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2010年9月

2010年9月29日 (水)

秋季大会 韮山vs静清

★9月26日 第63回秋季高校野球静岡県大会 準決勝 清水庵原球場 曇 

チーム 10 11 12 13
韮山 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
静清 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

 韮山・杉山将一(173cm70kg、右投右打)、静清・野村亮介(187cm77kg、右投右打)の壮絶な投げ合いで延長戦にもつれ込んだ試合。延長13回、静清が加藤翔(173cm72、右投右打)のタイムリー二塁打で東海大会出場を決めました。

1009292

 静清打線に対して延長12回まで無失点に抑えた韮山の杉山。背番号14の杉山は球速120キロ台の右投手で身長173センチ。ボール単体で見ると、「なんで、このボールが打たれないんだろう」という不思議な投手です。

 しかし、回を追うごとに、その謎が解けていきます。まず、杉山の投球フォーム。テークバックが小さく、腕の振りがコンパクト。その腕が打者から見えにくく、リリースの瞬間にパッと出てきます。したがって、静清の各打者のタイミングが若干ずれて、フライが増えるのです。

 そして、コーナーを丁寧に突き、スライダー、カットボールをうまく絡ませて、的を絞らせない頭脳的な配球。今秋の県大会で常葉学園橘、浜松工を相手に好投した理由が分かりました。

 一方、苦労しながらも勝利をもぎとった静清は2年ぶりの東海大会へ。負け1009291_2てもおかしくない展開だっただけに、この1勝は大きいと思います。

 中部地区大会から注目していたセンターの熊谷将吾(172cm72cm右投左打)はノーヒットに終わりましたが、守備範囲の広さでチームに貢献。左中間に抜けそうな当たりを快足を飛ばしての好捕には身体能力の高さを感じました。打撃面で左方向への打撃が目立つ選手。左方向へ「流す」というよりも、「引っ張る」というイメージが近く、強い打球を打てます。

<写真上/静清打線に対し好投を見せた杉山将一(韮山)>
<写真下/走攻守の3拍子がそろう熊谷将吾(静清)>

■韮山

■静清

1番 右翼 水口
2番 遊撃 土屋
3番 左翼 藤曲
4番 三塁 小出
5番 一塁 佐藤
6番 中堅 渡部
7番 捕手 田中
8番 投手 杉山将
9番 二塁 山田
1番 中堅 熊谷
2番 左翼 大濱
3番 三塁 松田
4番 投手 野村
5番 捕手 加藤
6番 右翼 七篠
7番 遊撃 柘植
8番 一塁 石走
9番 二塁
投手:杉山将

投手:野村

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2010年9月26日 (日)

秋季大会 静岡vs磐田東

★9月26日 第63回秋季高校野球静岡県大会 準決勝 清水庵原球場 晴 

チーム
磐田東 0 0 0 0 0 0 0 3 0 3
静岡 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

 磐田東が創部以来初の東海大会出場を決めました!

 この試合は序盤から息詰まる投手戦。静岡・岩崎翔(181cm73kg、右投左打)、磐田東・永田大貴(180cm70kg、左投左打)の投げ合いで試合が試合が進みます。試合が動いたのは4回。静岡が宮川海仁(182cm70kg、右投右打)の三塁打を足がかりに、相手のミスに乗じて1点を先制します。その後、磐田東は永田がランナーを出しながらも粘りの投球を展開。すると8回、打線が岩崎をとらえます。相手のエラーで同点とすると、花嶋修平(174cm70kg、右投右打)のタイムリー、山本遼(169cm57kg、右投左打)の犠飛で2点を勝ち越し。8回から2番手・阿部智弘(170cm65kg、左投左打)が気迫の投球を見せ、静岡の反撃を封じました。

 磐田東の勝利の要因となったのは永田のピッチングです。7回まで静1009261岡打線から9奪三振。7回以外、毎回走者を背負う苦しい投球も、粘りを見せました。鋭い腕の振りから、キレのあるストレートを右打者の内角低めへ抜群の制球力。「ここしかない」という絶妙なコースへ投げ込みます。同じ腕の振りでスライダー、カーブも投げることができます。また県内屈指の強打者・小川拓真(173cm82kg、左投左打)に対しては徹底した外角攻め。3打数無安打に抑えました。東海大会での活躍次第では、一躍プロのスカウトから注目を浴びる存在になる可能性があります。

 一方の打撃陣では、森口壽樹(184cm99kg、左投左打)に注目。8月6日のブログでも紹介した大型打者です。本来は4番を務めますが、発熱の影響で前日の準々決勝は欠場。この日もベンチスタートとなりました。8回、無死二塁の場面で登場。磐田東打線が苦しんでいた岩崎に対し、3球目をレフト前へはじき返すクリーンヒット。本来は引っ張って大きいのを狙いたいところ。それを上体を開かずに、逆方向に打った価値ある一打。ヘッドスピードの速さは抜けています。

1009262

 そしてもう一人、8回に勝ち越しのセンター越えのタイムリーを放った花嶋。リストが強く、ミートしただけで外野を越えます。2打席目のセンターフライも、草薙球場ならホームランになったかなという大飛球でした。いい場面で回ってきて、それをモノにする精神面も評価したいです。

 磐田東の山内克之監督は試合後、「負けパターンで入ったゲーム。岩崎君のナチュラルにシュートするボールに苦しみました」と試合分析。東海大会に向けては「大垣日大を倒さないことには上にいけない」と、前日に岐阜大会を制した大垣日大をライバル視していました。

 個人的にも、東海大会では大垣日大の葛西侑也と永田の好左腕対決を見たいです。この日の永田を見る限り、同レベルで語ってもおかしくはないと思います。

<写真/静岡から7回9三振を奪った永田大貴(磐田東)>

<写真/勝ち越しのタイムリー三塁打を放った花嶋修平(磐田東)>

※写真は9月24日のもの。Hさん提供。

■静岡

■磐田東

1番 三塁 中澤
2番 二塁 山田
3番 右翼 高階
4番 一塁 小川
5番 中堅 宮川
6番 左翼 小野
7番 遊撃 平川
8番 投手 岩崎
9番 捕手 大石
1番 遊撃 花嶋
2番 中堅 山本
3番 三塁 齋藤
4番 捕手 江間
5番 一塁 柴田
6番 左翼 岩崎
7番 右翼 都築
8番 投手 永田
9番 二塁 後藤
投手:岩崎

投手:永田-阿部

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2010年9月25日 (土)

好投手対決は静清・野村に軍配!

★9月25日 第63回秋季高校野球静岡県大会 準々決勝 清水庵原球場 晴 

  チーム
静清 2 0 0 0 0 0 0 0 2 4
常葉学園菊川 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2

 秋季高校野球静岡県大会もいよいよ佳境に入ってきました。昨日のブログでお伝えした通り、今日は常葉学園菊川vs静清という準々決勝であたるにはもったいないぐらいの好カードがありました。好投手には目がない知り合いのHさんがレポートを送ってくれました。

※             ※            ※

 ちょっと気が早いかもしれませんが、2011年の静岡県No.1右腕vs2012年のNo.1右腕の対戦を見逃せず、清水庵原球場に行ってきました。
 予想通り、常葉学園菊川の先発は岩本喜照、静清の先発は野村亮介でした。打順も岩本が6番、野村は4番を任され、まさにチームの大黒柱といった2選手です。

 先にマウンドに立ったのは岩本。しかし、大濱和喜のファウルフライか1009251と思われた打球をライトを守る高木紀義が落球したところから暗雲がたちこめます。1死一、二塁から野村がタイムリー二塁打を放ち、静清が1点を先制すると、続く加藤翔の内野ゴロの間にさらに1点。初回に2点を奪われます。
 たった2点ですが、この秋の野村には十分な援護点。野村を見るのは春の大会以来でしたが、相変わらずバランスの取れた体つき。去年の秋に初めて見た時から大学生のような大人びた雰囲気でしたが、今はさらに風格が加わった気がします。
 きれいなフォームは変わりませんが、投球内容には少し驚きました。こんなに変化球を投げる投手だったっけ? と思うほど、変化球主体。カウントを取るのも、打ち取るのも変化球で、ストレートは見せ球のような扱いでした。変化球の中でも特によかったのはフォーク。常葉学園菊川の強力打線も追い込まれてからのフォークにはことごとく空振り三振。キレがよすぎるのか、キャッチャーが取り切れない姿も目立ちました。打者に考える時間を与えないテンポの早さも印象的でしたね。

 

1009252_2 6回までを1安打に抑える、野村の完璧なピッチングに完封も頭をよぎった7回。常葉学園菊川の4番・近藤駿、5番・柴田祐貴が連続安打で1死一、二塁のチャンスを作ると岩本がレフトの頭上を越えるタイムリー二塁打を放ち同点に。しかし、野村も勝ち越し点は許しません。
 初回に2点を奪われたものの、その後は調子を上げ、好投を続けていた岩本。腕が遅れて振れてくるフォームから、伸びのあるストレートと変化球で打ち取るピッチングが特徴です。それだけに、延長もあるかと思いましたが、8回ぐらいから疲れが見え始めます。そして9回には2者連続のタイムリー三塁打で2点を許し、そのまま静清が勝利しました。

 終わってみれば、4-2というスコアでしたが、緊迫した投手戦でした。岩本の秋は終戦してしまいましたが、来年のこの時期には野村を超える投手になるように、冬の成長に期待したいです。
 野村は、個人的には全国大会で見たい投手。センバツを目指して、次の試合も頑張ってほしいです。

※             ※             ※ 

 Hさんありがとうございました!
 静清は明日、韮山と準決勝を戦うことになります。勝ったチームが東海大会進出を決めるだけに白熱した試合が期待できます。

Hさんの撮ったこの試合の写真はこちらです↓
http://pics.livedoor.com/u/arai1126/album/163134

<写真上/敗れたものの来年が楽しみな岩本喜照(常葉学園菊川)>
<写真下/角度のあるストレートが魅力的な野村亮介(静清)>

■常葉学園菊川

■静清

1番 中堅 高崎
2番 三塁 海野
3番 一塁 木下
4番 左翼 近藤駿
5番 捕手 柴田
6番 投手 岩本
7番 二塁 大野
8番 右翼 高木
9番 遊撃 近藤亮
1番 中堅 熊谷
2番 左翼 大濱
3番 三塁 松田
4番 投手 野村
5番 捕手 加藤
6番 右翼 七篠
7番 遊撃 柘植
8番 一塁 石走
9番 二塁
投手:岩本

投手:野村

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2010年9月24日 (金)

激突! 岩本VS野村

 昨日の秋季高校野球静岡県大会は雨天中止。明日に順延となりました。準々決勝の注目カードは何といっても常葉学園菊川vs静清。巷で「準々決勝で当たるのはもったいない」と言われるほどの好カードです。1009241

 カギを握るのは両チームの長身右腕。常葉学園菊川・岩本喜照(181cm70kg、右投右打)、静清・野村亮介(187cm77kg、右投右打)の対決です。両投手ともに安定感があり、僅少さの勝負になると見ています。

 岩本は軽く投げているようで打者の手元で伸びが抜群。リリースからキャッチャーミットへ、まさに糸を引く感じ。しかも低め傾向なので、長打を食らうことが少ないです。

1009242

 一方の野村は長身から投げ下ろす角度のあるストレートが武器。内外角に絶妙な制球力を見せます。今秋、どこまでスケールアップしてくるのか、メチャクチャ楽しみにしているピッチャーです。

 正直、東海大会で他県の強豪と戦う姿を見たい両チーム。どちらが勝ち残るのか、ハイレベルな戦いが期待できます。今秋の静岡県、最大の山場です!

<写真上/1年ながら貫録十分の投球を見せる岩本喜照(常葉学園菊川)

<写真下/大型右腕として全国デビューに期待が高まる野村亮介(静清)>

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2010年9月22日 (水)

神宮球場で長谷川と前田を目撃!

 20日は、東京六大学リーグで活躍している常葉学園菊川出身の選手を見たくて、神宮球場まで行ってきました。

 この日は、法政大と立教大の対戦です。

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 まず、法政大の長谷川裕介(175cm76kg、右投右打)は、現在3年生。常葉学園菊川時代はセンバツで優勝に貢献すると、夏の甲子園では1試合2本塁打の活躍。ラインドライブのかかった鋭いライナー性の打球が今でも忘れられません。大学を経て、プロにいってくれると期待していました。

 ところが、法政大入学後は1学年下の多木裕史(178cm74kg、右投左打)の台頭もあり、出場機会に恵まれず。残されたシーズンは、あと3つ。そろそろ、出てきて欲しいなと思っていた矢先、今秋の早稲田大戦に代打で登場し、ドラフト候補の大石達也(182cm76kg、右投左打)から本塁打。これがブレイクへのきっかけになってくれればなと思っています。

 残念ながら、僕の観戦した20日の試合はショートで多木が先発して、長谷川の出場はありませんでした。シートノックで元気な姿を見ることができただけでも、一先ずは良かったです。

 

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 一方、前田隆一(178cm75kg、右投右打)は2年生ながら立教大のレギュラーを掴んでいます。2008年夏の甲子園では主将として猛打の常葉学園菊川を牽引。高校通算14本塁打ながら、印象に残る一発を放っています。

 前日の試合ではレフトスタンドへ大学初本塁打を放ちます。この日の試合前、立教大の応援席から「リュ~イチ、今日も打ってくれ~」と期待の高さが伺える声援が送られていました。しかし、この日の相手は法政大の加賀美希昇(186cm88kg、右投右打)。今夏の第5回世界大学選手権大会の日本代表に選出されたドラフト候補右腕です。

 ・第1打席…7球目を打ってセンターフライ。いい角度の打球でしたが、もうひと伸び足りません。

 ・第2打席…無死一塁の場面で送りバント。ピッチャーの正面を突き、打者を送ることができません。

 ・第3打席…カウント2-1から変化球を空振り三振。

 ・第4打席…立教大が1点を追う9回裏。この試合、最大の見せ場。一死二塁の場面の打席に。カウント2-2から、第3打席と同様に変化球を空振り三振。ランナーを還すことができませんでした。

 以上、4打席、快音は聞かれませんでしたが、この日はとにかく加賀美の投球が凄かったです。8回のピンチでは神宮球場のスピードガンで153キロをマーク。常時140キロ台中盤から後半のストレートが低めに決まりました。さすが、ドラフト上位候補と言われるだけのピッチャーでしたね。

<写真上/レギュラー獲得に期待したい長谷川裕介(法政大)>
<写真下/前日の試合で大学初本塁打を放った前田隆一(立教大)>

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2010年9月21日 (火)

秋季大会 飛龍vs静岡市立

★9月19日 第63回秋季高校野球静岡県大会 2回戦 裾野球場 晴 

 チーム
飛龍 7 0 2 0 0 0 1 10
静岡市立 0 0 1 0 0 1 0 2

<7回コールド>

 飛龍が初回に7安打7得点の猛攻で試合を決め、準々決勝進出を決めました。

 この試合で注目したのは飛龍の辻本一磨(181cm73kg、右投右打)と長田貴文(167cm75kg、右投右打)の二遊間コンビ。県内トップクラスの守備力を見せてくれました。

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 ショートの辻本は、今夏の県大会でも一度チェック済みの選手。詳細は7月12日のブログでもレポートしました。

 この日もシートノックから動きの良さをアピール。坂本勇人(巨人)タイプの大型のショートで、守備位置に立っている雰囲気が凄くいいです。縦横無尽に足が動き、ゴロをさばく体勢とグラブを出すタイミングが出色。打っては初回、ライト方向へきれいにミートして二塁打を放ちます。もう少し打撃面で力強さが加われば、強豪大学レベルでも早い段階から公式戦で起用されると思います。

 

1009191  長田は小柄ながら胸板が分厚く、かなりトレーニングを積んでいる感じ。辻本と同じく、球がグラブにスッと吸い込まれ、柔らかいグラブさばき。さらに状況判断にも優れます。例えば3回、二死満塁の場面でショートゴロ。辻本から長田に球が渡り、一塁へのゲッツーから難しいとみるや、二塁ランナーが三塁ベースを回っていたのを見逃さず、三塁へ送球。走者を刺しました。こういった周りが見えている選手は希少。教えてもなかなかできるものでは無い、天性の野球センスの良さが伺えました。

 飛龍の準々決勝の相手は前評判の高い磐田東です。

 磐田東は強打の遊撃手・花嶋修平(174cm70kg、右投右打)がいるだけに、レベルの高い内野手対決を見ることができそうです。

<写真/飛龍の注目二遊間コンビ・辻本一磨(上)と長田貴文(下)>

■飛龍

■静岡市立

1番 右翼 平野
2番 三塁 田中
3番 二塁 長田
4番 一塁 奥村
5番 左翼 大久保
6番 遊撃 辻本
7番 投手 澁谷
8番 捕手 佐々木
9番 中堅 奈須
1番 遊撃 木村
2番 右翼 上田
3番 捕手 杉山
4番 三塁 石神
5番 中堅 大石
6番 左翼 鈴木
7番 一塁 高田
8番 投手 白鳥
9番 二塁 中野
投手:澁谷

投手:白鳥-池田

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2010年9月16日 (木)

都市対抗で活躍した静岡県勢!

 少し古い話題となりますが、東芝の優勝で幕を閉じた今年の都市対抗野球。静岡県出身の選手も活躍を見せてくれました。Fujiwara

 まず、東芝の優勝に貢献した藤原将太は常葉学園菊川出身です。準々決勝のJFE東日本戦で2ラン本塁打を放つと、決勝戦では先制タイムリーの大活躍。3番打者として十分な働きを見せてくれました。

 同じく、静岡県出身の牧田和久(日本通運)と小林敦(七十七銀行)はドラフト候補として注目を浴びる右腕です。

Makita_2

 牧田は静清工(現静清)出身のアンダーハンド投手。初戦の日本新薬戦で被安打4の完封勝利。さらに、2回戦で準優勝したJR九州相手に9回まで1失点に抑える快投。惜しくも、延長10回の末、サヨナラ負けを喫しましたが、丁寧なピッチングが光りました。ストレートの球速は130キロ前後も独特な球筋。ぜひ、プロで見たいピッチャーです!

Kobayashi

 また、小林は東海大一中出身(現東海大翔洋中)の最速148キロを誇る本格派右腕。初戦のNTT東日本戦で延長11回タイブレークの末に敗退しましたが、存在感を示しました。7回まで無失点に抑えた投球は見事でしたね。堂々とした体から重いストレートにカットボール、フォーク。プロでストッパーをやって欲しい投手だと思います。

<写真/上から藤原将太(東芝)、牧田和久(日本通運)、小林敦(七十七銀行)>

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2010年9月15日 (水)

東洋大・瀧本が藤枝の広報誌に

 先日、刊行された『広報ふじえだ2010年9月5月号』に写真提供させていただきました!

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 この『広報ふじえだ』には「ふじえだ元気人」というコーナーがあり、同号では東洋大で活躍している瀧本聖也が取り上げられています。そこで、5月6日のブログでの写真を使っていただきました。

 瀧本は藤枝市出身。藤枝と言えば、サッカー。今回の記事によると瀧本も小学1年まではサッカー少年だったようです。中学時代は一塁手だったというもの意外でした。そんな、瀧本の貴重なインタビューが掲載されています。ぜひ、藤枝市民の皆様には読んでいただきたいです。

 大学最後のリーグ戦を迎えた瀧本。東洋大は秋季リーグ戦で2連勝と好スタートを切り、9番センターで先発出場した瀧本も1安打をマークしました。高レベルの東都大学リーグでもまれてきただけに、ぜひ社会人など上のレベルでも活躍して欲しいところ。今後も追いかけていきます!

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2010年9月10日 (金)

秋季大会 静清vs静岡

★9月5日 第63回秋季高校野球中部大会 決勝戦 清水庵原球場 晴 

チーム
静岡 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 3
静清 1 0 0 0 0 1 0 0 0 2 4

 例年、有望選手が多く登場する2チームの決勝戦。試合は1点を争う好ゲームとなりました。2対2で迎えた延長10回表、静岡が小川拓真(173cm79kg、左投左打)の犠飛で1点を勝ち越しますが、その裏、静清は松田修治(177cm75kg、右投左打)が2点タイムリーを放ち、サヨナラ勝ち。静清が3季連続で中部大会優勝を飾りました。

1009101

 この試合で取り上げたいのは静清の先発・望月建吾(175cm74kg、右投右打)です。強豪校にあって今夏の県大会では1年生ながらベンチ入りし、新聞記事ではトルネードから最速138キロの速球を投げるとのこと。否応なしに期待のボルテージが高まりました。

 まず、初回、中澤彰太(173cm67kg、右投左打)に対して変化球で三振を奪う好スタート。その後、毎回のようにランナーを背負うも5回を1失点に抑えマウンドを降りました。

 観戦前、トルネードと聞いていたので、野茂英雄のように体全体を捻る豪快なフォームをイメージしていました。ところが、この日の望月はゆったりとしたフォームで左足を上げたときに少しだけ捻る程度。それよりも、充実した下半身と腕の振りの良さに目を奪われました。ストレートの球質は重く、常に低め傾向なのが特徴。静清といえば、昨年のエース・五藤康明(現東海学園大)も力強いボールで注目を集めました。体格こそ五藤に及びませんが、重いボールは五藤を彷彿させ、しかも望月は体に柔軟性も備えています。

 望月の投球を見る限り、安定感があり、県大会で十分に勝てるレベルでしょう。さらに静清には長身右腕・野村亮介(187cm76kg、右投右打)もいます。中部を制した静清が、県大会でどんな戦いぶりを見せてくれるのか。野手でも好素材を発見したので、再度、チェックしたいと思います。

<写真/躍動感のあるフォームと重い球が魅力の望月建吾(静清)>

■静岡

■静清

1番 三塁 中澤
2番 二塁 山田
3番 右翼 高階
4番 一塁 小川
5番 中堅 宮川
6番 左翼 小野
7番 遊撃 平川
8番 投手 岩崎
9番 捕手 大石
1番 中堅 熊谷
2番 左翼 大濱
3番 三塁 松田
4番 右翼 七篠
5番 一塁 野村
6番 遊撃 柘植
7番 捕手 加藤
8番 投手 望月
9番 二塁
投手:岩崎

投手:望月-鈴木-松浦

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2010年9月 6日 (月)

秋季大会 榛原vs常葉学園橘

★9月5日 第63回秋季高校野球中部大会 3位決定戦 清水庵原球場 晴 

  チーム
榛原 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
常葉学園橘 0 0 0 0 2 0 0 1 × 3

1009051

 この試合、注目したのは榛原のエース・森田雄大(167cm57kg、右投右打)。準々決勝の焼津中央戦では完封。準決勝の静清戦では敗れたものの、3失点の力投を見せた右腕です。

 3位決定戦の相手は強豪・常葉学園橘。今夏の甲子園出場チーム相手に初回からランナーを許す苦しい投球が続きます。それでも、キレのあるストレートに加え、スローカーブ、チェンジアップを巧みに使い、4回まで無失点に抑えます。

 しかし、5回、一死二塁から1番・宮路修平(168cm68kg、左投左打)にタイムリー三塁打を浴びます。1-3から甘く入ったチェンジアップ。強打者・宮路は見逃さず、レフトの頭上を越す強烈な打球を飛ばしました。さらに、次打者を迎えた場面で痛恨のワイルドピッチ。この回、2点を献上します。

 結局、榛原は打線が援護できず、完封負け。4位で県大会に出場することになりました。

 試合後、この日の森田について、鈴木祥充監督に振り返ってもらいました。

 「ポイントは5回の場面です。宮路君に打たれたことは致し方ありません。打球を捕れなかったレフトも責められません。でも、そのあとのワイルドピッチがいけない。あの場面で、『さすが、宮路君、凄いバッターだな』と相手を称えるくらいの余裕が欲しかった。そんな気持ちがあれば、あのワイルドピッチは防げたと思います」

 なんといっても森田の魅力はフォームです。テークバックからリリースの間で下半身に粘りがあり、腕の振りも抜群にしなやか。ストレートにいいスピンがかかります。しかも、これだけ腕が振れても、変化球で緩むことがありません。小柄ですが、それを補うだけの野球センスと体の強さがありません。

 ただし、鈴木監督によると、この春から秋にかけ体重が2キロ落ちているとのこと。その影響があり、球質が軽く、どうしても、打球を飛ばされてしまいます。

 榛原は県大会に向け、この日2安打に終わった打線の頑張りが必要ですが、やはり森田の投球が生命線。ロースコアの試合をものにしていけば、上位進出も見えてくると思います。

<写真/県大会でのピッチングが楽しみな森田雄大(榛原)>

■榛原

■常葉学園橘

1番 投手 森田
2番 遊撃 福水
3番 捕手 清水
4番 中堅 本杉介
5番 一塁 増田優
6番 左翼 鈴木
7番 右翼 増田尚
8番 三塁 松浦大
9番 二塁 川村
1番 中堅 宮路
2番 三塁 金田
3番 一塁 荒浪
4番 捕手 山田
5番 遊撃 城戸
6番 二塁 志水
7番 右翼 酒井
8番 左翼 小泉
9番 投手 渡邉健
投手:森田-松浦大-森田

投手:渡邉健

※決勝戦の静清対静岡については後日アップします!

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2010年9月 5日 (日)

ヤマハ、ベスト4ならず

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 昨日、ヤマハが惜しくも、住友金属鹿島に敗れ、ベスト4進出を逃しました。ヤマハは立ち上がり、先発の前橋泰輔、2番手の川野慎也がつかまり4点を失います。その後、4回に相手のミスで1点を返すと、6回には嶋岡孝太の一発で2点差。さらに8回に柳裕太のレフトフェンス直撃の二塁打で1点差とし、なおも一死二三塁で最大の見せ場を迎えます。しかし、嶋岡がセンターフライ、代打・町田友潤も三振で逆転ならず。あと一歩、届きませんでした。

 正直、「勝てた試合だったな」という印象。残念でなりません。でも、シーズンは終わったわけではありません。まずは、ゆっくり休み、10月下旬から開幕する日本選手権に向けて気持ちを切り替えなくてはなりません。ヤマハは、JABA京都大会で優勝しているため、すでに出場をゲット。今度こそ、優勝を目指してもらいたいです。

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 その日本選手権に向け、もっとも期待したいのは、昨日、9回2死二塁から登板したルーキー・矢部広大です。1点も与えることができない場面で、打者一人をきっちりショートゴロに仕留め、役割を果たしました。

 試合後、Hさんが矢部投手本人から談話を取ってきてくれたので紹介します。

「予選よりは緊張しませんでした。2死からの登板だったので、一人に集中すればそんなに打たれることはないと思って冷静に投げました。日本選手権、来年の都市対抗につながると思うのでいい経験になりましたね。監督が経験を積ませてくれて、ありがたかった。全国大会は初めてだったので気持ちよかったです」

 

 ルーキー、初めての東京ドーム、初めての都市対抗、試合の行方を握る重要な場面。緊張する要素が、いくつもいくつもある中でストライクを取ったこと。これは、凄いことだと思います。並みの若手なら、緊張で腕が振れず、四球を与えたり、甘くなって打たれたりするところ。矢部の自然体の投球に、精神的な逞しさを感じました。

 僕の個人的な願望としては、秋以降、矢部を「抑え投手」として起用して欲しいです。使っていけばいくほど、味が出てくると思います。昨日は、本当に秋以降に期待を抱かせるピッチングでした。

<写真上/先発した浜松工出身の前橋泰輔(ホンダ鈴鹿)。この秋、念願のプロ入りなるか!?>
<写真下/東京ドーム初登板で持ち味を発揮した矢部広大(ヤマハ)>

※写真提供/Hさん

★その他、「Hさん」こと新井広美さんが準々決勝で撮影した写真をこちらで見ることができます。ぜひ、ご覧ください。→http://pics.livedoor.com/u/arai1126/album/162312

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2010年9月 3日 (金)

ヤマハがベスト8進出!

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 ヤマハが昨年に続きベスト8進出を決めました。先日のブログで2回戦以降の課題として挙げた打線。昨日の試合では、4回に柳裕太嶋岡孝太のタイムリーで2点を挙げると、5回には6安打を集中して一挙5点を奪う猛攻。見事、ヤマハ打線がつながってくれました。投げては先発の戸狩聡希が初回に1点を失うも、2回以降は広岡剛がピシャリと抑える好リリーフ。今回もベテランの投球術でヤマハに勝利を呼び込みました。

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 現地で取材中のHさんが、試合後の高柳信英監督のコメントを送ってくれました。まず、先発の戸狩について。こんな話をしていたそうです。
戸狩の先発は昨日の夜に迷った末に決めました。もう少し、3回ぐらいまでは頑張ってほしかったのですが…。1回のあとも投げさせれば多分立ち直ったと思いますが、大量失点につながるかもしれなかったので、広岡に代えました。戸狩にとってはこの1年が糧になるでしょう」。
 戸狩に期待していた部分があったと思いますが、2回からスパッと広岡にスイッチした監督の判断は勝利の一つの要因だったと思います。
 また、打線については、
「相手の先発が菊地正法山名康造か読み切れずに偵察メンバーを使いましたが、どちらでもない高木勇人が出てきました。(得点を挙げた)4、5回はキャッチャーの松本洋介が考えすぎたんだと思います」とのこと。それでも、ヤマハ打線の爆発力は鮮やか。準々決勝以降に弾みがつきました。

 いよいよ、明日の準々決勝の相手は住友金属鹿島。明日の試合に1009022ついて、Hさんの熱いコメントが届いているので紹介します。
「明日期待したい選手はなんといっても小粥勇輝石野雅之の大卒3年目2人です。小粥は初戦こそ3番に抜擢されましたが結果が出せずに、2回戦ではスタメン落ち。その悔しさをバネに代打でタイムリーを放ちました。次の試合ではスタメンに加わってくるはず。持ち前の勝負強さを生かしてほしいです。石野は昨日、ほとんど全員が安打を放ち、大量得点に貢献した中、安打を打てませんでした。石野はコンスタントに安打を放ってきたので、昨日の4打数無安打という成績は本当に珍しいこと。センスのある選手だけに、明日の発奮に期待したいです。1番の石野が打てば、自ずと打線も盛り上がりますからね」

 Hさん、今日もありがとうございました。明日の取材もよろしくお願いします。

 勝てば、11年ぶりのベスト4進出。念願の黒獅子旗が少しずつ近づいてきました!

<写真上/2回戦も大いに盛り上がったヤマハ応援席>
<写真中/大会前に1点でも取られたら坊主になると公言していた戸狩聡希(ヤマハ)。なぜか、すでに登板前から坊主姿だった>
<写真下/5回に代打でタイムリーを放った小粥勇輝(ヤマハ)>

※写真提供/Hさん

★その他、「Hさん」こと新井広美さんが2回戦で撮影した写真をこちらで見ることができます。ぜひ、ご覧ください。→http://pics.livedoor.com/u/arai1126/album/162145

 

 

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2010年9月 2日 (木)

混戦の静岡学生リーグに注目!

 静岡学生リーグの秋季リーグ戦が開幕。第1週では、東海大海洋学部、浜松大、日大国際関係学部が勝ち点を挙げました。おそらく、優勝争いはこの3チームで展開されると思います。

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 春秋連覇を目指す東海大海洋学部は、投打のバランスがよく優勝候補の筆頭格。勝負強さが光ります。春2位の浜松大はエース・星山広宣(175cm67kg、右投右打)に加え、1年生の山下大輝(176cm77kg、右投右打)が安定。打線次第で十分に優勝を狙えます。春は不本意な成績に終わった日大国際関係学部は、本格派右腕・横井貴行(181cm69kg、右投右打)をはじめ、能力の高い選手がそろいます。投打の歯車が噛み合えば、一気に頂点を狙えるでしょう。

 そのほか、静岡産業大は第1週で多くの1年生を使い、今後が面白そうなチーム。春に新人王を獲得した石井浩文(175cm70kg、右投右打)は要注目です。富士常葉大は第1週で浜松大を完封した1年生・小澤一馬(180cm74kg、右投右打)が見逃せません。蒲原シニア時代はエースも、常葉学園橘では公式戦の出場が少なかった右腕。大学での巻き返しに期待です。また、「静岡のイチロー」こと、洞口大輝(170cm65kg、右投両打)が主将を務める静岡大、140キロ超の速球を投げる小澤倫也(185cm70kg、右投左打)の静岡理工科大もチェックしていきたいです。 

 最近、ある静岡学生リーグの4年生選手からこんなことを耳にしました。「自分たちが1年生のときよりも、リーグのレベルが上がってきているような気がします」。昨年の大学選手権で東海大海洋学部がベスト8入りし、選手のモチベーションが上がっているのは確かでしょう。また、入ってくる選手のレベルも上がってきています。したがって、常に静岡県のチームが全国大会に出場し、実績を積み重ねていって欲しいところ。それが、さらなるレベルアップにつながります。しかし、秋の場合、春よりも全国への道は遠いです。

 静岡学生リーグの優勝チームは、その後の東海選手権で岐阜、三重の優1009021jpg_2勝チームと対戦(10月23日に浜松球場で開催)。2位以内に入れば、「愛知・東海・北陸三連盟王座決定戦」(11月1日から3日間、瑞穂球場で開催)に出場できます。そして、この大会で優勝すれば、晴れて明治神宮大会の切符を手にいれることができます。

 まず、激戦の静岡学生リーグを制するのはどのチームか!? 今秋のリーグ戦は、松前球場、富士球場、磐田球場で開催されます。ぜひ、お近くの方は足を運んでみてください。

★詳しい日程は、東海大海洋学部のブログに掲載されています→http://blogs.yahoo.co.jp/oceantokai/61288559.html

 

<写真上/第1週で2勝をマークした星山広宣(浜松大)。プロ入りを狙っています>

<写真下/秋季リーグのパンフレット。各球場で購入することができます!>

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2010年9月 1日 (水)

ヤマハ、2回戦に向けて!

 すでにご存じだと思いますが、第81回都市対抗野球でヤマハが初戦突破を果たしました。まず驚いたのは先発投手。なんと、予選で一度も先発のなかったフェリペ・ナテルでした。初戦の先発はベテラン・広岡剛で間違いないだろうと読んでいただけに衝撃を受けました。

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 その広岡は6回途中からリリーフ。日本製紙石巻打線に得点を与えず、見事に最後まで投げ切りました。打っては、マガリャエス・チアゴ嶋岡孝太佐藤二朗の豪快な本塁打攻勢で4得点を奪いました。

 現地で試合を見ていたHさんによると「勝ちましたが、今後に不安が残りましたね。ホームラン以外での安打は、石野雅之高橋孝典がそれぞれ一本打ったのみ。打線がつながらないと、勝ち上がっていけないと思います」と、なかなか厳しいコメント。今年のチームの場合、ある程度の失点を覚悟をしなかればいけないので、やはり5点以上は取りたいところです。そのためには、一発以外でも確実に得点を挙げていくことが重要になってくると思います。1009011

 2回戦の相手は、三菱重工名古屋。先日のJABA高山大会の決勝戦でも対戦し、10対3で勝利していますが、都市対抗は別物。果たして、ヤマハは誰を先発にもってくるのか? そんなことを考えていると、今夜も眠れませんね(笑)。

<写真上/勝利の瞬間の広岡剛(ヤマハ)>

<写真下/試合前、10連続都市対抗出場の表彰を受ける松尾知之(ヤマハ)>

※写真提供/Hさん

★その他、「Hさん」こと新井広美さんが試合で撮影した写真をこちらで見ることができます。ぜひ、ご覧ください。→http://pics.livedoor.com/u/arai1126/album/162014

 

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