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2013年1月22日 (火)

静岡を巣立つ高校球児~増田友輔編・下

 オフシーズン企画として始まった「静岡を巣立つ高校球児」。編集部Hが、卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行きます。
 前回に引き続き、増田友輔(科学技術3年)編です。 「静岡を巣立つ高校球児~増田友輔編・上」はコチラ

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静岡を巣立つ高校球児~増田友輔編・下

★16失点の中の収穫
Dsc_4993 3年夏には大方の予想に反して初戦で浜名を破り、2回戦で沼津東に延長戦の末敗退。当然、印象に残った試合には、夏の試合を挙げるかと思いきや、増田は、3年5月に練習試合で戦った春日部共栄の印象が強いという。ほとんど遠征はせず、県内で練習試合を行う科学技術にとって、昨年唯一の遠征だった。
 増田はその試合で先発し、9回を投げて16失点。四球で崩れたわけではなく、全て打たれて点を取られたという。「これは打ち取っただろと思った、完璧に決まったスライダーを簡単にフェンスオーバー打たれてしまったりして、ショックだったんですけど、すごいいい刺激をもらいました」。打者のスイング、ピッチャーのコントロール、守備の動き、あまりのレベルの違いに、驚きを隠せなかった。
 9イニング中、8イニングで点を取られたが、1イニングだけ3者凡退に抑えた回があった。自分が思ったとおりのところに投げられれば、抑えることもできるとわかったのは大きな収穫だった。上のレベルの野球を肌で感じることができて、それから練習の質も上がったという。

★愛知工業大に合格
 2年の冬に意識が変わり始めてから、高校を出ても野球を続けようと考えていた増田には、希望の進学先があった。「自分が中学の時に、北京五輪があって、その予選の代表に愛知工業大の長谷部選手(康平・現楽天)が大学生で唯一選ばれてて、その時に愛知工業大の名前を知って」。同じ左投手である長谷部が大学生ながら、プロに交じってプレーをしている姿と、愛知工業大という名前が増田の頭に焼きついていた。
 増田は自ら愛知工業大のセレクションに行き、見事、合格を果たした。しかし、大方の野球部員が進む学部学科ではなく、増田は工学部都市環境学科に進む。実習もあり、忙しい学科だが、文武両道を志す。
 10月には全国の学生から選ばれ、夏休みに行われた震災についてのサミットで話し合った結果を国土交通大臣に報告した。その時に、中部地方整備局の職員に東日本大震災や、今後起きる可能性が高い東海地震の話を聞く機会があり、建築関係への興味はいまだ持ち続けている。しかし、「大学で野球をやるからには、やっぱりプロや社会人から声がかかるような選手になりたいので。まずは愛知工業大が一部になれるように頑張りたい。野球は若いうちしか挑戦できないと思うので」ときっぱりと言う。

★大学で戦力になるために
 愛知工業大の新入部員の中で、左投手は増田だけ。目立つことも、期待されていることも自覚している。「左でコントロール良ければ使ってみようかなと思ってもらえると思うので、スピードとか変化球の質とかも大事なんですけど、まずは狙ったところに投げられるコントロールが必要だと思ってます」。
 今後の課題にはフィールディングや牽制、クイックなど、野手としての動きを挙げた。今は、体幹を意識して、腹筋や背筋などを多くこなしている。引退して増えた体重を筋肉に変えて、キレを落とさずに体を大きくしたいという。
 自信を持っているボールはストレート。「キャッチボールしてる相手とかがよく言うんですけど、クセがあるっていうふうには言われます」。中学時代、投げられなかった変化球も高校で成長した。カーブは緩く投げられるようになり、スライダーも横変化で勝負できるようになった。それによって、ストレートがより生きるようになったという。

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★増田友輔からのメッセージ
 現役球児へのメッセージを尋ねると、しばらく考え込んだ。「引退して悔いとかは残してほしくないので、今の時期から全力を注いで、最後の夏に完全燃焼できるように。どこの高校も夏の前っていうのは一生懸命やると思うんですけど、冬のトレーニングの時期から夏に向けて頑張ってほしいです」。増田もやり残したことがある。走ることはやってきたが、肩周りの筋肉が鍛えられていなかったという。投げるだけでなく、インナーマッスルも鍛えておけば、もっと球も速くなったんじゃないかという思いがある。
「小学生の時は、左だとポジションも限られるしやだなって思ったりしてました。最近は本当に自分が左でよかったと思います。ドラフトで上位指名されるのは、左で球が速い選手だったりして、そういった面では自分も左だし、体も大きい方だと思うので、スピードを上げていけば、チャンスも少しはあると思って練習していきたいです」。
 最近、日本ハムの栗山英樹監督の『覚悟」』いう著書を読んで、感慨を受けたという増田は、大学で使うグラブにも「覚悟」と刺繍してもらった。野球で上の世界に進むという覚悟を刻み、増田は大学野球に挑戦する。

中野文晴部長からの贈る言葉
大学に入って監督さんの言葉を聞くと新鮮に感じるでしょう。それを素直に聞いて、一生懸命にやってくれれば、のびしろはまだまだあると思います。親御さんたちも頑張って応援してくれているので、それも頭に入れて頑張ってほしいです。

■増田友輔[ますだ・ゆうすけ]
投手/科学技術3年/180cm87kg/左投左打
小学4年で野球を始め、小川中では主に一塁手。科学技術入学後、本格的に投手になり、1年秋から背番号1を背負った。最速141キロのサウスポーは愛知工業大でさらなる進化を期す。

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 愛知工業大には増田以外にも柘植亮佑(静清)、渥美智也(掛川東)が進学します。
 増田のひいきのチームは日本ハム。特に中田翔のファンだとか。「じゃあ、将来は日本ハムに?」と聞いてみると、「自分に選ぶ権利なんてないので…。欲しいと言っていただけるならどこへでも」と控え目な返答。ただ、部長の中野先生は、科学技術の校舎に、「日本ハム○位指名おめでとう!」という垂れ幕をかけるのを楽しみにしているそうなので、頑張ってほしいです!
 最近、左腕続きですが、次回も左腕です。お楽しみに!(編集部H)

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