27日より春季東部大会が開幕!
昨日27日から春季東部大会が始まりました。甲子園で勝ち進む常葉学園菊川に後ろ髪を引かれつつも、「静岡高校野球」編集部は、「静岡高校野球2013」のために、精力的に地区大会を回っています。
所用で東京に行っていた編集部Hも静岡に戻りがけに愛鷹球場に寄ったそうで、「ちょっと忙しいので、またメールします。土曜からは平常営業で頑張ります」とのことです。Hさんのレポートをどうぞ。
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沼津城北2ー1田方農
富岳館8ー4伊東商
市立沼津5ー3伊東
第1試合は沼津城北が9回に後藤直紀(新3年)のサヨナラタイムリーで勝利しました。栗山さんが「面白いよ」と言っていた沼津城北のエース左腕・杉山有輝(新3年)は調子は良くなさそうでしたが、9回には3者三振でサヨナラへの流れを呼び込みました。
第2試合は富岳館が快勝。富岳館は昨春、昨夏と試合を見たのですが、気になっていたのが4番捕手の高山魁世(新3年)。がっしり体型で、打球の角度がいいので印象に残っていました。この日も初回に2死三塁から先制のセンターオーバー二塁打。バックスクリーンへグングン伸びる打球で、柵越えするんじゃないかと思うほどでした。スイングが豪快で、しっかり振り切るので、打球が伸びますね。
捕手としては後ろに逸らすことが少ないので、投手も安心して投げられたと思います。ファウルフライを取れずに悔しがったり、ガッツ溢れるプレースタイルも好きです。押し出すようなスローイングは少し気になりますが、判断力が良く、そこで補っていますね。
第3試合は昨秋2回戦と同カードで、今回も昨秋同様、市立沼津が追いすがる伊東から逃げ切りました。昨年は小林弘郁、後藤魁の両エースに今村亮が控えた投手陣に、打線も下級生時から出場する選手が多く、県でも結果を出していた市立沼津。全く面子が変わり、秋は県大会出場を逃していただけに、この春の陣容が気になっていました。
市立沼津の先発は大川綾太(新3年)。初めて見たのですが、昨夏の時点で182センチ75キロという体格で下半身もしっかりしています。フォームに大きな欠点もなく、高めのストレートに威力がある本格派。この投手が2年夏まで3番手にもなれなかったということが衝撃です。今後、制球力や、変化球の精度が増してくるのが楽しみですね。9回にはミスも絡んで3失点となりましたが、前半は球威で押して寄せ付けませんでした。
また、市立沼津は二塁を守る大竹裕太(新3年)の守備がよかったですね。昨年の内野大暉も上手かったですが、大竹も打球に追いつくだけでなく、アウトにする正確な送球ができる選手です。
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Hさんありがとうございました。僕も富士球場から愛鷹球場に移動して、市立沼津対伊東の試合を後半だけ見ました。大川に「こんな投手がいたのか」と驚きましたが、Hさんに「前半はもっと良かったんですけどね」とあっさり言われました。
<写真上/どっしりとした下半身から大きなスイングで打球を飛ばす高山魁世(富岳館)>
<写真下/体格にも恵まれた本格派右腕・大川綾太(市立沼津)>
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