夏の甲子園予選 菊川南陵vs桐陽
★7月17日 第93回全国高等学校野球選手権静岡県大会 2回戦 清水庵原球場 晴
チーム | 一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 八 | 九 | 計 |
菊川南陵 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
桐陽 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | × | 2 |
今回は超大型スラッガー、菊川南陵の大田圭利伊(189cm90kg、左投左打)をチェックしてきました。中学時代は兵庫ミラクルボーイズの4番打者として活躍。大阪の強豪に入学も、夏に退部。今年4月に菊川南陵に再入学しました。そこから、すでに3ヶ月半で8本塁打。高校通算で14本塁打をマークしています。菊地伸幸監督によると、「フリーバッティングで80本中、半分の40分は本塁打。それも木のバットで打ってですよ。あんな高校生、見たことがないです」という怪力の持ち主。どんな選手なのか、見る前から期待していました。
まず、第1打席、ライト前に鋭いヒットを放ちます。やはり、スイングスピードの速さはケタ違い。続く2打席はライトフライに終わりましたが、その滞空時間の長さにビックリ。明らかに他の選手と違う硬質の打球音が聞こえると、ボールがなかなか落ちてきません。しかし、続く第3打席、第4打席は続けてセカンドゴロ。第4打席は最後のバッターにもなりました。
飛び抜けたパワーと腕の長さ。ナイジェリア人の父親を持つだけに、スケールが違います。打つだけの選手かと思っていましたが、ファーストの守りも魅力。体の大きさを生かした広いキャッチングスペースはもちろん、ショートバウンドなどの細かいプレーも巧み。さすが、関西のボーイズで鍛えられてきているだけのことがあります。
大田は今大会を振り返り、「(ただ1人の3年生だった)岡本さんに申し訳なくて…」と目に涙を浮かべていたのが印象的。岡本とは、ただ1人の3年生で今大会2試合を完投したエース左腕・岡本真幸(174cm87kg、左投左打)。彼もまた、他校から転校し、最後の夏にかけていた一人でした。
「来年は岡本さんの分も頑張って甲子園に行きたいです」と、最後に振り絞る声で話してくれた大田。さらに、「将来はプロが目標」とのことで、今後も注目していくべき素材でしょう。
この試合は見る限り、大田の持っているパワーはプロのスカウトが注目してもおかしくないレベル。ただ、引っ張り傾向の打撃が、もう少し広角に打つことできるようになればとも思いました。
いずれにしろ、こんな近所に凄い選手が来てくれたものです。当然、秋にも再度、チェックする予定です!
<写真上/静岡に登場した大型スラッガー・大田圭利伊(菊川南陵)>
<写真下/緩急をうまく使って好投を見せた岡本真幸(菊川南陵)>
■菊川南陵 |
■桐陽 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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投手:岡本 | 投手:渡邊-大貫 |
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