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2010年11月 1日 (月)

秋季大会 三重vs静清

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★10月23日 第63回秋季東海地区高等学校野球大会 準決勝 四日市市営霞ヶ浦球場 曇   

チーム
三重 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 3
静清 0 2 0 0 0 0 1 0 0 1 4

 秋季東海大会では静清が準優勝に輝きました。惜しくも決勝戦では大垣日大(岐阜)に敗退しましたが、来春のセンバツ出場をほぼ確実としました。

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 僕は、昨日の三重との準決勝を観戦しました。今日の新聞では延長10回を3失点に抑え、サヨナラ打を放った野村亮介(187cm78kg、右投右打)が大きく報じられていますね。なので野村については、そちらにお任せするとして、このブログではトップバッターの熊谷将吾(172cm72kg、右投左打)をピックアップしたいと思います。

 熊谷は初回、4球目をライト前安打を放つと、すかさず二塁へ盗塁。先制点の足がかりを作ります。さらに2回にはお得意の左打ちでレフト前安打。バットの軌道がボールに向かって一直線という感じ。スイングスピードは速く、体が駒のようにくるっと回転するのが特徴です。

 そして、熊谷の良さが最大限に出たのは同点で迎えた延長10回表です。熊谷はトップバッターとして死球で一塁へ出塁。その後、一死一二塁から三盗を試みて見事に成功。もしアウトになっていれば、静清に傾きかけた流れが、三重にいってしまうところ。それでも、果敢に走った姿勢は感服です。これで一死一三塁となり、野村がライト超えのサヨナラ安打を放ちました。1点を奪えば勝利、そしてセンバツ出場という緊迫した場面。「一二塁」と「一三塁」では、野村の気持ちは大きく違ったはずです。つまり、この熊谷の盗塁は大げさに言えば、「センバツ出場を決めた走塁」だと思います。

 10回に熊谷が盗塁を試みた場面について、試合後、光岡孝監督はこんなことを言っていました。「彼には“スライダーを投げるカウントになったら、いつでも走っていいよ”とずっと言ってきました。一三塁にしたかったので本当によく走ってくれましたね」

 本人も死球が当たった右足を引きずりながら、「スライダーが増えていたので、くるなと思いました」と、やはり配球を読み、確信を持って走っていたことを証言してくれました。

 実は今日のNHKのラジオ中継で大垣日大・阪口慶三が熊谷に対して「あの選手はいい」というエピソードが紹介されていました。50メートル5秒9の脚力に加え、頭を使った走塁。さらに広角に打ち分ける打撃技術と快足を生かした守備範囲の広さ。名将も認めた逸材が甲子園の広い球場を駆け巡ることを楽しみにしています!

<写真/走攻守で勝利に貢献した熊谷将吾(静清)>

■三重

■静清

1番 中堅 山口
2番 右翼 天野
3番 三塁 地主
4番 左翼 道貝
5番 二塁 古市
6番 一塁 岡本
7番 投手 岡本
8番 遊撃 前田
9番 捕手 中原
1番 中堅 熊谷
2番 左翼 佐々木
3番 捕手 加藤
4番 投手 野村
5番 三塁 松田
6番 遊撃 柘植
7番 右翼 七篠
8番 一塁 石走
9番 二塁
投手:三浦

投手:野村

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