市対抗予選でも活躍しました。大学4年時にはドラフト候補として取りざたされた選手だけに、この活躍を続ければもしかしたら…という期待はしてしまいますね。体が大きく、身体能力が高いので、守備もいいですよ。

※                 ※                 ※
 Hさん、高山からありがとうございました。高山はかなり暑いようですね。明日も観戦するようですが、熱中症にはくれぐれも気をつけてください!

<写真/4安打の固め打ちで好調を印象付けた小粥勇輝(ヤマハ)>

■ヤマハ

■日本新薬

1番 一塁 石野
2番 遊撃 永田
3番 左翼 小粥
4番 二塁 佐藤
5番 中堅 マガリャエス
6番 三塁 嶋岡
7番 DH
8番 右翼 高橋
9番 捕手 松尾
1番 右翼 森川
2番 左翼 松本
3番 一塁 箸尾谷
4番 DH 藤谷
5番 捕手 堂前
6番 遊撃 釜谷
7番 中堅 小林
8番 三塁 保田
9番 二塁 木戸
投手:戸狩-ナテル-古岡 投手:田中

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練習試合 磐田東vs刈谷工

★8月1日 練習試合 磐田東グランド 晴

 チーム
刈谷工 0 2 0 1 0 0 1 1 0 4
磐田東 4 0 2 0 0 0 0 0 0 6

 すでに新チームが動き出している高校野球。まず、僕が最初にチェックに行ったのは磐田東です。愛知・刈谷工との練習試合を見てきました。

 今夏の磐田東はまさかの2回戦敗退。3回戦で名門・静岡との対戦を楽しみにしていただけに唖然としました。それでも、1、2年生が主体の若いチーム。秋の大会での躍進に期待しているチームの一つです。

 新チームの磐田東は刈谷工に対して、序盤に打線がつながり6点を奪うと、投げては伊藤紳(182cm74kg、右投右打)、阿部智弘(171cm64kg、左投左打)のリレーで逃げ切りました。試合を通じ、以前の磐田東と雰囲気が少し変わったなと思いました。ベンチ、選手から、いい意味でピリピリと厳しいムードが漂ってきます。

 そんな中、僕が特に気になったのは、投打で注目の森口壽1008011_2(182cm94kg、左投左打)です。天理シニア出身の森口は、今夏は1年生ながらベンチ入りを果たし、2回戦の富士東戦で先発。3イニングを無失点に抑えた巨漢選手です。

 この日、「4番ファースト」で出場した森口の最初の印象は「すごい大きな選手だな」というもの。シートノックから、とにかく目立つ選手なのです。初回、ライト前へタイムリーヒット。他の選手と打球音が一味違います。2打席以降は、レフトフライ、ショートゴロ、セカンドゴロに倒れますが、腕の強さが爆発的にあるので、スイングスピードに速さが出て、強い打球が飛びます。ハンドリングも良さそうで、タイプ的には中田亮(中日)に近いと思います。上体の強い打撃フォームで下半身がくるっと回転しないのは課題ですが、それを補う高い能力があります。

 森口以外にも、新チームには将来性の高い選手が何人かいます。筆頭格は花嶋修平(175cm72kg、右投右打)。以前のブログでも紹介している中学時代に強打者として鳴らした選手。シュアな打撃と野球センスに魅力を感じます。この試合で2本塁打を放った齋藤大輔(168cm68kg、右投右打)、シートノックで動きの良さを感じた1年生の海野開暉(166cm64kg、右投右打)なども楽しみ。ちなみに海野は、今夏の県大会でベスト4入りした浜松工のトップバッター、海野翔矢の弟です。山本幸司部長によると「身体能力は兄以上」とのこと。期待が高まりますね!

<写真/堂々とした体格から鋭い打球を放つ森口壽樹(磐田東)>

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2010年8月 5日 (木)

練習試合 常葉学園菊川vs東邦

★8月4日 練習試合 菊川球場 晴時々雨

チーム
東邦 0 0 0 0 0 0 0 0 1
常葉学園菊川 0 0 1 0 1 4 1 1 × 8

 甲子園の組み合わせも決定し、静岡県代表の常葉学園橘は8日に滋賀県代表の北大津と対戦することになりました。両校がどんなプレーを見せてくれるのか、今から楽しみです。
 甲子園出場校以外では、すでに新チームとなり、練習試合が行われています。知り合いのHさんが「新チームは強い!」と評判のあの学校を見に行き、レポートしてくれました。

※                        ※                        ※

1008043_2

 今日は常葉学園菊川の新チームを見に、菊川球場に行ってきました。相手は愛知の強豪・東邦。常葉学園菊川の先発投手は、夏の大会でも活躍した1年生の岩本喜照でした。岩本も大きいのですが、とにかく常葉学園菊川の新チームはみんな体が大きいですね。平均身長が相当高そうで、いい意味で初々しさを感じません(笑)
 試合は初回に東邦が1点先制したものの、常葉学園菊川が3回に同点とすると、5回には高崎健太のタイムリー二塁打で勝ち越し。6回には5連打で4点を奪い、その後も加点した常葉学園菊川が8対1で快勝しました。岩本は初回以外は三塁も踏ませない、貫禄の完投でした。

 攻撃ではとにかく6回が印象に残りました。7番・岩本からという打順だったにも関わらず、怒涛の5連打。甲子園準優勝の2年前の打線を彷彿させましたね。先発全員安打だったので、とにかくみんな打ったのですが、特にすごかったのが木下晃暢センターへの二塁打、ラ1008041_3イト前安打、センター前安打、ライト線三塁打と5打数4安打の大当たりでした。足が速く、守備が少しもたつく間に一気に次の塁を陥れる場面が目立ちました。ただ、この選手は投手としての活躍も見たいところです。

 タレント揃いな新チームですが、このチームを引っ張るのが、ショートを守る兄・近藤亮とキャッチャーで弟の近藤駿の近藤ツインズ。夏の大会では不調だった近藤亮も、この日は5打数3安打とすっかり復活していました。秋の大会に向けて、長打もある近藤亮を1番にすえ1008042たこの打線はなかなか面白いと思います。身体能力を生かした守備範囲の広さも注目ですね。
 近藤駿は1安打だったものの、守備では本来のポジションである捕手に戻り、岩本を好リード。まだまだ勉強中だとは思いますが、体もがっしりしているので、鍛えがいがありそうです。

※             ※                   ※

 Hさんありがとうございました! 昨日、組み合わせの決まった秋季大会では常葉学園菊川と聖隷クリストファーがいきなり激突しますね。どんな試合になるのか超注目です。

<写真/上から岩本喜照、近藤亮、近藤駿(常葉学園菊川)

■常葉学園菊川

1番 遊撃 近藤亮
2番 右翼 木下
3番 中堅 高崎
4番 捕手 近藤駿
5番 一塁 山梨
6番 二塁 大野
7番 投手 岩本
8番 左翼 長谷川
9番 三塁 海野

投手:岩本

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2010年8月 4日 (水)

静岡県中学総体 三ケ日中vs東海大翔洋中

★7月31日 静岡県中学校総合体育大会 野球の部 準決勝 西ヶ谷球場 晴 

  チーム
東海大翔洋中 0 0 3 0 0 0 0 3
三ケ日中 0 0 0 0 0 0 × 0

 「全中」の県大会予選、準決勝のもう一つの試合は、三ケ日中と東海大翔洋中の対戦。この試合、東海大翔洋中の強打者・山崎康誠が3回にランニング本塁打を放ち活躍。センターオーバーへ強烈な打球を放ちました。下の動画は、その打席を映像に収めたもの。パワフルな打撃をご覧ください。今後、どんな進路を選ぶのか、注目していきたいですね。

※山崎康誠(東海大翔洋中)の以前の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/03/post-855f.html

■東海大翔洋中

■三ケ日中

1番 三塁 松浦
2番 投手 佐藤
3番 捕手 遠藤
4番 中堅 山崎
5番 右翼 長野
6番 左翼 長澤
7番 一塁 梅原
8番 二塁 望月
9番 遊撃 石井
1番 中堅 池ヶ谷
2番 右翼 尾藤
3番 捕手 外山大
4番 左翼 藤田
5番 一塁 白井
6番 三塁 高柳
7番 投手 杉田
8番 遊撃 中根
9番 二塁 清水勇
投手:佐藤 投手:杉田-夏目悠

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2010年8月 3日 (火)

オープン戦 NTT東日本vsヤマハ

★8月3日 オープン戦 ヤマハ豊岡球場 晴

チーム
NTT東日本 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤマハ 0 0 0 1 0 0 2 1 × 4

 昨日に引き続き、Hさんがヤマハの豊岡球場に観戦に行ったようですが、何やら終盤しか見られなかったそうです。傷心のレポートを送ってくれましたので、どうぞ。

※              ※              ※

1008031_4

 昨日、張り切ってNTT東日本との試合もレポート送りますと言いましたが、試合開始時間が変更されたようで、球場に到着したらすでに6回裏でした。
 目当てのNTT東日本の比企雅裕は一塁を守っていましたが、8回の1打席しか見られず、その打席は空振り三振でした。この比企は、今夏の県大会でベスト8に進出した聖隷クリストファー出身で、高校時代には通算45本塁打を記録したスラッガー。(ヤマハの矢部広大も浜松開誠館時代に一発くらっているそうです)大学は関甲信学生リーグの常磐大に進み、今春NTT東日本に入社しました。
 大学時代に一度見たことがあったのですが、荒削りながらとにかく飛ばすパワーに惹かれました。NTT東日本ではDHや一塁手として頑張っているようです。188cm95kgの体の大きさは相変わらずでした。

 今日はレポートらしきことをすることもできないので、豊岡球場の雰囲気が味わえる(?)写真を送っておきます。

<写真/プロ入りに期待したい聖隷クリストファー出身の比企雅裕(NTT東日本)>

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すぐ近くを天竜川が流れる豊岡球場。ライト方向には工場が、レフト方向は山が見えます。マイカーがないと、行きづらいですね。(写っているのはヤマハ・石野雅之)

Dsc_0939

豊岡球場は打席にいるバッターを真横から撮ることはできません。こんなフリー素材のような写真が限界です(バッターは比企)

Dsc_0940

塁審は選手です。二塁がヤマハの選手、三塁が相手チームの選手。今日は戸狩聡希、昨日は矢部広大が塁審を務めました。戸狩は投げ終わった後に塁審にまわったり、よく審判をやっている印象があります。

※              ※              ※

 Hさん、残念でしたね。6日から、気をつけて高山に行ってきて下さい。

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2010年8月 2日 (月)

オープン戦 東芝vsヤマハ

★8月2日 オープン戦 ヤマハ豊岡球場 晴

 チーム
東芝 0 0 2 0 0 3 0 7
ヤマハ 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1

 8月といえば、甲子園のイメージが強いかもしれませんが、下旬からは社会人野球の祭典・都市対抗も始まります。
 都市対抗開幕を約1ヶ月後に控えたヤマハの試合をアベレージヒッターが好きなHさんがレポートしてくれました。

※                ※               ※

 今日はヤマハのグランドに東芝が来るとのことで、常葉学園菊川史上1008011最強ショートとして推す人もいる、藤原将太を見に行きました。藤原は常葉学園菊川を卒業後、亜細亜大に進学。亜細亜大では、浜名高で甲子園に出場した小粥勇輝(現ヤマハ)とプレーし、東芝に入社しました。社会人3年目で、すでに主力として活躍している選手です。
 この日は3番・セカンドで先発出場。ヤマハの先発は戸狩聡希だったので、常葉学園菊川のそれぞれの世代を支えた選手同士の対決になりました。初回に1死二塁で迎えた第1打席は、ライト前タイムリー。ライナー性の鋭い打球で、先制点を叩き出しました。
 第2打席では空振り三振でしたが、第3打席では無死一、二塁で犠打を決め、第4打席ではライト前安打。3番として十分な働きを見せました。足もあり、意外とパンチ力もあるこの選手、都市対抗では見逃せませんね。

 ちなみに、戸狩は5回を投げ、8安打4失点。3人で抑えた回はなく、長打も目立ちます。制球もいまひとつで、まだ不調が続いているようです。

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 さらに、常葉学園菊川出身といえば、町田友潤(ヤマハ)。8回に佐藤二朗の代走で出場すると、9回には二塁守備へ。都市対抗予選での出場がなかったので、久々に試合で姿を見ましたが、元気にプレーしていました。

※         ※          ※

 Hさんありがとうございました! 明日のNTT東日本とのオープン戦もチェックしてくれるそうなので、楽しみにしています。

<写真上/社会人3年目で名門・東芝の主力として活躍する藤原将太>
<写真下/久々の試合出場ながらハツラツとしたプレーを見せた町田友潤(ヤマハ)>

■ヤマハ

■東芝

1番 一塁 石野
2番 遊撃 鳥谷
3番 左翼 小粥
4番 二塁 佐藤
5番 中堅 マガリャエス
6番 三塁 嶋岡
7番 右翼 藤田
8番 DH 松尾
9番 捕手 井上
1番 右翼 大河原
2番 一塁 市川
3番 二塁 藤原
4番 DH 工藤
5番 遊撃 安達
6番 左翼 森山
7番 中堅 井関
8番 捕手 吉原
9番 三塁 加藤
投手:戸狩-安永-古岡 投手:藤田-服部-前嵩
 

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静岡県中学総体 常葉学園橘中vs入野中

★7月31日 静岡県中学校総合体育大会 野球の部 準決勝 西ヶ谷球場 晴 

  チーム
入野中 0 0 0 0 0 0 0 0
常葉学園橘中 0 1 0 4 0 0 × 5

 先月31日に、静岡県中学校総合体育大会野球の部、いわゆる「全中」の県大会予選を見てきました。準決勝の第1試合は常葉学園学園橘中と入野中の対戦となりました。この2チームは、春の選抜大会でも激突し、延長10回の末、常葉学園橘中が勝利。その試合で、常葉学園橘中の左腕・高橋遥人は17奪三振を奪う快投を見せました。

  それ以来、高橋が気になっていて、入野中との試合で、僕は高橋の投球を初めて見たのですが、昨春、東海大翔洋中1007311_2渡邉隆太郎(帝京)を見たときに近い衝撃を受けました。腕のしなやかさと肩とヒジの柔らかさに目を奪われます。ストレートは低めにきまり、シュート回転してくるのですが、これがいい具合に右打者の外角に逃げ、左打者には内角へ食い込みます。これにスライダーを織り交ぜる組み立て。左右に揺さぶることができ、しかも、制球力が抜群。この投手を打ち崩すには、相当な打撃力がないと厳しいでしょう。

 高橋は入野中打線に対し、無四球、被安打3の完封勝利。見事、チームを8月7、8日に開催される東海大会に導きました。

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 一方の入野中で注目したのは大型スラッガー候補の佐々木貴士。試合前から一際、大柄な体が目立ちます。この日は、高橋の前に、ファーストゴロ、ライトフライ、ファーストゴロに終わったのですが、スイングスピードは飛び抜けています。特に、2打席のライトフライは、目の覚めるような鋭い打球でした。左の長距離砲として雰囲気が漂う逸材。高校に進んでどんな成長を遂げるのか楽しみです!

<写真上/入野中打線を抑え込んだ高橋遥人(常葉学園橘中)>

<写真下/体格とスイングスピードが中学生離れしている佐々木貴士(入野中)>

■常葉学園橘中

■入野中

1番 遊撃 道場
2番 中堅 松坂
3番 二塁 青島勢
4番 捕手 綾部
5番 左翼 田代
6番 右翼 落合
7番 一塁 河島
8番 三塁 木村聡
9番 投手 高橋
1番 投手 樽井
2番 遊撃 田井中
3番 捕手 山口
4番 中堅 平澤
5番 一塁 佐々木
6番 右翼 湯田
7番 左翼 中村
8番 二塁 尾藤
9番 三塁 加藤
投手:高橋 投手:樽井-加藤

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