中体連 安倍川中vs静岡東中
★7月31日 静岡県中学校総合体育大会 野球の部 静岡市内決勝トーナメント準決勝 西ヶ谷球場 晴
チーム | 一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 計 |
安倍川中 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
静岡東中 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
今日は中学野球の中体連へ。高校野球も気になっていて、特に静岡南の垣東亨をチェックしたかったのですが、そちらはHさんが行くそうなので、僕は西ヶ谷球場へ向かいました。
年初から見たくて見たくてたまらなかった安倍川中の國松歩(177cm67kg、右投右打)が投げるとのこと。県内外の多くの強豪高校から注目を浴びているスーパー中学生です。今年の静岡は中学3年生に注目ピッチャーが揃っていますが、その中で國松は頭一つ抜け出していると言われています。
この試合、勝てば県大会出場が決まる大一番。安倍川中・國松、静岡東中・大石の投げ合いで両チームスコアボードにゼロが並びます。0-0で迎えた7回、安倍川中は2死から相手のエラーに乗じて1点を先制。その裏、國松が無死二、三塁のピンチをしのぎ、安倍川中が決勝進出を決めました。國松の打たれた安打は7回に浴びた1本のみ。12奪三振の圧巻の投球を見せました。
國松は、ゆったりとしたフォームから、猛烈に腕を振り下ろしてきます。左足を上げてトップまでの右腕の使い方が力強いという印象。プロで例えると、大場翔太(ソフトバンク)に近いイメージを持ちました。
球速的には130キロ台前半から中盤は出ていたと思います。速さはもちろんですが、彼の持ち味は制球の良さ。右打者に内角、左打者には外角と緻密に投げ分けてくるのです。マウンドでの投げっぷりも良く、三振を狙いにいったとき、フィニッシュで右足が一塁側方向へ大きく跳ね上がる姿は絵になります。まさに、剛球という言葉が当てはまり、中学生の投げるボールではありません。
試合後、國松は「今日は序盤で球が走らなかったのですが、徐々に良くなってきました」とのこと。「4月の全軟(全日本少年軟式野球)で県準優勝になったので、この夏の目標は県で優勝することです」と力強く宣言してくれました。ちなみに、現在は球速のMAXは130キロ台後半。今夏中に140キロを出したいそうです。中学3年生から「140キロ」という言葉が聞けること自体、只者ではありません。
安倍川中の帯金宏彰監督にも話を伺うと「実は、体調が万全ではないのですが…。いいときにはもっと低めにスバスバきますから」と聞き、僕は思わず、「それで、この投球ですか?」と驚きの声を上げてしまったほど。「これだけの凄い選手と出会ったのは私も初めてです。高校に行って、さらに伸びてくれると思います」と監督自身も國松の成長を楽しみにしているようでした。
最後に、静岡東中の大石にも触れておきたいです。球の速さはありませんが、変化球を巧みに操り、打者のタイミングをうまくずらせていました。打っても國松に対し、第2打席でファウルで粘りまくり11球を投げさせると、第3打席でチーム唯一となる安打をレフト線へ放ちました。野球センス満載で、高校に行ってからも見たい選手でした。
<写真上/全国の強豪高校から注目される國松歩(安倍川中)>
<写真中/7回のピンチを抑え、ガッツポーズを見せる國松>
<写真下/小柄ながら野球センスの良さを見せてくれた大石(静岡東中>
■安倍川中 |
■静岡東中 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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投手:國松 | 投手:大石 |
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