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2012年7月 9日 (月)

夏の甲子園予選 三島北vs沼津商

★7月8日 全国高校野球選手権静岡大会1回戦 愛鷹球場 曇時々雨   

 チーム
沼津商 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2
三島北 0 0 0 1 0 0 0 0 2 3

 三島北が劇的なサヨナラ勝ちで2回戦に駒を進めました。

1207081

 この試合、注目は沼津商のエース・廣瀬和也(183cm75kg、右投左打)です。廣瀬を見るのは春の大会以来、2度目。そのときの記事はこちらです。→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2012/04/post-b103.html
 130キロ台中盤をマークする本格派サイドで、腕は横からリリースされますが、手首は立ってリリースされるイメージ。下半身が柔らかく、ボールを前で離し、18.44メートルが凄く狭く感じる投手です。夏の大会で再度、チェックするのが楽しみでした。

 立ち上がりから廣瀬は全開でした。持ち味のテンポの良さで、あっさりと打者を追い込み、最後は伸びのあるストレートで空振り。序盤の3回だけで5三振を奪いました。
 キャッチャーからボールを受け取ると、すぐにモーション。テンポが良すぎるくらい良かったです。それだけに、焦っているとみるや、キャッチャーの大井淑稀(176cm75kg、右投右打)が、緩いボールで返球するなど、工夫も見られました。この大井は、そういった投手への気遣いに加え、二塁への送球も強いボールを投げます。

1207082 ところが、廣瀬は4回、二死から3連打を浴び、1点を失います。どうしても力むと、上半身の力に頼ったフォームになるため、打者のタイミングが合いやすくなります。それでも、その後は、ランナーを出しながらも得点を与えません。廣瀬のクイックはメチャクチャ速いため、走者も盗塁といった足を絡めた攻撃を簡単に仕掛けられなかったと思います。

 迎えた9回裏、先頭打者に三塁打を浴び、次打者の犠飛で同点に。さらに、二死から満塁のピンチを作り、4番打者に死球を与えて、サヨナラとなりました。

 サヨナラ負けの瞬間、マウンド上でうな垂れた廣瀬。春に話を聞いたときには、「大学や社会人で野球を続けるのかまだ分かりません」と言っていましたが、ぜひこの悔しさを上のレベルで晴らして欲しいです。
 強豪大学のセレクションでも、きっと目につく存在だと思います。それだけのフォームの良さと、ボールのキレ。また、ノビシロも十分に秘めています。
 僕の描く廣瀬の将来像は中日で活躍する鈴木義弘。140キロを超すストレートとクセ球を武器にリリーフとして君臨するサイドスローです。(編集部・栗山)

<写真上/初戦敗退も大型サイドスローとして将来に期待したい廣瀬和也(沼津商)>
<写真下/廣瀬をうまくコントロールした大井淑稀(沼津商)。打撃でのパワーもあり>

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コメント

沼商の廣瀬君残念でしたね。
最後の死球は、攻めて行った結果で仕方無いと思います。
沼商は一年生にそこそこの選手が集まっているみたいで、秋からが楽しみです。注目してみて下さい。

投稿: 頑張れ高校球児 | 2012年7月10日 (火) 10時25分

沼津商の1年生たち、シートノックで見ました。特に、ファーストの控えだった大竹貴之は、大柄で目立っていましたね。再度、秋にチェックしたいと思います。

投稿: 編集部・栗山 | 2012年7月11日 (水) 07時41分

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