静岡商、富士市立が東海大会へ!
本日の秋季高校野球静岡県大会は準決勝が行われ、静岡商と富士市立が勝利。静岡商は2年ぶり、富士市立は初の東海大会出場を決めました。今日は、現地で試合を観戦したHさんに詳細をレポートしてもらいます。
<島田球場>
静岡商4-1常葉学園橘
富士市立2-1静岡
常葉学園橘vs静岡商という、中部勢同士の対決となった第1試合。初回、静岡商は常葉学園橘先発・高橋遥人の立ち上がりを攻め、中本聖エリヤ、吉永祐太郎のタイムリーで2点を先制します。そのまま、リードを譲ることなく、4対1で静岡商が快勝しました。
静岡商の先発は昨日も4回途中から登板し、9回まで投げ抜いたエースの中本。好調とは言い難い内容で、7回、8回以外は毎回走者を背負いました。制球に苦労し、投げた球数は9回で150球を超えるほど。苦しそうな投球がずっと続きました。それでも、粘り負けずに11三振を奪い、6安打1失点でチームを勝利に導いたのはさすが。1年秋からエースとしてマウンドを守る中本の意地を見た気がしました。
先制のタイムリーを打ったり、そつのないフィールディングをこなすなど、総合的な野球センスの高い選手。東海大会でも投打で活躍が見たいです。
2試合目は、昨日、常葉学園菊川に圧勝し、夏の優勝校の実力を見せつけた静岡が登場しました。対するのは東部で唯一ベスト4に残った富士市立。下馬評では、静岡が有利という声が多かったかと思います。
2回、富士市立の先発・塚本智が突然制球を乱し、2死から3連続四球で満塁にすると、押し出し死球で静岡が1点を先制。その後、3回、4回にも静岡は三塁まで走者を進めるものの、得点は奪えず。1-0のまま迎えた7回、富士市立は1死一塁から横山達也が左中間にタイムリー二塁打を放ち同点とすると、さらに2死三塁から頼れるトップバッター・穂満勇斗が鋭く三遊間を抜くタイムリーを打ちついに勝ち越し。そのまま、富士市立が守り抜き、勝利を決めました。
富士市立の先発マウンドに立った塚本は不思議な投手でした。8安打に5四死球とピンチの連続ではあったんですが、終わってみれば1失点。「なんで打てないんだろう?」という声が客席からもちょこちょこ聞こえましたが、静岡は、静岡の野球をできないままでした。
富士市立は守りが堅いので、塚本がバックを信頼してどんどん投げていけるということもありますし、チームの要・穂満がうまく導いていたということもあると思います。しかし、塚本のすごくいいところというのは発見できないまま、試合が終了してしまいました。もしかしたら、静岡の打線もこんな気持ちかもしれません。ここらへんをひっくるめて、塚本の投球なのだと思います。
<写真上/勝利の瞬間、ガッツポーズを見せた中本聖エリヤ(静岡商)>
<写真下/試合終了後、喜びの涙を浮かべながらキャッチボールをする塚本智(富士市立)>
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コメント
三日後には決まり…市立が20世紀枠に入ったら快挙?一丸と成り戸栗野球を確立でしょうか?
長橋君の進路は…
投稿: 市民! | 2011年9月28日 (水) 22時10分