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2012年3月18日 (日)

練習試合 磐田東vsいなべ総合学園

★3月18日 練習試合 磐田東グランド 晴   

  チーム
いなべ総合学園 0 0 0 3 0 0 0 2 2 7
磐田東 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1

<投手>
いなべ総合学園:森本
磐田東:森口

 今日はプロのスカウトも注目する磐田東・森口壽樹(185cm100kg、左投左打)をチェックしてきました。森口を見るのは昨秋の西部大会以来。ひと冬を越えてどんな成長を見せているのか。相手は昨秋の三重県大会3位のいなべ総合学園。東海地区トップレベルの強豪が相手だけに、力を試すには絶好の機会でした。

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 立ち上がりから球数が多く、ストライクとボールがはっきりとしていました。それでも、ズドンと来る重さのストレートは昨秋よりキレが増している印象。特に、右打者の内角低めに入るクロスファイヤーは、いなべ総合学園の打者も手が出ませんでした。
 しかし、4回、二死二塁からタイムリーで1点を失うと、それから立て続けに連打を食らい、この回だけで3失点。一旦打たれだすと、投球のテンポが速くなり、「自分の間」ではなく、「相手の間」で投げている感じ。ここで大量得点を許すか、1点で食い止めるかで試合の流れは大きく変わるだけに、今後の課題になるでしょう。
 その後、7回まではランナーを出しながらも、無失点にしのぐも、8、9回に再び失点。いなべ総合学園の足を絡めたスキをつく野球に、森口が「独り相撲」をとっているように見えました。
 この日の球速は常時130キロ台前半から中盤で、最速は137キロ。3月で、小雨の降る寒い状況ということを考えれば、仕上がってきていると思います。また、サイドから投げるなど昨秋のような「技でかわす投球」は影を潜め、スリークオーターの角度から思い切り腕を振っているのは良かったです。

 一方、4番を打つバッティングでは、森口の凄さをあらためて実感。第1打席で、変化球をとらえると強烈なピッチャー返し。おしくも、相手ピッチャーの好プレーに阻まれましたが、ストレートを待ちながら、変化球にタイミングを合わせたセンスの良さが伺えました。
 続く第2打席はレフトフライ。第3打席は背中にあたるデッドボール。そして、第4打席はライト前安打。森口らしい強烈な打球が一二塁間を抜けていきました。

 良くも悪くも、その巨漢と豪快なプレーぶりで目立つ存在の森口。今日だけでなく、先週の試合でもデッドボールを食らうなど、春から夏にかけて相手マークがきつくなると思います。その中で、昨夏の県大会3本塁打以上の活躍を見せることができるのか。今年の磐田東は、主将・エース・4番とチームのすべての重責を担う、森口の状態が命運を握ってくると思います。

<写真/投げては左腕から130キロ台後半、打っては高校通算20本塁打の森口壽樹(磐田東)>

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