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2012年3月26日 (月)

春季大会 浜松開誠館vs袋井

★3月25日 第59回 春季静岡県高校野球西部地区大会 2回戦 掛川球場 晴時々天気雨

 チーム
浜松開誠館 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
袋井 1 0 0 0 0 0 0 1 × 2

<投手>
浜松開誠館:鈴木丈
袋井:山崎

 昨日は浜松球場と掛川球場で西部地区大会の2回戦が行われました。僕は下のレポート通り、浜松球場に行っていたのですが、知り合いのHさんは掛川球場に観戦に行っていたようです。面白い選手がいるとレポートを送ってくれました。

*             *            *

 181センチ左腕の鈴木丈久(浜松開誠館)が気になって、浜松開誠館vs袋井を見に、掛川球場に行ってきました。昨年の新聞で、「左スリークオーターからのクセ球でかわす」と紹介されていたのですが、今は上から投げているようですね。一見して、腕の振りがいいとかフォームがきれいだとかそういう一般的な誉め言葉が出てくる投手ではありません。ただ、回が進むごとにこの投手の良さを知ることになりました。

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 初回、無死一、二塁からエラーでピンチが拡大し、内野ゴロの間に先制点を奪われます。しかし、2回以降は毎回のようにエラーが出て走者を背負うも、落ち着いて後続を断ち、追加点を許しません。8回には、木村貴俊の犠牲フライで浜松開誠館が1点を奪い同点に。勢いは浜松開誠館側にあったので、もしかしたら…と思いましたが、その裏に力んだのか、先頭打者を四球で出すと、再びエラーで1点を失い、袋井が勝ち越し。そのまま、袋井が勝利を決めました。
 鈴木丈に袋井打線はかなり苦しめられましたが、特に球が速いとか魔球的な変化球があるわけではありません。ただ、制球がよく、低めに集まっていました。四死球も8回に1つ四球を出したのみ。フルカウントまでいくことがあっても、粘り勝てるんですね。フォームもスピード感やキレを感じるものではないのですが、少し腕が遅れてくるタイプに見えます。いい打球もあまり飛ばされないですし、球が重いのか、動いているのか。打者にとって嫌な特徴が多く、スタンドで見るよりも打席から見る方が特徴ある投手に見えたのではないでしょうか。
 何より、味方のエラーが頻発したにも関わらず(6つぐらいエラーが出てました)気持ちを切らさずに集中して投げられる精神力がいいと思います。この味方のエラーは本当にもったいなくて、8回2失点ながら、鈴木丈の自責点はゼロでした。つまり、エラーが出ていなかったら、勝っていたはずの試合だったんですよね。鈴木丈は打たせて取るタイプの投手だけに、バックの守備力は必要不可欠です。鍛え抜いて、夏には大物食いを期待したいところです。

*             *            *

 Hさんありがとうございました! 掛川球場もいい試合だったようですね。これから東部、中部が開幕すると、どこに行こうか本当に悩みそうです。

<写真/エラーに動じない精神力も魅力の鈴木丈久(浜松開誠館)>

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