静岡学生リーグで躍動する「赤星2世」!
秋の静岡学生リーグが開幕しました。秋は静岡で優勝しても、静岡、岐阜、三重の1位チームが参加する「秋季選手権大会」、「愛知・東海・北陸三連盟王座決定戦」と、春よりも全国への道のりが長く、勝ち抜くことが厳しいのが現状です。
そんな中、この秋より「各県の2位チームにもチャンスを」ということで、システムが変更になりました。
下記の表のように、静岡、岐阜、三重の各県2チームが戦い、勝利チームは「1位決定トーナメント」に進出できることになりました。
11月の明治神宮大会へ、険しさは変わりありません。ただし、県の2位チームからでも、全国に出場できる可能性が広がり、各チームのモチベーションも、これまで以上に高くなっています。
その静岡学生リーグ、9日は松前球場で3試合を観戦しました。第3試合では富士常葉大と浜松大が対戦しました。
注目は浜松大のトップバッター、山田謙人(170cm65kg、右投右打)です。浜松商時代は主将としてチームをけん引し、3年夏はベスト4進出。本来は外野手ですが、2年秋から捕手として活躍を見せました。浜松大入学後、再び、外野手へ。走、攻、守の3拍子がそろった中堅手として頭角を現し、3年秋にはベストナインを獲得しました。
この日は、初回にシュアな打撃でセンター前安打。先制点の足がかりを作ります。さらに5回にはセンター前安打ですかさず二塁へ盗塁成功。2番打者、内田啓介(168cm58kg、右投左打)の安打で本塁打に還ってきました。その他の打席は、四球1、死球2。あきらかに、相手投手も山田を警戒している様子でした。
現在は、進路先は未定ながら、50メートル6秒1の脚力と、遠投110メートルの肩には絶対的な自信を持ち、上のレベルでは守備、走塁のスペシャリストとしても期待が持てます。
本人が目標とするのは元阪神の赤星憲広。ただの俊足、強肩というだけでなく、赤星氏のように守りでの一歩目のスタート、打球に入る速さも魅力です。
「もちろん社会人などでプレーしたいです。でも、今はこの秋に何として勝ちたいという思いが強いです」。
大学最後のシーズンとなるこの秋。静岡学生リーグが誇る「赤星2世」が大暴れすれば、浜松大の躍進も見えてくるでしょう。
<写真/神宮球場でプレーさせてみたい選手、山田謙人(浜松大)>
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コメント
栗山さん、いつも楽しく拝見させてもらってます。
夏の静岡大会の本も野球好きにはたまりませんでした。
秋の県大会の栗山さんの注目校はどこですか?
今回は力が均一で面白そうですね。
投稿: 甲子園ボーイ | 2012年9月12日 (水) 22時40分
静岡学生リーグは早くも中盤。春にヤマハとの練習試合がレポートされていた産大が海洋から勝ち点を挙げ一角崩し。今後の産大の戦いも楽しみであり、海洋の意地も見たいです。静岡学生リーグでの活躍選手、注目選手のレポートをこれからもよろしくお願いします。
投稿: ブー父 | 2012年9月14日 (金) 07時43分