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2010年11月 8日 (月)

鶴田健太、夢の続きとは?

★11月7日 愛知大学野球リーグ 1部2部入れ替え戦 瑞穂球場 晴   

 チーム
愛知大 0 0 0 0 0 1 2 0 0 3
日本福祉大 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2

 昨日は、愛知大学リーグの入れ替え戦へ。第2試合では、1部5位の愛知大と2部2位の日本福祉大が対戦しました。

 先制したのは愛知大。6回に高森亮介(178cm82kg、右投右打)の本塁打で1点を奪います。その裏、日本福祉大は松下晃平(165cm68kg、左投左打)のタイムリー三塁打などで2点を挙げて逆転に成功。しかし、直後の7回表、愛知大は好調の高森に2点タイムリーが飛び出して再逆転。投げては先発の永田圭佑(176cm72kg、右投右打)の重いストレートと落ちる球を武器に最後まで投げ切り、愛知大が1部残留を決めました。

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 この日、僕がもっとも楽しみにしていたのは日本福祉大4年生、鶴田健太(183cm85kg、右投左打)の登板でした。試合途中からリリーフに備えブルペンで肩を作っていましたが、登板機会はありませんでした。

 プロ志望届を提出するも、指名はなかった鶴田。ドラフト前、「もし今年のドラフトでかからなかったら、きっぱり本格的な野球から退きます」と語っていただけに、その後の様子が気になっていました。昨日の試合で敗れたことにより、この日が大学最後のユニフォームとなりました。試合後、僕は球場の外に出てきた鶴田の下に向かいました。まずは、この4年間を振り返ってもらいました。

「やっぱり悔いが残りますね。最後の秋のシーズンを前に肩を故障し、万全な状態で望めなかったので。でも、周りより年上で年齢が違う僕を受け入れてくれたチームメイトにはすごく感謝していますし、環境はよかったです」と答えてくれた鶴田。「全てを含めて、満足のいく4年間でしたか?」ともう一度尋ねると、「満足…、満足のいく4年間ではなかったです」。

 キッパリとした返答に、僕は少し不思議な感覚を持ちました。そして、話は意外な展開へ進みます。

「いろいろ僕も考えまして、もう一度、野球を続けてみようかと。あのときは、野球をやめるとお話しましたが、やっぱりプロを目指してみたい。第一希望は企業チーム、それがダメだったらクラブチームを探している状況です。どうなるにせよ、野球は続けたい。あきらめの悪い男なので…」

 さきほどまでの悔しそうな表情が一転、晴々とした表情で話してくれました。その前に、心配なのは傷めている肩の状況。ただでさえ、社会人野球を取り巻く状況は厳しく、来年の新規採用もほぼ決まっているこの時期。故障を抱えるピッチャーが社会人チームに入社するのは容易いことではありません。

「自分でもそのことは分かっています。この年齢ですし、社会人でも、即戦力を求められると思うので。でも、肩が治れば、やっていける自信はあります」。フォームの改善を含め、まずは、じっくりと治療していくとのことです。夢の続きへ、紆余曲折を経た鶴田の野球人生はまだ終わりではありません。この先の道が険しいことはわかっていても、「あきらめない」ことを決めた鶴田の目は、希望に満ちていました。

 鶴田の挑戦は、このブログで継続して追いかけていきます!

※鶴田健太(日本福祉大)の過去の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/10/post-32a5.html

<写真/今後も野球を続けることを決意した鶴田健太(日本福祉大)>※写真は10月17日に撮影したものです。

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鶴田投手も浜松大学の星山投手も引き続き活躍を期待しています

投稿: | 2010年11月 8日 (月) 23時14分

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