磐田東出身・阿部智弘が新人戦で好投!
先日、愛知大学リーグの新人戦で、昨夏の県大会準優勝投手、日本福祉大・阿部智弘(磐田東出身)が先発するという情報をキャッチし、会場の愛知産業大のグランドに向かいました。
阿部は大学入学後、足の故障で出遅れましたが、リーグ戦の終盤にデビューを果たしました。リリーフで4試合に登板し、1勝0敗防御率1.36をマーク。そして、この日の新人戦2回戦では先発マウンドへ。
初回、1番打者を打ち取ると、2番打者には死球を与え、ランナーを出します。ここで阿部は、得意の牽制。最初の1球は間一髪でセーフ、すかさず2球目を一塁へ投じると、今度はランナーを一二塁間に挟み込みます。惜しくも、アウトにできませんが、動きの速い牽制は舞台を大学野球に変えても健在でした。
腕の位置は、サイド気味。そこから、キレのあるストレートがピシャリと低めに決まります。球速的な数字は出ていなくても、ピンポイントに決まるので、打者は対応できず。しかもシュート回転で入り、左打者は特に苦労していました。初回から3回までを無失点。打者10人に投げ、無安打、3奪三振の快投を見せました。正直、もっと見たかったのですが、新人戦は多くの選手を試す場です。完投する姿を見るのはリーグ戦までとっておきます。
試合後、阿部は「高校時代と投げるときの意識は変えていません。ただ、高校3年の夏が終わり、そこから投げていない間に、スローカーブだけ、投げ方を忘れてしまいましたが…。投球スタイルは変わりません」。また、将来は英語の教師を目指しているといいます。「でも、大学の上級生になって、もっと上のレベルを目指せるなら、そこで考えてもいいかなと思っています」。
日本福祉大は、伝統的に走り込みで選手を鍛え上げるチーム。卒業生には中日の浅尾拓也がおり、現役の先輩には、阿部と同じ左腕でドラフト候補の西光大もいます。体力をつけながら、見て学ぶこともできる絶好のチームに入ったと思います。この秋は、一気にブレイクし、チームを1部に導いてほしいです。この日の球のキレ、制球力、投球術なら、リーグ戦で3、4勝を稼げると思います。期待しています!
<写真/昨夏の県大会では抜群の安定感で磐田東を準優勝に導いた阿部智弘(日本福祉大)>
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