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2011年4月

2011年4月30日 (土)

春季静岡県大会 静清vs磐田東

★4月30日 春季静岡県大会 静岡草薙球場 晴    

  チーム
静清 0 0 0 3 1 0 1 1 0 6
磐田東 0 0 0 0 0 0 0 0 × 0

 昨日から春季静岡県大会が始まりました。甲子園に直結しないとはいえ、夏のシード権や東海大会出場などがかかっているこの大会。2日目の今日はセンバツに出場した静清が登場しました。
 昨秋の県大会決勝もこのカードでしたが、その時は野村亮介(187cm82kg、右投右打)と永田大貴(181cm72kg、左投左打)が投げ合い、静清が辛勝。その静清は東海大会準優勝でセンバツに出場し、強豪・日大三を相手に一歩も譲らぬ好勝負を見せただけに、この磐田東との再戦は特に注目の試合でした。野村の制球にいつも唸っているHさんがこの試合のレポートを送ってくれました。

*                 *                 *

 今日は草薙球場で行われた静清vs磐田東を見てきました。
 静清が山本将馬(174cm76kg、右投右打)、磐田東が阿部智弘(171cm67kg、左投左打)が先発。共にエースは登板を回避しましたが、山本は右のアンダースローの「牧田和久(西武)2世」、阿部も今春は背番号1をつけ、投手陣を引っ張ってきただけに、単なる二番手同士の対戦ではありません。
 ただ、守備の静清、攻撃の磐田東という印象があったので、野村が投げないということから、磐田東が有利かと思っていたのですが…予想外の展開になりました。
 静清は4回に加藤翔(173cm74kg、右投右打)のタイムリー、石走直紀(172cm82kg、右投右打)のタイムリー二塁打などで3点を先制すると、その後も得点を重ね、12安打の6得点。投げては、山本が7回を3安打無失点に抑え、その後を受けた望月建吾(175cm76kg、右投右打)が2回無失点の完封リレーで磐田東を完璧に封じ込めました。終始静清のペースで、磐田東に流れがいくことが全くありませんでしたね。
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 静清の山本はストライク先行の投球で、変化球をうまく使って打たせてとっていました。アンダースローということもあり、長身からストレートを低めに投げおろしてくる野村とは全く逆の球筋。夏に向けて、この投球は大きな収穫ではないでしょうか。バッティングもよくて、甘く入ってきた初球を見逃さずにセンター前に持っていったかと思えば、粘ってセンター前を打ったり。フィールディングもよさそうですし、センスを感じました。

 選手個々の力でいったら一方的な展開になるほどの差はないと思うのですが、チームとしての差は感じました。静清の守備が堅いのはもちろんですが、磐田東はエラーにはならない細かいミスが多かったです。走塁の姿勢や、甲子園で勝ったという風格のようなものも静清からは感じましたし、細かい差が積み重なって、この展開につながった印象です。磐田東は地力はあると思うので、夏に向けてもう一度チームをしっかり作ってきてほしいです。

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 Hさんありがとうございました! 県大会で野村の登板はあるのか、今後も静清には注目したいです。磐田東は昨秋に続き、今春も東海大会へ出場し経験を積んでもらいたいと思っていただけに残念です。山内克之監督の手腕で、夏までにどのように調整してくるのか。静清との三度目の対決、楽しみにしています。

<写真/強打の磐田東に対して好投を見せた山本将馬(静清)>

■静清

■磐田東

1番 中堅 益田
2番 右翼 熊谷
3番 三塁 松田
4番 左翼 石川
5番 遊撃 柘植
6番 捕手 加藤
7番 一塁 石走
8番 投手 山本
9番 二塁 浅賀
1番 三塁 齋藤
2番 中堅 山本
3番 遊撃 花嶋
4番 捕手 江間
5番 一塁 森口
6番 右翼 柴田
7番 左翼 岩崎
8番 投手 阿部
9番 二塁 後藤
投手:山本-望月

投手:阿部-寸田-伊藤

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2011年4月27日 (水)

県内2球場でプロ野球が開催!

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 昨日は、静岡県内の2球場でプロ野球が開催されました。同じ日に2試合も行われたのはおそらく初めてではないでしょうか。これは静岡の野球界にとって歴史的な日かも…。というわけで、僕も浜松球場で中日対横浜戦を観戦してきました。

 横浜といえば、先日、常葉学園菊川出身の田中健二朗が1軍に昇格したばかり。もしかして登板があるかもと期待していました。残念ながら浜松での凱旋登板はありませんでしたが、プロのスピードやパワーを存分に楽しませてもらました。

 特に、中日・浅尾拓也の剛速球はテレビより球場で見た方が凄さが分かります。スピードガン表示が厳しいとされる浜松球場で最速147キロをマーク。唸りを上げる浅尾の速球は、ネット裏で見ているだけで恐怖心が掻き立てられるほど。お金を払って見る価値十分の1球でした。

<写真/浜松球場の外野スタンドに掲げられた「がんばろう東日本」の横断幕>

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2011年4月25日 (月)

庄司隼人(広島)の緊急レポート!

 キャンプ中に1軍に合流し、成長を印象付けた広島の庄司隼人ですが、ウエスタンリーグの公式戦が始まってからは不振にあえいでいるようです。現在の打率は.170(4月22日現在)と寂しい数字。最近はスタメン出場の機会も減っています。苦労している庄司の様子をHさんが見てきてくれました。

*             *             *

Syojihayato 22日にナゴヤ球場で行われた、中日vs広島の2軍戦を観戦してきました。試合前のノックでは、軽やかな動きを見せていた庄司ですが、試合はベンチスタート。
 庄司の出番を待っているうちに、広島は堂林翔太が右中間にタイムリー三塁打を放つなど3対1でリード。そして、8回にソリアーノの代打としてついに庄司が登場! と喜んだのもつかの間、初球を打ち上げショートフライ。守備にもつかずに、ベンチに戻ることとなりました。

 好不調の波は避けられないものですが、少しずつ悪い時でも悪い時なりに結果を残せる選手に成長してほしいですね。負けん気の強い庄司なので、努力でこの状況も打破してくれると思います。(試合は3対2で広島が勝ちました)

*             *             *

 Hさん、ありがとうございました。それにしても、庄司はストッキングを大きく見せるスタイルがすごく似合いますね。今後も、この着こなしを貫き、1軍昇格を果たして欲しいです!

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2011年4月21日 (木)

村松伸哉(かずさマジック)が故郷で登板!

 今日はヤマハ豊岡グランドでヤマハとかずさマジックのオープン戦が行われました。かずさマジックには天竜中出身の村松伸哉がいます。
 村松は光星学院で甲子園に出場、進学した國学院大では入学早々の1年春の開幕戦でいきなり153キロをマーク。4年後のプロ入りは間違いないと見ていました。しかし、その後は伸び悩み、名前を聞く回数も減り…。4年の秋にはついに登板することもなく卒業。かずさマジックで再起を期すこととなりました。
 そして、今日浜松で、凱旋…とまでは言えませんが故郷での試合ということで、大型投手が好きなHさんが豊岡からレポートを送ってくれました。

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Muramatsu

 今日の目当てはかずさマジックの村松でした。試合の序盤からブルペンに入っていたので、出番があることを期待しながら待っていました。そして、5回、2死一、二塁で打者はスラッガー・佐藤二朗という場面で登場。少し緊張もありそうな雰囲気でしたが、190センチ90キロの体格はやはりマウンドに映えます。
 ストレートには力があり、右打者の外角にいく球は長身から投げおろすため、ストレートでも、ものすごく移動しているような印象。佐藤に対しては、フルカウントまでいきましたが、最後は内角ギリギリのところに放って見逃し三振を奪い、ピンチを切り抜けました。次の回の先頭・小粥勇輝には再びフルカウントからストレートで空振り三振。次の高橋孝典にレフト前安打を打たれたところで降板しました。
 持っているものはとんでもない大きさだということを感じる投球でした。同時に、その大きな可能性を生かすのもまた大変な道のりになりそうです。社会人にステージを移して再スタートを切った村松を今後も見守りたいと思います。

Watanabe かずさマジックが6人の投手をつぎ込む継投を見せたのに対し、ヤマハは頭脳派右腕・渡邉裕文が完投。サイドスローで、球速は出ないのですが、今日も打たせて取るピッチングで9回を1失点。昨年はピンチの場面で、打者の目先を変えるために出てくることが多かった投手ですが、今年はイメージを一新。全投手が先発完投を目指すという方針のヤマハにあって、結果をしっかり残しています。

*                *                *

 Hさんありがとうございました! 最近、かずさマジックが面白いという人が多いので、僕もチェックしてみたいと思います。ヤマハのすべての投手が先発の力をつける方針のようですね。渡邉の老獪な投球、今後も楽しみです。

<写真上/社会人野球に進んだ天竜中出身の村松伸哉(かずさマジック)>
<写真下/今季は先発で期待の渡邉裕文(ヤマハ)>

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2011年4月20日 (水)

春季大会 春日丘vs愛知啓成

★4月17日 愛知県春季高校野球大会1回戦 小牧球場 晴

 チーム
愛知啓成 0 0 0  0 0 2 0 5 7
春日丘 0 0 0 0 0 0 0 0 0

<8回コールド>

 先日は静岡県を一足先に開幕した愛知県の春季高校野球大会を見てきました。私学の強豪同士の対決となった一戦。昨夏、県大会準優勝の愛知啓成が春日丘をコールドで下しました。

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 この試合、惹かれたのは春日丘の先発・小林祐斗です。まず、手足が長くマウンドでの立ち姿がいいです。ダイナミックな腕の振りから指にかかったときのストレートは◎。序盤から球数の多さは気になりましたが、スリーボールになっても簡単に走者を歩かせるのではなく、粘って粘ってストライクを奪っていく精神面の逞しさもあります。

 愛知啓成打線に対し、5回まで被安打3無失点の快投。しかし、6回に4番・大西諒のタイムリー二塁打などで2点を失い、惜しくも7回途中でエースナンバーを背負う鈴木研次にマウンドを譲りました。

 それでも、素材の良さは確か。現段階では無名の投手ですが、もし僕が大学のスカウトなら、すぐに声をかけたくなるタイプです。

<写真/好素材として注目したい小林祐斗(春日丘)>

■愛知啓成

■春日丘

1番 一塁 石田
2番 左翼 岡田
3番 二塁 野田
4番 中堅 大西
5番 捕手
6番 右翼 山路
7番 三塁 浅田
8番 投手 土本
9番 遊撃 後藤
1番 中堅 小森
2番 右翼
3番 捕手 佐藤
4番 遊撃 星野
5番 一塁 杉田
6番 左翼 鈴木
7番 三塁 松井
8番 二塁 伊藤
9番 投手 小林
投手:土本

投手:小林-鈴木-肥田

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2011年4月17日 (日)

浜松大の注目エースと逸材1年生!

 高校野球、社会人野球だけではなく、静岡県の大学野球も開幕し、全国大会出場を狙う各チームがしのぎを削っています。16日に静岡県学生リーグを観戦したHさんがレポートを送ってくれたのでご紹介します。

*            *            *

 16日は3試合すべてがコールドという力の差が出る組み合わせの日でした。今回は栗山さんもよく観戦している浜松大の注目選手をチェックしてきました。

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 浜松大は2年生エースの山下大輝が先発でした。この安心感、安定感は2年生とは思えません。ストレートにキレがあり、スライダーも抜群。初めて見た飛龍高3年の時から大きく変わった印象はないのに、毎回どんどんいい投手になっていくんですよね。制球も球のキレも気持ちの持ち方も、一気に伸びることはなくても、確実にレベルアップしています。
 あとは全国大会に出場して、静岡に山下ありとしっかりアピールしてほしいところ。怪我には気をつけてほしいですが、自分の価値を高める1年にしてほしいですね。

1104162 そして、もう一人、今春話題をさらっているのが1年生で4番を打っている森岡大和。期待やポテンシャルだけで4番を打っているわけではないとハッキリわかりました。
 軸がしっかりしているので、どんなコースでも振りぬけます。スイングに速さがあるので対応力も◎。打球がまた鋭いですね。動画を上げておきましたので、見てみて下さい。説明するより見てもらった方が伝わります。

*            *            *

 Hさん、ありがとうございました! まだ今年は浜松大を見ていないので、早く観戦したいです。

<写真上/今春はエースとして1戦目に投げる山下大輝(浜松大)>
<写真下/福井工大福井時代に通算48本塁打を放ったスラッガー・森岡大和(浜松大)>

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2011年4月14日 (木)

オープン戦 東京ガスvsヤマハ

★4月13日 オープン戦 磐田城山球場 晴    

  チーム
東京ガス 1 0 0 2 0 0 0 0 0 3
ヤマハ 1 1 0 2 0 1 2 0 × 7

 昨日は昨年の都市対抗ベスト8同士、東京ガスとヤマハのオープン戦を見てきました。

1104131 ヤマハは8回から浜松大出身の2年目・矢部広大(180cm87kg、右投右打)が登板しました。矢部は昨年、ルーキーながら都市対抗で登板。ところが、9月に左足首を捻挫し、その後、手術を受けました。今年1月に練習を見に行ったときは、まだ全体とは別メニュー。石井隆之投手コーチも「矢部はまず故障を治してからだよね」と、時間がかかりそうな感じでした。

 それでも、3月の専修大とのオープン戦で1イニング登板。この日は復帰後2戦目となりました。まず、最初の徳良慎吾(177cm80kg、右投右打)から三振を奪うと、続く2人も三振に。さらに続く9回には無死から2人の走者を許すも、クリーンナップを三者連続三振。圧巻の6奪三振でした。

 この日は矢部の持ち味が存分に生かされた投球だったように思います。体を大きく使ったフォームでバッターのタイミングを微妙にずらしている印象。球持ちがすごくいいので、ストレートがより速く見えるのも長所です。変化球は落ちる系の球が良く、空振りを奪うことができていました。

 本人によると「今日はとにかく腕を振ることだけ意識していて、ストレートも変化球も良く振れていたと思います。今年に入ってからは変化球を重点的に練習していたのですが、その変化球でストライクが取れずに四球につながってしまったので、これからのオープン戦で修正していきたいと思います」とのことです。

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  東京ガスでは注目の大卒1年目コンビ、石川歩(185cm70kg、右投右打)、山崎雄飛(180cm85kg、右投右打)の登板を見ることができたのが収穫でした。2人とも、昨秋のドラフト候補に挙がった右腕です。

 石川は4回4失点ながら、ヒジと下半身の柔らかさが出色。岸孝之(西武)を彷彿させるブレーキ十分のカーブにポテンシャルの高さが伺えました。

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 一方の山崎は8回の1イニングを投げて被安打2無失点。大学時代は故障で苦しみましたが、力強いフォームが戻ってきていました。

<写真上/2年目の今季は飛躍が期待される矢部広大(ヤマハ)>

<写真中/すでに春のスポニチ大会で登板を果たした石川歩(東京ガス)>

<写真下/中央大時代は澤村拓一(巨人)とともに注目を集めた山崎雄飛(東京ガス)>

■東京ガス

■ヤマハ

1番 遊撃 藤井
2番 中堅 濱田
3番 DH 坂井
4番 三塁 佐々木
5番 左翼 大崎
6番 一塁 松田
7番 捕手 徳良
8番 二塁 岡澤
9番 右翼 水島
1番 右翼 石野
2番 遊撃 永田
3番 中堅 高橋
4番 二塁 佐藤
5番 一塁 嶋岡
6番 DH
7番 捕手 井上
8番 三塁 鳥谷
9番 左翼 藤田
投手:石川-成田-西銘-山崎

投手:古岡-矢部

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2011年4月11日 (月)

愛知大学リーグ 日本福祉大vs同朋大

★4月10日 愛知大学野球リーグ2部 愛知産業大グランド 晴 

  チーム
同朋大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
日本福祉大 0 0 1 0 1 0 1 0 × 3

 先週に引き続き、今週も愛知大学リーグへ。といっても今回は2部を見てきました。第1試合は昨秋2位の日本福祉大と2部に昇格したばかりの同朋大が対戦。静岡県関連の選手2人を見ることができました。

110411_2 日本福祉大では掛川西出身の牧野圭(180cm75kg、左投左打)が出場しました。高校時代は投手兼野手として活躍。大柄な打者として大学で伸びてくれればと期待していました。

 この日は、同朋大の巨漢投手・長江有太(175cm78kg、右投右打)の前に三振、一塁ゴロ、三塁ゴロで3打数無安打。快音を聞くことができませんでした。ただ、初回の守備で見せ場がありました。ライト前へのゴロを一塁へ猛烈な送球。セーフとなりましたが、さすが元投手。際どいタイミングで、あわやライトゴロかと思えました。

 シャープなスイングと強肩を持ち合わせ、今後の成績次第では十分に社会人でプレーできる選手。まずは、1部昇格を果たし、アピールしてもらいたいです。

 一方の同朋大は、常葉学園菊川出身の久保田淳哉(178cm78kg、右投右打)が1安打を放ちました。常葉学園菊川では3年春に全国制覇を経験。3塁コーチとして優勝に貢献しました。卒業後、愛知新城大谷大に入学するも、硬式野球部の廃部に伴い、同朋大に編入しました。同朋大は昨秋、3部で優勝。入れ替え戦を制し、2部昇格を果たしています。久保田の安打は7回。レフト前へのクリーンヒットでした。順風満帆とは言えない大学生活でしたが、最終学年で思う存分に暴れて欲しいです。

<写真/牧野圭(日本福祉大)。日本福祉大は今季より新ユニフォーム!>

■同朋大

■日本福祉大

1番 遊撃 前田
2番 二塁 山谷
3番 中堅 金山宗
4番 一塁 山田
5番 DH 加藤
6番 左翼 久保田
7番 右翼 金山篤
8番 捕手 浅井
9番 三塁 高田
1番 DH 加藤
2番 中堅 徳浪
3番 三塁 村上
4番 遊撃 渕上
5番 左翼 松下
6番 一塁 稲角
7番 右翼 牧野
8番 捕手 安藤
9番 二塁 葛西
投手:長江

投手:加藤

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2011年4月 9日 (土)

高校野球ファンも楽しめる『中学野球野球小僧5月号』が発売中!

Chugakukozo2011051 本日発売の『中学野球野球小僧5月号』(白夜書房)で「「49地区完全網羅! 甲子園を狙える高校はココだ!」という特集があります。中学生にとっては甲子園を狙える高校はどこなのか。各県ごとに「本命」「対抗」「文武両道」「新興勢力」「健闘」の5パターンで徹底分析しています。

 僕は静岡県などを担当しましたが、中学生だけでなく高校野球ファンも必見です。過去にミラクルを起こしたエピソード、中学野球事情もつくなど、超充実。また、小さいコラムですが常葉学園菊川のついての記事も書きましたので、そちらもぜひ読んでみてください!

★表紙は由規(ヤクルト)の中学時代です!

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2011年4月 5日 (火)

愛知大学リーグが開幕!

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 4月3日、春のリーグ戦が開幕した愛知大学リーグを瑞穂球場で見てきました。第1試合は愛知大対中部大。愛知大は浜名出身の山田偉大(165cm61kg、右投左打)が3番・ライトで出場しました。正直、高校時代に知らなかった選手。昨秋のリーグ戦も出場がなく、初めて耳にする名前の選手でした。

 山田は初回、痛烈なライナーでライトオーバーのタイムリー三塁打を放ちます。小柄な選手ですが、パンチ力十分。第4打席ではセカンド内野安打を記録するなど、俊足も魅力あります。現在3年生。まだまだ可能性を秘めた選手です。名前を覚えておきたいと思います。

 一方の中部大は、昨年のエース・石川歩(現東京ガス)が抜け、絶対的な投手不在です。ふと、購入したパンフレットを見ると、2年生に県内選手3人が並んでいました。日大三島出身の宮内悟(174cm64kg、右投左打)、常葉学園菊川出身の村松直親(184cm70kg、右投右打)、藤枝西出身の村松徹哉(180cm74kg、右投右打)。いずれも、高校時代に目立った活躍はありませんが、隠れた逸材選手。こういうピッチャーが一皮むけてプロ入りするのが、このリーグの特徴です。まずは、この春、リーグ戦登板を目指して欲しいです!

<写真/2安打2打点の活躍を見せた山田偉大(愛知大)>

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2011年4月 4日 (月)

常葉学園菊川出身の桒原が奮闘中!

 先日、三菱自動車岡崎のオープン戦を見た方から、「ルーキーの桒原凌が良かったです。高校卒であれだけバットを振れる選手はなかなかいませんよ」という話をいただきました。

 桒原はボールを乗せて打つ天性のバッティングで高校通算45本塁打を放ったスラッガー。3年後のプロ入りを目指しています。

 早速、今日4日、浜松球場でヤマハとオープン戦を行うということでHさんが向かってくれました!

*            *            *

 今日は三菱自動車岡崎vsヤマハのオープン戦を見に行ってきました。三菱自動車岡崎といえば、昨年まで常葉学園菊川の4番を打っていた桒原凌が入社したチーム。そしてヤマハはご存じのとおり、常葉学園菊川センバツ優勝、選手権準優勝メンバーの戸狩聡希町田友潤がいます。そんな先輩たちを見に、現在の常葉学園菊川のメンバーたちも森下知幸監督に率いられ、観戦に訪れていました。
 同じ東海地区同士ということもあり、2日のパナソニック戦では公式戦のようなオーダーで挑んだヤマハも、今日は若手中心。なんといっても、町田が9番セカンドでスタメンでした。三菱自動車岡崎もなんと6番ファーストで桒原がスタメン。始まる前から楽しみな一戦でした。

Machida 活躍したのは町田。打っては2安打で、特に3打席目はセンター前にタイムリーを放ち、バックホームの間に二塁を陥れました。守っては、相変わらず軽やかなジャンピングスローや、「そこにいてくれたか!」というようなプレーを見せてくれました。ヤマハには佐藤二朗という不動の4番セカンドがいますが、この佐藤からポジションを奪うぐらいの活躍を町田には期待したいです。
 ちなみに、今日のショートは永田英之でした。この二遊間がまたスピード感があって、いいんですよ! 薄井康博の堅い守備もいいですが、永田の脚力とセンスがあふれるショートもやっぱりいいです。
 

Kuwahara_2

 栗山さんの大好きな桒原はというと、2打数無安打でした。内訳は、ライトフライ、空振り三振、四球。とにかく、桒原は周りからものすごい勢いで声をかけられていました。ベンチからは座喜味大河監督が熱血指導を飛ばし、横を通りがかる宇田川雄一郎など投手たちからも呼びとめられたり。セカンドの浜垣内孝大にいたっては、1アウト取る度に色々なアドバイスを送っていました。
 印象的だったのは、ヤマハの柳裕太がセーフティーバントを試みたとき。ファウルになりましたが、桑原は全く対応できず、ヤマハのベンチからも野次が飛んだほど。すぐさま浜垣内は桒原に声をかけ、柳がライトライナーに倒れた後には、「本来はああいうバッティングする打者。でもセーフティーとかもできる」と特徴を教えていました。

 高校野球から一気にレベルの高い社会人野球に進み、桒原のようなタイプの選手はなかなか出番に恵まれないのではないかと心配していましたが、今日の試合を見て一安心しました。期待をされているのをひしひしと感じましたし、チームにも溶け込んでいるよう。打撃も守備も、まだまだ課題がありますが、成長を見守りたいですね。桒原独特の滞空時間が長く、きれいな放物線を描く本塁打を社会人の世界で見たいところです。

*            *            *

 桒原、この時期に出場できるだけで凄いことだと思います。今年は公式戦が少ないだけに、どんどんオープン戦に出場して社会人のレベルに慣れて欲しいです。期待しています!

<写真上/攻守に「らしさ」を感じさせた町田友潤(ヤマハ)>
<写真下/今後の成長が楽しみな桒原凌(三菱自動車岡崎)>

※試合の詳細はHさんのブログ、「白球たずねて三千里」に近々アップされるそうです。

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2011年4月 2日 (土)

ヤマハの鉄壁三遊間に注目!

 今年のJABA静岡大会は、東日本大震災の影響で中止となりました。ただ、ヤマハはオープン戦は行っています。今日は、Hさんが浜松球場でパナソニックとの試合を見てきてくれたので、レポートしてもらいます。

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 今日の試合は0-0で引き分けでした。

 右島学新監督の采配も楽しみでしたが、一番の楽しみは今年復帰したショート・薄井康博のプレー。堅実でなおかつ目を引く守備が魅力の選手ですが、昨年は4月に怪我をして、シーズンを棒に振りました。その間、ショートを守っていた永田英之が著しい成長を見せたこともあり、今年は復帰できるのか、どこを守るのかと思っていましたがショートで復帰。今日のスタメンもショート・薄井、サード永田という鉄壁の三遊間でした。この三遊間は社会人でも屈指のレベルだと思います。投手も思い切って投げられるのではないでしょうか。

 その投手陣、先発したのは安永征司でした。6回無失点という結果でしたが、ファウルで粘られたり、決め球に欠ける印象。ただ、安永も根負けせずに、丁寧に投げていたので、6回無失点につながりましたね。見たかった新人投手たちは記録係でした。

 とにかく、この日はスタメン、投手継投(安永→戸狩)ともにオープン戦モードではなく、本気モード。本来は静岡大会が行われる予定だったので、静岡大会用のスタメンだったのだと思います。まだ、右島監督のカラーははっきりとわかりませんでしたが、今後、観戦を重ねてチェックしてきます。

*              *              *  

 Hさんありがとうございました。引き続き、ヤマハの情報、お願いします!

<写真/今年のヤマハはショートの薄井康博が必見> 

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2011年4月 1日 (金)

春季大会 磐田東vs磐田南

★3月29日 静岡県春季高校野球西部地区大会2回戦 磐田球場 晴

 チーム
磐田南 0 0 0  0 0 0 0 0 0
磐田東 1 0 2 1 1 0 1 1 7

<8回コールド>

 センバツ大会では日大三と接戦を展開した静清。エース・野村亮介の快投は見事でしたね。夏の県大会でも優勝候補でしょう。ただし、他校もこのままでは終われません。その静清の対抗馬として挙がるのが昨秋、県準優勝の磐田東です。

 今年の磐田東といえば強力打線。牽引するのは花嶋修平(174cm70kg、右1103291_2投右打)です。実は春先のこと、関係者から花嶋が絶不調という話を聞いていました。練習試合では7、8番を打っていたほど。それでも大会前の最後の練習試合で2本塁打を放ち、復調の兆しも。春季大会の初戦、磐田南戦でどんなバッティングをするのか注目しました。

 第1打席はライトフライに終わると、第2打席は三塁エラーで出塁。迎えた第3打席、ボールスリーのカウントからレフト前へクリーンヒットが飛び出します。完全に狙いすました鋭い打球。そして、第4打席目、4球目をとらえると打球はレフトスタンドへ。高校通算29号は滞空時間の長い本塁打でした。

 これまで花嶋を幾度も見てきて、リストが強いから打球を飛ばせるというイメージを持っていました。この日はそれに加え、この選手は球を飛ばすコツを知っているのではないかと感じました。「この角度でバットを出せば、ここに飛ぶ」という感覚。おそらく無意識の中で体にしみ込んでいるのでしょう。天性のバッティングセンスとは、こういうことなのかもしれません。

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 もう一人のプロ注目、エースの永田大貴(181cm73kg、左投左打)は先発し、8回を無失点に抑えました。しかし、立ち上がりから、安定感に欠けていた印象。得意のクロスファイヤーも精度が今一つでした。ようやくエンジンがかかってきたのは5回。3打者連続三振を奪い、徐々に腕が振れてきました。この秋、永田は他チームからマークにあうはず。そのなかで、いかに自分の投球を貫けるかを見ていきたいと思っています。

 なお、永田に関しては、現在発売中の『高校野球小僧』2011春号の巻頭カラーページでも紹介しています。ぜひ、ご覧ください!

<写真上/高校通算29号本塁打を放った花嶋修平(磐田東)>
<写真下/県ナンバー左腕と呼び声の高い永田大貴(磐田東)>

■磐田南

■磐田東

1番 中堅 江間
2番 遊撃 村田
3番 三塁 松下
4番 二塁 西村
5番 左翼 土屋
6番 一塁 榛葉
7番 右翼 寺田
8番 捕手 寺田
9番 投手 石井
1番 三塁 斎藤
2番 中堅 山本
3番 遊撃 花嶋
4番 捕手 江間
5番 一塁 森口
6番 左翼 柴田
7番 右翼 青島
8番 投手 永田
9番 二塁 海野
投手:石井-杉浦 投手:永田

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