明治神宮大会で見た静岡出身選手たち①~寺嶋寛大(創価大)編
先週末は神宮球場で明治神宮大会の準決勝、決勝を2日間に渡り見てきました。最初に大学の部で注目したのは興誠(現浜松学院)出身の創価大・寺嶋寛大(181cm81kg、右投右打)です。
この秋、1年生ながら全国大会常連校の正捕手の座を掴んだ寺嶋。経験がモノをいう捕手というポジションでここまで早く出てくるとは想像していませんでした。しかも、エース・小川泰弘(170cm74kg、右投右打)とバッテリーを組んだ8試合ではわずか3失点。小川の女房役として活躍を見せました。さらに、その後の関東地区大学野球選手権(明治神宮大会出場決定戦)では横浜スタジアムで本塁打を放つなど、チームの神宮大会出場にも大きく貢献しました。
約1年ぶりに見た寺嶋は体の逞しさに引きつけられました。普通、大学1年生がメンバー入りすると、どうしても華奢な体が目につくものですが、寺嶋の場合は逆に長身とガッチリとした体躯で目立っていました。と、同時に1年生とは思えない堂々としたプレーぶりも。いい意味で独特の雰囲気を持っているので、安心して見ることができました。
ここからはプレーの詳細について触れていきたいと思います。まず初回、愛知学院大の源田壮亮(176cm68kg、右投左打)に盗塁を許します。ボールが引っかかった感じでワンバウンド送球。源田の足が一歩速かったです。やり返すチャンスはすぐに訪れます。3回、再び源田が一塁からスタートを切ると、今度はノーバウンドの送球。寺嶋の強肩が勝ったシーンでした。その後は残念ながら盗塁を刺す場面は見られず。高校時代から感じていたのですが、地肩の強さを持ちながら、少し捕手としてはフォームが大きいです。今後、もう少しコンパクトな送球を身につけることができれば、相手走者をベースに釘付けにすることも可能でしょう。
また、寺嶋の屈強な体をアピールする場面が8回にありました。一死三塁の場面で相手打者がスイング。ここでキャッチャー前に転がったボールを寺嶋が捕ると、三塁から突入した走者を体でブロックします。厳しい体当たりでしたが、ボールをこぼさず、アウトに。寺嶋の長所を最大限に生かしたプレーでした。
一方、打撃面では3打数無安打。それでも、スイングに猛烈な速さがあり、横浜スタジアムのスタンドに叩き込んだという事実も納得できるものでした。一塁まで走っていく脚力も光りました。
特別ルール(タイブレーク)の末、愛知学院大にサヨナラ負けを喫した創価大。寺嶋にとって高校時代に出場が叶わなかった全国大会は大きな経験になったはずです。順調にケガなく、学年を上がっていけば、間違いなく2014年のドラフト候補に挙がる選手です。来年は機会があればリーグ戦にも足を運んでみたいです。
★寺嶋寛大(創価大)の高校時代の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/03/post-8aeb.html
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/07/post-0ca7.html
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/07/post-80db.html
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