2011年の「MVP」を発表!
2011年は残りわずかとなりました。今年も年末恒例も「栗山司のスカウティングブログMVP」を発表したいと思います。今年はおなじみのHさんと静岡野球を振り返りつつ、MVPを選出してみました!
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栗山 今年はちょっと難しかったです。県内のチームで目立った成績を残したのは、小学生、中学生のみでした。なので、僕は、愛知学院大を神宮大会準優勝に導いた浦野博司(浜松工出身)を選びたいです。
Hさん 浦野には浜松工時代にも話を聞いたことがあったとか。
栗山 その頃から140キロは計測していたのですが、穏やかというか、おっとりとした印象で、ここまでの選手になるとは想像もしてませんでした。今の浦野は高校時代から体つきはそれほど変わっていませんが、フォームの躍動感が抜群です。今年はエースとして、春は6勝無敗。秋は神宮大会では自己最速151キロをマークしましたから。しかも、速いだけでなく、制球力と投手術が高校時代より格段にアップしていると思いますよ。
Hさん 神宮大会で好投は見せてくれましたが、出番が少なかったのが少し心配です。社会人では1年目からバリバリ投げて、プロ入りを目指してほしいですね。
栗山 そうですね。セガサミーに行く予定とのことですので、最初からアピールして2年後のプロ入りを目指して欲しいです。
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Hさん 私は選ぶとしたら、野村亮介(静清)ですかね。センバツでは2回戦敗退ながら、日大三打線を相手に9回3失点の熱投。低めにコントロールされる140キロ台の速球に魅了されたファンやスカウトも多かった。
栗山 あれだけ身長があって、あの制球力はすばらしかったですね。でも、昨秋に三振を取りまくったフォークがセンバツから夏にかけて少なかったのは残念でした。ただ、インタビューをした際、本人に聞いたところでは、今年はフォークの調子が悪かったので、スライダーを多投していたそうです。社会人にいって、フォークの精度が上がればまた投げたいと。
Hさん 187cmから投げ下ろすフォークは今後必ず武器になると思いますよ。今年でもプロ志望届を出していれば、指名があったでしょうね。来年は三菱重工横浜に入社しますが、3年後にぜひ1位指名を受けるような投手になってほしいです。
栗山 冒頭でも言った通り、今年は、県内の高校、大学、社会人が全国大会で振るいませんでした。ただ、裾野シニアが日本リトルシニア野球大会で優勝、浜松南リトルは世界大会準優勝と次世代の選手たちの活躍が目覚ましかった! この選手たちが高校生になる頃、静岡野球のレベルはさらに進化すると思いますよ。
Hさん 進学する時に県内に残ってくれればいいんですけどねぇ…。
栗山 そこが問題です。でも、来年の高校1年生は近年にないぐらい逸材揃いになりそうですよ。
Hさん ボジョレーヌーボーみたいに毎年、10年に一度の出来とか言ってますね(笑)。でも、楽しみです!
栗山 また、ヤマハは広岡剛と松尾知之という10年間主力だった選手たちが退部しました。こちらも、新戦力に注目したいところです。
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