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2012年12月29日 (土)

静岡を巣立つ高校球児~小林弘郁編・下

 オフシーズン企画として始まった「静岡を巣立つ高校球児」。編集部Hが、卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行きます。
 前回に引き続き、小林弘郁(市立沼津3年)編です。 「静岡を巣立つ高校球児~小林弘郁編・上」はコチラ

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静岡を巣立つ高校球児~小林弘郁編・下

Alim1565★痛恨の一球から見えた課題
 3年春には故障もあったが、3年夏にはベスト8。後藤魁ら投手陣と共に奮闘した。しかし、今でも準々決勝の静岡商戦で延長13回に中本聖エリヤに決勝タイムリーを打たれた一球については悔やんでいる。「フォークが落ちなくて、真ん中低めにいってしまったんです。試合の後に、何で敬遠しなかったんだって周りに言われて。あっ、敬遠って作戦もあったんだなって。抑えるって気持ちはあったんですけど、冷静に判断する目がなかった」。
 本来、小林は「ピンチも楽しみたい。せっかく好きなことをしているんだから、いやだなとは思いたくない」という考えを持っていた。しかし、この土壇場には、緊張で頭が働かず、メンタルの弱さを痛感した。
 そうして高校野球を終えた小林。しかし、「プロ野球選手」という夢を持っている小林に落ち着いている暇はなかった。大学の練習会に参加し、中でも一番雰囲気がよかったという愛知大学リーグの愛知東邦大に進学を決めた。

★愛知大学リーグ3部という選択
 愛知東邦大は、選手全員が声が出ていて、しかもその声が的確なところに好感を持ったという小林。捕手の大村祐麻と共に来春からプレーすることになった。
 しかし、愛知東邦大は今秋の2部リーグ戦で全敗し、入替戦でも敗退したことで3部に降格した。失礼ながら、小林ならば、愛知大学リーグの1部や、もっと高名な大学に行けたのではとも思う。「話はあったんですけど。愛知東邦大は、早くから使いたいと言ってくれて、環境も整ってる。1年ずつかけて、チームを上に上げていくぐらいの気持ちで挑戦していきたいなと。自分が歴史を作りたいという気持ちもあります」。左腕とはいえ、174センチと小柄な小林がプロを目指すにあたって、有名な大学で埋もれてしまうことを嫌った選択でもあった。

★球速アップを目指す
Dsc_7787_3 大学でアピールしたいところを聞くと、「ストレートのキレと伸び。あとは、テンポの良さと、マウンド上で堂々としているところとか見せていきたいです」とハキハキと答える。現在、最速135キロのストレートは、今後、数字も体感もスピードを伸ばしたいそうだ。
 目標の選手は、藤川球児(カブス)。少し意外に感じたが、そこにもストレートへのこだわりがあり、「速さは150キロでも160キロに見える、そういうストレートを投げたいと思ってます」という。今は、できるだけ体を動かすことを心がけ、家でも腹筋背筋や、風呂で水圧を利用して手首を鍛えるなど、大学野球への準備を怠らない。
 今後の課題としては、球速を上げること以外に、下半身強化でスタミナを養うことや、変化球の質の向上を挙げた。それと同時に、小林は1年からどんどん試合で投げることも目指している。忙しい4年間になりそうだ。

★小林弘郁からのメッセージ
 最後に、高校球児にメッセージをお願いした。「一生で本気で頑張ることってそんなにないと思います。夏の大会まであと少ししかないので、本気で頑張ってみろと伝えたいです」。
 小林は将来の夢をはっきり「プロ野球選手」と口にする。それは、「夢ははっきり言った方が叶うかなと。強気でいきたい」という理由からだ。小林に一貫していた前向きな姿勢、ポジティブな考え方は高校に入ってから、山本晃義副部長に色々な話を聞かせてもらって身についたものだという。ストレートが武器の小林だが、真っすぐな人柄も大きな魅力。夢に向かって、全力で走り続けてほしい。

河野晋監督からの贈る言葉
こちらの想像をはるかに超えるほど、精神的に成長してくれました。今後、違う環境でも自分の力で成長していけるよう、頑張ってほしいです。まだ一伸びも二伸びもできる選手。ただし、謙虚に!

■小林弘郁[こばやし・ひろふみ]
投手/市立沼津3年/174cm75kg/左投左打
小学4年で野球を始めると同時に、投手となる。裾野西中では2度県大会出場。市立沼津入学後、1年秋からエースとなり、3年夏はベスト8。クロスファイヤーが魅力の左腕は、愛知東邦大に進学し、4年後のプロ入りを目指す。

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 愛知大学リーグには今年も多くの県高校球児が進学します。2部からでも即戦力でプロで活躍する選手が出るほどレベルの高いリーグなので要注目です。
 「静岡を巣立つ高校球児」も今回が年内ラスト。来年の一発目は番外編になる予定です!
 ちなみに、この取材中に、盛り上がったのは小林が最近飼い始めたというインコの話。「可愛いです」とこの日、一番力強い言葉が聞けました。毎日インコの存在に癒されているそうで、羨ましい…。(編集部H)

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