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2012年6月

2012年6月29日 (金)

「戦地に逝ったワセダのヒーロー 松井栄造の24年」展に行ってきました

Matsui

 6月23日から7月3日までの期間、磐田市立中央図書館の展示室で「戦地に逝ったワセダのヒーロー 松井栄造の24年」という展示が行われています。

 松井栄造氏は1918年に浜松市で生まれ、浜松元城尋常小学校時代に全国少年野球大会に投手として出場し、優勝。中学進学時には争奪戦となりましたが、岐阜市立岐阜商(現県岐阜商)に進み、センバツで2度優勝、選手権でも優勝を果たします。
 早稲田大に入学後は打者に転向し、華麗なプレーでファンを惹きつけ、日本代表にも選出されました。しかし、1941年、各国間の緊張感が高まりつつある中、松井氏は繰り上げ卒業が決定。就職するも、10日ほどで軍からお呼びがかかり入隊。1943年には中国で戦死しました。

 展示では、松井氏の24年という短いながらも精一杯に生きた人生を写真や手紙、記念のものなどで紹介。岐阜商のエースとして甲子園で大活躍した時代の展示物は、当時の甲子園優勝メダルや記念ボールなど、甲子園の歴史も感じることができます。松井氏の決め球であるカーブは、落差が90センチ以上あるともいわれ、あだ名が「三尺」になったというエピソードには、ちょっと興奮しました。その後の、早稲田大での活躍も写真や成績から伺い知ることができ、当時、大人気だった東京六大学野球にあって、スターの一人が松井氏であったことがわかります。
 後半の展示は、松井氏の戦地からの手紙や、近親者などとのやり取りで構成。読書とハーモニカが好きな、あまりに普通の青年の手紙に、戦争の痛ましさ、平和の尊さが胸に迫りました。

 来週の火曜日で会期が終了となってしまいますが、足を伸ばす価値のある展示です。お近くの方はぜひ見に行ってみてください! 入場は無料で、詳しいパンフレットもいただきました。

★磐田市立図書館
http://lib.city.iwata.shizuoka.jp/
休館日、開館時間はこちらでチェックしてください!

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2012年6月24日 (日)

練習試合 掛川西vs健大高崎

★6月24日 練習試合 掛川西グランド 晴   

 チーム
健大高崎 0 0 1 1 0 0 0 2 0 4
掛川西 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

 現在、高校野球界でもっとも注目を浴びる健大高崎(群馬)が静岡県にやってきました。健大高崎は昨夏の甲子園に初出場すると、今春のセンバツではベスト4に進出。さらに先月の関東大会では帝京(東京)、東海大甲府(山梨)、埼玉栄(埼玉)、関東一(東京)といった並み居る強豪を倒して優勝。急激に力を伸ばしている新鋭です。

 23日は飛龍と試合を行い、この日は掛川西と対戦。健大高崎と言えば、とにかく塁に出たら走り、機動力で得点を重ねていく野球。選手個々の力もありますが、戦術面の上手さが際立っているチームです。実は昨年の5月にも健大高崎と掛川西は練習試合を行っています。そのときの記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2011/05/post-bb4a.html
 健大高崎の青栁博文監督は掛川西の足を絡めた野球が参考になったそうで、その後の快進撃にもつながりました。

 昨年は享栄(愛知)のグランドで行われましたが、今回は掛川西のグランド。新風を巻き起こす強豪を一目見ようと、ネット裏には多くのファンが集まりました。

1206241

 健大高崎の先発はエース左腕の三木敬太(170cm68kg、左投左打)。腕の振りが鋭く、打者の手元で伸びるストレートのキレ味。ちょっと県内では見ることのできない質の高い球でした。4回まで投げて被安打1、無失点。その1本を掛川西で放ったのが大井健都(177cm72kg、右投右打)でした。

 大井は投げても130キロ台後半の速球とスライダーを駆使し、7回まで2失点の好投。8回にピンチを迎えた場面で飯塚拓哉(175cm69kg、左投左打)と交代しましたが、健大高崎相手に堂々としたピッチングを見せてくれました。

1206242 この試合、「さすが健大高崎」と唸るプレーを魅せてくれたのがトップバッターの竹内司(178cm70kg、右投左打)。2打席目にセンター前に安打で出塁すると、4球牽制をもらい、完全に足を警戒されている中、直後に二盗成功。さらに、盗塁で三塁に進み、次打者のライトフライで生還。ヒット1本で、1点を奪ってしまう、まさに「健大野球」の申し子でしょう。さらに、竹内は3打席目にライト線を破る2塁打。シャープなスイングに俊足、野球センスを兼ね添え、打席に立つと、思わずワクワクと期待してしまう選手です。

 現在、発売中に『高校野球小僧』では健大高崎を特集しています。青栁監督によると「かなり核心に迫った内容になっています」とのこと。詳しくはこちらをご覧ください。→http://kozo.weblogs.jp/kozo/2012/06/2012-9b3e.html
 ちなみに、今回も、全国49地区有望選手のページでは、静岡を担当しました。多くの期待の選手を紹介しましたので、ぜひ読んでください!

<写真/健大高崎を牽引するエース・三木敬太(上)と1番打者・竹内司(下)>

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2012年6月23日 (土)

夏の静岡県大会の組み合わせが決定!

Tyusenkai_2

 今日は第94回全国高校野球選手権静岡大会の組み合わせ抽選会が行われました。会場となった静岡市民文化会館大ホールは選手・関係者・保護者・一般ファンで溢れ、熱気ムンムン。一般席は立ち見が出るほどで、119校のクジの番号が読み上げられる度に、盛り上がりました。
 中でも会場がどよめいたのは、常葉学園橘が2回戦でシード校の東海大翔洋と当たる場所に決まったとき。強豪校のあまりに早い激突が予想されます。また、抽選前に壇上で拝み、柏手を打った三島が1回戦を勝てば静岡と当たる位置を引き当てると会場には笑いが。恐るべき強運(?)でした。
 初出場となるオイスカは吉原工と対戦することが決定。春の県大会に出場しているチームを相手に、オイスカがどんなプレーを見せてくれるのか、注目したいですね。
 その他にも、注目カードや見逃せないカードがいっぱいあります。組み合わせを見て、予想をしたり、激論をかわしたり、開幕までの2週間を楽しみに待ちたいです。

 ちなみに、僕の注目しているカードは伊東商vs伊東です。伊東の好打者・前島賢人と伊東商のドラフト候補右腕・竹安大知の最後の対決は見逃せません。
 知り合いのHさんは、「川根vs小山の左腕対決を見に行きたいです。川根のエース・小平倫敬は抽選にはちょっと緊張したそうですが、絶対勝ちますと気合が入ってましたよ」とのこと。
 3年生にとっては最後の夏です。悔いの残らないように、全力を出し切ってほしいですね。

 組み合わせ・日程は静岡朝日テレビのサイトに早速掲載されています。

★2012全国高校野球選手権静岡|静岡朝日テレビ
http://yakyu.satv.co.jp/

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2012年6月22日 (金)

韮山に注目1年生が登場!

 今年の1年生はかなり豊作だと色々な方面から聞きます。最近も知り合いのHさんからこんなお便りが届きました。

※              ※             ※

Kudo

 韮山のセカンドを1年生が守っていましたよ。打順は1番です。韮山は部員数が多く、例年ベンチ入りする1年生もほとんどいませんが、今年はレギュラーに1年生が入ることになりそうです。
 その1年生は工藤祐二朗。体は大きくありませんが、スルガマリンボーイズではショートを守り、キャプテンも務めていたそう。韮山入学後、初めて出場した練習試合でいきなり本塁打を打つなど、「もっている」1年生。
 試合ではセカンドとして、捕ってから投げるまでが早く、ショートの土屋祐人との連携がバッチリでした。コンビネーションで華麗に併殺を完成させた時には、観客からも「おおーっ」と歓声が上がるほど。
 バッティングでは、とにかくどんなボールでも拾ってしまう。バットコントロールがいいんでしょうね。ボール球でも簡単に当ててしまうので、夏の大会などで経験を重ねて、もっと見極めて打てるようになれば、安打製造機になれる素材だと思います。

 レギュラーに1年生が入ることで、上級生にも刺激になるでしょう。昨夏のベスト4メンバーが残っているだけに、今夏は韮山に注目していきたいです。

※              ※             ※

 Hさんありがとうございました。韮山で1年生のレギュラーは過去にほとんどいないと小雀浩一郎監督から聞いています。そこからも工藤の能力の高さが感じられますね。
 明日はいよいよ抽選会です。今夏はどんなドラマが繰り広げられるのか、ワクワクします。

<写真/バットコントロールの良さが目を引く工藤祐二朗(韮山)>

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2012年6月21日 (木)

amazonから「静岡高校野球2012」をご注文いただいた皆様へ

 amazonでの発売日が17日となっていましたが、遅延して本日から発送が始まったそうです。多大なご心配、ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした。
 本を売ることを決めた時は他に全く販売ルートがなかったので、amazonの委託で売ることにしましたが、その後に谷島屋書店さんで取り扱っていただくことが決まり、amazonで予約していただいた方よりも実店舗で先に手に入ることになってしまったこともお詫び申し上げます。
 来年以降も本を出すとしたら、インターネット販売については考えて利用したいと思います。(他県から求めて下さる方がいる以上、どんな形でもインターネット販売はしたいと考えています)

 また、店頭に並ぶ日は決まっていませんが、書泉グランデ(東京都千代田区神田神保町)、アマノさん(浜松市中心)、焼津谷島屋さん(焼津市中心)、戸田書店さんの県内店舗にて取り扱っていただくことになりました。詳しく決まり次第、またブログにてお知らせします。在庫が切れていた谷島屋書店さんの店舗では今週末から来週にかけてまた店頭に並び始めるので、そちらもよろしくお願いします。

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2012年6月18日 (月)

磐田東出身・阿部智弘が新人戦で好投!

 先日、愛知大学リーグの新人戦で、昨夏の県大会準優勝投手、日本福祉大・阿部智弘(磐田東出身)が先発するという情報をキャッチし、会場の愛知産業大のグランドに向かいました。

1206181

 阿部は大学入学後、足の故障で出遅れましたが、リーグ戦の終盤にデビューを果たしました。リリーフで4試合に登板し、1勝0敗防御率1.36をマーク。そして、この日の新人戦2回戦では先発マウンドへ。

 初回、1番打者を打ち取ると、2番打者には死球を与え、ランナーを出します。ここで阿部は、得意の牽制。最初の1球は間一髪でセーフ、すかさず2球目を一塁へ投じると、今度はランナーを一二塁間に挟み込みます。惜しくも、アウトにできませんが、動きの速い牽制は舞台を大学野球に変えても健在でした。

 腕の位置は、サイド気味。そこから、キレのあるストレートがピシャリと低めに決まります。球速的な数字は出ていなくても、ピンポイントに決まるので、打者は対応できず。しかもシュート回転で入り、左打者は特に苦労していました。初回から3回までを無失点。打者10人に投げ、無安打、3奪三振の快投を見せました。正直、もっと見たかったのですが、新人戦は多くの選手を試す場です。完投する姿を見るのはリーグ戦までとっておきます。

 試合後、阿部は「高校時代と投げるときの意識は変えていません。ただ、高校3年の夏が終わり、そこから投げていない間に、スローカーブだけ、投げ方を忘れてしまいましたが…。投球スタイルは変わりません」。また、将来は英語の教師を目指しているといいます。「でも、大学の上級生になって、もっと上のレベルを目指せるなら、そこで考えてもいいかなと思っています」。
 日本福祉大は、伝統的に走り込みで選手を鍛え上げるチーム。卒業生には中日の浅尾拓也がおり、現役の先輩には、阿部と同じ左腕でドラフト候補の西光大もいます。体力をつけながら、見て学ぶこともできる絶好のチームに入ったと思います。この秋は、一気にブレイクし、チームを1部に導いてほしいです。この日の球のキレ、制球力、投球術なら、リーグ戦で3、4勝を稼げると思います。期待しています!

<写真/昨夏の県大会では抜群の安定感で磐田東を準優勝に導いた阿部智弘(日本福祉大)>

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2012年6月16日 (土)

『静岡高校野球2012』の注文について

 ありがたいことに、『静岡高校野球2012』に注文が殺到しており、現在、僕の手元にも在庫がほとんどない状況になっています。本日までに10冊以上で直接ご注文をいただいている方の本は確保しておりますので、早々に発送いたします。ただ、今後のご注文はまた本が刷りあがってくる22日(金)以降の発送となってしまいますので、ご了承ください。

 谷島屋書店、amazonではまだ在庫がありますので、そちらをぜひチェックしてみてください!

 少人数で、手探りで作った自費出版の本を、こんなにも多くの人に求めていただいて、感無量の思いです。周りから色々と手助けや、ありがたいお話があり、静岡の高校野球ファンの多さも実感します。感謝の一言しかありません。
 購入していただいた方は、ぜひ、県大会にも持ってお出かけください! 球場で、『静岡高校野球2012』を読んでいる方を目撃したら、また感激してしまいそうです。

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2012年6月15日 (金)

『静岡高校野球2012』は谷島屋で買えます!

 『静岡高校野球2012』の発売が間近に迫ってきました。現在、amazonでは予約を受け付けていますが、どうにか直接手にとってもらう方法はないかと模索していました。そして、ついに静岡在住の方にはおなじみの谷島屋さんに置いてもらえることが決定しました! しかも全店舗に置いてもらえるとのこと。早ければ、今週末にもお店に並ぶそうです。僕も並んでいる様子をチェックしに行きたいと思います(笑)

★谷島屋書店
http://www.yajimaya.co.jp/

★谷島屋書店ツイッター
https://twitter.com/yajimaya1872

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2012年6月14日 (木)

練習試合 川根vs掛川西

★6月13日 練習試合 島田球場 曇り(ナイター)   

チーム
川根 0 0 0 0 0 2 0 2 0 4
掛川西 0 0 2 0 0 0

3

0 × 5

 夏の静岡県大会まで1カ月を切りました。そんな中、ちらほら、1年生がレギュラーを奪おうかという話も聞くようになってきました。ノビシロという言葉が三度の飯より好きなHさんが1年生のレポートを送ってくれました。

※                    ※                  ※

Harada

 掛川西のショートを1年生が守っているという情報を聞いて、島田球場に川根との練習試合を見に行ってきました。噂の1年生・原田将太は確かに8番ショートで出場。ノックでもショートの選手に注目していて、「あれかな?」と思う選手はいたのですが、全く1年生らしくなく、これがまた上手いので確信が持てませんでした。しかし、結局、その選手が原田でした。
 原田は守備範囲が広く、センター方面から、三遊間を破るかという当たりまでカバー。肩もいいので深い位置からでもしっかりアウトが取れます。そして、いい意味で1年生ぽさが全くなし。佐藤光監督が「ハートがいい」と言う通り、すでに3年生のような雰囲気なんですよ。ピンチの場面でも落ち着いて処理できるし、指示も遠慮なし。体は170cm57kgとまだまだですが、今後が楽しみな選手がまた出てきました。
 打撃でも1打席目にレフトオーバーの二塁打を放ち、2打席目、3打席目は四球を選ぶなど2打数1安打。選球眼がよさそうです。

Kodaira

 何しろ、この日、掛川西は13三振。スタメンで三振をしなかった選手は原田だけだったんですよ。西部屈指の強打線を誇る掛川西打線から8回で13三振を奪ったのは川根のエース・小平倫敬。初回以外は毎回ランナーを背負い、二桁安打を浴びる苦しい展開で5失点となったものの、この奪三振数はすごいですよ。右打者の内角に食い込むスライダーが有効で、三振は右打者からが多かったです。制球は荒れ気味でしたが、空振りの取れるストレートも魅力。最近気になっていた選手ですが、この結果にはびっくりしました。

※                  ※                 ※

 Hさん、ありがとうございました! 4月からHさんが話す内容の6割ぐらいを占拠していた小平が楽しみな結果を出しましたね。僕も掛川西は近々見に行く予定なので、原田をチェックしてこようと思います。

<写真上/1年生にして名門校のレギュラーを奪取した原田将太(掛川西)>
<写真下/ベストメンバーの掛川西から13三振を奪った小平倫敬(川根)>

■川根

■掛川西

1番 三塁 久保野
2番 中堅 田旗
3番 二塁 笹木
4番 一塁 村松
5番 捕手 松下
6番 左翼 大村
7番 遊撃 鈴木
8番 投手 小平
9番 右翼 広岡
1番 中堅 榛葉
2番 二塁 佐伯
3番 右翼 白木原
4番 一塁 岡本
5番 捕手 栗田
6番 左翼 老川
7番 投手 大井
8番 遊撃 原田
9番 三塁 石井
投手:小平

投手:大井-中野-上村-飯塚

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『静岡高校野球2012』の目次

 本日、本が到着し、発送作業にうつる予定です。僕もできあがった本を見るのが楽しみでワクワクしています。その前に、問い合わせが多かった、本の内容についてお知らせしたいと思います。以下が『静岡高校野球2012』の目次となります。(全チーム紹介はありませんのでご注意ください!

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2012年必見プレーヤー100
2012年夏・静岡の展望
スーパー1年生を探せ!
<特別寄稿>安倍昌彦の2012年春の静岡県大会・ 観戦記

注目選手に聞く! 10の質問
竹安大知(伊東商)
穂満勇斗(富士市立)
中澤彰太(静岡)
中本聖エリヤ(静岡商)
森口壽樹(磐田東)
鈴木翔太(聖隷クリストファー)

特集 復活に期す夏
(1) 韮山
韮山にしかできない野球
普通の高校生が目指す、日本一の野球部

(2) 東海大翔洋
取り戻せ! TOKAIのプライド
【縦縞を愛する男・弓桁義雄の決意】

(3) 岩本喜照(常葉学園菊川)
あの日、上がれなかったマウンドへ。
~最も早くスポットライトを浴びた右腕の軌跡

名将の知恵
~第1回 甲子園春夏通算8回出場・上村敏正

静岡高校球児のための進路相談室

俺にも言わせろ!
藤田憲右さん(トータルテンボス)特別インタビュー

静岡高校野球レジェンド
日章学園vs興誠
夏の嵐
~22安打を浴びながらも初陣を飾った興誠の奇跡~

静岡回顧録
<第1回> 昭和53年センバツ 浜松商優勝

静岡高校野球推薦図書・編集後記

あの選手はどこへ? 昨夏を盛り上げた選手の進路リスト(裏表紙)

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以上です。

 冒頭にも書きましたが、全チーム紹介がないのでご注意ください。一人で全チームのチーム取材をするのは無理だという物理的な理由です。静岡はスポーツ紙の静岡版が非常に充実しているので、県内の方はぜひスポーツ紙の全チーム紹介をチェックしてください。県外の方は申し訳ないです。2012年必見プレーヤー100で、静岡にはこんな選手がいるよということを知ってもらえれば嬉しいです。

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2012年6月13日 (水)

常葉菊川出身・萩原(愛知学院大)が初戦突破!

 昨日、大学選手権が開幕しました。残念ながら静岡学生リーグの大学は出場していないものの、静岡の高校を出て全国にはばたいて行った選手が多く出場しています。10年前は関甲新マニアだった知り合いのHさんが静岡出身選手のレポートを送ってくれました。

※                 ※                  ※ 

1206121

 昨日、東京ドームの第3試合は愛知学院大vs上武大でした。愛知学院大は昨年まで浜松工出身の浦野博司がエースでしたが、今春エースとなったのは常葉学園菊川出身の3年生・萩原大起。春にはMVPに輝く大活躍だったので、観戦するのを楽しみにしていました。
 萩原はもちろん、先発として登板。初回はストレートで押しましたが、球速は130後半でも重さを感じました。詰まった内野ゴロで3者凡退の立ち上がりを見せると、2回以降は変化球を交えつつ、粘りのピッチング。調子はそこまで良いように見えませんでしたが、大事な場面ではしっかり打ち取ってくるイメージでした。結果は5安打1失点完投。1失点もアンラッキーな安打や、エラーが絡んでのものだったので、エースとしての役割はしっかり果たしてチームの勝利を引き寄せました。
 印象に残ったのはフォークで、もちろん空振りも取れるし、打ち取る時にも使っている様子でした。このフォークに上武大は苦労していましたね。
 高校時代は、公式戦で実力が発揮できていないように見えた萩原。それがこんな大舞台で、得点圏に走者を置いても、落ち着いて一つ一つアウトを重ねていく大人の投手に変貌。大きな成長を見せてくれました。昨年の浦野から感じたような「エースのオーラ」を萩原からも感じました。

 愛知学院大は昨夏の県優勝投手・原崎匠人(1年・静岡高出身)もおり、春のリーグ戦から早速登板しています。しかし、昨日は萩原の好投もあり出番はなし。ノックの時や試合中にちょこちょこ見かけましたが、なんだか愛知学院大のユニフォームがやたら似合っていました。次戦での登板に期待です。

 第4試合は東北福祉大vs関東学院大で、辻本一磨(1年・飛龍出身)が楽しみでした。東北福祉大という名門において、1年生からリーグ戦に出場しているとか。しかし、パンフレットに名前は記載されているものの、直前に登録抹消となったことが、パ1206122ンフレットに挟まれていた最新の登録情報の紙に書かれていました…。東北福祉大は全国大会に出る機会が多いので、秋でも来年でもまた楽しみに待ちたいと思います。でも、辻本のノック見たかったです…。
 ただ、東北福祉大のスタメンには7番サードで勝又稔生(3年・飛龍出身)が名前を連ねていました。安打はありませんでしたが、渋く働いていたので、次戦でも勝利に貢献してほしいですね。勝又の高校時代の記事はこちらです。→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2009/07/post-aede.html

※                 ※                  ※ 

 Hさん、ありがとうございました! そのほか、今回の大学選手権のメンバー表に名前が入っていたのは以下の選手です。静岡県勢、頑張ってほしいですね。
 国際武道大・香田将平(東海大翔洋出身)、上武大・池谷大樹(藤枝明誠出身)、創価大・久保亮輔(三島出身)、寺嶋寛大(興誠出身)、岡崎眞世人(常葉学園菊川出身)、愛知学院大・梅田恵介(静岡市立出身)、三重中京大・湧川雄平(藤枝明誠出身)、福井工大・西村燿(静清出身)、立命館大・渡邊敬介(掛川西出身)、宮本剛(浜松商出身)、小石昴幸(興誠出身)、西日本工大・早川顕一(常葉学園橘出身)。

<写真上/全国の舞台で持ち味を発揮した萩原大起(愛知学院大)>
<写真下/高校時代から野球センスが際立っていた勝又稔生(東北福祉大)>

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2012年6月11日 (月)

ヤマハ、9年連続36回目の都市対抗へ!

1206101_2  

★6月10日 第83回都市対抗野球東海地区2次予選代表決定(敗者復活)トーナメント 岡崎市民球場 晴   

    チーム
三菱重工名古屋 1 0 1 0 0 0 0 0 0 2
ヤマハ 0 1 1 4 0 0 0 0 × 6

 昨日は都市対抗予選の最終日、ヤマハvs三菱重工名古屋の試合を見てきました。東海地区、最後の一つの枠を争う一戦。1球1球目の離せない、「これぞ社会人野球」という、しびれる戦いでした。

 ヤマハはフェリペ・ナテルが先発。ところが、際どいコースを三菱重工名古屋の各打者にことごとく見送られ、苦しい立ち上がり。初回に1点を失います。その嫌なムードを打ち破ったのはベテランの嶋岡孝太。レフトフライかと思った打球がグングンと伸び、スタンドへ。気迫でもっていた一撃でした。
 直後の3回、2番手の戸狩聡希がタイムリーを浴びるも、その裏、長谷川雄一のタイムリーで同点に。さらに4回、永田英之のタイムリーなど6安打を集中し、一挙4点。ヤマハらしい、一気に畳みかける怒涛の攻撃でした。

1206102 4点のリードを奪い、6回からマウンドに上がったのは2年目の武内仁志。この武内の投球が圧巻でした。9回まで投げて、2安打無失点、5奪三振の快投。武内の良さは185センチの長身から角度があり、140キロ台の速球で押せることです。特に左打者へのインローは、ストライクかボールか審判を泣かせるギリギリのコースへ。打者が手を出したとしても、まともに前に飛ばすことのできない球質の重さがあります。
 この日の投球なら、今すぐにでもプロの1軍でセットアッパーあたりを任せても十分に活躍できると思いました。同じく、2年目の石山泰稚もドラフト候補として急上昇中ですが、武内も本大会の活躍如何では、可能性はあるでしょう。

1206103

 今大会、苦しみながらも最後は4連勝で東京ドームへの切符を手にしたヤマハ。第6代表ということで、補強選手への期待はあまりできませんが、右島学監督が「ウチのチームは、もっているポテンシャルは高い」というように、選手個々の力は全国トップクラスです。  粘り強い戦いで、チームとして徐々に力をつけていった印象があるだけに、本大会では優勝を狙って欲しいです!

<写真上/4イニングを無失点に抑えた武内仁志(ヤマハ)>
<写真下/優秀選手賞を受賞した嶋岡孝太(ヤマハ)>

■三菱重工名古屋

■ヤマハ

1番 左翼 山田敬
2番 三塁 薮花
3番 二塁 村田
4番 一塁 吉田
5番 中堅 山田晃
6番 右翼 千藏
7番 遊撃 馬場
8番 DH 寺田
9番 捕手 植野
1番 遊撃 永田
2番 三塁 薄井
3番 中堅 長谷川
4番 右翼 高橋
5番 一塁 嶋岡
6番 DH 城野
7番 二塁 佐藤
8番 捕手 川辺
9番 左翼 池田
投手:中根-水野

投手:ナテル-戸狩-武内

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2012年6月 8日 (金)

静清出身、田島(岐阜経済大)が活躍中!

 今月12日から第61回全日本大学選手権が始まります。先日、東海地区の代表決定戦が浜松球場で開催されました。各県のリーグ戦を制した日大国際関係学部(静岡)、三重中京大(三重)、岐阜経済大(岐阜)の3チームで争われ、激戦の末、三重中京大が全日本大学選手権への出場を決めました。

1206081 岐阜経済大は、静清出身の1年生、田島秀治(松田修治)がレギュラーを掴み、「6番ファースト」で出場していましたので、レポートを書きたい思います。

 田島は高校時代、シュアな打撃を武器に中心打者として活躍しました。3年春のセンバツ大会では初戦の京都成章戦で二塁打を放つと、2回戦の日大三戦では吉永健太朗(現早稲田大)から2安打を放ちました。東京六大学リーグや東都大学リーグでプレーできる逸材だと思っていましたが、田島が選んだのは地元の岐阜経済大。全国的には無名のチームへの入学に驚きましたが、いきなりのリーグ優勝。1年生ながら田島が出場していることに、僕は嬉しくなりました。

 僕が観戦した5月26日の三重中京大戦では「6番ファースト」として出場しました。相手の投手は左腕から140キロを超す重い速球を投げ込む升岡滉太郎。その升岡の前に、1打席、2打席ともに三振に倒れます。格の違いを見せつけられていましたが、第3打席、田島らしい綺麗なスイングでセンター前に持っていきました。初対戦の相手に、3打席目で対応できるセンス。さすが、1年生ながらレギュラーに抜擢されるだけあります。

 田島は試合後、「高校時代から左投手を課題として練習してきましたが、大学生のピッチャーはキレが全然違います。もっと練習しないといけません」とコメント。また、高校時代のメンバーの野村亮介(三菱重工横浜)や加藤翔(早稲田大)とは頻繁に連絡を取っているそうで、「彼ら1206082jpgも頑張っているので、僕も負けたくありませんね」と強気の発言も残してくれました。

 岐阜経済大では、もう一人、静清出身の選手が名を連ねます。「2番DH」で出場した2年生の近藤裕太です。高校時代、パワーヒッターとして鳴らした選手。この日は2打席目にレフト線を破る二塁打を放ちました。久々に見た近藤は、胸板がさらに厚くなり、打球スピードの速さが印象に残りました。

<写真/静清出身の田島秀治(上)と近藤裕太(下)。今春、リーグ優勝に貢献する>

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2012年6月 6日 (水)

『静岡高校野球2012』購入方法のお知らせ

 先日、『静岡高校野球2012』の表紙をアップしたところ、早速、多くの反響をいただきました。本当にありがとうございます!

 Amazonにて取り扱っていただけることが決まりましたので、お知らせします。

<1~9冊お買い求めの方>

Amazonにて購入できます(1冊600円)

http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832012-%E6%A0%97%E5%B1%B1-%E5%8F%B8/dp/4990644603/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1338975335&sr=8-1

「静岡高校野球」で検索しても出てきます。

Amazonの発売日は6月10日となっていますが、6月17日くらいになりそうです。ご了承ください。

<10冊以上お買い求めの方>

10冊以上まとめてご購入いただける方は、kuriyama@ai.tnc.ne.jpまで下記の必要事項をご記入の上、ご連絡下さい。こちらは1冊550円、送料無料でお届けします。

【必要事項】
(1)郵便番号
(2)送付先のご住所
(3)お名前
(4)電話番号
(5)必要冊数
(6)配達時間など、ご希望があれば

折り返し、合計金額、振り込み先金融機関などをお伝えいたします。
メールを送って、48時間たっても返信がない場合、もう一度送ってみてください。

なお、書店では、今のところ取扱いは未定です。決まり次第、このブログでお知らせします。
52ページで定価600円ですが、今回は試験的に発売するということもあり、広告が一切入っていません。裏表紙までギッチリと静岡の情報が詰まっています。自信を持ってお勧めできる内容ですので、手にとって見てもらえるよう、僕も書店への営業を頑張ります。

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2012年6月 2日 (土)

『静岡高校野球2012』の表紙が完成!

Photo

 ついに『静岡高校野球2012』の表紙が完成しました。中身は現在、校正を重ねているところです。
 『静岡高校野球2012』で一番気合が入り、ぜひ読んで欲しいのが、「2012年必見プレーヤー100」。1年間、県内の高校野球を見てきて、「この選手は夏に見てほしい!」という100人を名鑑にまとめました。他のページも注目選手のインタビューや、読み物系など内容が盛りだくさんです。裏表紙まで静岡の高校野球情報が詰まっていますよ!

 そちらの作業に手間取って、ブログがなかなか更新できませんが、本が完成したらまた更新していきますのでよろしくお願いします。
 ちなみに、『静岡高校野球2012』はamazonなどで販売しようと思っていますが、まだちょっと販路が確定しません。どういう方法を取るかは、決まり次第、このブログでお知らせします。

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