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2012年12月 7日 (金)

静岡を巣立つ高校球児~藤山知明編・上

 先日から連載が始まった「静岡を巣立つ高校球児」。編集部Hが、卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行きます。(第1回中澤彰太編はコチラ
 第2回は佐久間の剛腕・藤山知明(佐久間3年)。今夏、沼津高専、庵原を連続完封で下し、3回戦の静清戦で敗退したものの、強烈なインパクトを残しました。卒業後は平成国際大に進学する右腕のインタビューを2回にわたってお届けします。

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静岡を巣立つ高校球児~藤山知明編・上

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★山間の町に生まれた剛腕
 藤山知明は、佐久間ダムで知られる佐久間町(現浜松市)に生まれた。浜松市内から車で1時間半近くかかる、山深い地域だ。
 その町で藤山が野球を始めたのは小学2年の時だった。幼稚園の時から父とのキャッチボールなどで、ボールに触れあう機会はあったというが、小学校に入学してすぐに友達に誘われてもやる気がなく、周りから少し遅れて始めたという。その頃の守備位置は主にショートだった。
 佐久間中に入学し、野球部に入っても、同学年の投手には花松佑哉(現浜松工)がおり、藤山は変わらずショートを守った。高校進学の際には、「町の強い学校にも行きたかったんですけど、実力がなかったので」と、強豪にほのかな憧れも抱きつつ、家から一番近い佐久間に入学した。

★高1秋に投手転向
 中学生の時から浜松中学トレセンで硬球に触れる機会を得ていたこともあり、高校野球に馴染むことも早かった。現在、178cm75kgの体格は、入学時は175cm61kgだったというが、1年夏から6番セカンドとして出場した。1年秋からはショートに戻り、2番手で投手もこなした。ここで、藤山はようやく本格的に投手を始めることになる。ただ、「チームが弱かったので、投手もショートも楽しくはなかった。ピッチングもただ投げてるだけでした」と言う。
 そのただ投げているだけの状態からの転機になったのが、1年秋の地区大会で浜松市立と対戦したことだった。1-2で負けた試合だったが、浜松市立はその後、県大会に出場。そのチームと接戦を演じたことで、「案外、抑えられるんだな」と自信を得た。そこから、藤山の野球に対する姿勢も変わり始めた。
 2年春、夏と初戦負けが続いたが、中継ぎとしてマウンドに立ち、2年秋には1番を背負った。その秋も初戦敗退となかなか結果は出なかった。

★尾崎に食らったホームラン
 そして藤山が高校時代、一番印象に残っているという試合が、第2の転機になった。昨秋、秋季大会終了後の三村杯(準公式戦)で、佐久間は韮山と対戦した。1日2試合行われる中、藤山にとっては連投の2戦目だった。その試合で、藤山は韮山の主砲・尾崎資樹にライトスタンドに2発放りこまれた。右打者の尾崎にとって、ライトは逆方向だ。
 「打たれたのは、失投とは言えないストレートでした。思いっきり投げたんですけど。それを逆方向へ、しかも2本も打たれた。あんなのは初めてでした。びっくりしました」。尾崎の打撃に衝撃を受けた藤山は、それから周りより1時間早い電車に乗ってグランドに来るようになった。山に囲まれた佐久間の冬は厳しいが、藤山は悔しさを糧に黙々と走り込みを続けた。

Fujiyama

※2012年3月24日撮影
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 「静岡を巣立つ高校球児~藤山知明編・下」はコチラからどうぞ!(編集部H)

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