« 練習試合 掛川西vs高崎健康福祉大高崎 | トップページ | 練習試合 常葉学園菊川vs菰野 »

2011年5月22日 (日)

練習試合 富士宮北vs帝京

★5月21日 練習試合 富士宮北グランド 晴

<第1試合>    

  チーム
富士宮北 1 0 3 0 0 5 0 0 0 9
帝京 0 0 0 0 1 0 0 0 × 1

<第2試合>

  チーム
帝京 0 2 4 1 1 0 0 0 0 8
富士宮北 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2

 昨日の練習試合は春先から楽しみにしていたカードでした。最速143キロ右腕・佐野準哉(170cm66kg、右投右打)VS帝京の強力打線。グランドにつくと、さすが名門との一戦、すでに多くの富士宮北のOBや高校野球ファンでバックネット裏、三塁側、外野が埋まっていました。

1105211 第1試合では佐野が先発のマウンドに立ちました。肩の張りがあり、投球を再開したのは2日前という佐野。それでも帝京打線に全く臆することなく、スリークオーターから鞭のように腕をしならせ攻めの投球を展開します。2回には2三振。5回に阿部健太郎に浴びた二塁打で1点を失うも、それ以外は走者を出しながら得点を与えませんでした。ストレートは打者の手元でホップするような感じ。球が真ん中に集まりすぎることなく、適度に散らばったのも帝京打線を苦しめた要因でした。

 試合後、佐野本人と対面し気付いたのは昨夏より体が一回り大きくなったということでした。身長は170センチと変わりませんが、体重は3キロアップして66キロ。「太ったなって、最近言われるんですよ」と佐野。「今年の夏の目標はベスト8の壁を破ること。昨年よりも上を狙っていきたいです」と抱負を語ってくれました。

 矢部和彦監督によると、最近の練習試合で好投を続け、本人が自信をつけ始めているとのこと。そして、対戦した帝京・前田三夫監督も「いいピッチャーだね~。ウチも打たなければいけないんだけど…」と佐野を褒めていました。

1105212_2

 帝京では、東海大翔洋中出身の渡邉隆太郎(180cm92kg、左投左打)が地元・富士宮に凱旋しました。1試合目は「6番・ライト」で出場。他の選手が佐野の速球に手こずる中、2打席目にセンター前安打を放つと、3打席目はライトへの二塁打を放ちます。

 そして第2試合は先発でマウンドに上がります。投球の話を書く前に、1打席目の凄まじいバッティングを紹介します。ライトの頭を超えるかと思った打球が、直線的にライトフェンスに突き刺さりホームラン。まさに弾丸ライナーといった打球で、あの打球がフェンスに当たるまで伸び続けるパワーに驚愕しました。投げては5回を2安打無失点。フォーム的には中学時代と変わらず、メジャー系の上半身が強く、叩きつけるように球をリリース。球速的には130キロ前半から中盤くらい。そこに変化球を絡ませながら、圧巻の投球でした。投げても打っても手首の強さが光る選手で素質の高さは確か。近くに見ると、体が絞れてきているだけに、今後がすごく楽しみです。

 帝京は、昨夏、今春ともに甲子園を逃しているだけに、今夏はぜひ期待したいところ。甲子園で投げる渡邉を想像するとワクワクしてきます。

★過去の佐野準哉(富士宮北)の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/07/vs-27df.html

http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/08/post-8c37.html

★過去の渡邉隆太郎(帝京)の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2009/03/39-36ef.html

<写真上/帝京相手に1失点完投の快投を見せた佐野準哉(富士宮北)>
<写真下/充実した体躯から力のある球を投げ込んだ渡邉隆太郎(帝京)>

|

« 練習試合 掛川西vs高崎健康福祉大高崎 | トップページ | 練習試合 常葉学園菊川vs菰野 »

全国の高校野球」カテゴリの記事

静岡県東部地区」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 練習試合 富士宮北vs帝京:

« 練習試合 掛川西vs高崎健康福祉大高崎 | トップページ | 練習試合 常葉学園菊川vs菰野 »