練習試合 横浜vs聖隷クリストファー
★8月5日 練習試合 横浜長浜グランド 晴
チーム | 一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 八 | 九 | 計 |
横浜 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
聖隷 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | × | 6 |
先日、聖隷クリストファーが、あの名門・横浜と練習試合を行うという情報を耳にしました。しかも、エース・鈴木翔太が涙の敗戦から立ち直り、この練習試合のために調整を行っているとのこと。鈴木翔太vs横浜打線。鈴木翔のピッチングがどこまで全国レベル相手に通用するのか。僕は、鈴木翔の腕試しとなる一戦にいても立っていられず、横浜の長浜グランドまで行ってきました。
長浜グランドに足を運ぶのは、横浜の涌井秀章(現西武)が高校3年生のときに、本人と渡辺元智監督を取材して以来。約8年ぶりとなります。敷地内に入ると、多くの記念碑が並び、ベンチには渡辺監督と小倉清一郎コーチの姿も。自分が試合に出るわけではないのに、自然に身が引き締まります。
鈴木翔は初回、先頭の浅間大基をいきなり三振に切って取るなど、上々の立ち上がり。ネット裏の横浜のファンからも「下半身が細いけど、いいピッチャーだね~」という声が漏れるほど。しかし、3回に味方のミス絡み、4回には犠飛で計2点を失います。
試合はその後、聖隷クリストファーが5回に横浜先発の浅間の乱調から一挙5点を奪って逆転。鈴木も、6~8回を3人ずつで抑え、いいリズムで終盤を迎えます。9回裏にタイムリーで3点目を奪われましたが、後続を仕留め、ゲームセット。聖隷クリストファーが横浜を6対3で下しました。
この試合、特に注目したのは横浜の4番・高濱祐仁と対決したシーンでした。
高濱は1年生ながら今春の関東大会から4番に座り、夏の神奈川県大会では初打席初スイングで場外本塁打。182cm81kgと体格にも恵まれた怪物候補です。
鈴木翔は第1打席に変化球で空振り三振に斬ってとると、第2打席目は追い込んでから低めいっぱいに決まる変化球で見逃し三振に。第3打席は今度は高濱がお返し。ストレートをレフトへ弾き返します。そして、第4打席は無死一塁の場面での対決。ここで鈴木はストレート一本で向かいます。7球目、最後は高濱が差し込まれ、キャッチャーフライ。1球1球、見応えのある勝負でした。
試合後、鈴木翔は「夏の大会より、球が高めに浮いてしまって良くなったです。相手が本調子だったら、もっと打ちこまれていました」と反省の弁。それでも、低めに決まるストレートとフォークは、全国で十分に通用すると証明したでしょう。
「もっと周りを見ながら、今度はセンバツを目指します」。夏の敗戦から10日あまり。完全に秋に向けて気持ちを切り替えた鈴木翔。チームの最上級生となり、投球だけでなく精神面も大人になったような雰囲気を感じました。いよいよプロ注目となった鈴木翔の秋が、まもなく始まります。(編集部・栗山)
<写真上/横浜打線を3失点に抑えた鈴木翔太(聖隷クリストファー)>
<写真下/鈴木翔と見応えのある勝負を演じた大砲・高濱祐仁(横浜)>
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