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2010年11月12日 (金)

日本選手権大会 沖縄電力vsJR北海道

★11月10日 第37回社会人野球日本選手権大会 京セラドーム大阪    

  チーム
JR北海道 0 0 3 0 0 5 0 0 1 9
沖縄電力 0 0 0 1 0 3 0 3 0 7

 一昨日は大阪に足を運び、社会人の日本選手権を見てきました。第10111011試合には沖縄電力が登場。楽しみにしていたのは浜松大出身の照屋吐夢(174cm72kg、右投左打)です。浜松大時代は通算120安打を放ち、ベストナインを3度獲得。走攻守、3拍子そろった遊撃手として、4年時にはドラフト候補として注目されました。

 僕が初めて照屋を目撃したのは大学1年の秋。浜松球場で行われたリーグ戦でした。動きのスピーディーさは圧倒的で、一人だけ別次元でプレーしている印象を受けたのが記憶に残っています。その後、再度、大学4年時に見たときも体は小さいのですが、持って生まれた身体能力の良さを再確認しました。

 今年で社会人3年目を迎えた照屋。沖縄電力のユニフォームを着てプレーする姿を見るのはこの日が初めてでした。

 初回に三振のあと、4回の2打席目は初球をレフト線へ打ち返す二塁打。照屋の凄さを見たのはこの直後でした。次打者の4番・狩俣達也(178cm88kg、右投右打)がライト前安打を放つと、一気に本塁へ還ってきます。3点ビハインドで無死の場面。セオリーなら、ランナーを貯めていきたいので三塁にストップとなるケースです。しかし、照屋は快足を飛ばして間一髪で本塁に突入し、セーフとします。スライディングも迫力満点でした。

1011102_2

 次打席も安打で出塁、そして7回の4打席目はショート正面へのゴロ。これが、ショートの悪送球を誘い、またもや出塁。50メートル6秒フラットの照屋の脚力が相手のショートにプレッシャーをかけました。最後の9回の打席は凡打に倒れましたが、照屋らしさを十分に感じることができたゲームでした。

 試合後、ベンチ裏で照屋を直撃インタビューしました。まず、4回に無死二塁からホームに還ってきた走塁についてを聞いてみました。

「あの場面は普通は止まるところですが、ゲームの流れを引き寄せたかったので一気にいきました。自分はゲームメークできる選手を目指しているので、あの場面は良かったと思います」

 この日2本の安打を放った照屋ですが、実はもっとも満足しているのは7回にショートのエラーで出塁した場面だそうです。

「何がなんでもランナーに出なければいけないところでしたので、フライだけは避けようと…。左方向にゴロを転がせば、セーフになると思っていました。ランナーに出て、自分の役割ができたという意味でいい打撃でした。でも9回にフライを上げてしまったのはすごく悔しいです」

 沖縄訛りの中に、随所に悔しさを滲ませながらインタビューに答えてくれました。それでも、最後に「プロを目指しています」と話してくれた照屋。この日のプレーを見る限り、社会人野球で細かい動きを学び、ワンランク上のレベルに達したように見えました。無駄のないシャープなスイング、塁間をあっという間に駆け抜ける俊足、柔らかいグラブさばき。ぜひ、プロで勝負してもらいたい選手です。ちなみに、母校の浜松大のことも凄く気にしているようで、「ドラフトにかからなかったのですが、星山(広宣)君に頑張ってほしい」と別れ際にコメントしてくれました!

<写真/2安打の活躍を見せた浜松大出身の照屋吐夢(浜松大)>

■JR北海道

■沖縄電力

1番 遊撃 沖原
2番 一塁 山川
3番 三塁 芝草
4番 右翼 中野
5番 二塁 美馬
6番 DH 前口
7番 左翼 須藤
8番 捕手 乙須
9番 中堅 小林
1番 左翼 儀間
2番 三塁 田場
3番 二塁 照屋
4番 右翼 狩俣達
5番 一塁 大城
6番 DH 渡慶次
7番 遊撃 平田
8番

中堅

与古田
9番 捕手 古謝
投手:武藤-福山-戸田

投手:仲宗根-高坂-伊波-池間-成底

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コメント

とても楽しい内容です ありがとうございます

投稿: | 2010年11月12日 (金) 22時41分

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