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2012年7月27日 (金)

常葉学園橘が2年ぶり3度目の甲子園出場!

Tachibana

★7月27日 全国高校野球選手権静岡大会決勝戦 愛鷹球場 晴

 チーム
静岡商 0 0 0 1 0 0 0 2 0 3
常葉学園橘 0 0 0 1 0 0 3 0 × 4

 愛鷹球場で行われた静岡県大会決勝は常葉学園橘が静岡商を下し、2年ぶり3度目の甲子園出場を決めました。

 常葉学園橘・宮崎悟、静岡商・中本聖エリヤの両エースの先発で始まったこの試合。両投手とも疲れが見え隠れし、好調とは言い難い状態で、序盤から得点圏に走者が進みます。4回に静岡商は1点を先制。しかし、直後の4回裏、常葉学園橘は1死満塁から松坂将輝のレフト前タイムリーで1点を奪い同点に。
 1-1のまま迎えた7回、常葉学園橘は城戸健太朗のタイムリーで勝ち越すと、さらに増田恭也がタイムリーを放ち、中本をマウンドから引きずり降ろします。さらに佐々木貴士のタイムリーでこの回3点を加え、試合は決まったかに見えました。しかし、8回、静岡商は1死満塁のチャンスを作ると、野極琢斗のタイムリー、相手のミスで2点を奪い1点差に。なおも1死満塁という場面でしたが、ここは宮崎ー城戸のバッテリーが一枚上手。スクイズを外して2死とすると、川岸蓉平を空振り三振に仕留め、リードを守りきりました。9回にも宮崎がマウンドに立ち、2死一塁でこの日3安打を放っていた今本茂雄を打席に迎えましたが、打ち取ってゲームセット。常葉学園橘が勝利を収めました。

Kimu

 常葉学園橘の宮崎と城戸は2年前の夏に甲子園のグランドに立っています。しかし、チームは初戦敗退となり、2人にとっても悔しい思い出のはず。今夏は2人が主力となってチームを引っ張って勝ち得た甲子園です。悔いの残らぬよう、力を出し切ってほしいですね。そして、できれば庄司隼人がいた2009年の3回戦進出を超える結果を残してほしいところです。
 また、1年生ながら1番を打ち、この大会32打数11安打(なんと打率.344!)と大爆発した木村聡司の甲子園デビューも大注目。秋、そして来年につながるような経験をたくさん積んできてほしいです。

Seisho

 敗れた静岡商ですが、試合後の中本はいい表情をしていました。鳴り物入りで入学し、チームの中心選手であり続けた3年間。野球の実力だけでなく、気持ちの強さも抜きん出ていました。接する人を惹きつける気持ちのいい好青年は、チームメイト、そして監督からも信頼され、「エリヤで負けたら仕方がない」と今夏もマウンドを託されました。甲子園に行くことはできませんでしたが、その背中から学んだことを、同じく入学時から注目を集める1年生右腕・國松歩が受け継いでいってくれると思います。中本の次のステージでの活躍にも期待したいですね。(編集部H)

<写真/上>甲子園での活躍にも期待したい木村聡司(常葉学園橘)
<写真/下>健闘を称えたい静岡商。準決勝で骨折した相原将輝も伝令としてマウンド、ネクストバッターズサークルに走りチームを勇気づけた

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