県大会の1、2回戦で気になった選手②
高校野球の県大会、2日目は愛鷹球場へ。韮山vs常葉学園菊川、富士市立vs聖隷クリストファーの2試合を見てきました。
常葉学園菊川は、伊豆リトルシニア時代から注目していた遠藤康平(175cm66kg、右投右打)が9番セカンドで先発出場しました。第1打席でレフト前安打を放つと、第2打席ではレフトの右横(センター寄り)を鋭く抜いた二塁打。何よりフォームの形が良く、バットがスムーズに出てくるのが特徴です。まだ1年生。今後、パワーがついてきたらどんな強打者になるのか楽しみです。
一方、大敗を喫した韮山で一人、気を吐いたのが尾崎資樹(178cm75kg、右投右打)です。コンパクトなスイングから4打数3安打の活躍。相手投手にとっては、どこに投げても打たれそうな雰囲気がありました。
第2試合では全国クラスの投手へ成長する可能性を秘める聖隷クリストファーの鈴木翔太(181cm65kg、右投右打)が登板しました。しなやかな腕の振りから、高めのストレートで空振りをとれるのは好投手の証拠。しかし、おなじみのHさんによると「投球練習から疲れているように感じました。下半身に粘りがきかず、上半身の動きにブレがありました。連投の影響があったのでしょうね」とのこと。実際、6回に3安打、7回に4安打を浴びて逆転負け。攻撃面の走塁ミスを含め、聖隷クリストファーとして勝てた試合だったように思います。
試合後、鈴木翔はベンチ裏で涙を浮かべていました。思い出すのは2年前の秋。当時1年生だった静清・野村亮介は県大会の準決勝(東海大翔洋戦)で敗れ、悔し涙を流して、取材を受けていました。その後、野村はご存じのとおり、翌秋の東海大会で準優勝してセンバツへ。プロ注目投手へ成長を遂げました。僕は、そのときの野村と、今回の鈴木翔がすごくダブって見えました。
聖隷クリストファー・鈴木洋佑監督は「今日の翔太は、中盤以降、気迫だけで投げていた感じでした。来春、また見に来てください」。まだまだ体の線が細く、スタミナ面は今後の課題になります。それだけに、体をじっくり鍛えることができる、この冬が大事になります。どこまで自分を追い込んで、一回り大きな投手になって春を迎えることができるのか。僕は、今から楽しみにしています。さらに、鈴木監督によると、鈴木翔と同じ1年生で面白い左腕がいるとの情報も。こちらも、今から登場を待ちたいです。
<写真上/3打数2安打1打点の活躍を見せた遠藤康平(常葉学園菊川)>
<写真下/スリムな体型と腕のしなりに将来性を感じる鈴木翔太(聖隷クリストファー)>
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