「静岡ジュニアユースベースボールクラブ」で逸材発見!
今日は『静岡高校野球2013』の取材で「静岡ジュニアユースベースボールクラブ」の練習に伺ってきました。
「静岡ジュニアユースベースボールクラブ」は、昨年立ち上がったばかりの中学生を対象とした硬式野球チーム。代表兼監督を務めるのは浜松商、静岡、静岡市立などで監督や部長を歴任した船川誠氏です。
チームができてまだ約十ヶ月ですが、船川氏はかなりの手ごたえを感じていました。
「静岡市内で、これほどの逸材がいたとはね。しっかりここで指導して、地元の高校に送りたい。プロも狙える選手が何人かいますよ」
実際、昨秋にヤングリーグに加盟し、上級生相手に2試合とも敗れたものの、僅差の試合を繰り広げたそうです。
この日は、中学3年生を相手の試合を行っていました。2学年上との対戦になるだけに、体つきが一回り以上違うのですが、堂々と互角に渡り合っていました。攻撃、守備ともに基本が身についているなという印象。日ごろから充実したスタッフ陣に細かい指導を受けているようでした。
特に目についたのは「1番ショート」で出場した丸田拓実。代表兼テクニカルディレクターの宮城明秀氏によると、入団時の体力測定で立ち幅跳びを行ったところ、2メートル40センチを飛んだという抜群の身体能力の持ち主で、すでにチームの中心的な存在です。
まず、守備で走っている姿を見ると、足が高く上がり、何より体のバネを感じました。
打撃は最近、左打ちになったばかり。宮城氏は「まだまだぎこちないですよ」と言っていましたが、はっきり言って驚きました。体が全く開かずに、しなやかなスイングからセンター前安打。塁に出れば、すかさず二盗成功。続く打席でも今度はレフト前へ。この野球センスは持って生まれたものなのか、それから目が離せなくなりました。
打つだけではありません。この選手、現在チームではエース格。今日も途中からマウンドに上がりました。投球フォームは、バッティング同様に、形がしっかりできています。トップで半身の姿勢がとれてから、腕が振れてきます。まだまだ球速、球威ともにありませんが、体に力がつけば、グッと伸びてくるでしょう。
試合後には、テクニカルアドバイザーを務める大久保学氏(元南海)からブルペンでアドバイスを受けていた丸田。元プロからの貴重な指導はきっと将来に役立つはずです。
そのほか、このチームには面白い選手がゴロゴロいます。さらに今春には兄弟チームとして「浜松ジュニアユースボールチーム」も発足。将来的に、ヤングリーグの静岡支部を作り、さらにチーム数を増やしていく構想があるとか。静岡県野球界の底辺拡大へ。県内の勢力図が変わっていきそうな予感もするだけに今後も要注目です!(栗山)
<写真上/代表兼監督を務める名将・船川誠氏>
<写真中/今後注目の丸田拓実(静岡ジュニアユースベースボールチーム)>
<写真下/プロで活躍した大久保学氏からアドバイスを受ける投手陣>
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