「戦地に逝ったワセダのヒーロー 松井栄造の24年」展に行ってきました
6月23日から7月3日までの期間、磐田市立中央図書館の展示室で「戦地に逝ったワセダのヒーロー 松井栄造の24年」という展示が行われています。
松井栄造氏は1918年に浜松市で生まれ、浜松元城尋常小学校時代に全国少年野球大会に投手として出場し、優勝。中学進学時には争奪戦となりましたが、岐阜市立岐阜商(現県岐阜商)に進み、センバツで2度優勝、選手権でも優勝を果たします。
早稲田大に入学後は打者に転向し、華麗なプレーでファンを惹きつけ、日本代表にも選出されました。しかし、1941年、各国間の緊張感が高まりつつある中、松井氏は繰り上げ卒業が決定。就職するも、10日ほどで軍からお呼びがかかり入隊。1943年には中国で戦死しました。
展示では、松井氏の24年という短いながらも精一杯に生きた人生を写真や手紙、記念のものなどで紹介。岐阜商のエースとして甲子園で大活躍した時代の展示物は、当時の甲子園優勝メダルや記念ボールなど、甲子園の歴史も感じることができます。松井氏の決め球であるカーブは、落差が90センチ以上あるともいわれ、あだ名が「三尺」になったというエピソードには、ちょっと興奮しました。その後の、早稲田大での活躍も写真や成績から伺い知ることができ、当時、大人気だった東京六大学野球にあって、スターの一人が松井氏であったことがわかります。
後半の展示は、松井氏の戦地からの手紙や、近親者などとのやり取りで構成。読書とハーモニカが好きな、あまりに普通の青年の手紙に、戦争の痛ましさ、平和の尊さが胸に迫りました。
来週の火曜日で会期が終了となってしまいますが、足を伸ばす価値のある展示です。お近くの方はぜひ見に行ってみてください! 入場は無料で、詳しいパンフレットもいただきました。
★磐田市立図書館
http://lib.city.iwata.shizuoka.jp/
休館日、開館時間はこちらでチェックしてください!
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