小島宏祐(東海理化)に会ってきました!
2010年夏、大会ナンバーワン左腕としてプロも注目した大型左腕。前年に秋季東海大会で2回戦進出した東海大翔洋の小島宏祐(181cm78kg、左投左打)は4回戦で優勝候補の常葉学園菊川と対戦します。接戦を繰り広げるも、終盤につかまり惜しくも敗戦。130キロ後半を投げ込む大型左腕だけに、その進路に注目が集まりました。小島が選んだのは社会人の東海理化。東海地区屈指の左腕・川脇輝生を筆頭に、好投手が多く在籍するチームから、3年後のプロ入りを目指すことになりました。
あれから1年半。現在の小島が気になって、東海理化のグランドにお邪魔しました。
――この1年半を振り返ってどうですか?
「技術より野球の基本、自分に何が必要かということを見つめ直しました。一塁へのベースカバーひとつとっても一から学んだという感じです」
――高校と社会人でレベルの差を感じた。
「はい。特に自分は中学時代まで軟式で、そこまで細かいことをやっていなかったので苦労しました」
――小島投手といえば、腕を目いっぱい振り、豪快に投げ下ろすフォーム。そのフォームについて、何か変化はありましたか?
「高校時代、抑えられてはいたんですが、実は納得いかないこともすごく多くて。特に、3年夏の1、2回戦は最悪でしたね。フォームが崩れることも多かったです」
――今年で2年目となりますが、理想とするフォームを確立しつつありますか?
「今は試行錯誤している最中です。1年目は走り込みをやったり、ご飯をたくさん食べたり。今振り返ると、自分のフォームを作り直さなければいけないということから逃げていたんだと思います。それが2年目になり、納得のいく球がいかなくても、投げこまなければいけない現実に直面した。きつかったです」
――まだまだ納得できていない。
「はい。でも、今が最悪だと思って、自信を持っていきたい。フォームが確立できれば、いけると思います」
――小島投手にとって理想の投手とは?
「自分はそんなに球の速いピッチャーではないので、見た目よりもいい球がくるピッチャーを目指しています」
――今後の目標を教えてください。
「まずは、来年、チームの役に立てるような投手になることです。マイナス思考はダメなので、近い目標を立てています」
――その先のプロは?
「プロにはいきたいですが、第一はいい球を投げること。技術、メンタル面、すべてにおいてレベルアップしていきたいと思います。頑張ります」
高校時代よりも、体重が5キロアップしたという小島。近くで見ると、下半身がしっかりしてきたなという印象を受けました。あとは、土台から作り直しているというフォームがどのように進化するのか。来年はいよいよドラフトイヤー。公式戦で投げてどんどんアピールしてもらいたいです。このブログでもさらに動向を追っていきたいと思います。(編集部・栗山)
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