ヤマハ、ベスト8で散る!
日本選手権が昨日終了し、トヨタ自動車が初優勝を果たしました。同じく東海地区から出場したヤマハは都市対抗に続き、ベスト8の壁を破れませんでした。都市対抗、日本選手権共にベスト8以上のチームは、JR九州、NTT東日本とヤマハだけなので、1年間を通じて結果を出せたことはすばらしいと思いますが、来年はもう一歩先の成績を期待したいです。
京セラドーム大阪で来年の追っかけ対象を探してたHさんから連絡が来たのでご紹介します。
※ ※ ※
大阪での試合は2試合とも、ヤマハらしい試合だったと思います。まずは、終盤荒れた日本新薬戦。先発のフェリペ・ナテルの好投で、そのまま接戦を制するかと思いきや、8回裏に日本新薬が一挙6点を挙げ、逆転。勝負アリかと大半の人は思ったでしょうが、追いかける立場のヤマハの粘りを知っている者としては「もうひと波乱あるぞ」と感じました。
やはり、9回に追いつき、そのまま延長戦、そしてタイブレークへ。11回表に4点を奪うものの、その裏に日本新薬も4点を取り同点。12回表に5点を挙げ、その裏の日本新薬の攻撃を戸狩聡希が断ち切り、ようやく勝利を決めました。ひと波乱どころではなかったこの試合のスコアは16対12。何のスポーツかわからない結果でしたね。
準々決勝のJX-ENEOS戦は、一転してヤマハの脆さが出ました。どこからでもホームランが飛び出す、思い切りのいい打線が仇になり、JX-ENEOS先発の倉又啓輔の前に14三振を喫し敗北。安打もマガリャエス・チアゴの1安打のみと、完璧に抑え込まれました。
特に、一回り目の3回までに7三振を奪われたのが痛かったですね。前半はほとんどストレートでの空振り三振でした。後半は、チェンジアップやスライダーで三振を奪われ、完全に相手のテンポでやられてしまいました。まあ、相手の倉又を褒めるしかない試合でしたね。
ただ、今大会でナテルと戸狩が結果を出したことは、ヤマハにとっても、来年のドラフト候補と目される2人にとってもよかったと思います。
ナテルは、初戦の九州三菱自動車戦、2回戦の日本新薬戦で先発の大役を務めました。特に、日本新薬戦では7回0/3を2安打1失点に抑える好投。足を吊った影響で、8回に連打をくらって降板しましたが、スカウトが大勢いる中、アピールはできたのではないでしょうか。
戸狩は、足の怪我で伊勢大会は浜松に居残り、オープン戦でも登板なしという状態だったので、今回も出番はないかと思っていました。しかし、日本新薬戦で延長11回に一打サヨナラの場面で登場。持ち前の度胸の良さで、ピンチを乗り切る快投を見せました。JX-ENEOS戦でもしっかりと抑え、来年につながるピッチングができたように思います。
戸狩本人は、「間に合わないと思ったけど、1週間前に投げられるように。ベンチに入っている以上、いつでも投げられる準備はしていました。タイ・ブレークは初めてでしたが、ピンチだと思わず、球を投げることだけに専念しました。緊張はしましたが、故障明けだったので、投げられる楽しさの方が大きかったです」と言っていました。戸狩は『週刊ベースボール』に来年のドラフト候補として写真付きで紹介されていて驚きましたね。
来年の新人選手の情報もチラホラ入ってきますが、現メンバーに勝るとも劣らない好選手が入ってくるようです。来年のヤマハも楽しみです。
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Hさんありがとうございました! 来年もヤマハの情報をよろしくお願いします。
<写真/来年に向けて期待を抱かせる投球を見せたヤマハの戸狩聡希(上)とフェリペ・ナテル(下)>
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