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2010年9月26日 (日)

秋季大会 静岡vs磐田東

★9月26日 第63回秋季高校野球静岡県大会 準決勝 清水庵原球場 晴 

チーム
磐田東 0 0 0 0 0 0 0 3 0 3
静岡 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

 磐田東が創部以来初の東海大会出場を決めました!

 この試合は序盤から息詰まる投手戦。静岡・岩崎翔(181cm73kg、右投左打)、磐田東・永田大貴(180cm70kg、左投左打)の投げ合いで試合が試合が進みます。試合が動いたのは4回。静岡が宮川海仁(182cm70kg、右投右打)の三塁打を足がかりに、相手のミスに乗じて1点を先制します。その後、磐田東は永田がランナーを出しながらも粘りの投球を展開。すると8回、打線が岩崎をとらえます。相手のエラーで同点とすると、花嶋修平(174cm70kg、右投右打)のタイムリー、山本遼(169cm57kg、右投左打)の犠飛で2点を勝ち越し。8回から2番手・阿部智弘(170cm65kg、左投左打)が気迫の投球を見せ、静岡の反撃を封じました。

 磐田東の勝利の要因となったのは永田のピッチングです。7回まで静1009261岡打線から9奪三振。7回以外、毎回走者を背負う苦しい投球も、粘りを見せました。鋭い腕の振りから、キレのあるストレートを右打者の内角低めへ抜群の制球力。「ここしかない」という絶妙なコースへ投げ込みます。同じ腕の振りでスライダー、カーブも投げることができます。また県内屈指の強打者・小川拓真(173cm82kg、左投左打)に対しては徹底した外角攻め。3打数無安打に抑えました。東海大会での活躍次第では、一躍プロのスカウトから注目を浴びる存在になる可能性があります。

 一方の打撃陣では、森口壽樹(184cm99kg、左投左打)に注目。8月6日のブログでも紹介した大型打者です。本来は4番を務めますが、発熱の影響で前日の準々決勝は欠場。この日もベンチスタートとなりました。8回、無死二塁の場面で登場。磐田東打線が苦しんでいた岩崎に対し、3球目をレフト前へはじき返すクリーンヒット。本来は引っ張って大きいのを狙いたいところ。それを上体を開かずに、逆方向に打った価値ある一打。ヘッドスピードの速さは抜けています。

1009262

 そしてもう一人、8回に勝ち越しのセンター越えのタイムリーを放った花嶋。リストが強く、ミートしただけで外野を越えます。2打席目のセンターフライも、草薙球場ならホームランになったかなという大飛球でした。いい場面で回ってきて、それをモノにする精神面も評価したいです。

 磐田東の山内克之監督は試合後、「負けパターンで入ったゲーム。岩崎君のナチュラルにシュートするボールに苦しみました」と試合分析。東海大会に向けては「大垣日大を倒さないことには上にいけない」と、前日に岐阜大会を制した大垣日大をライバル視していました。

 個人的にも、東海大会では大垣日大の葛西侑也と永田の好左腕対決を見たいです。この日の永田を見る限り、同レベルで語ってもおかしくはないと思います。

<写真/静岡から7回9三振を奪った永田大貴(磐田東)>

<写真/勝ち越しのタイムリー三塁打を放った花嶋修平(磐田東)>

※写真は9月24日のもの。Hさん提供。

■静岡

■磐田東

1番 三塁 中澤
2番 二塁 山田
3番 右翼 高階
4番 一塁 小川
5番 中堅 宮川
6番 左翼 小野
7番 遊撃 平川
8番 投手 岩崎
9番 捕手 大石
1番 遊撃 花嶋
2番 中堅 山本
3番 三塁 齋藤
4番 捕手 江間
5番 一塁 柴田
6番 左翼 岩崎
7番 右翼 都築
8番 投手 永田
9番 二塁 後藤
投手:岩崎

投手:永田-阿部

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