選抜チームの練習をチェック!<投手編>
先週の土曜日は、今月末に台湾に遠征する静岡県高校野球選抜チームの練習を西ヶ谷球場で見てきました。今回のメンバーは、今秋の県大会に出場した各チームから2選手を推薦。その中から計20選手が選出されました。見る側にとっては、今年の高校2年生のトップレベルの選手たちを一挙にチェックできる絶好の機会。個人的には、もっともっとこういう機会を増やして欲しいなと思っています。選手にとっても、他チームの選手と触れ合うことができ、絶対に刺激になるはずです。
この日は、寒い時期で選手の体が動くか心配でしたが、半袖でプレーする選手もいるほど暖かい陽気。そんな良いコンディションの中、練習は12時30分にスタートします。ランニング、ウオーミングアップ、キャッチボール、シートノックの順番に行い、その後、お待ちかねの紅白戦が始まりました。
まず、1番手でマウンドに上がったのは静清・野村亮介(187cm77kg、右投右打)です。3イニングを投げて1安打無失点。4奪三振の快投を見せました。長身を生かした角度のあるストレートは、この秋と変わりなし。まともに打ち返した選手はいませんでした。また、ネット裏から見ていると、右打者の内角低めへシンカー気味に落ちるフォークに目を奪われます。打者の手元でのキレが十分。真っすぐだと思って打ちにいくと、スッと沈んでいきます。これが、今秋の県大会準々決勝で常葉学園菊川を苦しめた野村の得意球。初対戦の高校生だと、なかなか対応するのは難しいと感じました。
その後、計6投手が、各3イニングずつ登板。その中でイキのいいボールの投げていたのが掛川工・伊藤大輔(177cm68kg、右投右打)です。8月20日のブログでも紹介したことがありますが、変則フォームの右腕。球速は野村ほどありませんが、打者の手元でのキレがあります。 伊藤は、この紅白戦の登板前、三塁手として出場していました。前の打球に対するダッシュ力、一塁へのスローイングを見ると、もしかして野手としての将来性もあるのでは…。身体能力が高いタイプで、打っても3打席目にレフトへ鋭い打球を放つと、4打席目はセンター前へ。バッターボックスで何かやってくれそうな雰囲気は伊藤慎悟(常葉学園菊川→法政大)を彷彿とさせました。
<投手陣の結果>
●野村亮介(静清)…3回無失点
●杉山龍太郎(加藤学園)…3回無失点
●森田雄大(榛原)…3回1失点
●山中隆平(興誠)…3回3失点
●伊藤大輔(掛川工)…3回1失点
●渡邉健人(常葉学園橘)…3回2失点
<写真上/黒澤学監督(常葉学園橘)の話に耳を傾ける選手達>
<写真中/万全の仕上がりをアピールした野村亮介(静清)>
<写真下/身体能力の高さに注目の伊藤大輔(掛川工)>
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コメント
私も現地居ました。
静岡選抜紅白戦 Aチーム5-2Bチーム A:野村(MAX140)、森田(AVG120台)、伊藤(MAX132)-加藤 B:杉山(AVG110台)、山中(MAX131)、渡辺(MAX132)-江間、家現 本:宮路
投稿: J・H | 2011年1月13日 (木) 08時08分