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2013年1月27日 (日)

静岡を巣立つ高校球児~夏目旭編・下

 オフシーズン企画として始まった「静岡を巣立つ高校球児」。編集部Hが、卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行きます。
 前回に引き続き、夏目旭(浜北西3年)編です。 「静岡を巣立つ高校球児~夏目旭編・上」はコチラ

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静岡を巣立つ高校球児~夏目旭編・下

★恩師・島崎コーチ
Img_1042 高校3年間で1番大きく変わったこととして、夏目は「野球を知ることができたこと」と言う。それに大きく関わったのが、夏目を浜北西に勧誘した、島崎コーチだった。浜北西のOBでヤマハでプレー経験を持つ島崎コーチは、5年ほど前から浜北西のコーチとして、平日の仕事が終わった後や、土日にグランドに来ていた。
 島崎コーチは夏目の投球を一球一球見ながら、フォームから投手としての心構えまで叩きこんだ。バッティングでは、「抜くこと、前を大きくすること、下半身を絞ること」を重点的に教えられた。「肩で回らなければ変化球に対応できるんで。それで、レフト方向に打つかんじで、前を大きくすれば飛ぶ。下半身を絞れば、前でボールを捉えられるので。前で捉えられれば、飛ぶじゃないですか。レフトに引っ張るかんじ。それを主にやってました」。
 夏目がケガをしていた時には、練習試合を一緒に見ながら、一つ一つのプレーについて教えてくれた。島崎コーチの言葉で印象に残っている言葉を聞くと、「全部です」と躊躇なく答えるほど、島崎コーチは夏目の指導に力を注いでくれた。最後の夏にエースで4番として出場することができたのも、島崎コーチの存在があったからだった。
「最初、野球を続ける気なかったんですけど、体重も68キロのこんな体でこれだけの球投げられれば、まだ全然伸びるからなって島崎さんに言ってもらって。バッティングも人よりいいものを持ってるから、大学でもやれってことで続けようと決めました」。深い感謝を寄せる恩師に背中を押されて、夏目は野球を続ける決意をした。

★夢が広がる将来
 夏目は元から大学進学を志していた。両親が教師の家庭に育った夏目は、「先生って楽しそう」と体育の教職を取ることを決めていた。野球で誘いも多かったが、体育の教職を取ることができる大学は限られている。至学館大を選んだのは、体育コースがあることが大きな理由だった。
 「じゃあ将来の夢は体育の先生?」と尋ねると、「大学で何が起こるかわからないです。伸びてくれれば、プロっていう道も考えたいんですけど、難しいと思うので、教師か、社会人野球に行きたいと思います」。現時点では、はっきりと目標として定めているところはないそうだ。「決めてると、縛られません? 自分に縛られるというか、練習に縛られるというか。野球楽しくできないじゃないですか。やっぱ、野球楽しむものなんで。結果的に、プロとかそういうふうになれたらいいですけど、そういうの考えてやっちゃうと自分を出せなくなると思うので」。4年間で自分がどう変わっていくのか、それを見極めようとしている。

★大学でも体作り
 大学では、「球速を伸ばしていって、球速をアピールしていきたいです」という。課題になるのは制球力。下半身を鍛えることで改善を狙っているが、どちらにしろ必要なのは体重。バスケットボール部員相手に、1対1のバスケットボール対決を挑み、部員全員に勝ちぬくなど、バネや元の身体能力は高い。食事とトレーニングの両面で体を作り、4年間で体重80キロを目指すという。
 投球自体は、3年の夏前にフォークを覚えたことで、幅が広がった。チェンジアップを武器とする高校生左腕は多いが、夏目は、「不器用なんで投げられないです。一度挑戦したんですけど、フォーム自体変わっちゃうので」と、フォークを選択。右打者にも左打者にも使えて現在は重宝している。

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★夏目旭のこれから
 現在はノースローで、引退してからはトレーニング系の練習を積んできたという。とはいえ、12月前半に受験したため、それまでは勉強に励んでいた。本格的に体を動かし始めたのは、今年に入ってからだそうだ。
「高校でやり残したことは、トレーニングですね。1年の時からもう少し意識を高くやっておけばよかったです」。心残りも少しあるが、視線はすでに2月から始まる大学での練習に向いている。
「自分、人と一緒って言うのが嫌なんで。全てにおいて、人と違うっていうのがいいです」と言う夏目は、明るく、人懐こい性格で、インタビュー中も笑いが絶えなかった。しかし、現在、社会問題になっている体罰の問題に話が及ぶと、「体罰は教育上、必要ないですもん。本当に」と真剣な表情できっぱりと言い切った。大学で急成長を果たし、社会人・プロに進んだとしても、いつか夏目旭先生の姿も見てみたい。

高林良洋監督からの贈る言葉
体もまだまだ細いけど、上背もある。体ができればどんなボールを投げるのか、楽しみな選手です。真面目に練習して、周りの言うことも聞いて、上でもやれるように頑張ってほしい。

■夏目旭(なつめ・あきら)
投手/浜北西3年/182cm68kg/左投左打
小学4年で野球を始める。浜北西入学後、本格的に投手となるが、3年春までは主に一塁を守った。細身ながら最速138キロを記録するポテンシャルを至学館大で開花させる。

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「自分人見知りっすよ」という夏目に色々圧倒されたこの取材。ついでに、『静岡高校野球2012』への苦情もいただきました。「何で自分だけヘン顔なんですか!」と夏目が訴えたのは、注目プレーヤー100の写真。両手を上げたガッツポーズが、編集部内では評判がよかったのですが、ご本人にはお気に召していただけなかったようなので、今回は投打でかっこいい写真をセレクトしました。
 愛知大学リーグに進む選手が続きましたが、次回も愛知大学リーグに進学する選手です。(編集部H)

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