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2011年8月

2011年8月30日 (火)

秋季大会 浜松工vs浜松学院

★8月28日 第64回秋季高校野球西部大会 準々決勝 浜松球場 晴

 チーム
浜松学院 0 1 0 0 2 1 1 5
浜松工 4 0 0 3 3 3 × 13

<7回コールド>

 勝った方が県大会出場決定という一戦。初回に浜松工が浜松学院の先発・木下球(183cm83kg、右投右打)の立ち上がりを攻め、4点を先制すると、4回には3本の長打で3点を追加。5回、6回にも3点ずつ加え、快勝しました。浜松学院は木下が5回1/3を投げ7四球と乱調で、守備でも5失策と守りきれず。敗者復活戦にまわることになりました。

1108281_2 この試合で、僕が一番目を引かれたのは、浜松工の1番打者・朝倉陽輔(159cm63kg、右投左打)でした。
 この日は全打席で出塁し、内訳は四球が3つに二塁打と三塁打。159cmと小柄な選手ですが、その分、制球が荒れていた浜松学院先発の木下にとっては投げづらかったように見えました。そして、塁に出ると、プレッシャーのかけ方が上手く、投手にとっては気になってしょうがない。塁上での存在感が抜群です。
 意外とパンチ力もあり、この日も甘い球は見逃さず、右中間を超える三塁打を放ちました。

 二塁を守る守備では、堅実さが光りました。遊撃手の長谷川綾也(165cm63kg、右投左打)とのコンビネーションが非常によく、2人とも夏から出場している選手だけあって、判断が冷静で的確。打線でもこの2人が1・2番とかき回し役を担っていますが、まさに山椒は小粒でもピリリと辛いという2選手です。

 近年、ダークホース的存在として目が離せない浜松工。県大会でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみです。

<写真/強打の浜松工を牽引する朝倉陽輔>

■浜松学院

■浜松工

1番 中堅 小暮
2番 二塁 大石
3番 遊撃 山下
4番 捕手 伊澤
5番 左翼 河合
6番 投手 木下
7番 右翼 佐藤
8番 一塁 山本
9番 三塁 宮崎
1番 二塁 朝倉
2番 遊撃 長谷川
3番 中堅 高良
4番 一塁 木下
5番 左翼 柿崎
6番 右翼 密岡
7番 三塁 鎌田
8番 投手 藤沼
9番 捕手 渡邊
投手:木下-河合-木下

投手:藤沼

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2011年8月25日 (木)

都市対抗予選 ヤマハvsトヨタ自動車

★8月24日 都市対抗野球東海地区二次予選 岡崎市民球場 晴

  チーム
ヤマハ 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
トヨタ自動車 0 0 0 1 0 0 0 0 × 1

 8年連続35回目の都市対抗出場を目指すヤマハ。トーナメント出場順位決定リーグの大一番となったトヨタ自動車戦を見てきました。

1108241

 ヤマハは初回、トヨタ自動車の先発・岩崎司(174cm82kg、右投右打)の立ち上がりを攻め、佐藤二朗(182cm86kg、右投右打)、柳裕太(174cm82kg、左投左打)の連続タイムリーで2点を先制します。ヤマハの先発はルーキー・石山泰稚(182cm75kg、右投右打)。最速145キロを誇る本格派右腕です。

 この日の石山は長身から投げ下ろす140キロ台前半のストレートと落差のあるフォークを武器に、トヨタ自動車打線に的を絞らせません。4回にワイルドピッチで1点を失いましたが、6回を投げて被安打4、奪三振4と好投。初球にストライクを取れるので、常に有利なカウントで勝負できていました。しかも、強力打線を相手に腕を存分に振り、強気に攻める姿勢も良かったです。

 「今日は低めに投げることを意識していた」という石山。初めての都市対抗予選の登板でも、冷静に投げていました。そんな石山を見ていると、さぞ東北福祉大時代に経験を積んできていると思っていましたが、本人に聞くと、出番は少なく、勝利も1つか2つぐらい。それだけに、ヤマハで結果を残し、たくさんアピールしていきたいという目標を持っています。来年のドラフト候補になる可能性も秘めるだけに、今後がすごく楽しみになる投球でした。

1108242 そして、石山のあと、マウンドを引き継いだのは戸狩聡希(177cm77kg、左投左打)。右島学監督が「昨年よりメンタル面が成長し、体の調整もばっちり」という期待の左腕です。打者1人に対する投球数が多いものの、チェンジアップを効果的に操り、最後まで得点を許しませんでした。昨年より、自信を持ち、堂々と投げているという印象を持ちました。

 これでヤマハは2連勝。トヨタ自動車、東邦ガス、王子製紙と昨年の都市対抗出場チームが入った激戦グループで首位に立ちました。首位に立ったことも大きいですが、昨年の日本選手権優勝チームから手にした1勝は価値があります。この勢いで都市対抗出場権獲得まで全勝でいってもらいたいです。

<写真/石山泰稚(上)、戸狩聡希(下)の若手投手リレーで強豪・トヨタ自動車を撃破>

■ヤマハ

■トヨタ自動車

1番 一塁 石野
2番 遊撃 永田
3番 中堅 長谷川
4番 二塁 佐藤
5番 DH
6番 右翼 高橋
7番 三塁 嶋岡
8番 左翼 小粥
9番 捕手 松尾
1番 遊撃
2番 左翼 亀谷
3番 三塁 坂田
4番 DH 田中
5番 一塁 的場
6番 二塁 久保地
7番 中堅 藤原
8番 右翼 秋田
9番 捕手 二葉
投手:石山-戸狩 投手:岩崎-祖父江

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2011年8月24日 (水)

秋季大会 静岡市商vs静岡南

★8月21日 第64回秋季高校野球中部大会 準々決勝 島田球場 曇

 チーム
静岡南 0 4 0 0 0 0 0 0 4
静岡市商 4 2 1 0 0 0 0 4 11

<8回コールド>

 今夏の県大会では25年ぶりに4回戦まで進出し、旋風を巻き起こした静岡南。今秋も、静岡学園などを下し、準々決勝まで勝ち進んできました。

 この試合に勝てば県大会進出という大一番。静岡南は初回に4点を失うも、すかさず直後の2回に4安打を集中して4点を挙げて同点に。しかし、その後、ミスも絡み2回に2点、3回に1点を失います。その後、試合は膠着状態となりますが、8回に静岡市商打線の猛攻に合い、コールド負けを喫しました。

201108211

 静岡南で気になったのは、4番を打つ主砲・八木澤雄大(170cm76kg、右投左打)。下半身の充実ぶりに目を見張るものがあり、ユニフォームがはち切れんばかりの筋肉量の持ち主です。そんな屈強な体格から強いスイングでパンチ力十分。第1打席は左中間を破る三塁打、第2打席はライト前安打を放ちました。そして、第3打席は打った瞬間、「スタンドまでいったかな」と思わせる角度のいい打球が。惜しくもライトフライに終わりましたが、スラッガーとしての資質を大いに感じさせてくれました。

 タイプ的には、少し身長は低いですが、昨夏まで静岡商で活躍した石川昌志(現東洋大)に近い感じでしょうか。貴重な長距離砲として、今後も注目していきたいです。

<写真/八木澤雄大(静岡南)>

■静岡南

■静岡市商

1番 左翼 中山
2番 中堅 大原
3番 遊撃 澤田
4番 一塁 八木澤
5番 捕手 服部
6番 投手 杉山
7番 三塁 吉田
8番 右翼 野中
9番 二塁 柿島
1番 右翼 青島
2番 三塁 松尾
3番 一塁 佐藤
4番 中堅 花田
5番 左翼 三戸
6番 遊撃 加藤
7番 二塁 渡辺
8番 捕手 仁科
9番 投手 植野
投手:杉山-野崎-杉山

投手:植野

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2011年8月22日 (月)

秋季大会 伊東vs富士市立

★8月20日 第64回秋季高校野球東部大会 3回戦 愛鷹球場 曇 

 チーム 10
伊東 0 1 1 0 0 0 1 0 0 0 3
富士市立 0 1 1 0 0 0 0 0 1 1 4

 この秋は、8月16日のブログで紹介した伊東商・竹安大知だけでなく、伊東高にも楽しみな選手がいます。夏はショート、この秋からピッチャーを務める前島賢人(177cm62kg、右投左打)です。

201108201

 第1打席はセカンドゴロ。打席での雰囲気が良く、「フォームの軸がぶれないな」という印象を抱くと、第3打席ではライト前安打を放ちます。さらに、続く4打席目は一死二塁の場面で回ってくると、逆方向へ打ち返した打球がグングンと伸び、レフトの頭上を越えます。あわやフェンスを越えるという大きなあたり。タイムリー三塁打となりました。「自分には内角を投げてこないと思っていたので、最初から外角をレフト方向に狙っていました」と前島。打撃センスと読みで打った一打でした。

 ピッチャーとしては、8回まで2失点と踏ん張りを見せましたが、最終回に同点とされ、延長10回に途中降板。体全体を使ったバネのありそうなフォームでコンパクトな腕の振り。個人的には、ピッチャーよりも、ショートとしての将来性に惹かれました。ただ、本人は「中学時代もピッチャーで、今後もピッチャーとして勝負していきたいです」とのこと。今後、投打でどこまで成長を見せるのか。そして、現在、高校通算11本という本塁打がどこまで伸びていくのか。注目していきたいです。

201108202 伊東高には、もう一人、目についた選手が。トップバッターの山ノ内洸太(170cm60kg、右投左打)。この日は5打席すべて出塁。3安打を放ち、そのすべてがレフト方向という、まさに固め打ちを見せました。コンパクトなスイングが最大の長所。投手泣かせの安打製造機に育って欲しいです。

 この試合で伊東高は富士市立に対し、あと一歩まで追い込みました。最後はサヨナラ負けを喫しましたが、全体的に、この時期にしては守備が安定し、攻撃でも次から次へと動いているチーム。伊東商同様、県大会に出たら、もう一度、見たいチームです。

<写真/伊東の好打者コンビ、前島賢人(上)と山ノ内洸太(下)>

■伊東

■富士市立

1番 中堅 山ノ内
2番 遊撃 鈴木
3番 投手 前島
4番 捕手 萩原
5番 左翼 石垣
6番 三塁 橋本
7番 一塁 角谷
8番 二塁 相馬
9番 右翼 稲葉
1番 中堅 橋本
2番 遊撃 高野
3番 二塁 荒川
4番 左翼 塚本
5番 三塁 中里
6番 捕手 穂満
7番 一塁 木村
8番 右翼 中村
9番 投手 吉田
投手:前島-平澤

投手:吉田-塚本

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2011年8月19日 (金)

秋季大会 常葉学園菊川vs磐田東

★8月14日 第64回秋季高校野球東部大会 2回戦 掛川球場 晴 

  チーム
常葉学園菊川 0 0 5 2 2 2 11
磐田東 0 0 0 1 0 × 1

<6回コールド>

 西部地区、注目の好カード。常葉学園菊川が3回に1イニング4三塁打など、打線が爆発して圧勝しました。

201108151 磐田東の先発は、巨漢左腕の森口壽樹(185cm90kg、左投左打)。今夏の県大会では2本塁打を放ち、長打力で目立った選手ですが、もともとはピッチャーとして期待されています。今夏は腰の状態が良くなかったということで登板はなし。いよいよ、今秋からエースとしてマウンドに上がります。

 僕が森口の投球を見るのは久々です。天理シニア時代、磐田東のグランドで投げている姿を見ているのですが、そのときの印象は「力で押していくピッチャーだな」というものでした。

 そんな剛球が影を潜めた、この日の森口。巨体を生かしたパワーというよりも、「技で勝負する」という感じでした。腕の位置も上だったり、横だったり。ヒジをコンパクトに使って、低めの変化球で打たせる投球。2回まで無失点に抑えます。ところが3回です。急にストライクとボールがはっきりし、常葉学園菊川打線につかまり、大量5失点。続く4回も3安打を浴びて2点を失い、マウンドを降りました。

 「こんなに悪い森口は初めて」と山本幸司部長。森口が悪い状態のときは体が前に突っ込み、フォームが流れてしまうそうですが、それが出てしまったようでした。

 それでも、これだけの体格で、この時期に130キロ台中盤から後半が出れば、それだけで魅力。まずは、腰の状態を完璧にして、敗者復活戦で勝ち上がり、県大会での快投を見たいです。

<写真/「4番ピッチャー」として新チームの柱・森口壽樹(磐田東)>

■常葉学園菊川

■磐田東

1番 右翼 栗田
2番 二塁 鈴木佑
3番 遊撃 川村
4番 三塁 野島
5番 左翼 前川
6番 一塁 三矢
7番 投手 岩本
8番 捕手 川辺
9番 中堅 登地
1番 中堅 都築
2番 右翼 伊藤
3番 左翼 橋本
4番 投手 森口
5番 捕手 稲垣
6番 一塁 岡部
7番 遊撃 海野
8番 二塁 木下
9番 三塁 厚木
投手:岩本

投手:森口-川窪-桑原

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2011年8月16日 (火)

秋季大会 沼津東vs伊東商

★8月14日 第64回秋季高校野球東部大会 1回戦 沼津商グランド 晴 

チーム
伊東商 3 0 0 2 2 0 2 0 0 9
沼津東 1 0 0 2 0 1 0 0 0 4

 昨秋あたりから、「伊東商にいいピッチャーがいるらしい」という噂を耳にしてきました。どんな逸材なのか…。すごく気になっていて、秋は必ずチェックしようと思っていました。

201108141

 その噂の投手の名は竹安大知(183cm65kg、右投右打)。竹安は、伊東リトルシニアで活躍、その後、東京の二松学舎大付に入学しました。二松学舎大付といえば、過去4回の甲子園出場を誇る東京の強豪です。そこで1年夏にベンチ入りしながらも中退。伊東商に編入しました。

 規定で1年間、公式戦に出場できないものの、その間の練習試合で快投。そして、ついに秋季大会初戦、そのベールを脱ぎました。

 グラウンドに登場した竹安は、他の選手と比べ、頭一つ抜けた身長の高さですぐに分かりました。まだ体の線は細く華奢。それでも、肩幅が広く、逆三角形の体つきはピッチャー向きだと感じました。

 伊東商が1回表に3点を先制し、その裏、竹安がマウンドに上がります。腕が長く、マウンドでの立ち姿がいいです。初回に1点を失うも、低めに決まるストレートは回転がきれいでキレもあります。そこに決まると、相手打者は全く手がでません。二松学舎大付で1年夏からベンチ入りを果たした所以が分かった気がしました。

 ただ、フォームを見ると、顔と腕がかなり離れながらリリースされてきます。そのせいか、制球が一定せず、いい球が何球も続きません。結局、6回9安打4失点の内容。打ちこまれたのは高めに浮いたボールでした。変化球も、浮くことが目立ち、ストレートを生かすキレに欠けます。4回あたりから、急に勢いがなくなったスタミナ面も今後への課題でしょう。

 それでも、打撃面では4打数3安打の活躍。見逃し方が大物然としていて、スイングも素直で鋭いです。脚力もあり、野球選手として能力の高さは伺えました。

 どこまで球速が伸びて、勝てるピッチャーになることができるのか…。そんな今後の成長過程に興味は尽きません。プロのスカウトに注目されるためにも、まずは県大会に出場してもらいたいです。

<写真/公式戦デビューを飾った本格派右腕・竹安大知(伊東商)> 

■伊東商

■沼津東

1番 右翼 宮下
2番 遊撃 宮原
3番 投手 竹安
4番 一塁 杉山
5番 左翼 古澤
6番 三塁 齋藤
7番 捕手 丸山
8番 二塁 日吉
9番 中堅 吉備
1番 右翼 大畑
2番 三塁 山越
3番 捕手 杉山
4番 左翼 佐藤
5番 中堅 前沢
6番 投手 中林
7番 二塁 渡部
8番 一塁 中道
9番 遊撃 山田
投手:竹安-宮下

投手:中林-大川-田尻

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2011年8月13日 (土)

秋季大会 湖西vs聖隷クリストファー

★8月13日 第64回秋季高校野球西部大会 1回戦 浜北球場 晴 

   チーム
聖隷クリストファー 0 0 1 0 4 0 0 1 0 6
湖西 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1

 今日から静岡県では秋季地区大会が始まりました。来春のセンバツに向けた、長い戦いです。

 新チームの中で、僕が最初に見たかったのが聖隷クリストファー。今夏のチームから、亀山裕輝(175cm75kg、右投右打)、鈴木寛也(170cm65kg、左投左打)という中心選手が残り、本格派右腕の逸材・鈴木翔太(180cm65kg、右投右打)に期待が高まっているからです。

 鈴木は1年ながら今夏の県大会で登板。初戦の清水東戦で2回無失点に抑えると、続く2回戦の御殿場西戦では先発し、またもや6回無失点の好投。3回戦の常葉学園菊川戦では打ちこまれましたが、素材の良さはピカイチ。この秋、ブレイクの予感がする投手です。

 ところが、この日、鈴木翔の登板はなし。次回の楽しみにとっておきたいと思います。

1108131

 代わりにマウンドに上がったのは亀山です。本職は捕手だけに、地肩の強さを生かしたピッチングを披露。左足を上げた時、右膝を曲げる斎藤佑樹(日本ハム)型のフォームから低めに強い球を投げていました。9回2死まで投げて4安打1失点7奪三振という内容でした。定評のある打撃では、湖西・菅沼大樹(168cm68kg、右投右打)の緩急を使った投球の前に4打席目まで無安打。ようやく最終打席で詰まりながらもセンター前へ持っていき、これが貴重なタイムリーとなりました。

 この1108132日、亀山以上に打撃面で目立っていたのは鈴木寛。3打席目にセンター前安打を放つと、6打席目はセンターとライトの間にポトリと落ちる安打。外野手がもたつく間に、一気に二塁ベースを駆け抜けて三塁へ。一塁ベースを蹴ったあたりから加速度がグングンと増して凄かったです。実は、この打席でライトへ、あわやホームランかという鋭い打球も放っています。惜しくもファウルとなりましたが、バットをしっかり振り抜けているので、打球の角度がスタンドまで一直線という感じです。

 今年の聖隷クリストファーは、亀山、鈴木寛、鈴木翔以外にも能力のある選手がゴロゴロと控えます。鈴木洋佑監督は「この秋は、本気で上を狙っています」と手ごたえを感じている様子。「この夏にチーム力を上げて、9月、10月にピークに持っていけるようにします」と期待を抱かせるコメントをいただきました。鈴木翔-亀山のバッテリーを軸に、今秋の静岡を席巻する可能性は十分にあると思います。

<写真上/中学時代の投手経験を生かし、力強い投球を見せた亀山裕輝(聖隷クリストファー)>
<写真下/シャープなスイングと俊足を併せ持つ鈴木寛也(聖隷クリストファー)>

※聖隷クリストファー・鈴木翔太の記事はこちらも!→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2011/06/post-df30.html

 

■聖隷クリストファー

■湖西

1番 中堅 鈴木寛
2番 二塁 河合
3番 右翼 鈴木大
4番 投手 亀山
5番 一塁 桶田
6番 捕手 石塚
7番 三塁 鈴木洸
8番 左翼 鈴木敏
9番 遊撃 吉村
1番 一塁 渡辺
2番 右翼 山本
3番 中堅 橋本
4番 遊撃 前田
5番 投手 菅沼
6番 捕手 村上
7番 左翼 宇藤
8番 三塁
9番 二塁 牧野
投手:亀山-森下

投手:菅沼

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2011年8月 9日 (火)

2011甲子園観戦記

 今年も甲子園に行ってきました。静岡高は惜しくも敗退しましたが、静岡の野球を応援する身としては、超贅沢な1日を堪能しました!

 静岡高は序盤から習志野・泉沢涼太の速球に押されていましたね。静岡高の各打者は本来のミートポイントで捕まえることができていませんでした。しかも、ボールスリーのカウントから、いいボールがきますので捉えどころがなかった印象です。

 守りの面でも、習志野の足のプレッシャーがスタンドにもヒシヒシと伝わってきました。「恐怖感」とでもいうのでしょうか。足を封じるためには、塁に出さないのが一番ですが、静岡高の原崎匠人は走者を出しながらも得点を与えない粘り強い投球が身上。「原崎の良さ」を出しづらい相手だったのが残念でした。

1108072 第3試合では帝京が登場。帝京は東海大翔洋中出身の渡邉隆太郎がベンチ入り。初回からブルペンで肩を作り、中盤以降は腕をビュンビュンと振って全開モード。僕は、試合展開を見つつ、渡邉の動向を凝視していましたが、最後まで登板なし。ブルペンで見る限り、体にキレがあったので、次戦以降の登板に期待です。

1108071

 さらに、第4試合では、裾野シニア出身の坂上泰斗(山梨学院大付)が出場しました。第2打席では、気迫のヘッドスライディングで1点をもぎとると、第4打席では二塁打。バネを感じさせるスイングが魅力です。例年、練習試合で静岡遠征があるチームですので、ぜひ再度、見たい選手でした。

<写真/初めて甲子園の土を踏んだ帝京・渡邉隆太郎(写真上)と山梨学院大付・坂上泰斗(写真下)>

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2011年8月 4日 (木)

甲子園で期待したい静岡県出身選手!

 静岡高の対戦チームが習志野に決まり、いよいよ甲子園モードに入ってきました。本日発売の『甲子園2011』(朝日新聞出版)を見て、まず探したのは静岡県出身選手。静岡高以外では、帝京・渡邉隆太郎(180cm80kg、左投左打)、横浜・金原悠真(180cm79kg、右投右打)、山梨学院大付・坂上泰斗(185cm81kg、右投右打)の3選手です。

1108041 渡邉は僕のブログでも東海大翔洋中時代から取り上げてきた投手。帝京はエース・伊藤拓郎が中心で回ると思いますので、勝ち上がって連戦になってきたとき、チャンスがあるはず。個人的には今夏の予選で4打数2安打をマークしたバッティングが楽しみです。

 金原は浜松シニア時代から大型捕手として活躍。横浜でも1年春から出場した逸材です。甲子園では背番号12ですが、ぜひ出場を楽しみにしています。

 そして、坂上は裾野シニア時代、中本聖エリヤ(静岡商)、平川真大(静岡高)らとともに夏の日本リトルシニア選手権大会で全国3位を経験。プロを狙える大型外野手として将来性が高いです。

 この3選手のうち、渡邉と坂上は静岡高と同じ大会2日目に出場します。静岡高の選手同様、この3選手たちのプレーも見逃せません!

(写真/渡邉隆太郎(帝京)はどんな場面で出場があるのか?>

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2011年8月 2日 (火)

私的2011静岡大会ベストナイン!

Nagahashi_4

Moriguchi

Yamada

Nakazawa

Abe

Tsujimoto

Takasaki

Ishikawa

 静岡高の優勝で幕を閉じた今年の県大会。今年も、多くの試合を球場やテレビで見ました。そこで、恒例となった「静岡ベストナイン」を選出。1回戦から決勝戦まで足繁く球場に通い詰めたHさんにも究極の9人を選んでもらいました。

栗山 まずピッチャーからですが、悩みました…。

Hさん 私も同感です。野村亮介(静清)は準々決勝で敗れましたが、甲子園で見たかったです。センバツ後の足首のケガが心配されましたが、貫禄のピッチングでした。

栗山 磐田東を決勝に導いた阿部智弘、僕のブログで紹介した小林弘郁(沼津市立)もいて。あと、柏熊史哉(掛川西)も躍動感があって良かったですね。ですけど、僕は最終的には長橋伴将(富士市立)に決めましたよ。初戦の富岳館戦で完封、2回戦の浜松江之島戦で8回無失点、さらに3回戦の浜北西戦では延長15回を1失点。4回戦の静清戦は3点を失いましたが、ボールのキレと制球力の良さは見事でした。

Hさん 私は阿部ですね。負けましたが、決勝は阿部のベストピッチだったと思います。静岡高の4番・小川拓真に対して、丹念に低めを攻めていた。それを、小川がまたしっかり見極めてくるんですよね。見ごたえがありました。春にも見ましたが、この夏の阿部には旬の選手の勢いがありましたね。

栗山 野手はどうでしょう。今年は活躍した2年生が多かったですね。僕も、ベストナインの野手8人中、6人が2年生になりました。なかでも地味ですが、中村元紀(三ケ日)は秋以降も追いかけていきたい選手です。見るからに足の速そうなユニフォーム姿で、雰囲気がいいです。脚力があるので内野ゴロで相手のミスを誘い、広角にもシャープに振り抜けます。早く秋の大会で見たいです。

Hさん 三ケ日では一塁手の飯田祐大もよかったですね。三ケ日は中学から同じチームでやっていた選手が多かった。その独特の結束力や雰囲気も印象的でした。一塁手は、最後まで、小川と飯田、どちらにしようか悩みました。

栗山 遊撃手、三塁手も悩みませんでしたか? 特に三塁は、齋藤大輔(磐田東)、松田修治(静清)や大井健都(掛川西)など人材豊富だった。僕は、来年の静岡高校野球界を引っ張って行ってほしい選手として中澤彰太(静岡)を推しました。甲子園でのバッティングに注目です。

Hさん 私は、サイクルヒットを記録した垣東亨(静岡南)。投手としても、野手としてもフル回転でした。弟の垣東佑(清水西)は来年の注目選手ですね。

栗山 外野は石川智樹(静清)がかぶりましたね(笑)。打って走って守れる。秋からはマークが厳しくなりそうですが、そこで結果が出せるか。甲子園も楽しみですが、秋の大会も楽しみですね。

Hさん そういえば、栗山さん、来年は静岡の高校野球をもっと楽しめる企画を考えているとか?

栗山 予定は未定ですが、新しいことを考えています。来年の夏をお楽しみに!

【栗山司のベストナイン】

<投手> 長橋伴将(富士市立・3年)
<捕手> 岡部僚(磐田東・2年)
<一塁手> 森口壽樹(磐田東・2年)
<二塁手> 山田直(静岡・2年)
<三塁手> 中澤彰太(静岡・2年)
<遊撃手> 海野桃次郎(常葉学園菊川・3年)
<左翼手> 石川智樹(静清・2年)
<中堅手> 山内崇弘(掛川西・3年)
<右翼手> 中村元紀(三ケ日・2年)

【Hさんのベストナイン】

<投手> 阿部智弘(磐田東・3年)
<捕手> 加藤翔(静清・3年)
<一塁手> 小川拓真(静岡・3年)
<二塁手> 萩坂雅史(韮山・3年)
<三塁手> 垣東亨(静岡南・3年)
<遊撃手> 辻本一磨(飛龍・3年)
<左翼手> 石川智樹(静清・2年)
<中堅手> 高崎健太(常葉学園菊川・3年)
<右翼手> 高階隼(静岡・3年)

<写真>上から長橋伴将(富士市立)、森口壽樹(磐田東)、山田直(静岡)、中澤彰太(静岡)、阿部智弘(磐田東)、辻本一磨(飛龍)、高崎健太(常葉学園菊川)、石川智樹(静清)

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2011年8月 1日 (月)

中体連 磐田東中vs常葉学園橘中

★7月31日 静岡県中学校総合体育大会 野球の部 準決勝 清水庵原球場 晴 

  チーム
磐田東中 0 1 0 0 0 0 1 2
常葉学園橘中 0 0 0 0 0 0 1 1

 昨日は、「静岡中学BIG3」のうち、2人が対決。磐田東中・辻本宙夢(172cm66kg、右投左打)と常葉学園橘中・木村聡司(178cm68kg、右投右打)。安倍川中・國松歩(177cm67kg、右投右打)と並び、県を代表する本格派右腕です。

1108011

 この試合、光ったのは辻本のピッチングでした。辻本は小学生時代に「磐田スモールキング野球少年団」で活躍。磐田東中入学後、1年秋に全国大会出場の切符を勝ち取ると、翌春の全国大会では初戦敗退も快投を見せました。

 しかし、今春の県大会で見た辻本は、体つきこそ逞しくなりましたが、今一つ、迫力に欠けるフォームと球質の軽さが気になっていました。それが昨日、印象が180度、変わったのです!

1108012 春の選抜大会で見たよりも、ワンランク、いやツーランクほどスケールアップしている感じ。フォームに豪快さが増し、ストレートに力があります。さらに要所で決めるスライダーがキレます。常葉学園橘中打線に対し、まともに前に飛ばすことを許さない、圧倒的な威力。7回一死までノーヒッ1108013トに抑え込みました。あとは、いかに低めにボールを集める能力を高めるか。今月6日から始まる東海大会での投球が楽しみです。

 一方の木村はマウンドに上がりませんでしたが、ショートでフル出場。スイングスピードの速さと野生的な動きに身体能力の高さをあらためて感じました。

<写真上/磐田東中を初の東海大会出場に導いた辻本宙夢>
<写真中/常葉学園橘中を撃破し、喜びを表現する辻本>
<写真下/秋の全国大会での投球に期待したい木村聡司(常葉学園橘中)>

■磐田東中

■常葉学園橘中

1番 三塁 木村
2番 中堅 大場
3番 投手 辻本
4番 左翼
5番 遊撃 寺田
6番 一塁 加藤
7番 捕手 百鬼
8番 右翼 大石
9番 二塁 太田騎
1番 遊撃 木村
2番 二塁 道場
3番 三塁 小野寺
4番 投手 河島
5番 中堅 池谷
6番 捕手 浅場
7番 一塁 丸山
8番 右翼 手嶋
9番 左翼 秋山
投手:辻本 投手:河島-小野寺

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