日本選手権大会 沖縄電力vsJR北海道
★11月10日 第37回社会人野球日本選手権大会 京セラドーム大阪
チーム | 一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 八 | 九 | 計 |
JR北海道 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 9 |
沖縄電力 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 3 | 0 | 7 |
一昨日は大阪に足を運び、社会人の日本選手権を見てきました。第1試合には沖縄電力が登場。楽しみにしていたのは浜松大出身の照屋吐夢(174cm72kg、右投左打)です。浜松大時代は通算120安打を放ち、ベストナインを3度獲得。走攻守、3拍子そろった遊撃手として、4年時にはドラフト候補として注目されました。
僕が初めて照屋を目撃したのは大学1年の秋。浜松球場で行われたリーグ戦でした。動きのスピーディーさは圧倒的で、一人だけ別次元でプレーしている印象を受けたのが記憶に残っています。その後、再度、大学4年時に見たときも体は小さいのですが、持って生まれた身体能力の良さを再確認しました。
今年で社会人3年目を迎えた照屋。沖縄電力のユニフォームを着てプレーする姿を見るのはこの日が初めてでした。
初回に三振のあと、4回の2打席目は初球をレフト線へ打ち返す二塁打。照屋の凄さを見たのはこの直後でした。次打者の4番・狩俣達也(178cm88kg、右投右打)がライト前安打を放つと、一気に本塁へ還ってきます。3点ビハインドで無死の場面。セオリーなら、ランナーを貯めていきたいので三塁にストップとなるケースです。しかし、照屋は快足を飛ばして間一髪で本塁に突入し、セーフとします。スライディングも迫力満点でした。
次打席も安打で出塁、そして7回の4打席目はショート正面へのゴロ。これが、ショートの悪送球を誘い、またもや出塁。50メートル6秒フラットの照屋の脚力が相手のショートにプレッシャーをかけました。最後の9回の打席は凡打に倒れましたが、照屋らしさを十分に感じることができたゲームでした。
試合後、ベンチ裏で照屋を直撃インタビューしました。まず、4回に無死二塁からホームに還ってきた走塁についてを聞いてみました。
「あの場面は普通は止まるところですが、ゲームの流れを引き寄せたかったので一気にいきました。自分はゲームメークできる選手を目指しているので、あの場面は良かったと思います」
この日2本の安打を放った照屋ですが、実はもっとも満足しているのは7回にショートのエラーで出塁した場面だそうです。
「何がなんでもランナーに出なければいけないところでしたので、フライだけは避けようと…。左方向にゴロを転がせば、セーフになると思っていました。ランナーに出て、自分の役割ができたという意味でいい打撃でした。でも9回にフライを上げてしまったのはすごく悔しいです」
沖縄訛りの中に、随所に悔しさを滲ませながらインタビューに答えてくれました。それでも、最後に「プロを目指しています」と話してくれた照屋。この日のプレーを見る限り、社会人野球で細かい動きを学び、ワンランク上のレベルに達したように見えました。無駄のないシャープなスイング、塁間をあっという間に駆け抜ける俊足、柔らかいグラブさばき。ぜひ、プロで勝負してもらいたい選手です。ちなみに、母校の浜松大のことも凄く気にしているようで、「ドラフトにかからなかったのですが、星山(広宣)君に頑張ってほしい」と別れ際にコメントしてくれました!
<写真/2安打の活躍を見せた浜松大出身の照屋吐夢(浜松大)>
■JR北海道 |
■沖縄電力 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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投手:武藤-福山-戸田 | 投手:仲宗根-高坂-伊波-池間-成底 |
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コメント
とても楽しい内容です ありがとうございます
投稿: | 2010年11月12日 (金) 22時41分