静清魂を貫く伊神祐児(三重中京大)
今月23日に東海地区大学野球の秋季選手権大会が開催されました。
●第1試合 三重中京大5-4日大国際関係学部
●第2試合 中部学院大6-2三重中京大
●第3試合 中部学院大5-4日大国際関係学部
残念ながら静岡代表の日大国際関係学部は2連敗。明治神宮大会につながる「中部地区王座決定戦」への出場はなりませんでした。
その日大国際関係学部を第1試合で破った三重中京大。主将を務めるのは静清工(現静清)出身の伊神祐児(167cm66kg、右投左打)です。なんといっても伊神の武器は脚力。50メートル5秒7の俊足で春の三重リーグで盗塁王を獲得しています。
伊神は第1試合、第2試合ともに1番センターとして出場しました。第1試合は3打数に終わりましたが、第2試合では3打数2安打の活躍。3打席目にセンター前安打を放つと、4打席目は持ち前の足を生かしてセカンドへの内野安打で存在感を示しました。
試合後、本人に直撃しました。まず、僕の目に入ってきたのは緑のタオル。緑といえば、もしかして…。「はい。静清のタオルです。大学に入ってから、ずっとこれを使っています」。堅実な守備と足を生かした機動力は、まさに静清らしい選手と言えます。静清魂を大学でも貫いているんだなと勝手に考えてしまいました。ただ、本人に高校時代の思い出を聞くと「寮生活が大変だったのが一番ですね」と苦笑いを浮かべていたのが印象的でした。
三重中京大は30日からの「中部地区王座決定戦」(愛知・瑞穂球場)に出場します。この大会で優勝すれば、明治神宮大会へ。三重中京大は来年度で廃校になるため、3、4年生のみでの戦い。今年、何としても全国大会に出場しておきたいところです。「今年の秋は絶対に神宮にいきたいです」。力強い言葉で締めくくってくれた伊神。大学卒業後は軟式野球の強豪・ニッセイで野球を続けるそうです。軟式球界でも伊神の足は大きな武器になるでしょう。
<写真/三重中京大で主将を務める伊神祐児>
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